恋姫外史医伝・華陀と一刀 五斗米道の光と影 第4話
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「白蓮ちゃ〜〜ん♪」

 

「良く来たな、桃香」

 

連絡も無しにやってきた友人を、白蓮は快く迎えた。

 

「この子たちは私の義姉妹の愛紗ちゃんと鈴々ちゃん!・・・あ、そっちは真名で・・・・・・」

 

「関羽と申します」

 

「張飛なのだ」

 

「桃香、真名から教えてどうするんだよ・・・」

 

「えへへ・・・・・・」

 

「おっちょこちょいな所は相変わらずだな」

 

苦笑いを浮かべる白蓮。

 

「ところで桃香、あそこにいる男はいったい・・・」

 

白蓮が指差した方には、柱に寄りかかる一刀の姿があった。

 

城下街についた一刀はすぐさま三人に別れを切り出したのだが、

 

「え〜〜、一緒に白蓮ちゃんに会いに行きましょうよ」

 

「この辺りで医療活動を行うのなら、太守に覚えてもらって損は無いと思いますが・・・・・・」

 

「お兄ちゃんも一緒にいくのだ!」

 

三者三様に誘われて、結局着いてきてしまったのである。

 

「あの人は北郷一刀さん。凄く腕のいいお医者さんなんだよ」

 

「へぇ・・・」

 

「・・・・・・」

 

一刀は柱に寄りかかるのをやめて桃香たちの所へ歩いてきた。

 

「北郷一刀だ。よろしく頼む」

 

「こちらこそ」

 

「・・・早速だが、治療は必要ないか?」

 

「へ?」

 

「かなり酷い肩こりと見受けたが・・・・・・」

 

「・・・見ただけで分かるのか?桃香が言うだけの事はあるな・・・・・・」

 

「今回は無料で治療するが、どうだ?」

 

「いいのか?」

 

「ああ」

 

「それじゃあ、頼もうかな・・・・・・」

 

 

 

 

 

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白蓮は椅子に座って肩口を露出していた。

 

一刀は触診をしつつ、白蓮と話をしている。

 

「主に精神面が原因のようだな。苦労性なのか?」

 

「そうだな・・・今始まった事でもないけど・・・・・・」

 

遠い眼をする白蓮。

 

小さい頃から苦労人だったらしい。

 

「桃香にも苦労させられたんじゃないのか?」

 

「まあな」

 

「白蓮ちゃんひど〜い」

 

桃香から非難の声があがる。

 

「俺もここに来るまで随分手を焼かされたよ」

 

「そうか。何だか人事とは思えないなあ・・・・・・」

 

妙なところでシンパシーを感じる二人だった。

 

「さて、そろそろ治療に入るとしようか」

 

そう言うと、一刀は一本の針を取り出した。

 

「針治療か?」

 

「これなら時間をかけずに済む。その方がいいだろう?」

 

「それはそうだな」

 

「それじゃあ、動くなよ」

 

「ああ」

 

白蓮が頷くと、一刀は精神集中を始めた。

 

「この手の針が光って唸る!病魔を倒せと輝き叫ぶ!必殺!シャーーーイニング!ニードルゥゥゥゥゥゥ!!」

 

光り輝く針を白蓮の肩に打ち込む一刀。

 

瞬間、部屋全体が光に包まれた。

 

そして光が治まった後、一刀は針を抜いた。

 

「病魔は去った。どうだ?調子は?」

 

「おお、肩が軽いぞ!」

 

グルングルンと腕を回す白蓮。

 

「当面はこれで大丈夫だ。だが、同じ生活を続けてたら再発も時間の問題だろうな」

 

「どうすればいい?」

 

「さっきも言ったとおり、あんたの肩こりは精神的なものが原因だ。運動なり趣味なりで定期的に溜まったものを発散すればいい」

 

「・・・心がけてみるよ」

 

 

 

 

 

 

 

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「変わった治療ですな」

 

いつのまにか、部屋に一人の女性の姿があった。

 

「星。いつからいたんだ?」

 

「つい先程参りました」

 

「そ、そうか」

 

「白蓮ちゃん、その人は?」

 

「ああ、うちの客将で・・・」

 

「趙子龍と申します。以後、お見知りおきを」

 

そう桃香たちに言うと、趙雲は一刀に向き直った。

 

