英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート |
〜オルキスタワー・屋上〜
「な……!?」
「これが”グノーシス”による”魔人化(デモナイズ)”……!」
「そ、そんな……」
魔人化したディーター大統領を見たエリゼは驚き、ルフィナは厳しい表情をし、かつて戦ったヨアヒムが魔人化し、消滅した出来事を思い出したエリィは悲痛そうな表情をした。
「ハハハハハハハッ!念の為に言っておくけど、彼を助けようなんて思わない事だね!さっき投与した”グノーシス”は新たな調合によって創られた”グノーシス”だから、以前君達が使った”グノーシス”の解毒薬の効果はないよ!」
そしてヨアヒムは高笑いをしながら転移魔術でその場から消え
「引っ掻き回すだけ引っ掻き回してトンズラかよ……!」
「今はそれよりもディーターさんです……!」
ヨアヒムが消えた場所をランディが睨んでいる中、ティオは仲間達に忠告した。
「オオオォォォォオオオォォオオ――――――ッ!」
「―――全員、ディーターを殺す覚悟を決めろ!もはやああなってしまった奴を救う術はない!」
「こうなっちまったら、せめて俺達の手で楽にしてやるべきだぜ!」
魔人化したディーター大統領が咆哮を上げる中、武器を構えているヴァイスとギュランドロスはロイド達に警告をした。
「クッ……!何とか元に戻す方法は……―――そうだ!あの時アーネストさんが元の姿に戻れたのはケビン神父―――”星杯騎士団”の”法術”だ!」
「シスタールフィナ!教会の法術で大統領の魔人化を解いて頂けないだろうか!?」
ディーターを救う方法を考え込んだ際にある事を思い出したロイドは声をあげ、ダドリーはルフィナに視線を向けた。
「―――私で彼を救ってあげられるかわかりませんが、できる限りの事はします。」
「微力ながら私も手伝うわ。」
「キーアも手伝う!」
ダドリーの嘆願に答えたルフィナは星杯のロケットを取り出し、ロカやキーアと共に祈りを捧げ始めた。
「『天にいます我らが主よ。魔に引かれし哀れな迷い子を御身の光で呼び戻さんことを……女神(エイドス)よ、哀れなる迷い子の昏き瘴気を払い、迷い子の道を指し示したまえ―――』」
「『”軍神(マーズテリア)”よ、魔に誘われし哀れなる者に御身の光で正しき道を示したまえ――――』」
「『”癒しの女神(イーリュン)”よ、御身の愛にて哀れなる迷い子に救いを――――』」
「アアアアアァァァァァァアアアア―――――ッ!?」
「そんな!?アーネストの時は元の姿に戻ったのに……!」
ルフィナとロカ、キーアの祈りを受けても暴走をし続けるディーター大統領を見たロイドは信じられない表情をした。
「……やはり私の力だけでは彼を救う事は無理ね。”聖痕”の力が使える”守護騎士(ドミニオン)”――――ケビンやヘミスフィア卿で五分五分……エイドス様御自身ならほぼ確実に救えると思うけど……」
「それに元の姿に戻すにしてもある程度弱らせる必要があると思うわ。」
「という事はワジさん達かエイドスさんが来るまでの間ディーターさんを崩壊させないように気を付けて戦わないとダメという事ですか……」
「オイオイオイ……!あんな化物相手に手加減なんてしていたら、こっちがやられるぞ!?」
ルフィナとロカの説明を聞いたティオは複雑そうな表情をし、ランディは厳しい表情で声を上げ
「せめてあの機体が使えれば、時間稼ぎくらいでしたら何とかなったのかもしれませんが……」
エリゼは複雑そうな表情で白いアイオーンに視線を向けていた。
汝、我を求めるか?
「え――――」
するとその時何者かの声がエリゼの頭に響いてきた!
汝には我を”魔導”の力によって駆っていた者と違い、我が主になる”資格”がある。
我が力を求むのならば、我に名を―――――
「……………………まさか………………」
頭に響く声を聞いて何かを察したエリゼは信じられない表情でアイオーンを見つめ
「…………――――力を貸して―――――”白の神機”――――ヴァイスリッター!!」
目を閉じて考え込んだ後その場で祈りを捧げながら叫んだ!
