アインの物語 その二 |
現在の私は小説は書いていない。
書こうと何度かイメージするがどれも未完になってしまう。
ただ作品だけは何個か残しているので、プロト作品として投稿しようと思います。
もしも興味あったらコメント下さい。
続編書くかもしれませんので・・・。
コラボ設定。
コードギアス×戦国BASARA×Fateの三作品。
舞台はコードギアスシリーズ。
Fateは聖杯戦争システムを応用。
戦国BASARAはその聖杯戦争の使い魔。
ネームはスパロボから流通。
『コードギアス大戦』
「貴方は世界に何を望む?」
その質問に彼女は涙を流しながらこう答えた。
「人々が争いに包まれる世界・・・」
それが彼女が望んだ答えだった。
世界は神聖ブリタニア帝国、中華連邦、E.Uの三か国の統一で治められていた。
そんな中、日本は神聖ブリタニア帝国の攻撃によって敗北。自由と権利を奪われて国も神聖ブリタニア帝国の植民地11占領区、通称「エリア11」と名称された。
あれから7年が過ぎ、舞台は日本の東京都・・・いや、現在はトウキョウ租界に改名された場所にその学生はいた。
彼の名前はライ・ アッシュフォード。アッシュフォード学園高等部2年生の学生である。ライには賭けチェスをする趣味があり、時折ブリタリアの貴族とチェスゲームをして楽しんでいた。
ライはチェスにおいて敗北はなく『チェスの王様』と通り名がつくほどの実力を備えており、本日もその称号を剥奪するために、勝負を挑んできたため相手をしていた。
「チェック」
その瞬間、相手の老人の思考は真っ白となった。
だが、すぐに意識は戻り全てを否定するかのようにこう言う。
「まさか・・・この私が学生なんぞに!?」
ギリリと歯ぎしりをしながら、相手の学生に睨みつけた。学生は微笑みながら言う。
「たかがチェスゲームですよ。なんならもう一度お相手しましょうか?」
「・・・!!」
学生は微笑んではいるが、その裏には絶対的な勝利への確信があった。勿論、老人もそれに気づかないほどの人間ではない。
「・・・っ!」
老人はもう一度、歯ぎしりをしつつも再戦をする様子はなかった。
学生はそれを確認すると笑顔で言った。
「では、約束どおり5倍の金額で払ってくださいね。・・・ブリタリアの貴族様?」
日本は神聖ブリタニア帝国の攻撃によって敗北した。
それにより『日本人』という種族から『イレブン』という名の種族へと改名される。敗者は勝利者に逆らう術はなく、イレブンという名は日本人にとって屈辱の名前になったのである。
その一つとして、日本人居住区『シンジュクゲットー』という名の場所もかつて日本の大都市として繁栄していた街であった。
しかし、今は見る影もなくイレブン達への溜まり場として変わり果てていた。そこをライとルルーシュの二人はその光景を見ながら歩いた。
そこを通った強い理由はない。
ただの興味本位に過ぎないが、その中を二人は先ほどのゲーム話をする。
「15分で完全勝利するとはな、ライ」
一緒に見ていたライの友人は今回のゲームを賛美する。しかし、ライは不敵に笑いながら首を横に振った。
「そんなことないさルルーシュ。君が相手だったらきっと10分くらいで終わっているさ」
「・・・」
その言葉にルルーシュは否定も肯定もせずに、ただ笑顔で答える。
彼の名前はルルーシュ・ランペルージ。ライと同じくアッシュフォード学園高等部2年生でライの友人でもある。
ルルーシュはいつもライの賭けチェスに見学するだけでゲームに参加することはないが、実はライと同等の実力があり、『影のチェスの王様』と通り名があった。
・・・といっても、それは学園内だけの話。決して表舞台には立たずいつもライの影に立っているため、あまり知られてはいない。
「それで今日はこのあとは、どうするんだ?」
ルルーシュの質問にライはポケットから携帯を取り出して時間を見る。
「寮に帰ろう。彼女が待っている」
「・・・ああ、そうだね」
その返答ににルルーシュは笑顔で答え、ライは次にこのシンジュクゲットーの光景にを述べた。
「・・・ルルーシュ現実はこうだ。ブリタリアは結局は富国強兵ために占領区を食いものにしているに過ぎない」