「それで、その医術はどこの技術なのでしょうか?」

 

「ゴットヴェイドーだ」

 

「ご・・・ごとべいど?」

 

「あ〜〜、やっぱり言えないよね」

 

「普段使うことの無い発音ですからね」

 

「鈴々もいまだに上手く言えないのだ」

 

「言えなきゃ五斗米道で構わんよ。発音を気にする人間は結構いるが、俺は気にしない」

 

「むぅ・・・・・・」

 

「さて、俺はそろそろ失礼するとしようか」

 

「え〜〜、一刀さんも一緒に白蓮ちゃんの所で・・・」

 

「最初からここまでって約束だったはずだが?」

 

「それはそうですけど・・・」

 

「ならここで別れるのは当然だろう。じゃあな」

 

そう言って一刀は部屋を出て行こうとする。

 

「お待ちを」

 

「ん?」

 

そう一刀を呼び止めたのは愛紗だった。

 

「一刀殿には旅の目的があると前に聞きましたが、お別れの前にそれを教えていただけませんか?」

 

「・・・・・・その問いに答える前に、皆に一つ聞きたい」

 

「?」

 

「医者は人の命を助けるもの。それに疑問を感じた事はないか?」

 

「え?ありませんけど」

 

「当然の事でしょう」

 

「なのだ」

 

「だよな」

 

一人を除いて全員が即答した。

 

その一人、趙雲は・・・・・・

 

「その言葉から察するに、貴公は疑問を感じていると言う事ですな」

 

「・・・そうだ。その疑問の答えを探すのが、俺の旅の目的だ」

 

「ふむ・・・・・・」

 

「もう聞きたい事は無いな?なら、俺はもう行かせてもらう。元気でな」

 

 

 

 

そう言って、一刀はその場を去っていった・・・・・・

 

 

 

 

 

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一刀が城を出て、街中を歩いている時だった。

 

「一刀殿〜〜!」

 

一刀が振り返ると、趙雲が槍を片手に走って来ていた。

 

すぐさま一刀に追いつく趙雲。

 

「どうやら間に合ったようですな」

 

「まだ何か用があったか?」

 

「なに、この趙子龍をあなたの旅に同行させてもらいたいと思いましてな」

 

「・・・・・・」

 

思いもよらない申し出に、呆気に取られる一刀。

 

「何故だ?」

 

「一刀殿が先ほど語った疑問、それに対してどのような答えを出すのか知りたくなりましてな」

 

「・・・公孫?の事はいいのか?」

 

「あの三人がいるのなら、私がおらずとも大丈夫でしょう」

 

「・・・・・・」

 

「では、参りましょうか・・・と、その前に腹ごしらえをして行きませぬか?行きつけの店があるのですが」

 

「・・・ああ」

 

 

 

 

有無を言わさぬ趙雲に諦めの表情を浮かべる一刀

 

 

 

 

こうして一刀は新たな仲間を連れて、再び旅立つのであった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

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どうも、アキナスです。

 

三姉妹と別れ、入れ替わりに星が入ってきました。

 

三姉妹と違って長く連れ合う事になりそうです。

 

さて、二人は何処へ行くのでしょう?

 

続きは次回・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
白蓮の所に到着した一行だが・・・・・・
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コメント
今更ながらストレス発言を訂正しました。ずっと放置しててすいませんでした(アキナス)
星ちゃんからのストレスが減った代わりに、桃色三姉妹からのストレスが増える……白蓮ちゃんがんばれ、ちょーがんばれ(神余 雛)
華佗がガオガイガーなら一刀はGガンか、これは卑弥呼と会った時が楽しみだぜ(中の人的に)(ミヅキ)
白蓮のストレスが、増えた…(睦月)
ストレスが1減って3増えた感じですねw(noel)
別の意味で、白蓮の『ストレス』が増えたぞ!!!! Σ(゚д゚lll)(劉邦柾棟)
メンマさえ気にしなければ上手くいきそうな組み合わせですよね〜(本郷 刃)
星と旅って下手すると一人でこれまで同様のストレスなんじゃ……行きつけの店もメンマだし(アルヤ)
この時代の人達に”ストレス“と言っても通用しないのでは? 同じ話を二度投稿されてますが?(アストラナガンXD)
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外史 北郷一刀 恋姫†無双 真・恋姫†無双 

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