英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート |
〜バリアハート・クロイツェン州統括領主の城館・客室〜
「フウ…………(ようやく……クロウ以外のみんなが揃う事ができたな……それにしてもエリゼが”騎神”に似た存在を手に入れた事には本当に驚いたな……剣士としてエリゼに追い抜く為に……”起動者”(ライザー)としてエリゼに追い抜かれないようにもっと精進しないとな……)」
客室で身体を休めようとしていたリィンは今日一日の出来事を思い出していた。
(後はヨアヒムを討てばようやく”かけがえのない毎日”が戻ってくるな…………だけどその場にはクロウは…………)
元通りの生活に戻ってもクロウはその生活に戻って来ない事を察したリィンは辛そうな表情をしたが
(……さすがにそれは望みすぎか。クロウはエレボニアの人達に対して自分の罪を償うべきだし、陛下達が卒業式だけにはクロウを出席させる頼みに応じてくれたから会長達との”約束”は守れるんだから、それだけでも十分と思うべきだな……そしてその為にはヨアヒムの元にいるクロウを…………)
すぐに気を取り直して真剣な表情で外の景色を見つめていた。
(それにしても……何でエリゼはあんなに睨んできたんだ??)
食後の後それぞれの部屋に戻る際にエリゼが膨大な威圧を纏って睨んできた事を思い出したリィンは冷や汗をかいた。
「リィン君、少しいいかしら?」
「え……クロチルダさん!?ええ、いいですよ。」
しかし扉がノックされ、予想外の訪問者が来た事に我に返ったリィンはエリゼの様子を一端頭の隅に追いやった。
「―――失礼するわね。」
(うふふ、来たわね♪――――結界を展開っと♪)
(ふふふ、”対価”の内容を知ったご主人様の狼狽ぶりが見物(みもの)ですね。)
(狼狽はしても、結局はクロチルダ様の身体を存分に貪るのでしょうね。現に私の時もそうでしたし。)
(すみません、リィン様……全く反論が見つかりませんわ……)
(今思えばエリゼがリィンを睨んでいたのは”対価”の内容を知っているレンから知らされて”こうなる事”がわかっていたからでしょうね……と言う事は明日になればアリサ達にも知れ渡って”いつもの展開”になるのでしょうね……)
クロチルダが入室するとベルフェゴールは結界を展開し、リザイラは静かな笑みを浮かべ、ジト目になったアルティナの念話を聞いたメサイアは疲れた表情をし、アイドスは苦笑しながら二人の様子を見守っていた。
「え…………ちょっ、何でここで結界を展開するんだ、ベルフェゴール!?」
展開された結界に気付いたリィンは驚いた後ベルフェゴールに尋ねたが
(うふふ、ヴィータを私の”使徒”にする”対価”を払って貰う為に必要な事をしただけよ♪)
「へ…………」
予想外の答えを聞いて呆けた。
「えっと……クロチルダさん、ベルフェゴールの”使徒”になる為に一体何を”対価”にしたのですか?」
「フフッ、ベルフェゴールの”使徒”になる為に提示された条件は『エリスを誘拐した罰としてご主人様の性奴隷になる事。その証拠として今夜ご主人様に貴女の処女を捧げなさい。当然奉仕も忘れないように♪』、よ。」
「…………………………」
クロチルダの答えを聞いたリィンは石化したかのように固まり
「ええええええええええええええええっ!?」
やがて我に返ると大声を上げた。
「ベ、ベベベベベ、ベルフェゴール!何でそんなとんでもない条件を出したんだ!?」
(あら、ヴィータがご主人様の性奴隷になれば、メンフィルもヴィータが絶対逃亡したり裏切ったりしないという保証も手に入る上ご主人様に対する償いという事で彼女に対する印象も良くなって処分の内容も少しはマシになるだろうし、第一エリスの件でご主人様に迷惑をかけたんだから、その”お詫び”としてご主人様に”自分自身を捧げて”もおかしくないでしょう?)
「あ、あのな…………俺はそこまでして償って貰いたいとは思っていないし、そもそも女性にとって大切な操をその人自身の意思を無視して奪っていい訳がないだろう!?」
ベルフェゴールの念話を聞いたリィンは脱力した後すぐに真剣な表情で指摘した。
(うふふ、それならご主人様専用の”娼婦”だと考えればいいじゃない。”娼婦”は好き嫌い関係なくお金の為に自分達の身体を男達に抱かせているんだから、似たようなものでしょう?)
