英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
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〜カレイジャス・ブリッジ〜

 

「何者!?一体いつの間にカレイジャスに――――」

「な―――――」

「ほえっ!?何でレグラムの石像と同じ姿や容姿をしているの!?」

「ば、馬鹿な……その容姿と姿は……!」

「まさか貴女は”槍の聖女”リアンヌ・サンドロッド卿なのですか!?」

女性騎士の登場に驚いたサラ教官は武器を構え、女性騎士の容姿や姿を見たラウラは絶句し、ミリアムとユーシス、セドリック皇太子は信じられない表情をし

「”結社”の”蛇の使徒”の第七柱にして、”結社最強”の使い手――――”鋼の聖女”アリアンロード!何でアンタがここにいるのよ!?」

「”結社”の”蛇の使徒”だと!?」

「ええっ!?あ、あのクロチルダさんと同じ”結社”の……!?」

「それ以前に貴女は本物”槍の聖女”なのだろうか……?」

女性騎士を信じられない表情で見つめるセリーヌの言葉を聞いたトヴァルとエリオットは驚き、ガイウスは目を丸くしてリアンヌを見つめた。

 

「―――自己紹介が遅れましたね。メンフィル大使リウイ・マーシルン並びにその妻イリーナ・マーシルンの護衛騎士リアンヌ・ルーハンス・サンドロッド。それが”今の私”です。私がかつて”獅子戦役”で後に”獅子心皇帝”と称えられた者と共に戦場を駆けた者と同一人物であるのかどうかですが……―――答えは”是”です。」

女性騎士―――リアンヌはリィン達を見回して自己紹介をし

「ええっ!?じゃ、じゃあ貴女が本物の”槍の聖女”……!」

リアンヌの自己紹介を聞いたエマは驚きの表情でリアンヌを見つめた。

「馬鹿な……250年前の人物が何故まだ生きているのだ!?」

「もしかして異世界にいると言われている”神格者”と同じような存在だからでしょうか……?」

「しかもエレボニアの伝説の英雄が何故メンフィルに……」

「それに……何故貴女程の方が”結社”に属していたのですか!?」

ユーシスは驚きの表情で声をあげ、セレーネは戸惑いの表情で推測し、エリスは呆けた表情でリアンヌを見つめ、ラウラは厳しい表情でリアンヌを見つめて尋ねた。

 

「……―――それを貴女方に話す義理はありません。どうしても私の話を聞きたければ、”特務支援課”のように相応の”力”を示して見せなさい。」

「……ッ!」

「何て闘気だ……!老師と同じ……いや老師ですらも比べものにならないくらいだ……!」

「フフッ、さすがは伝説の”英雄”って所かな……!?」

「……その口ぶりだと”特務支援課”は貴女に勝ったの?」

全身から溢れ出る程の闘気を纏ったリアンヌに視線を向けられたラウラは息を呑み、リィンは驚き、アンゼリカは厳しい表情をし、フィーはリアンヌを警戒しながら尋ねた。

 

「ええ。彼らは私の兜を破壊した所か、私に膝をつかせました。」

「ええっ!?」

「ロ、ロイドさん達が”槍の聖女”である貴女に膝をつかせたというのですか!?」

「”特務支援課”……信じられない程実力をつけたみたいね……!」

「確か”特務支援課”はリィン君達よりちょっと上くらいの実力だって話だけど……」

「……彼らはリィン君達とも比べ物にならないくらいの修羅場を潜ってきたようだね……」

リアンヌの話を聞いたアリサとエマは驚き、サラ教官は真剣な表情で呟き、不安そうな表情をしているトワの言葉にジョルジュは重々しい様子を纏って答え

「―――ちなみにその中には貴方方の血縁者――――エリゼ・シュバルツァーも入っていますよ。」

「何だって!?エ、エリゼが!?」

「ね、姉様があの”槍の聖女”に勝利するなんて……」

「一体エリゼお姉様はクロスベルでどれ程の厳しい戦いを潜り抜けたのでしょう……?」

「少なくてもお前らよりはとんでもない修羅場を潜っていると思うぜ……」

リアンヌの答えを聞いたリィンは驚き、エリスは呆け、セレーネの言葉にモニターに映っているトヴァルは複雑そうな表情で答えた。

「――――お初にお目にかかりますわ、リアンヌ様。かつて”メンフィルの守護神”と称えられ、そしてリフィア皇女殿下の祖母であるシルフィア様の生まれ変わりである貴女に会えて光栄ですわ。」

するとその時シグルーンがリアンヌに会釈をして、リィン達にとって驚愕の事実を口にした。

 

「貴女がリフィアの親衛隊の副長を務めている者ですか。”影の国”の際、リフィアから貴女と貴女の番いの事は聞いています。いつも我が孫娘のお世話をして頂き、ありがとうございます。」

「そんな……お世話だなんて……私達は殿下に仕える騎士として当然の事をしているまでですし、殿下には返し切れぬ恩があるのですから、お世話をして頂いているのはむしろ私達の方ですわ。」

