エブリデイえーゆー譚!〜恋姫達とのドタバタ生活!〜 十二話 |
受験を終えて数日経ち、結果的に全員合格したリト達。
え?モモタロスとかがよく合格できたなって?…そうじゃないと都合よく進まないじゃないですか、やだー。
…まぁそれはいいとして、今回はデネブと侑斗、ウラタロスの買い出しの帰りから始まる。
デネブ「えーと、牛肉と白瀧、豆腐に椎茸買ったし…後は大丈夫」←買い物袋持ちつつ
侑斗「デネブ、椎茸入れんなっつたろ!!」←上に同じく
デネブ「ワガママ言わないの。今日は合格記念ですき焼きなんだし」
ウラタロス「て言っても、ギリギリだったよね、先輩の合格ライン」←言わずもがな
そう、今日の夜は合格記念にすき焼きを作るので男三人がかりで買い物してきたのだ。
ちなみに袋が多い順はデネブ、侑斗、ウラタロスだ…やっぱりパワータイプのキンタロスの方がよかったのかもしれない。
もっとも、それはアパートに着く数分前よりもっと早くすればよかったのだが。
そんなこんなで歩いていると、彼らは一人の少女と出くわした。
???「あの、すみません。少しお尋ねしてもよろしいでしょうか?」
侑斗「うん?」
声をかけられ、立ち止まる侑斗達。
その少女はポケットから一枚の紙を取りだし、広げると侑斗達に見せて言った。
???「このアパートはどこにあるのでしょうか?」
一方その頃アパートでは
コン「きゅー!きゅー!(りとー!見て、おっきな木の実!)」
ミミ「ピチュッピ!(コンが見つけたんだよ!)」
リト「おー、凄いな。デネブが帰ったらジュースか何かにして貰おうなー。…3」
モモタロス「てかよぉ。遅くねぇか、亀公達。…4」
思春「確かにな。…大抵野上2号がナンパでもしているのだろう。…5」
梨晏「いつも思うけど懲りないね〜…6」
リトモモ思「「「ダウト」」」
梨晏「えー!?またー!?」←連続でダウトされた
呑気にダウトをやっていた。
しかも梨晏…モモタロスにも負けてるとかどれだけ弱いんだよ。
それはともかく、ゲームを進めていると、買い出しに出ていたデネブ達が帰ってきた。
デネブ「ただいまー」
リト「お、帰ってきたな」
侑斗「リト、客だぞ…お前の」
リト「俺の?」
はて、今日は誰か訪ねて来ると言っていただろうか?
そんな記憶は無いリトは頭を捻らせていると、
???「…おひさしぶりです」
数分後…リトは客人と共に空き部屋の中に入った。
理由は二人だけで話したいと客人側からの要望を受けたからだ。
だがしかし、急に現れた客人が女性である事が引き金となったのか、今は呑みに行っている大人組以外のアパートの住人のほとんどが部屋にいるリトと客人を覗いている。
蓮華「ね、ねぇ。彼女は?」
ウラタロス「さぁ?多分リトがタラシたんじゃないの?僕知らないけど」
雪蓮「キンちゃん、何で亀くんこんな不機嫌なの?」
キンタロス「亀の字いつもナンパ失敗するとこうやからな」
梨晏「わぉ、モテモテだね」
思春「…………」←どうしようもない殺気
白湯「し、思春…怖いもん…」←gkbr
空丹「ひぃぃぃ…!」←白湯と抱き合ってる
黄「綺麗な人ですね。平沢さんの彼女さん?」
冥琳「はは…そんなわけ無いだろう」←顔ひきつってる
小蓮「むむぅ〜…」
焔耶「かかかか彼女なわけないだろ!?ひひひ平沢は鈍感ででで…」
穏「……胸は私が勝ってますね〜…」
流琉「………」←病んオーラ
季衣「わー、おっぱいおっきいね」
香風「ほえほえ〜」
美羽「ぐぬぬぬ…新参者なのに…!」
七乃「………」←イライラしてる
モモタロス「…今さらだけどよ、この人数で扉の隙間から見えんのか?」
ミミ「チュ〜!」
コン「きゅぅ…」
ジーク「何をしているのやら」←ティータイム中
侑斗「そうだな。…ってデネブ!椎茸入れんなっ!!」
デネブ「ええー…?」←調理中
