艦隊 真・恋姫無双 68話目
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【 流れの変化 の件 】

 

? 洛陽 都城内 大広場 にて ?

 

眼下の広場で、曹孟徳の弁舌が冴え渡った! 

 

勿論……聞いていたのは、この将たちも!

 

ーーー

 

風「おぉー! これは鋭いところを突いて来ましたねー!」

 

稟「ふふっ……華琳さまは、執金吾達を『佞臣』という『悪』と断じ、自分たちを『忠臣』という『善』に位置付けました。 更に、大陸の伝統ある祖先崇拝を背後に定め、中立という名の逃げ道を封鎖をすれば……」

 

星「なるほど……後は、皆で叩きのめす道しかないな。 しかし、王朝自体は黙ってはおるまい。 臣下が上に背く……所謂『叛乱』を認めるとは思えん。 如何に主が味方とはいえ、我々には不味い状況ではないのか………?」

 

風「『のぉーぷれぶれむぅ』ですねー!」

 

稟「な、なんですか!? そのワケの分からない言葉は!?!?」

 

風「『問題ない』と言う意味ですー! 天の国の言葉ですよー!」

 

星「風よ、問題ないとは……どういう事だ?」

 

風「あぁ〜! つまりですね……十常侍を始末した事が、裏目に出たのですよー。 王朝内で何皇后を支持していた者、誰だか分かりますかー?」

 

星「十常侍どもだな……。 しかし、奴ら既に処刑され───」

 

稟「えぇ……確かに処刑されましたが、実務の引き継ぎが当然あります。 すると、引き継ぐのは、同じ宦官の者がなる筈! しかし、十常侍さえも……あの有り様の中、誰が何皇后たちを支持しましょうか!?」 

 

星「───! 漢王朝内で反皇后勢力が躍進! 華琳殿の論法を『大義名分』とすれば……お咎め無しになる可能性が!? そこまで見抜いて──!?」

 

風「ただ、ちょ〜と気になるんですよー。 これを、華琳さまが自力で気付いたのかー? もしかすると………」

 

稟「………気付くように……導かれたのか……」

 

星「…………」

 

風「何にしてもぉ、これで『流れの起点』が変わりましたねー」

 

ーーー 

 

美羽「………わらわには、よぉーわからん! 七乃、どういう意味かや?」

 

七乃「それはですね〜? 『この《喜劇》の観客になるな! 主役になって、気高き姫(一刀)を救え!!』って言ってるんですよ〜!」

 

美羽「な、なんとーッ! わらわが主人公か!? な、なら……わらわがお救いすれば……主様がわらわの下へ〜!」

 

七乃「あははは〜っ! さすがぁ美羽さま! 自分の都合の良いように話を憶えるなんて……可愛いぞ! 三国一の傾国幼女!!」

 

ーーー

 

華琳の論法により『大義名分』を得て、先の小競り合いで武器も行き渡る。 それに、周りを囲みは精鋭といえど兵士に過ぎぬ。 しかも……艦娘たちに蹂躙されたばかりの者たち。 

 

勝機は充分にある! 

 

────こうして諸侯たちは、反旗を明確に表し、何皇后勢力に抗する為、動き出したのだ!!

 

 

◆◇◆

 

【 何皇后側 内情 の件 】

 

? 都城内 大広場 高台 にて ?

 

広場より───曹孟徳の演説が聞こえる! 

 

覇気を帯びた声が高低を変え、耳朶(じだ)に響き不快感を募らす!

 

楊奉は、眼下の騒ぎを見て、苦々しく思い睨みつける! 

 

ーーー

 

楊奉「───往生際の悪い奴らめ!!」ギリッ!

 

何皇后「ど、どないな事! どないな事なんじゃ!? 楊奉ッッ!!」

 

ーーー

 

やかましく騒ぐ何皇后に、顔をしかめる楊奉。

 

しかし、彼女は今現在、国の最高権力者! 劉辯が皇帝に指名されただけで、即位はしていない。 だから、何皇后の言葉に……無視など出来ない!

 

ーー

 

楊奉「………どうか御心鎮め下さい。 この北郷の返事次第で、事態は直ぐに収束するでしょう! 暫し、御猶予の程を───」

 

何皇后「早よ……頼むぞぉ?」

 

楊奉「…………御意」

 

ーーー

 

恭しく頭を下げて、ひとまず何皇后を落ち着かせたが……何時、再度囀る(さえずる)か分からない。

 

楊奉『此方には人質がいるのだ! 北郷に関しては、どう足掻こうとしても無駄な事。 それに……あの諸侯の周りに居る兵は、《重装歩兵》で固めている! あの包囲を抜ける事など無駄だ!!』

 

重装歩兵──西に存在する大秦(ローマ帝国)より伝わりし、甲冑に身体を覆われた歩兵。 その装備は、持ち手の身体半分はある大きな楯、腰には剣を携え、手には槍を持った精兵である!  

 

楊奉は、白波賊の情報網で大秦の兵士を知り、それを漢王朝内に取り入れた結果。 そのため、執金吾の職務としても大いに役立った実績もある!

