エブリデイえーゆー譚!〜恋姫達とのドタバタ生活!〜 十三話 |
季節感とかもう何のこっちゃだが春……アパートの大家の祭は男組を働かせていた。
祭「ほれ、さっさとせんかい!」
リト「うぇーい…」←荷物運んでる
モモタロス「たく、人使いが荒いバア(ry」←漬物命中
ウラタロス「センパイ、口には気を付けた方がいいよ?特に、女性はね?」←荷物運んでる
キンタロス「リュウター、こっちでええか?」←テレビ運んでる
リュウタロス「オッケー!」←誘導中
侑斗「つーか、何でデネブとジークはやってないんだよ…!」←荷物運んでる
デネブ「いや、俺夕飯作んなきゃいけないし…」
ジーク「私がそのような事をやるとでも?」←堂々とサボり
とまぁ、このようにリト達男組は荷物を運んでいた。
え?何故かって?それは、次を読めばわかる。
蓮華「あの…祭…さん。これは一体?」
祭「今日引っ越してくる予定の奴等がいてのぉ。業者のサービスをけちったから荷物運びを手伝わせとるんじゃ」
説明乙。
まぁ、そんな理由で働かされてる男どもの唯一の楽しみはデネブの料理ぐらいなのだ。
だから今もこうして荷物を運んでいる…二人を除いて。
そして、入居して数日経った美花も笑顔でリトに奉仕している。
美花「ご主人様、汗をお拭きしますね♪」
リト「ああ。サンキュー」
蓮華「……あれは?」
祭「補佐らしい…のぉ?」
前回から登場した美花だが、今ではすっかりリトのメイド(自称)だ。
リトもリトで普通に接してるし、戸惑いもない。
そんなこんなしてリト達は荷物を運び終え、食堂の空いた席に座る。
リト「で、全部指定の部屋に置いたけど?」
祭「ご苦労じゃったな。休んでいいぞ」
美花「ご主人様。お水です」
リト「ありがとう。…で、どんな人来るの?」
祭「そうじゃのう…前に言ってた孤児院の連中と桃香達と凪達が来るみたいじゃの」
リト「凪達はともかく、桃香達もか?」
リトはそれを聞かれて少し意外そうな顔をした。
桃香達の家から学校までバスで十分行ける距離だ。
凪達は高校生になるにあたり一人暮らしを始めるつもりでここに来るらしいが。
リトが不思議に思っていると、誰かがアパートの中に入ってきた。
バタバタと早足で来たのは…その不思議の元である桃香達桃園姉妹と白蓮だった。
桃香「あ、リトくん!」
愛紗「姉さん、あまり走らないでください!」
鈴々「お兄ちゃーん!」
白蓮「中々広いな、ここ」
軽い荷物を持ち、私服姿の彼女達はリトの元に来る。
鈴々なんかスゴいスピードで…リトの鳩尾に頭部をダイレクトアタックしてた。
リト「桃香!愛紗に鈴りグボォッ!」
鈴々「にゃはは〜、久々のお兄ちゃんなのだ!」←頭グリグリ
リト「うん。…嬉しいのは分かるけど…一回離れて…!!」
鈴々「はーい、なのだ!」
うんうん、物わかりがよくていいんだが、何故に肩車するんだ鈴々。
それより遠くから電気ネズミとキツネが睨んでるぞ。
桃香「久しぶり、リトくん!」
愛紗「と言っても、受験会場でも会ってましたけど」
リト「そうだな。てか何でここに引っ越して来たんだ?お前らの家でも十分近いのに」
桃香「あー、えっとね…それはー…」
愛紗「ひ、一人暮らしも踏まえての予行練習ですよ!」
リト「ふーん」
なんか隠してるなーと思いながらもリトは受け流す。
が、彼女達の言っていることはほぼ嘘だ。
白蓮の場合は愛紗の言った嘘が理由なのだが、桃園姉妹の理由は母親が『押し倒して孫作ってきてネ☆』と言う理由なのが一つ。
もう一つは、週3ほどアパートに遊びに来る鈴々の情報により、蓮華達がアパートで暮らしている事を知ったからだ。
さすがに遅れをとる訳にもいかず、ここにやって来る事にしたのだ。
で、そんなついで目的で来た白蓮はリトの後ろにいる美花の存在に気がつく。