「エ、エリゼさん……?一体何を……」
エリゼの行動を見たロイドが仲間達と共に不思議そうな表情をしていたその時!
「応(オウ)―――――!!」
何とアイオーンから音声が聞こえて来た!
「ええっ!?」
「”神機”から声が……」
アイオーンの機械音を聞いたエリィは驚き、ティオは呆然とした。するとエリゼは結界に包みこまれ、アイオーンの中へと吸い込まれて行った!
「なああああああっ!?」
「ディーター大統領と同じ現象を……!」
「まさか……今度は貴女が操縦できるようになったのかしら?」
その様子を見ていたロイドとダドリーは信じられない表情で声を上げ、ルフィナは驚きの表情でアイオーンを見つめて尋ね
「―――はい、どうやらそのようです。不思議な事に頭の中に操縦方法が入って来ているお蔭で、この子を――――”ヴァイスリッター”を自分の手足のように動かせます……!」
”白騎士”を意味する名前を真なる主となったエリゼに授けられたアイオーン―――”白の神機ヴァイスリッター”からはエリゼの声が聞こえた後、ヴァイスリッターは格闘技の構えをした。
「ハハ、相変わらずとんでもねぇお嬢ちゃんだぜ!ってか、その構え……まさか”八葉一刀流”の無手の際の構えか?」
「ええ……―――”無の型”です。それよりもこの機体を使えば、エイドス様達が駆け付けて来るまでの時間稼ぎも可能かもしれません……!」
ランディの言葉に答えたエリゼはロイド達に助言した。
「ほ、本当ですか……!?」
エリゼの助言を聞いたエリィは明るい表情をし
「でしたら是非お願いします!俺達も全力でサポートします!ルフィナさんはワジやケビン神父達に事情の説明をしてから、サポートに入って下さい!」
「わかったわ!連絡が終わり次第すぐに戻って来るから気を付けて……!」
ロイドの指示に頷いたルフィナは戦場から一時離脱をした。
「……ギュランドロス、もしディーターを救う事ができれば……わかっているな?」
「ああ……さすがにその後であの野郎をぶっ殺すなんて俺達の”器”が小さいように見られるなんて事をしたら俺達の名に傷が付く事はわかっている。しゃあねぇ、奴に関しては生かした状態で責任を取らせるか。」
それぞれが戦闘態勢に入っている中ヴァイスはギュランドロスに視線を向け、ヴァイスの意図を理解していたギュランドロスは溜息を吐いて魔人化したディーター大統領を見つめた。
「オォォォォォォオオォォォ――――!」
「みんな、行くぞっ!!」
「おおっ!!」
「すぐに助けますので、少しの間だけ耐えてください、おじさま……!」
「貴方の”力”、期待させてもらうわよ、ヴァイスリッター!」
「任セルガイイ―――――!」
そしてロイド達とヴァイスリッターは魔人化したディーター大統領―――魔人ディーターとの戦闘を開始した!
と言う訳でこっちのルートでのヴァイスリッターの相手はまさかのディーターですwwそしてヴァイスとギュランドロスの会話から既にお気づきと思いますが何とディーター生存フラグがたっています!なお魔人ディーター戦のBGMは閃Uの”Heteromorphy”だと思って下さい♪
説明 | ||
外伝〜”白の神機”ヴァイスリッター〜 |
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コメント | ||
本郷 刃様 まさかの展開に驚いたかと思いますww マジロン様 まあ一生監視の目はありの状態でしょうけどね K'様 ヤバい、展開が読まれている(汗)(sorano) エイドス信仰が根付いている世界で他ならぬエイドスが救った命を誰が殺せるのかという流れになりそうですね。(K') ここまでやらかした相手なら普通死刑になりそうなものですが。それでも生かすんですかね。(マジロン) まさかのディーター生存ルートですかw(本郷 刃) |
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