〜兄貴と悪魔〜
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放課後、元親は学園内をぶらついていた。元親は特定の部活には所属しておらず、頼まれれば助っ人に入るぐらいである。ちなみに元親の身体能力は同世代なんぞ比べ物にならないほど高く、化け物じみたスペックである。

 

元親が剣道場近くを通りかかると、

 

???「このエロ坊主ーーー!!!!」

 

元親「!?」

 

叫び声のする方を向いてみるとそこには竹刀を持った女子剣道部員たちが一誠・松田・元浜達を追いかけまわしていた。

 

元親「あ〜〜〜、またあいつら何かやらかしたな・・・・」

 

元親はそうボヤクや否や、向かってきた変態三人組に対してラリアットをかけておとした。

 

一誠「アニキ・・・なんで・・・・・」

 

元親「お前らのことだから、また碌でもねえことしたんだろう?」

 

松田「そんなこと・・ないっす・・・・」

 

そんなやり取りの中、女子部員たちがやってきて、

 

女子部員「元親先輩、ありがとうございます!!」

 

元親「おうっ、ところでこいつら何やらかしたんだ?」

 

女子部員「女子部員の更衣室を覗いてました。」

 

元親「ほう・・そんなバカのことしてたのか・・・(ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ)」

 

その時、変態三人組と女子部員達は恐怖した。何故か・・・元親の後ろに確実に鬼の面が見えたからである。・・・

 

元親「なあ、おめぇら・・・こいつらは俺が預かってもいいか・・・?」

 

女子部員達「「「「「はい・・・どうぞ・・・・・」」」」」

 

元親「じゃあ、おめえらいくぞ〜〜〜〜〜」

 

そう言って元親は変態三人組を引きずっていく。

 

変態三人組+女子部員達「「「「「「あ、これ俺達(あいつら)死んだな(死ぬわね)・・・」」」」」」

 

数十分後、旧校舎近くで大きなタンコブができた死体が3体転がっていた。

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一誠「痛っ・・・・アニキ、勘弁してください・・・」

 

ひと足早く蘇生した一誠が元親に言う。

 

元親「うるせぇ!!おめえらがくだらねえ事すっからだろうが!!!」

 

正論なので反論できない一誠だった。

 

元親「少しは懲りろよ・・・」

 

そういって元親は3人に向けてスポーツドリンクを渡した後、いつもの屈託のない笑顔を向けて言った。

 

変態3人組「「「アニキーーーー!!!」」」

 

ちょっとした青春ドラマのワンシーンを見ている赤い髪の人影を元親達は気付かなかった。

 

 

翌日

 

昼休み元親が学園内を歩いていると向こうから、

 

一誠「アニキーーー!!!」

 

一誠がやってきた。見慣れない少女を隣につれて。

 

元親「おう、一誠。どうしたんだ?そのお嬢ちゃん?」

 

一誠「俺の彼女の天野夕麻ちゃんです。」

 

天野「よろしくお願いします。」

 

元親「おう(ん?)」

 

元親は天野夕麻に対して、何かしらの異和感を抱いていた。元戦国武将の勘という奴だろうか。

 

元親「一誠、大事にしてやれよ。」

 

一誠「はいっ!!」

 

しかし、あくまでも勘であるため元親はいつも通りの笑みを浮かべて一誠を応援した。

 

夕方

 

元親はコンビニへと向かい近くの公園を通りかかったその時、

 

元親「(おっ、一誠と天野じゃねえか?)」

 

公園では一誠と天野のデート最中の光景が目に入ってきた。

 

天野「死んでくれないかな」

 

元親「あぁっ??!!!」

 

元親の目に飛び込んできたのは露出の多い服に身を包んだ天野が槍で一誠を刺し貫いた光景だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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