 

ーーー

 

楊奉『貴様らは優秀だ、優秀過ぎるのだ! 民を幸せに笑顔にするだと──? はっ、馬鹿馬鹿しい! それが何の足しになる!?』 

 

楊奉『民など家畜にしか過ぎぬ! 適度に喜ばせ、取れる物は残さず取る! この世を謳歌できるのは、一握りの高官と選ばれた者たちだけでいいのさ!』

 

楊奉『───改革すれば、民はつけあがる! そうなれば……皇帝も、王朝さえも………消えてしまうのに! いつの日かな!!』

 

ーーー

 

楊奉は、そのように考えつつ、自分に強い眼差しを向ける北郷へと……顔を向けた!

 

★☆☆

 

無様な失態を犯した十常侍を……ワザと洛陽より脱出させたのは、楊奉の考え。 何皇后を知らせを受けて、すぐさま楊奉が思いついた策である。

 

『洛陽内に潜伏させれば……何皇后との関係が露見されてしまう。 それなら……馬脚を現した十常侍に、責任を全て被せればいいのではないか?』

 

その策に更なる意味を与えたのは……何進配下『鬼灯』だった。

 

何皇后との相談中、何皇后の部屋へと……フラリと現れて助言をしたのだ。 

 

初め、重大な過失を見られた何皇后は顔を青ざめ、楊奉は冷静に剣を構えて邪魔者を排除しようとするが、鬼灯は白い顔を微笑させて、唐突に言い出す。

 

ーーー

ーーー

 

 

『私も何進に恨みがありまして。 一枚噛ませて貰えませんか……?』

 

訝る楊奉に対して、何皇后は喜ぶ。 何進の側近とも知恵袋とも言われる『鬼灯』が配下に加わる。 これほど強い味方は居ないと。

 

楊奉『だが……我々に対して、約束を破らない事を証明しない限り、お前の言葉は信じられん! 証拠を見せて貰いたい!!』

 

鬼灯『言われて見れば確かに。 ならば……証拠よ!』ゴトン!

 

楊奉『───なっ!?』

 

そこには、黒光りする8inch三連装砲の砲身が一つ。

 

鬼灯『私には、まだ必要ないから……預けるわ。 でも、無くしたら……容赦なんかしてあげない。 洛陽ごと……灰燼にしてやるわ!』

 

ーーー

ーーー

 

これを機に、鬼灯も何皇后側へと入る。

 

これが……如何なる関わりになるか、誰も知らないままに。

 

ーーー

 

余談だが、楊奉も完全には何皇后に忠誠を誓っているわけではない。 

 

彼には白波賊と言う帰る場所と首領と言う地位を持っている。 いざとなれば、いつでも職を辞して古巣に帰る事ができるのだ。

 

しかし、洛陽で『執金吾』の職を持つと非常に役立つのだ。 執金吾とは『洛陽内の治安維持を担当する長』である。 しかも、何皇后の覚えも良い。

 

洛陽付近に本拠地がある白波賊としては、都の動静を掴めなる事は有利。 しかも、捕まった場合でも『お目こぼし』と言う融通も効く。 それに、賄賂の収入も馬鹿にならない! 

 

そんな彼だが、今回の皇帝選択で……ある野心が芽生えた。

 

『何皇后の娘《劉辯》が即位すれば、反対派だった何進は失脚! その空いた席に……白波賊の俺が、追われる側の王朝武官最高位に居座る! なんて痛快な快挙になるだろうか!? それに《俺達》にも……旨味はあるしな!!』 

 

武官最高位『大将軍』の座を欲した! 

 

白波賊の首領としても、一人の男としても。 その悪い意味での快挙を目指して、何皇后側へと仮の忠誠を誓っていたのだ!! 

 

 

◆◇◆

 

【 別動を阻む者 の件 】

 

? 都城内 大広場 にて ?

 

諸侯の将たちも士気が上がり、この閉塞感を払わんばかりに意欲的になったのは、間違いなく曹孟徳……華琳の策である! 

 

だが、他方の将たちも、この好機を待っていた! 

 

──桃香や一刀たちを救うため、仲間に《一縷の望み》を託ながら──

 

ーー

 

春蘭「そこをのけぇ! 魏武の大剣が罷り通らせて貰うぞぉ!!」

 

兵「グハッ!」ドカッ!

 

ーー

 

明命「───邪魔です! 私の行く手を阻む者に、容赦などしませんッ!」

 

兵「ゴホッ!?」ベシッ!

 

ーー

 

恋「───羽虫は……消えろ……!」

 

兵「ギャア───ッ!!」ボコッ!

 

ーー

 

兵士が、天の御遣いからの攻撃が止まった合間に、華琳の演説が始まる! 今まで緊張していた精神が、攻撃が停止した事に緩み、第音声で再度緊張を強いられる! この2つの事で、精神の空白部分が出てきたのだ!

 

その間隙を突いて、三人が突撃し、瞬く間に数名を地面に這いつくばせた!