白蓮「それより平沢、後ろにいるのは…」
リト「ああ、こいつは…」
美花「月島 美花と申します。ご主人様の専属メイドをやっております♪」
桃香「……えっ!?」
愛紗「り、リト?聞き違いでなければメイドと…」
白蓮(平沢…またタラシこんだのか…)
リト「………」←目を反らしてる
鈴々「メイドさんなのだー?」
美花「はい♪朝から晩までご主人様のお側に、もちろん…夜も…♪(ポッ」
リト「ポッ…じゃねぇよ!?側に居るのは構わないけどさ、風呂入る時も背中流そうとするなよ!?あと、朝と夜もいつの間にか部屋に入ってくるし!?」
美花「モーニングコールはメイドの勤めです。それに…夜も…♪(ポッ」
リト「だーかーらぁぁぁー!!」
リトの突っ込みが虚しく空を斬る。
まぁ、事実なのでしょうがない…ここで暮らすと言うことは嫌でも知られるんだし。
それと補足なのだが、リトはいまだに美花に夜の奉仕はされていなかった。
いや、けっこうギリギリだったりする…パンツを途中で脱がされかけた的な意味で。
愛紗「月島…と言ったか?それは些かやり過ぎと言うものではないか?」←嫉妬オーラ
美花「あら?メイドとはご主人様に精魂尽くす者ですよ?ご主人様の喜ぶように努力することは当然です」
桃香「だ、だからってその…よ、夜とか朝とかに勝手にお部屋に入るのは…」
美花「メイドたるもの、ご主人様の性欲を静めるのも役目の一つです。実際はやる前に止められますが」
愛紗「せッ、せいよ…!?と、とにかくだ!もう少し行動を自重しろ!リトも嫌がってるではないか!!」
リト「いや、嫌ではないけど好きでもない奴にそんなことさせたくなく…」
愛紗「リトは黙ってください!!」
リト「すんませんでした!!」←土下座
白蓮「平沢…長くなるからあっち行っていいか?」
鈴々「鈴々もつまんないから行くのだ」
リト「………俺も行こ」
突然始まった口論にリト達三人は別の席に移動する。
そしてそのままアパートの住民と軽く挨拶して廻っていた。
美花「とにかく、私は今まで通りご主人様の専属メイドの仕事を続けます。四六時中お側に居ますので」
愛紗「四六時中リトの側になど、う…羨ましい…」
桃香「し、四六時中だとリトくんも困っちゃうよ!だから少しぐらい休憩しよっ!?ほら、二時間ぐらい…」
美花「いいえ。私はご主人様に身も心も全て捧げると決めたのです。全身全霊をかけてご奉仕しなければ、私を救ってくださったご恩を返せません」
愛紗「救って?それは一体…」
美花「…詳しくは言えませんが、私はとある所で幽閉されていました。それを救ってくださったのがご主人様なのです」
桃香「幽閉って……」
美花「生きる事に絶望していた私に光を当ててくださったご主人様は私にとって大恩人であり……全てを捧げたいと思ったお方でもあります♪」
愛紗「た、確かに…そう思ってしまうのもわからなくはないが…リトは色々と呆れる所もあるのだぞ?」
桃香「でも好きになっちゃったからそれはしょうがないよね」
美花「ええ。ご主人様のそう言った所も全て愛しいのです♪…あ、いけない…蜜が溢れてしまいます…」
十分後…
桃香「それでね、リトくんは私が木から降りられない時に助けてくれたんだ♪」
愛紗「その時姉さんがリトに覆い被さるように落ちたのだが、受け止めてな。笑顔で良かった、と言ったのだ」
美花「そ、そんな…私の知らないご主人様が、そんなにも素敵だったなんて…不覚です…!」
桃香「大丈夫、美花ちゃんもこれからリトくんの事をもっと知っていけばいいんだよ!」
愛紗「そうですね。まだ数日程しかリトと一緒にいないからまだ余裕はあります」
美花「桃香さん…愛紗さん…」
何故かガールズトークっぽくなってた。
しかも途中で仲良くなったのか、名前で呼びあってるし。
白蓮(あいつらいつの間に仲良くなったんだ?)