喜雨(子供っぽい人…)
ライライ「フォォォウ(リトの客か…どういう関係なんだろな)」
メッタン「メェ?(さぁ?)」
リオウ「ガウガウ(あの女、普通じゃない感じがしたぜ)」
ミュウツー『そうだな…何故だか、彼女に親近感をわいてしまう…』
リュウタロス「皆扉に張り付いてるし、にゃんちゃん達、遊ぼっか」
猫×4「「「「にゃー!」」」」
とまぁ、気になる側とそうでもない側はこんな感じだった。
で、覗かれてるリトはと言うと……普通に気付いている。
リト(あいつらなにやってんだろ…)
???「…改めて、おひさしぶりです」
リト「ん、ああ…そうだな。元気にしてたか?」
???「はい。…と言えば嘘になりますね。今日まで私は政府の保護下にあったので」
リト「そうか。それより…えっと…
美花「美花です。月島 美花…自分で考えました」
リト「そっか…あ、そういやあの種、どうなった?」
美花「無事に咲きました。あの種は虞美人草と言う種類の花だったのですが……既に枯れて、種を残しました」
リト「でも咲いたんだろ?よかったじゃんか」
美花「…はい!」
リト「それで、美花は何でここに?」
美花「政府の決断で私は一般人と同じ生活をする許可が降りました。身体的に私は異常は見られないらしいので」
本当は養護施設に入れられそうになったけど断りました、と付けたした美花は苦笑いする。
それを見てリトはほっとした…初めて会った時と比べて心に余裕ができた感じがしたからだ。
リト「そうか。ま、それで良いのかもしれないな。で、何処で暮らすんだ?」
美花「ここです」
リト「そっかここか。…ん?はい?」
美花「はい、ここです。私はあなた様のお側に居たいのです」
リト「あなた様!?お側!?」
美花「…あなた様が居なければ、私はあの人に弄ばれていたでしょう。私はこの世界を知らずに死んでいたのでしょう。ですから、私はあなた様のお役にたちたい!私をあそこから連れ出してくださったあなた様に恩返しがしたいのです!!」
リト「いや、恩返しって…。そんな大層な事…」
美花「いいえ!そうでもしなければ気が済まないのです!」
必死にリトに訴えてくる美花。
正直恩返しと言われてもピンと来ないリトはけっこう困っていた。
しょうもない事を言ってもなんか言われそうだし、とうんうん唸っている。
だがリトは途中、ある事を閃いた。
リト「そうか……じゃあ、恩返しじゃなくて頼み事、聞いてくれる?」
美花「はいっ、何なりと!」
リト「…自分の為に生きてよ。恩返しとかやんなくていいからさ」
美花「え…」
リト「いや、俺が言えた事じゃないけどさ…他人の為に行動すると、普通より辛いから。そんな思いさせたくないし」
美花「………」
リト「長い人生の最初をさ、俺の為に使わないで欲しいんだ。自分がしたいことをやって、幸せになってくれよ…って何で泣く!?」
ボロボロと目から大粒の涙を流す美花。
耐えようとしているのはみえみえなのだが止まる事はない。
リトも泣かれる事を考えていなかったので動揺している。
美花「グスッ…だ、だって…幸せにって…」
リト「ああもう…はい、ハンカチ!」
美花「……ありがとうございます」
リト「落ち着いた?」
美花「はい…すみません、みっともない所をお見せしてしまって…」
リト「みっともなくないって…で、決まった?」
美花「はい。…あなた様の言う通り、私は今やりたい事をやります」
リト「そうか。頑張れよ」
美花「はい。ですので、私のやりたい事を応援してくださいますか?」
リト「おう。なんだったら、出来ることは何でもするぜ」
美花「そうですか…では、これからよろしくお願いします…ご主人様♪」
リト「うん。……………Pardon?」
思わず英語で聞き返してしまった。
は?え?何?今この人何言った?