 

一応……三人の攻撃は、台詞からして凄まじい物に見えるが、気絶だけで命に別条は無い。 艦娘たちの攻撃で、死者が出ていない事を踏まえているからである。 

 

ーー

 

ねね「れ、恋殿! 殺してはなりませぬ! 殺せば、ねねや恋殿だけではなく、月殿や皆に罪を被せる事に───ッ!?」

 

恋「大丈夫………」

 

ねね「さ、さすが……恋殿」

 

恋「………セキトたちで……証拠隠滅……」

 

ねね「れ、恋殿ぉおおおッッッッッ!!?」

 

恋「…………冗談……」クスッ

 

ねね「あのボンクラァ、恋殿に何を教えやがったのですかぁあああッ!!!」

 

ーー

 

しかし、提督諸兄の中に『明命は理解できるとして、恋は勘だろう? しかし、あの春蘭がかぁ?』と思われる方が少なからず……いらっしゃると思う。

 

そのワケを後日、他の者が聞いたそうだ。

 

★ーーー★

 

青葉「恐縮でーす! 司令官たち救出の件で、取材しに来ましたぁ!!」

 

春蘭「う、うむ……あの時か? 大変だった! 以上終わりだ!」 

 

青葉「えぇ〜!? それじゃ記事になりませんよ! 夏侯元譲さんのドアップの顔写真と『大変だった!』の記事しか載せれません!!」

 

春蘭「わ、分かった! 北郷の言っていた『かめら』とかで出来た絵が、お前の出す回覧竹簡へ載せるのだろう! 華琳さまや秋蘭に何と言われるか……」

 

青葉「じゃ……早く教えて下さい〜!」

 

春蘭「け、桂花から言われたのだ。 一刀たちを不利な状況に持ち込むな……と。 か、華琳さま、そして……秋蘭や季衣、流琉達までだぞ? 同じ事を何回も何回も───ッッッ!!!」

 

青葉「ほうほうほぅ! それは、確かに大変でしたよね?」

 

春蘭「い、幾ら私が直情径行で、前しか見ていないからだと言われても!! わ、私だって……日々成長している! これくらい判断できるんだぞぉ!? ───な、なんだッ!? その意外そうな顔はぁ!!」

 

青葉「い、いや……あははははっ! 皆さんからの事前に聞いた話と違っていたもので……! さすが──曹操軍勢の中で、一番の成長株ですね! 青葉、尊敬しちゃいます! ──よっ! 未完の大器!!」

 

春蘭「ほ、褒めても何も出んぞぉ? そ、それに、あの桂花が……な。 泣きそうな顔で私に頼むのだ。 北郷に……迷惑かけるなと……。 まったく……そんな事、私がすると思ってるのかぁ? まったく……まったく!」

 

青葉「はいっ! ども、ありがとうございますぅ〜! 以上、夏侯元譲さんからの──ノロケ話でしたぁ!! うん! いい記事が書けそうですね〜!」

 

★ーーー★  

 

……………こんな具合である。

 

だが、快進撃出来たのも此処まで!

 

天は無情にも……この者たちを阻む!

 

★☆☆

 

ーーーーザッザッザッ!!

 

重装歩兵「ここから先は……通すワケにはいかん!!」

 

重装備の歩兵たちが前を固め始める!

 

高台まで、僅かに三歩(約4b)!  しかし、重装歩兵に装備し直した者が、隊列を組んで高台を囲む! 

 

ーーー

 

ねね「あ、あれは……!!」

 

春蘭「くっ、くそぉおおおっ! 後少し、後少しでぇ!!」

 

明命「『ガキッ!』────あっ! か、固いですぅ! 私の得物なら気合いでいけるかも知れませんが、借り物では刃が立ちませんッ!」

 

恋「明命……上手い!」

 

明命「えへへへ……ありがとーござ──じゃなくてですねぇ!!」

 

恋「………わかってる。 焦りは……無駄!」

 

明命「は、はいっ!」

 

ーーー

 

見慣れぬ兵の様子に、4人が歯噛みする。

 

楊奉が準備した、重装備の歩兵に阻まれる結果になった!

 

 

◆◇◆

 

【 絶対絶命 の件 】

 

? 都城内 大広場 高台 にて ?

 

高台の下で繰り広げられる戦闘に、楊奉は……してやったりと軽く笑う。

 

重装歩兵の装備は鉄製。 しかも良質な益州の鉄を丹念に鍛錬した結果である。 並みの剣では、貫く事も傷付かせる事も出来ない!

 

しかし、これでも時間稼ぎに過ぎない! 

 

楊奉は、一刀に向かい問い掛ける。 何皇后の下に来ないかと───!

