榛名の安らげる場所
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梅雨も過ぎ夏真っ盛りとなった鎮守府での出来事

 

 

「はぁ、暑いなぁ・・・」

 

ぐったり机に伏せてる男がこの鎮守府の提督なのだが・・・

 

「なんでこんな暑い日にエアコンが壊れるんだよ執務がまともにできん」

 

執務室にあるエアコンが壊れてしまい窓を開けても風がまったくないという状況である

 

「こうなったら外まわりでもするかぁ、集中できないなら別のことをすればいいってな」

 

提督は外へ向かったのだが・・・

 

 

「外も暑いじゃないか・・・何考えてんだ俺は」

 

うなだれるように提督は落ち込んだ

それはそうだ、窓を開けて暑いなら外も暑い

それなのに提督は何を思ったか外に出たわけだが・・・

 

「うへぇ・・・日陰はどこだ・・・」

 

提督は日陰を求め木の下に歩いて行った

 

「このへんでいいか、これだから夏は好きになれないんだよな」

「どう頑張っても暑いことは変わらないんだろうけど」

 

提督は困ったもんだといいながら木に背を預けた

 

「少しここで休憩するか・・・」

 

提督は疲れが溜まっていたのか眠ってしまった

その頃榛名はというと・・・

 

「今日の出撃も終わったことですし提督のお手伝いをしなきゃ・・・」

 

出撃を終え榛名が執務室に向かおうと歩いていたところ木にもたれかかっている人影に気づいた

 

「あれは・・・提督?どうしてこんなところで寝ているんでしょうか?」

「そういえば出撃前にエアコンが壊れたって言ってたような・・・」

 

榛名は納得したように見えたが

 

「でもだからといってどうしてここで寝ているのでしょう?」

 

榛名は考え込んだ

すると声に気づいたのか提督が目を覚ました

 

「ん?誰かいるのか・・・?」

「提督、こんなところで寝てはいけませんよ?」

「・・・榛名か・・・」

「榛名ですよ?」

 

榛名は提督の元に近寄り、隣りに座った

 

「出撃は・・・?」

「終わって先ほど帰投したところです」

「そうか」

「提督はどうしてこちらに?」

「エアコン壊れたってのは朝に言ったろ?んで集中できないから外に出たんだが」

「眠ってしまったと・・・?」

「まぁ・・・そうなるな」

 

提督は苦笑いしながらそういった

 

「よっぽど疲れが溜まってたんですね」

「そんなことはないと思ってたんだがなぁ・・・」

「私が気づくことが出来なかったのが悪いですね」

「そんなことはない!榛名は頑張ってくれてる!」

 

榛名の言葉を提督は否定した

 

「むしろ感謝してるくらいさ、出撃で疲れてるのに遅くまで付き合ってくれて」

「榛名はただ提督のお役に立ちたいだけです、秘書艦としても・・・お嫁さんとしても・・・」

「榛名・・・」

 

榛名の言葉で提督は榛名を見た

 

「榛名はなるべく提督と一緒に居たいんです」

「そうか・・・」

「提督はどうですか・・・?」

「俺も一緒に居たい、でも公私はちゃんとわけないとな」

「そうですね」

「だけど今は・・・」

 

提督は微笑みながら榛名に言った

 

「つかの間の夫婦の休憩ってことで昼寝でもするか」

 

榛名はそれを聞き微笑みながら

 

「たまにはこうやっても悪く無いですね」

「そうだな」

 

榛名は提督の肩に頭を乗せ目を閉じた

提督も目を閉じ、つかの間の休息を取るのであった

 

二人は穏やかな顔で眠っていたという

 

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艦これ 二次創作 艦隊これくしょん 榛名 

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