「力なきものは強者に従わされる運命・・・だろ?」
ルルーシュの言葉にライは彼を見る。その瞳に希望も光も何も見いだせていない。
「ルルーシュ・・・おまえ」
ライはそんなルルーシュに声をかけようとした瞬間。
「・・・!!」
二人の後ろから猛スピードでトラックが突っ込んでくる。
「ルルーシュ!!」
ライはルルーシュを抱きかかえて退避した。トラックはそのまま建物に激突して炎上する。
「怪我はないかルルーシュ!?」
「ああ・・・っ!?」
自身が無事を答える中で、ライ自身は大怪我をしていることに気づいた。
「ライっ!・・・お前!!」
だが、ライはそんな怪我など気にも止めずにルルーシュが安全であることに安堵した。
「大丈夫だよ。こんな怪我・・・」
「何を言っているライ!!」
ルルーシュはポケットからハンカチを取り出してとりあえず怪我した部分を止血する。
「ありがとうルルーシュ・・・」
ライはルルーシュが応急処置をしてくれる中、衝突したトラックを見た。
トラックの積み荷にはいくつもの弾痕の跡があり、銃撃戦をしたのが見て取れる。
そこへ激しい騒音と共に二人よりも何倍も大きい人型機械が現れた。ブリタニア帝国が兵器として使用している兵器機械グラスゴーだった。
「追い詰めたぞ!」
グラスゴーが抱きかかえている銃が二人に向けられる。
「な!?」
二人が驚愕する中で、グラスゴーを操作するパイロットがスピーカーを使ってこう言った。
「悪いがそのトラックを見た以上、生かして返すわけにはいかないんだよ!!」
銃口が自身に定まった時、ライは目を閉じてしまう。
だが、次に目を開けた時には黒いフードと仮面を被った者と対面していた。そして周囲は先ほど居た場所とは違う所だった。
「ここは・・・?」
ライはゆっくりとその黒い仮面に尋ねた。
「ここは契約の世界だ。私はお前にあるゲームの参加をしてもらうためにこの世界に連れてきた」
「ゲームだって?」
「そう、このエリア11に眠る過去の英雄を模造した12人をたった一人になるまで殺し合わせるゲームだ」
ライは耳を疑った。正直にこの黒仮面は一体何を言っているのだろうか、と。
「無論、拒否権はある。そうなった場合は、あのまま先ほどの場所に戻すだけだ」
「!!」
だが、このまま戻っても殺されるのは確実。
確証はないが、おとぎ話おいて死の直面をした時に、復活する時には何かしらの力を所持している例もある。
「・・・そのゲームに参加すれば、世界を変えられることが出来るか?」
ライは黒仮面の男に尋ねと返答に黒い仮面はこう答えた。
「それは貴様の『力』次第だ」
「・・・」
ライは黒い仮面と握手した。
「何が起こった・・・?」
グラスゴーを操作するパイロットはたった今起こったことが理解出来なかったが、これだけは理解は出来ていた。
その場にいた一人ではなく別の者が立っていた。青紫色の鎧を身につけ、体に黒いオーラを纏う侍の男が。
「俺の名は石田三成・・・。契約により貴様を主と認め、己の望みを叶えよう」
石田三成と名乗った男は、そう言うと姿が消えた。
「!!??」
いや、消えたわけではなかった。
パイロットは気づく。全部が切り刻まれていることに。グラスゴーも己も己の命さえも。
「が、っは!!?」
パイロットはは血を吐き絶命する。そして、次の瞬間グラスゴーも大破した。
その光景を目の当たりにしたライは呟く。
「これが・・・石田三成の力」
―――黒い仮面がいうこの日本の過去の英雄を模造した12人の殺し合いのゲームが開始された。
彼女の名はナナリー・ランペルージ。
アッシュフォード学園中等部である。ただしナナリーは、ある出来事から視力と足を失い、二度と歩けない体でもあった。それでも今日まで日々を過ごしていたのは自分の兄であるルルーシュのおかげ。
今日も授業が終わって、残りの時間を寮で過ごすために帰るはずだった。
「・・・?」
が、誰かが自分を呼んでいることに気づく。
ナナリーに限ったことではないが、人は何かしらの器官を失うとそれを補うために別の器官が強化されるといわれており、ナナリーの体も視力の代わりを補うために聴覚などが強化されていた。
「・・・誰かが私を呼んでいる。・・・・誰?」