 

ーーー

 

楊奉「北郷……此方側に来ないか? 貴様なら……漢王朝を、いや大陸全てを手に入れる事も可能! 世界の全てが、貴様に畏む(かしこむ)結果になるんだぞ? 俺らを除いててな………。 どうだ、何皇后さまに忠誠を──」

 

一刀「………愚かだよ……」

 

楊奉「何ぃ───!?」

 

一刀「そんなもの、この俺には───必要ない! 俺の望みは、貴様の望みとは違う! 貴様の提示する物は、喉の渇いた旅人に宝を見せびらかす不要な物。 そんなんじゃ……俺の心は満たされないんだ!!」

 

何皇后「ほな、なんじゃとしゃべるんじゃ! 権力、財……他に欲しいモンが、こん世におますんか?」

 

一刀「───俺の望みは、周りの人々が戦いに巻き込まれ、憎しみ殺し合う事を止めさせる事だ! 今居る皆が……笑って暮らせれば、それに越した事は無い! 平和こそ……一番の幸せなんだ!!」

 

楊奉「ふん! そんな事でか………」

 

一刀「そんな事だと? 上より──命じられ、強いられ、期待され……命を落とした者たちが幾ら居ると思う! 悠久の世から比べれば、黄河で流される砂粒よりも多いんだぞ! それを改善出来ず──何が、天の御遣いだ!!」

 

ーーー

 

それを聞いた桃香たちが涙を流し、艦娘たちは頷く。 

 

必要だから生まれて(建造され)……命令一つで困難な任務を行い……散ったら散ったで……捨て置かれた『命』 

 

いったい幾つ……生まれ故郷まで戻り、役目を終わる事が出来たのだろうか?

 

ーーー

 

桃香「う……うぅぅぅ……」

 

愛紗「くぅ────ッ!」

 

鈴々「…………グスッ」

 

ーー

 

金剛「やはりィ……私たちの提督デース!」

 

アリゾナ「………………」

 

ーー

 

翔鶴「一刀提督………」

 

サラ「主よ……提督に力を……」

 

ーーー

 

雷「さっすが、司令官ねッ!」

 

電「……………一刀さん」

 

ーーー

 

楊奉「………な、何を真面目に答えるかと……クッ、クククッ…思えば……クククッ……アーッハハハハハハハ!!」

 

楊奉は、顔を空に向けて笑い出す! 

 

何皇后もまた、口を抑えながらコロコロと笑う。 

 

楊奉「……下らん、全く取るに足らん……下らん話だ! 北郷!! どうやら、俺の眼鏡違いだったようだ! ───何皇后さま! コイツは此方に応じない様子! 私たちは、この場を引き上げたいと存じ上げます!!」

 

何皇后「仕方なかろう……。 されぞ……皇女のみは連れていかはったんほなぞ?(連れて行くのじゃぞ?) 皇帝の血筋が居なくては……また難儀な後継者争いが起こるわ!」

 

楊奉「はっ! ───誰かある! 皇女様方を此方にお連れしろ! 天の御遣いが大将軍何進と共謀して、漢王朝を乗っ取ろうと企てた! 俺は何皇后さまと皇女方をお連れして、避難をさせる。 皇女様に御足労願えぇ!!」

 

ーーー

 

兵「「──ハイッ!」」ダッ!

 

高台の付近に居た重装歩兵が二人近付き、皇女二人を拘束する!

 

劉辯「即中止! 懇願止!(止めなさい! 止めてぇ!!)」ガッ!

 

劉協「離せぇ! 無礼者、離せぇえええ!!」ガッ!

 

ーーー

 

楊奉「北郷! ならば人質の命など無い! このまま処刑する! だが、先に処刑するのは……お前からだ! 人質を殺せば、お前たちが自由になる! そうなる前に、北郷──貴様から処刑して後顧の憂いを取り除いてからだ!!」

 

「「「 ──────! 」」」

 

楊奉「俺の下で暴れている将達よ! 静かにしろ! 今から天の御遣いを処刑してやる! そこで大人しく見て居るがいい!!」

 

ーーー

 

春蘭「うぉおおおおッッ!! 貴様らぁどけぇえええッ!!」

 

ーー

 

桂花「いや……やっと逢えたのよ! やっと……逢えたのにぃぃぃ! そんなの嫌ぁあああッ!!」

 

季衣「に、兄ちゃん! 兄ちゃん!!」

 

流琉「兄さまぁぁぁぁッ!!」

 

ーー

 

明命「────まだですッ! 今からでも! 『ガキィ! ガキィ!』 くぅ〜! 退きなさい! 早くぅ退きなさい!!」

 

ーー

 

蓮華「─────ッ!」

 

冥琳「北郷───ッ!!」

 

小蓮「一刀────ォ!!」

 

思春「─────!」

 

ーー

 

恋「ご主人さま……必ず……助けるッッ!!」

 

ねね「こらぁ!! 馬鹿主人! 恋殿が直ぐに助けに参るのです! 首を斬られても生きているのですぞぉ!!!」

 

ーー

 

月「詠ちゃん! 詠ちゃん! ご主人さまが! ご主人さまがっ!?」

 

詠「……………………」

 

ーー

 

蒲公英「姉様ぁ! ご主人様が! ご主人様がぁ!!」

 

翠「テメェラ──早くどきやがれぇ!! ご主人様ぁぁぁぁ!!」

 

ーーー

 

楊奉「………フッ!」チャッ!

 

楊奉が腰に帯刀している剣を抜き、一刀に刃を向けた! 剣を上から下ろせば事足りるが、相手は天の御遣い! 確実さを狙わなけならない!

 

刃を横に寝かせ、一刀の胸に標的を定め、突く準備姿勢を取る!

