英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
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〜トールズ士官学院〜

 

「えー―――」

「か、甲冑の女騎士……!?」

「甲冑の女騎士……―――という事は貴様が”紅き翼”の別働隊として、報告にあった部下達を殺戮している者達か!何者だ、貴様は!」

職員室に入るとそこにはヴァンダイク学院長を含めた教官達が幽閉され、他には貴族連合軍の隊長と見張りの兵士達がいた。

「我が名はデュバリィ。”鉄機隊”の筆頭隊士!”紅き翼”との決戦に邪魔な貴方方を排除する為にこの場に現れましたわ!」

「て、”鉄騎隊”!?」

「”鉄騎隊”じゃと……?」

「まさか”槍の聖女”が率いていたというあの……?」

「それに……”紅き翼”って事は”Z組”の連中やトワ達の事だよな?何で大昔の存在を名乗る連中があいつらとの決戦を望んで、貴族連合軍の兵士達を殺しているんだ?」

デュバリィの名乗りを聞いたハインリッヒ教頭は驚き、ヴァンダイク学院長とベアトリクス教官は不思議そうな表情で、マカロフ教官は真剣な表情でデュバリィを見つめた。

 

「”デュバリィ”……?―――!我らと手を切った裏切り者の”裏の協力者”か!」

「フン、貴方のような末端の兵士にまで私の名が伝わっていたとは。どうやら私やクロチルダ様も貴族連合に指名手配されていたようですわね。」

隊長の言葉を聞いたデュバリィは鼻を鳴らして不愉快そうな表情で隊長達を見つめた。

「お、おのれ……!我らと手を切ったどころか、敵の軍門に降るとは……!薄汚い裏切り者が……!全員で突撃して殺せ――――ッ!」

「ハッ!」

「!やめるのじゃ!お主らの腕では―――――」

そして兵士達はヴァンダイク学院長の制止の言葉を無視して同時にデュバリィに襲い掛かったが

「豪雷剣!!」

「「「ギャアアアアァァァア――――ッ!?」」」

剣に雷を纏わせたデュバリィの一閃によって絶命した!

 

「ヒッ……!?」

「何という事を…………」

絶命した兵士達を見たハインリッヒ教頭は悲鳴を上げ、ベアトリクス教官は悲痛そうな表情で兵士達の死を嘆いた。

「な、ななななななななっ!?」

「校舎内にいる兵士達も二人によって殲滅されている頃でしょう。―――後は貴方を殺せばトリスタと士官学院内にいる兵士達の殲滅は完了ですわ。”裏の協力者”であった私にこんな事を言える権利はありませんが、あえて言わせて頂きます。――――内戦を引き起こした貴族連合に所属した事に後悔を抱きながら死になさい。」

一瞬で部下達がが殺した事に混乱している隊長にデュバリィは近づき、対する隊長は後ずさってデュバリィから距離を取ろうとしたが壁にぶつかって、追い詰められた。

「お、おのれ……!かくなる上は……!」

追い詰められた隊長は懐から紅色の液体が入った瓶を取りだした。

 

「そんなものを出してどうするつもりですか。」

「ククク……これは先日我らの新たな協力者となった方が開発した強化薬―――――”グノーシス”だ!」

「へ。」

隊長の言葉を聞いたデュバリィは呆け

「”グノーシス”じゃと!?」

「まさかかの”教団”の!?クロスベル以外にもまだ”教団”の生き残りがいたのですか……!?」

ヴァンダイク学院長とベアトリクス教官はそれぞれ血相を変えた。そして隊長は瓶に入っていた液体を一気飲みした。

 

「不覚……!―――貴方達も下がりなさい!」

隊長の行動を見てすぐに何が起こるか理解したデュバリィは後ろに跳躍して隊長から距離を取り、ヴァンダイク学院長達に警告した。

「うっ!?クククク……湧いてきたぞ………力ガ―――――――ッ!!」

するとその瞬間隊長は異形の魔人へと変化した!

「う、うわぁぁぁぁぁぁっ!?」

「オ、オイオイ……俺達は悪夢でも見ているのか……?」

「あれが”グノーシス”による”魔人化(デモナイズ)”とやらか……!」

「……凄まじい鬼気ですね……」

異形の魔人へと変化した隊長を見たハインリッヒ教頭は悲鳴を上げ、マカロフ教官は信じられない表情をし、ヴァンダイク学院長は厳しい表情をし、ベアトリクス教官は不安そうな表情をしていた。

 

「オオオオオオオオ――――――ッ!」

「フン、”グノーシス”の力に振り回されている愚か者がこの私に勝てると思っていたとは。この私を甘く見た事、後悔させてあげますわ!」

異形の魔人の攻撃を軽やかに回避したデュバリィは不愉快そうな表情で魔人を見つめた後剣を構え

「さあ、行きますわよ……!オォォォォォォ――――――ッ!!」

剣を一振りして自分の左右に自身の分け身を出現させ、分け身達と共に神速の速さで魔人に何度も斬撃を叩き込み、そして!

