夏がくれた絆
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僕たちは、あと何年で最後の「さよなら」を言うのだろう・・・

 

 

「瑞季ーー!早く来いよぉ!」

「あぁ、分かってる!」

井沢瑞季、高校3年つまり高校最後の夏。

それなのに男4人で自転車馬鹿みたいにこいで何してんだ。

・・・アホが考えることにはいまいちついて行けん。

そんなアホこと相葉翔。

頭が悪い。体力しかないただのガキ。

いや同じ3年ではあるが・・・

同じ脳のレベルでは絶対にないはずだ。

だからガキ。

「つか、しょうちゃんよぉ・・・俺らなんで3日も自転車こぎっぱなしじゃないといけないんだぁ?」

おお、俺と同じ考えの奴が居るじゃねぇか。

満野透。レベルは俺ぐらいじゃないのか?

知らんけど。

野球大好き人間だな。

由野悟。話しかけられなければ、居ることを忘れてしまうぐらい影が薄い。

俺が今こいつを紹介できているのも奇跡に近い。

よく思い出せたな俺。

すげぇな俺。

そんな由野が口を開く。

「あ、あれ、海じゃない?」

「えっどこどこ?」

「ほら、東!」

「ねぇさとる!俺、東とか分かんない!」

「翔!?お前本気か!?」

「なにが!?」

「東、分かんないのも海見えないのも!」

「そんなの習ってないもん!」

「習ったよ!小学生で!」

そんな会話をしながら、海に来たんだ。

_____最高の友達たちと。

説明
男4人の友情系?小説です。
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