 

一刀「…………………」

 

楊奉「動くなよ? 動けば……アイツらの首は落とされる。 早いか遅いかどっちかだがな? クックックックッ……ハーッハッハッハッハッ!!」

 

何進「─────」ダッ!

 

楊奉「何進……鬼灯より最後の通告だ! 俺が北郷を殺害するのを邪魔すれば、お前を完全に敵と見なすそうだぞ? どういう理由か知らないが……あの女を敵に回すとはなぁ? そこで、静かに見ているがいいッ!!!」

 

何進「────!」グウッ!

 

ーーー

 

こうして、一刀に楊奉の凶刃が向けられ、楊奉の顔が醜く歪む!

 

楊奉「残念だ、北郷! 貴様の力は惜しいものだが、敵になるなら不要! 寧ろ厄介な代物だ! それに、中心人物の貴様が死ねば──この煩わしい(わずわらしい)攻撃も無くなる! 覚悟を決めて───地に倒れ伏せ!!!」

 

しかし……一刀の顔色は変わらない! 楊奉へ咎めるような視線を投げつけて、その行動を冷静に確認していた!

 

 

◆◇◆

 

【 反撃の符丁 の件 】

 

? 都城内 大広場 高台 にて ?

 

────ダッダッダッ!

 

『お、お待ち下さいー! ハァハァハァ………ッ!』

 

一人の兵士が、息を切らし都城の出入り口から、駆けて高台まで登ってくる!

 

兵士も甲冑を着用した重装歩兵──精兵の一人だから、無碍には対応できない。 舌打ちをして殺気を散らし、兵士の到着を待った。

 

つい先程まで……一刀を殺そうと、剣先に集中していた殺気を崩しため、不快な顔で兵士に対応する楊奉。 横でも、落ち着かない何皇后の姿が見える!

 

ーーー

 

楊奉「な、何だ! 何があったというのだ!!」

 

何皇后「どうしたのじゃ………!?」

 

兵士「はっ! 実は……とても大事な報告が! ハァハァ……ハァハァ……」

 

兵士が片膝を付き、両手で拱手抱拳礼(左手で右手を包む)を行い報告をする! 両肩が上下し、かなり急いで来たようだ!

 

楊奉「は、早く言え!」

 

兵士「はっ───ではッ!」キラッ

 

甲冑……鎧兜に身を固めた兵の……眼鏡がキラリと光る!

 

兵士「トォオオオオッッッ!!」

 

楊奉「────グォッ!?」

 

──────ガァキン!

 

楊奉「グォオオオオ───ッ!!」ガクガクガク!

 

兵士が拱手抱拳礼より、アッパー気味の拳打を右手で放つ! その手にはいつの間にか『マイク』が握られ、マイクの下部で楊奉の顎を狙い定めている!

 

しかし、楊奉も兵士の攻撃を素早く読み、打撃線上より後方に身体を反らして回避。 ただ、両手で持っていた剣に当たる! 

 

かなりの衝撃が走るが……楊奉は耐えて剣を手放さなかった。

 

兵士「マイク……支障無い? 大丈夫? チェック、ワン、ツー……よし! では───トラ・トラ・トラ!(『ワレ、奇襲ニ成功セリ!』)」

 

楊奉「き、貴様は───!?」

 

兵士?「貴方、頭が悪いの? 司令を助ける為に来たんだから貴方の敵よ! あの娘のように、ガツンと頭を叩かないと分かんない?」

 

そう言って兜を脱ぎ捨てるのは……霧島=サン。 

 

頭の艤装?も外した姿だが、あの智の象徴である眼鏡、片時も離さないマイク、並み外れた武力(火力?)を表現すれば、名前を出さなくたって誰だか分かる。 ……台詞みれば……分かるよね?

 

ーーー

 

楊奉「うくぅ! な、何をしている! 早く人質を───!!」

 

『処刑しろぉ!!』と叫ぼうと、桃香たちを視線を移すと………!

 

ーーー

ーー

 

拘束が解けて、手足を自由に動かす……桃香たち三人!

 

─────その将の足下には、転がる三人の楊奉配下の兵!

 

そして……闘志に満ち溢れ、武人の誇りを漂わせる……背を向けた者が一人。

 

重い重装歩兵の鎧を着用しつつも、霧島の攻撃で目を奪われている隙に、処刑担当の兵士を三人、一瞬で昏倒させて人質を救った!

 

ーー

ーーー

 

桃香「あ、ありがとうございます!」

 

愛紗「凪、すまん! 助かったぞ!」

 

鈴々「ありがとうなのだ!!」

 

ーー

 

白蓮「おいおいっ! 私だって……紛れ混んで助けに来たんじゃないか! まぁ……誰も気付いてくれちゃ居ないんだよな………」

 

桃香「白蓮ちゃん、ありがとう!!」

 

白蓮「うぅぅぅ……やはり桃香だな! 心の友よぉおおおッ!!」ガバッ!