「プリズム……キャリバー―――――ッ!!」

止めに光を纏わせた剣を一閃して魔人の身体を真っ二つにした!すると魔人は再生する事なく絶命した!

 

「フン、おとといきやがれですわ!」

魔人の死体を蔑みの表情で見つめていたデュバリィは剣と盾を収めてヴァンダイク学院長達を見回した。

「全員、怪我はないようですわね。」

「……うむ。学院内での騒ぎもお主達の仕業か?」

「ええ。今頃私達の仲間が学院内に徘徊している貴族連合軍の兵士達を殲滅していますわ。それとトリスタ内にいる兵士達も殲滅しておきました。」

「せ、”殲滅”…………」

「って事はトリスタや士官学院内は兵士達の死体だらけという事かよ……」

「…………デュバリィ殿と仰いましたね。助けて貰った身でありながら、こんな事を聞くのは厚かましいと理解していますが、それでも聞かせてください。何故貴族連合軍の兵士達の命を奪ったのですか?貴女程の使い手ならば、命は奪わなくてもすんだのではないでしょうか?」

ヴァンダイク学院長の問いかけに答えたデュバリィの話を聞いたハインリッヒ教頭は信じられない表情をし、マカロフ教官は厳しい表情をし、ベアトリクス教官は悲痛そうな表情で問いかけた。

 

「当初は無力化の予定でしたが、今まで”不殺”を貫いてきた”紅き翼”の者達がトリスタの防衛をしている貴族連合軍の兵士達を殺し続けています。予定では彼らがトリスタや士官学院内にいる兵士達を殺す予定だったそうですが、まだ学生である彼らの手をこれ以上血で汚させない為にも先に私達の手で殲滅したのですわ。」

「!!」

「何じゃと!?それは本当なのか!?」

「ええ。セドリック皇太子の”勅命”によってトリスタ並びに士官学院内にいる貴族連合軍の兵士達の”殲滅”、そしてトリスタとトールズ士官学院の奪還を命じられたとの事ですわ。」

「セ、セドリック殿下が!?」

「あのセドリック殿下がそのような”勅命”を……」

「一体何故殿下はそんな”勅命”を出したんだ……?」

デュバリィの口から語られた予想外の答えにハインリッヒ教頭とベアトリクス教官は信じられない表情をし、マカロフ教官は真剣な表情で考え込んでいた。

 

「…………それで、お主達は一体何者で、何の目的があって”紅き翼”に力を貸すような事をしたのじゃ?先程お主が斬り捨てた者がお主達はかつて貴族連合に手を貸していた存在と口走っておったが……」

「―――我が名はデュバリィ。結社”身喰らう蛇”の”第七柱”―――”鋼の聖女”率いる”鉄機隊”の筆頭隊士。私達が貴族連合の兵士達を殲滅した事情ですが――――」

そしてデュバリィは自分達が学院やトリスタにいる兵士達を殲滅した理由などを説明した後、ある事を依頼した。

「……と言う訳で、私達と彼らの勝負が決着するまでは学院にいる学生達共々外に出ないでもらいたいのです。後少しだけ窮屈な思いをして頂く事になってしまいますが、お願いしますわ。」

「……承知した。わしらにとってお主達は恩人じゃからな。学生達にも事情を説明をしておこう。」

「―――助かりますわ。それでは失礼します。」

ヴァンダイク学院長が自分の依頼を承諾するとデュバリィは部屋を出た。

 

「デュバリィ。」

「校舎内にいる兵士達の殲滅は完了したわ。」

デュバリィが部屋を出るとアイネスとエンネアが近づいてきた。

「……後は彼らを待つだけという事ですわね。では手筈通りに所定の位置につき、彼らが姿を現し次第彼らとの決戦を始めますわよ!」

「ああ!」

「ええ!」

そしてデュバリィ達はそれぞれ三方向に散って、それぞれ所定の位置についてリィン達を待ち構え始めた!

 

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という訳でせっかくグノーシスで魔人化したモブはデュバリィによって瞬殺されましたww(そりゃそうだ)なおリィン達とデュバリィ達の決戦の前にクロスベルで起こる原作ではないイベントもありますwwちなみにそのイベントでも戦闘はありますが戦うのはロイド達ではありません!……が、原作の零・碧キャラです!

 

説明
外伝〜鉄機隊〜後篇

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コメント
本郷 刃様 でも主人公勢に敗北する運命w K'様 当然です。むしろ執行者レベルなんですからノーダメージクリアが当然と言ってもおかしくないかとw(sorano)
執行者レベルがモブごときに負けるわけないですよね。(K')
当時のレーヴェとはいえ100回中1回は勝てたこと事態凄いことですからね、デュバリィもアイネスもエンネアも本当は強い子w(本郷 刃)
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