「――お初にお目にかかります、リアンヌ様。私の名はパント・リグレ。かつて主君を闇の王へと仕立てあげようとした愚か者――――ケルヴァン・ソリードの息子です。」

「パント様……」

リアンヌに自己紹介をするパントをルイーズは心配そうな表情で見つめた。

 

「あのケルヴァンの……?あの男に子がいた事にも信じられない思いですが、とてもあの男の息子には見えませんが……」

パントの自己紹介を聞いたリアンヌは不思議そうな表情でパントを見つめ

「幸い私は母似でしたので。ケルヴァンをよく知るリウイ陛下達ですらも私がケルヴァンの息子と知ると、最初は何かの間違いではないかと仰っていたくらいです。」

「そうですか……ケルヴァンの息子である貴方にも色々と複雑な事情がおありでしょうが、今この場に陛下達が信頼する”将”であるシグルーン中将と共にいるという事はリウイ陛下達も貴方の事を”戦友”として認め、信頼している証拠。貴方を信頼する理由として十分です。」

「………勿体ないお言葉です。」

リアンヌの答えを聞いたパントは頭を下げて会釈をした。

 

「何ですって!?」

「”槍の聖女”がリフィア殿下の祖母だって!?」

「一体どうなっているの〜!?」

リアンヌ達の会話が途切れるとサラ教官とマキアスは信じられない表情で声をあげ、ミリアムは混乱した様子で声を上げ

「な――――シルフィア様だって!?」

「兄様……?」

「リィンさんはその方の事をご存知なのですか?」

驚いている様子のリィンに気付いたエリスは不思議そうな表情をし、アルフィン皇女は尋ねた。

 

「はい。――――メンフィルの初代近衛騎士団団長シルフィア・ルーハンス。”メンフィルの守護神”と称えられたリウイ陛下の側室の一人にして現メンフィル皇帝であるシルヴァン皇帝陛下の産みの母親で、今でもメンフィルに伝えられ続けている伝説の聖騎士です……!」

「何だとっ!?」

「げ、現メンフィル皇帝のお母さん!?」

リィンの説明を聞いたユーシスとエリオットは驚き

「先程シグルーン中将閣下が貴女をそのシルフィア殿という名の騎士の生まれ変わりと仰っていたが……まさかプリネやエステル殿と同じ……」

「――はい。一身上の都合にて今まで”結社”に属していましたが、今の私はリウイ陛下とイリーナ様を生涯守り抜くと誓った護衛騎士です。」

「”獅子戦役”でかのドライケルス帝と共に活躍したあの”槍の聖女”が今はリウイ陛下とイリーナ皇妃の護衛騎士…………」

「め、滅茶苦茶だ……!」

ラウラの疑問に答えたリアンヌの話を聞いたアルフィン皇女は呆け、マキアスは疲れた表情をした。

 

「―――話を戻しましょう。私は陛下達への忠誠の証として”盟主”並びに”蛇の使徒”全員の居場所を教え、陛下達と共に”盟主”を討ち取りました。」

「じゃあ”結社”の”盟主”はあんたや”英雄王”達に殺されたのか!?」

リアンヌの説明を聞いたトヴァルは信じられない表情で尋ねた。

「はい。余談ですがメンフィルは残りの”蛇の使徒”暗殺に向けて動き出し、現時点で既に私を除けば3名の”蛇の使徒”の死亡が確認されています。」

「何ですって!?」

「ま、まさか姉さんも暗殺されたのですか!?」

リアンヌの話を聞いたサラ教官は血相を変え、エマは表情を青褪めさせて尋ねた。

「いえ、”蒼の深淵”の消息は現在不明です。ただ”盟主”を失い、半数の”蛇の使徒”が暗殺された中彼女だけ生き残っても”結社”を立ち直す事は不可能と言っても過言ではありませんので”結社”に戻って来るとは思えませんが……」

「行き場を失った姉さんは今後どうするのかしら……?」

「………………」

リアンヌの説明を聞いたエマとセリーヌはそれぞれ複雑そうな表情をしていた。

 

「それで”結社”の崩壊をわざわざわたし達に伝える為にこの場に現れたの?」

「いえ。貴方方―――”紅き翼”の”協力者”としてこの場に現れました。」

フィーの質問にリアンヌはリィン達にとって信じられない答えを口にした!

 

 

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え〜……今回の話の最後でのリアンヌの発言に噴いた人もいるかと思いますwwもう既におわかりかと思いますが以前予告していたリィン達の仲間になるチートキャラは軌跡シリーズの中でも間違いなく最強キャラの一人であり、この小説で更に強さがブーストされているアリアンロード(リアンヌ)です(冷や汗)

説明
第57話
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コメント
本郷 刃様 だって原作でも一人で一軍を退かせる事ができる正真正銘の最強キャラの化物なんですからww(sorano)
もうこの人だけで十分だと思うんですww(本郷 刃)
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