 

桃香「きゃあぁ───!!」

 

ーーー

 

凪「────隊長! 桃香様たちを御救いしました!」

 

白蓮「いやぁ〜上手く成功して良かったよ!」

 

一刀「ありがとう───! すぐに桃香、愛紗、鈴々を連れて──俺の後ろへ! 白蓮や『君』も……そのまま護衛を頼む!」

 

白蓮「了解だ!」

 

凪「────はっ!」

 

ーーー

ーーー

ーー★

 

将……いや楽文謙(真名 凪)は、少し寂しそうな顔をしたが、三人を一刀の背に導く! 一刀より真名を呼ばれないのは、顔合わせだけしかしておらず、真名を預ける暇もないまま、この作戦に参加したためだ。

 

ーーー

 

凪「………隊長。 私の事を真名で呼んでくれない………」

 

白蓮「凪、さっきは助かった! 変わらず……元気そうで良かったよ!」

 

凪「あっ! ……白蓮様! 先程はありがとうございます! 白蓮さまこそ、お元気そうで何よりですよ!」

 

白蓮「………凪……寂しいか?」

 

凪「───ビクッ!」

 

白蓮「凪の寂しそうな姿を見てな。 ───アイツには、私たちの記憶が無い。 唯一例外なのは……私らしいんだが……理由もわからん。 ただ、凪も話を聞いたか? 一刀の記憶は、理由があって今の一刀にないそうだ……」

 

凪「…………………」

 

白蓮「……凪」

 

凪「………はい」

 

白蓮「私はな、これは……天が与えてくれた良い機会じゃないか……と思っているんだ。 不謹慎だけど……な。 桃香たちに内緒だぞ……?」

 

凪「…………白蓮さま……」

 

白蓮「一刀は、前の世界の一刀は別人、記憶が無いのは当然なんだ。 それに……あの頃の私たちとの記憶が、一時とはいえ無いんだ。 これを好機だと思わないで、どうするんだ? 一刀と一緒に来た娘も居るんだぞ?」

 

凪「………………」

 

白蓮「今度は、皆が対等に近い状態だ。 自分を磨いて迫るのも良し。 新たな一刀の魅力を見付けて、そこから恋を始めるのもいい。 あの一刀が……こうして、もう一度会えた奇跡を喜ばないとな?」

 

凪「………白蓮さま……ありがとうございます……!」

 

白蓮「……お互い……頑張ろうな!」

 

凪「─────ハイッ!!」

 

ーーー

 

話は聞いていた。 記憶が無い、真名を呼ばれない……。 思っていた以上に……哀しかった! 

 

だけど……白蓮さまは、別の意味合いを教えてくれたのだ! 

 

────会えないと思っていた隊長が!

 

────この場に居る奇跡! 

 

────その隊長が

 

────私を背中で庇い守ってくれている!

 

凪「…………隊長の背中が……見える……」

 

ーーー

 

一刀は、桃香たちと共に……凪も楊奉たちの魔の手より守ろうとしている。 いつも前線に立つだけで、自分の目の前は──いつも敵勢の姿!

 

それが、今回は愛しの隊長に背に守らる『女としての特権』を味わえれた。

 

凪は……自分の目から流れる涙を……そっと拭く。

 

『敵は健在、まだ油断は禁物! 今は、隊長の目的を遂行するまで、前進するのみ! 前の世界と同じように……お傍で!!』 

 

今の思いを────胸に抱きながら。

 

 

◆◇◆

 

【 天の裁き の件 】

 

? 都城内 大広場 高台 にて ?

 

楊奉「な、ならば──皇女たちを!!」

 

楊奉は、皇女たちを連れて、逃げ出す態勢を作りだそうとする! そのため、皇女を拘束する兵士に命令を出した!

 

??「───ハッ! では、劉辯さま……儂の後ろへお隠れ下され!」

 

??「うむ──私の後ろにも。 大丈夫……私たちは提督の味方だ!」

 

しかし、二人の兵士は──笑いながら皇女の拘束を外し、自分たちの後ろへ庇った。 皇女二人は驚愕するが、楊奉のそばに行くより遥かにマシなため、その行動に従う。

 

楊奉「な、何をしている! 早く───皇女をこっちへ!!!」

 

??「ほう……今度は皇女様を人質か……。 化けの皮が剥がれてきたぞ?」

 

??「まったくだ……武人としての誇りも無いのか? いや、無いからこそだろう! 更に、提督まで手に掛けようとは卑劣な!! いいだろう! この私が『精神棒』替わりに、拳を食らわせて更正させてやる!!」

 

───カッポ! カッポ!

 

二人の兵士は、兜を取ると頭を振るい、束ねていた長髪を元に戻す!

 

劉辯「────!」

 

劉協「あ、貴女方は………!」

 

ーー

 

桔梗「新たな益州州牧『北郷一刀』の臣『厳顔 』と申します! 敵の策を破るため、偽兵として潜入しておりました! どうぞ、御安心下され!!」

 

長門「私は、同じく一刀提督の艦隊に所属する『長門型 1番艦 戦艦 長門』と。 武人ゆえ……礼儀に疎いかもしれませぬが、平に御容赦の程を!」

 

ーー

 

そこには、また別の一刀の仲間が助けに参陣していた!