リトの混乱が収まらず、美花はほんのり紅くなった両頬を手で押さえながらリトを見つめている。
それになんだか彼女の目にはリトしか映っていない……あと瞳がハートっぽくなってる気がするのは気のせいだろうか。
美花「私のやりたいことは、ご主人様のお側にいる事…つまり、ご主人様専属メイドとして一生を終える事です?」
あっ、言っちゃったよこの人。
リトはこの一言で思考が停止し、傍観者だったアパートの住人達が一気に部屋へ入ってきた。
リト「 」
女性陣「「「ちょっと待てぇぇぇぇっ!!!」」」
美花「?」
蓮華「ごごごご主人様ってどういう…!?」
雪蓮「あれなの!?下のご主人様もご奉仕する的な!?」
小蓮「そんなの反対に決まってるじゃない!」
冥琳「今の時代にメイドは非常識ではないか…?」←血管切れそう
焔耶「そうだそうだ!大体、一生をって…」
穏「まだ穏は全部捧げて無いのに〜!」
七乃「ちょっと、自重してくれません?」←自分の事言えない
流琉「メイドなんて要りません!兄様のお世話は私がします!」
美羽「お世話はできないけどメイドは反対なのじゃ!」
ミミ「ピチュッ!ピチュッピ!!(ふざけないでよ!マスターは私達のマスターなんだから!!)」
コン「きゅぅぅぅ…!」←頑張って威嚇してる
白湯「み…皆怖いもん…!」
空丹「なんなのよ…何でこんなに重圧凄いの!?」
黄(居心地が…)
季衣「皆荒れてるね…」←ちょっと引いてる
香風「もてもて〜」
梨晏「すっご…修羅場!?これが噂の修羅場なの!?」←超楽しそう
十人十色なリアクションをしている中で、思春は機能停止しているリトの胸ぐらをぐわんぐわんと揺さぶっている。
そしてそれで気がついたのか、リトは美花に向かって叫んだ……オンドゥル語で。
思春「平沢、貴様どれだけ女を作れば気がすむのだ!?」
リト「…っは!?ナニイテンダアンタイッタイ!?」
美花「先程言った通りです。ご主人様も…応援すると言ってくださいましたし♪」
リト「ツッチョ!?イタッデボ!」
今のはオンドゥル語なのかはさておき、どうやら彼女はやる気満々のようだ。
そして今までの会話…て言うかオンドゥルの部分を見ていたウラタロスとジークがリトの肩にそれぞれ手を置き……諦めた顔をして言った。
ウラタロス「リト、オンドゥルを理解できてる人だからこの人以上にメイドにふさわしい人はいないよ」
ジーク「諦めも肝心だぞ、兄弟?」
リト「…オンドゥルラギッタンディスカー!?」
虚しくリトの悲鳴が響き渡る。
そしてこのアパートにまた一人住人が加わった。
オマケ
美花「あ、ご主人様、お口にお米が…」
リト「え、ああ、あんが…」
流琉「結構です!…兄様、私が取ってあげますよ?」
季衣「じゃあそのお米ボクが食べるね!」
香風「にいちゃ、あーん」
リト「あー、食った食った。風呂入ってさっさと寝よ…」
ガララ…
美花「お待ちしていました、ご主人様」←タオル装備
リト「ナズェイルンディス!?」
美花「お背中を流そうと思いまして…♪」
雪蓮「ちょっ待ったー!私参加してもいい?」←面積が少ない水着装備
七乃「お邪魔しまーす♪」←スク水装備
リト「イヤァァァァアアアアー!?」
リト「……もう、疲れた。寝る…さっさと寝る…」←グッタリ
ガチャッ
美花「ご主人様、お布団を暖めておきました」
リト「ナズェイルンディス!?」←二回目
美花「あ、ご主人様……その、私はまだ経験は無いのですが、知識だけは人一倍ありますので……善処いたします…」
全「「「…何を善処だぁぁぁぁぁ!?」」」
ミミ「チュー!」
コン「きゅん…」
リト「…もう、俺を寝かせて…orz」
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XXX「なんだか忙しくなってきたの」 一刀「今日から七月だしな。そういえば番外編ってどうなってるんだ?」 XXX「番外編ってか今回の過去編的な?区切りが良さそうだから二話にしただけだよ。と言うわけで『十二話:それは美しい花の如く』。まぁ、あれだ、うん。爆発しろ」 |
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刃さん その夜、リトは泥のように眠ったと言う…(XXX) クッハッハッハッハ、まさに愉悦!(黒鉄 刃) |
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