ナナリーの車椅子が声がする方へと動き、やがて周囲から肉が焼ける臭いや助けを求める声が聞こえてくる。
「これって・・・」
ナナリーは『それ』を知っていた。いや、知る以前に自身にも体験してきた出来事。
「そう。貴様はこの臭いもこの声も知っている」
男の声が聞こえた。
その声はナナリーは知っていた。先ほどから、自分を呼んでいた声の持ち主。
「そして内心は怒り、苦しみ、絶望している。今のこの世界を・・・!」
男の声と共に頭が痛くなり、ナナリーは頭を押さえながら会話する。
「あなたね!? あなたが私をここに呼んだのね?」
頭痛と共にもう見えないはずの暗い闇に一筋の光が見えた。
「ナナリー、お前にあるゲームの参加をしてもらう。だが、その対価として一つだけお前の望みを叶える」
「私の望み・・・?」
ナナリーに灯っていた光は徐々に周囲を多いそれは黄金の光へと変化する。
その黄金の輝きの中に、一人の男が立っていた。
「契約は完了した。この徳川家康、君を主として望み叶なえるために尽力させてもらう!!」
ナナリーの体は光に包まれ、そしてその場から消えるのだった。
彼女はブリタニア有数の名家当主と妾の子であった。
ゆえに母親に対しては複雑な気持ちを抱いていた。その意味で彼女の戦いは7年前から始まっていたのだが、ある者の存在から自分はブリタニアの人間ではなく日本人として生きようと決意。
日本敗戦後は、日本解放戦線のテロの一人として戦場で暗躍していた。
そんな戦場の最中で、黒い仮面が彼女の前に現れた。
「カレン・シュタットフェルト・・・いや、紅月カレン。お前にある殺し合いのゲームに参加してもらいたい」
「お断りだ。そんなわけのわからないものに、手を出すほど落ちていない私は!」
「そのゲームの褒美が日本の復活でもか?」
「・・・っ!!」
その言葉にカレンは戦いに参加した。
実際に目にするまでは、全く信用していなかったこの戦いだったが、やがて契約したこの力に対して『可能』かもしれないという望みを抱かせていた。
カレンが契約した英雄は真田幸村。
生真面目ゆえに最初の頃は、主従関係はよくなかったが、今ではカレンの想いや熱意を受け取って日本の解放のために尽力してくれていた。だからこそ、カレンもまた幸村を勝利へと導くために尽力した。
そして。
「カレン殿! この戦場に私と同じ者がいるでござる!!」
「!!」
その幸村の言葉に息を飲み、この戦いの開始を待ち望んでいた。
「どこにいるの!?」
「いや、残念ながらそこまでは・・・。拙者の探知範囲は狭いゆえ」
「・・・っ!」
カレンは敵から奪ったグラスゴーに乗り込む。
「だったら、私が囮になるまでよ!」
「カレン殿!!」
幸村の制止も聞かず、カレンはグラスゴーを発信させた。
シャルル・ジ・ブリタニアは知っていた。
人の世の歴史はつねに血に彩られたものだと。
そして知った。例え血塗られたものであろうと強大な力を持てば理想は叶うことが出来ると。
「・・・貴方が目指す世界はなんですか?」
女はシャルルに問う。シャルルはこう答えた。
「我は争いのない平和な世界を望む」
その言葉に女はこう答える。
「それは不可能です。生物という『個』はそれぞれ別々の存在である以上、統一は出来ません」
シャルルはそれを聞いて返答した。
「ならば、全ての生物を一つの『個』として統一するまでに過ぎない」
女はシャルルに手を伸ばしてこう返答する。
「その心に迷いはなく、全てを犠牲にしてでも叶いたい望み。ならば・・・貴方はこのゲームに参加する資格があります」
女の傍に彼と同じくらいの体格した鎧男が立っていた。
「契約は果たされた。今日これよりこの豊臣秀吉、貴様の望みためにも働こう」
そしてシャルルは秀吉にも握手を交わしてこう言う。
「・・・感謝する」
にっこりと笑顔でお礼を言うのだった。
――続く(未完です)。
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たんなるブログ創作です。 気楽に楽しんでもらえればと・・・。 今回のテーマは『現在』です。 |
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