 

霧島「司令! 我々は、これで自由に動けます! どうか、最後の命令を発して下さい!! 皆が……司令の命令を待っております!!」

 

一刀は深呼吸すると──皆に聞こえるように叫ぶ!

 

一刀「人質になっていた将は、私たちが解放しました! しかし、まだ首謀者の捕獲がなりません! この場に集まっている皆さん! 私に力を貸して下さい! 漢王朝が正しい政を行えるように! どうか……力を!!」

 

ーーー

ーーー

ーーー

 

華琳「皆、とくと聞いたかぁ! 天の御遣い直々の勅命である! 大義は既に超えた! これは、これこそ……天命ぞ! 天の御遣いからの勅命、即ち天からの命令である! 今こそ、王朝簒奪を図る痴れ者共を捕らえる好機!!」

 

蓮華「孫家の者は皆、この天命に従う! 目指せは──卑劣なる執金吾! 五倫の道に反す何皇后! 全力で天の御遣いに協力する事を誓おう!」

 

月「西涼の者は、漢に忠を尽くす者ばかり! その漢が迷走するのなら、道を正すの忠義の道! 西涼の董仲穎、馬孟起、そして配下の者たちも、天の御遣いさまに助勢致します!!」

 

美羽「わらわも──出来る限り手伝うのじゃ!」

 

七乃「もう〜美羽さまったら〜! ご自分の出来る事殆ど無いのにぃ〜! この目立ちがり屋さん!!」

 

翠「当然! よしッ! 蒲公英! お前も手を貸せぇよ!?」

 

蒲公英「もっちろん!!」

 

華琳「言い出しの私たちが先陣を切るわよ! 桂花! あの二人の逃走されないように策を考えなさい! 秋蘭は、遊軍で真桜、沙和と残り……何かあれば教えなさい! 私は春蘭と合流して追い詰めるわ!!」

 

「「「「 ────はっ! 」」」」

 

★☆☆

 

一刀「司令官、北郷一刀より最終指令を命じる───『カワカワカワ』!!」

 

ーーー

 

榛名「金剛姉さま! 『カワカワカワ』の符丁が!!」

 

金剛「OK! 大丈夫ネ! 霧島も頑張ってくれましたァ! 私達も大活躍しマショウ! 第二次空砲撃……全艦、準備して下さいネ!」

 

比叡「金剛お姉様! いつでも準備……出来ています!」

 

アリゾナ「………一死以て大悪を誅す!  それこそが、我が第一艦隊の意気と知れ! 破道の九十六───」

 

榛名「ちょ、ちょっと! それ『はどう』違い! そ、それに提督を殺す気ですか! そんな事! この榛名が! 許しません!!」

 

アリゾナ「そ、そんな事するわけないでしょう!? 台詞が格好いいから使っただけもん! 大事な提督を──そんな事するわけないでしょ!!」

 

金剛「………提督には、後で『Burning Love!!』デース!! Follow me! 皆さん、ついて来てクダサァイー! 第1艦隊 全砲門! ───Fire!!!」

 

ーーー

 

翔鶴「提督より指令が入りました! 第三艦隊! 発艦始め!!」

 

瑞鶴「第二次攻撃隊! 稼働機、全機発艦!!」

 

サラ「主よ………」

 

ビッグE「さてぇ〜また Be Frightened(肝を冷やさせて)やるよ!!」

 

ーーー

 

暁「第四艦隊! 準備いい!? 霧島さんや長門さんが格好良〜く決めたんだから、私達もレディとしての威厳を見せつけないと───」

 

電「そ、それが……ここに置いてあった手拭いが無いのですぅ〜!」

 

雷「もうー! 誰よッ! 人の物を勝手に持ってくなんてぇ! 泥棒と一緒よねッ!?」

 

響「……なら仕方がない。 素手で対抗するか!」

 

暁「ちょ、ちょっと! そんなの危ないじゃ───!」

 

雷「いい考えじゃない! 素手なら何も言われないわよね! 電、また私を背負って突撃して! 雷電で行くわよ!?」

 

雷「………仕方ないのです!」

 

ーーー

 

響「暁もやれるだろう! こんな戦場だ、左腕の銃が疼かないか?」

 

暁「私の左手は普通よ! 何を考えているのよぉ!?」

 

響「いや……レディと日頃から言ってるから、左腕がサイコ○ン──」

 

暁「ば、馬鹿ぁ! それは別の世界の主人公の話じゃない! それに、あの『レディ』は主人公の相棒で、私と全然関係なぁぁいぃいいいッ!!!!」

 

響「……仕方ない。 フッ……私の実力を見せてやる!」コーホー

 

暁「あれ……響が笑った? 思いっきり口を開けて?」

 

響「響スマイル……これが出た時、対戦相手は………」

 

暁「貴女にそんな設定は無いわよぉ! 早く現実に戻りなさぁい!!」

 

ーーー

 

天龍「おらぁ! 第二艦隊 攻撃行くぞぉ!!」

 

龍田「天龍ちゃん……あの服……脱いじゃたんだ……」

 

天龍「アレ使えねぇ! スカートの丈が長すぎて、足で踏んで転びまくりで、小破しちまったんだぜぇ!?」

 

木曾「まぁ……気持ちは分かる。 気持ちは………な」

 

天龍「これで、真の天龍さまの力が発揮できるんだ! もう無双状態だぜ!」

 

龍田「あの天龍ちゃん……可愛かったのに〜。 転んで涙を目に浮かばす天龍ちゃん……残念だったな……」

 

木曾「(俺んとこに、矛先来ないようにしねぇ〜と!)」

 

ーーー

ーーー

 

何皇后「よ、楊奉───ッ!」

 

楊奉「何を呆けている! 何皇后を俺らを守れ! 天の御遣いが反旗を翻したのだ! 掛かれぇ! 掛かれぇえええッ!!!」

 

重装歩兵「ハ……ハッ!」バラバラッ!