鈴々「にゃははは♪喧嘩するほどなかがいいのだ」
リト「そうだなー…」
蓮華「それよりリト、美花を本当にメイドにするの?と言うより、数日前からやってるけど」
リト「まぁ、仕方ないよ。好きにしろって言ったの俺だし。それに、身投げは困るし」
美花は一応戸籍と一ヶ月に必要な額が口座に振り込まれているので生活的には問題ない。
ただ、美花はリトにメイドの事を断られた時、これらを全て破棄しようとしていたのだ。
曰く、『私はご主人様の為にこれからの人生を歩んで行きます。ですが、ご主人様が私を拒絶するのであれば、私はどこかの崖に身投げします』と。
さすがに見殺しにするわけにもいかないし、泣かれたら嫌なので、リトはメイドの事を受け入れて現在に至る訳だ。
この事を知らない人間がリトの言った事をそのまま理解したら色々とヤバイだろう………あ。
蓬「ほぉーう?いつの間にメイドを雇ったんだ、リト?」
翠「め、めめめメイドになにやらせようとしてんだ、エロエロ魔神!!」
蒲公英「わぁ、しかも胸おっきいね。やっぱりリトさん、おっきいのが好きなの?」
鶸「………」←若干冷めた目
蒼「やーん♪蒼もリトさん専用にされちゃう〜♪」
月「あ、あの…お手伝いならその、私も出来ます…よ?」
詠「この変態!色欲魔!メイド狂!」
霞「ウチも負けんくらい大きいんやけどな…」
恋「……………ご主人様」←不機嫌
真桜「おー、リトはんもやりよるなー」
沙和「あの服お洒落なの!リトさんが着させたの?」
凪「師匠…」←荒ぶるメテオオーラ
華雄「平沢……一応線香は立ててやるぞ」
…手遅れだった。
リトの後ろには、残りの入居者がいたのだから。
いつ居たのかと言うと…蓮華のセリフ辺りからだ。
リト「いつの間に!?てか華雄、物騒な事いうな!」
華雄「いや、後ろ」
リト「ゑ?」
振り替えって突っ込んでたリトは再び前を見る。
…そこにいたのは、机や椅子を踏み台にして飛び上がっていた音々音。
ポーズは皆さんご存じあのポーズ。
狙う先は……第二のリト。
音々音「ちんきゅぅぅぅー……きぃぃぃぃぃっく!!」
リト「はぐぉあ!?」←股間命中
股間は武術家にとって最大の弱点だ。
何せ、どうやっても鍛える事ができないから。
それはリトも例外ではなく…
アパートに、キーン…と言う音が響いたとか、響かなかったとか。
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XXX「三日目!地味に頑張ったよ!うん!」 一刀「はいはい。それで、今回含めて三話構成だっけ?」 XXX「そう。それとこの三話終わったらとうとう学校での生活が始まるよ」 一刀「今の時期でやることかよ。と言うわけで季節感ぶっ壊す『十三話:ドタバタ引っ越し! 修羅場編』の始まり」 |
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コメント | ||
刃さん これから些細なことでリトがいろんな意味でボロボロになると思いますはい(XXX) ふはははは!、リトが不幸で飯が美味い!(リアルに飯食い中)(黒鉄 刃) |
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