 

ーーー

 

何皇后たちを守るため、楊奉配下の重装歩兵が前に集まる!

 

しかし、一刀の前にも……霧島が眼鏡を光らせ傍に居る。

 

ーーー

 

凪「隊長! 私も──お側に!!」

 

一刀「君は………」

 

凪「お願いします! 後ろには、白蓮さまがいらっしゃいますので! どうか、どうかぁ! 私を頼って下さい!!!」

 

一刀「………………」

 

長門「提督……心配なのも分かるが、乙女の心を無にするのは頂けないな?」

 

一刀「────長門!」

 

長門「皇女さまは桔梗に任せた。 やはり、このような相手なら私が適任だ! それに、艦娘が二人居れば、その娘を守れる事も出来る。 いい案だと思わないか?」

 

霧島「司令、私も良案だと思います!」

 

一刀「…………分かった! それじゃ頼む! え〜と……」

 

凪「凪と……! 私の真名は凪です! 隊長にお預けしますので凪とお呼び下さい!!」

 

一刀「………それでは『凪』! 改めてお願いする! 長門と霧島と共に……俺の力になってくれ!」

 

凪「────はっ、はいっ!!」

 

ーーー

 

長門「……やれやれ、一刀提督は──」

 

霧島「………渡りに船………ですか?」

 

長門「………フンッ!」

 

霧島「ふふふっ」

 

ーーー

 

一刀の目の前に、霧島、長門、凪が控える!

 

これで策は全部! 後は……無い!!

 

 

一刀「楊奉、何皇后……貴方たちは許しておけない! 必ず捕らえ、万民の前で処罰を受けさせる! 行くぞ!!!」

 

 

そう言い放ち、眼前の敵を凝視するのであった!

 

 

 

ーーーーー

ーーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

 

    <(_ _)><(_ _)><(_ _)>

 

………………終わりが、次回に……延びてしまいました。

 

今回で終わらせるつもりだったのに。

 

いつもより話を長くしたのに、ダメでした。

 

(全体で一万二千文字ほど。 いつもは一万文字ぐらい) 

 

そんなわけで……次回こそは終わらせます。 

 

────ネタも無いから。

 

 

説明
はわわわッ! ご主人さま──お話が続いてしまいましたぁ! 7/18 イチイチゴマルに終わりを追加修正も行いましゅぅ! あぅ……噛んじゃっいましたぁ……   
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コメント
天龍焔提督 コメントありがとうございます! 作者「お耳を……ゴニョゴニョ」 大和「……えっ!? 私の出演依頼を!?」(いた)
スネーク提督 コメントありがとうございます! 鳳翔さんの話に繋がりましたら……活躍して貰いますよ? 既に役割は……用意してありますから。(いた)
( ▼ω・).。oO(そろそろ俺も打って出るか)(ダンボールにて待機中)(スネーク)
hokuhin提督 コメントありがとうございます! ふと、思い出した名台詞でした……御冥福を。 青葉の方は、少し七乃が入っているかも……七乃は結構苦手なんですよ。(いた)
kazo提督 コメントありがとうございます! 何皇后たちは数行の説明だけで大丈夫、オリキャラばかりでは面白みがw  イチャラブも考えてはいるんですが……難しくて。 まずは、鳳翔さんの御店の話と本作を繋げるため……それからになるかと。 申し訳ないです。(いた)
白蓮さんがなんかジャイアンみたいなセルフをwしかも青葉が七乃みたいだわw(hokuhin)
楊奉と何皇后の過去〜現在話で5話くらいやるんですねわかります(笑)でも個人的には、艦娘と恋姫のイチャラブを早く見たいです。次回も楽しみにしてます!(kazo)
mokiti1976-2010提督 コメントありがとうございます! 次回こそ、決着となるんですが……二人のその後は………(いた)
とりあえず人質は解放されたのでもうモヤモヤしないので問題無し!!後はゆっくり楊奉と何おばさんを料理してくださるのを拝見させていただきます。(mokiti1976-2010)
雪風提督 コメントありがとうございます! 策の理由は次回ですね。 大樹に巣を作れば卵も巻き込まれる。 そうなる前に行動を移します!(いた)
敵を欺くにはまず味方から・・。まずは誤った方向(道)へと倒れかけてる大樹(漢)を支え直すのですねby孔融(雪風)
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真・恋姫†無双 艦隊これくしょん 

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