「いや、それと今の状況とは話が全然違うだろ……」
(そ・れ・に♪ヴィータもご主人様に抱かれる事に満更じゃないわよ♪)
「へ…………」
ベルフェゴールの説明に呆れていたリィンだったが、クロチルダが自分に抱かれる事に忌避感を持っていない事を知ると呆けた表情をした。
「もう、目の前に極上の女がいるのに余所見をするなんて酷いわよ、リィン君♪これはその罰よ……ん……」
「!!!!!!??????」
そして自分に口付けされたリィンが混乱している中、クロチルダははその場で身に纏っている服を脱ぎ、大人の色気をさらけ出す漆黒のレースの下着だけの姿になり、リィンをベッドに押し倒した。
「ちょっ、クロチルダさん!?こんなの間違っていますよ!もっと自分の事を大切にしてください!」
(既に多くの女性と不埒な関係になっているマスターがそれを言う資格はないと思うのですが。)
(まあアリサ達と違って、接した期間が短いにも関わらずリィンと”そういう関係”になった私達もリィンの事を責められないと思うけどね……)
(ふふふ、私達を含めて一般の男性が一生で味わえない程の数の異性と肉体関係になった上いざ始めると積極的に私達の身体を貪っているにも関わらず、今更”この程度”の事で慌てるご主人様の思考は相変わらず理解できませんね。)
(や〜ね♪たくさんの女の子達を食べても初心な所がご主人様の良い所の一つなんじゃない♪)
(ハア……もうここまで来たらいっそリィン様はお父様を見習って、開き直った方がいいような気がしてきましたわ……)
慌てているリィンの様子を呆れた表情で見守るアルティナの念話を聞いたアイドスは苦笑し、リザイラとベルフェゴールはリィンの事について面白おかしく談義し、メサイアは疲れた表情で溜息を吐いた。
「フフ、本当に優しい子ね……そういう所がますます好きになったわ♪それに心配しなくても私は嫌々君に抱かれに来た訳じゃないわよ?」
「へ……………な、何でですか?」
「大切な妹(エリス)の誘拐を指示した憎き敵であった私をも”仲間”扱いして庇おうとしてくれた君の優しさに心を打たれたわ…………だから私に気を使わないで、存分に私の身体を犯して。というか私にとってその方がむしろ望む所よ♪」
「ク、クロチルダさん………」
クロチルダの大胆な告白にリィンは驚くと同時に目の前の妖艶な魔女を自分の好きなようにできるというクロチルダの言葉によって強い興奮を感じた。
「あら、もう硬くなっているわね♪それじゃ、まずは奉仕をするわね――――――」
その後リィンはクロチルダの奉仕を受けた後クロチルダの純潔を奪い、自分の気が済むまで何度もクロチルダを犯した。
「失礼するわね、エリゼ。―――あら?」
クロチルダがリィンに奉仕を始めたその頃エリゼが泊まっている部屋を訪れたアリサは部屋にいる人物達を見て首を傾げた。
「あ……もしかしてアリサさんもエリゼお姉様に呼ばれたのですか?」
「え、ええ……もしかしてセレーネ達も?」
セレーネの疑問にアリサは頷いた後訊ね返した。
「はい。エリゼさんから話したい事があると。」
「うふふ、ですがこのメンツを考えると何となくエリゼさんがわたくし達に話す内容が推測できますわよね♪」
エマが答えるとアルフィン皇女はからかいの表情で答えた。
「え……それはどういう事ですか、姫様?」
「………………なるほどね。集まっているメンツの”共通点”を考えると十中八九あの節操なしな男に関する事でしょうね。」
エリスがアルフィン皇女に訊ねるとエマの傍にいたセリーヌが周囲にいる人物達――――リィンと関係を持った女性達ばかりである事に気付くと呆れた表情で溜息を吐いた。
「そ、それってもしかして……」
「リィンがまた新しい女を増やしたって事!?」
セリーヌの推測を聞いてある事を察したトワは表情を引き攣らせ、アリサが血相を変えて声を上げた。
「―――その通りです。」
するとその時エリゼが部屋に入って来た。
「エ、エリゼお姉様。”その通り”という事は…………」
「ええ。今頃クロチルダさんと”そういう関係”になっているのでしょうね。兄様が泊まっている客室に既にベルフェゴール様の結界も展開してあったし。」
「ええっ!?ね、姉さんとリィンさんがですか!?」
「ハアッ!?何であの節操なしな男とヴィータがそんな関係になるのよ!?」
表情を引き攣らせているセレーネの疑問に答えたエリゼの話を聞いたエマとセリーヌはそれぞれ信じられない表情で声を上げた。そしてエリゼはレンから聞いたベルフェゴールの”対価”について説明した。
ルートは違えど結局リィンはヴィータと……(激怒)さすがは天然ジゴロが標準装備のファルコム男主人公ですね!(血涙)来月発売の東京ザナドゥの主人公もその可能性は高いでしょうね!今までのファルコム男主人公を考えたら………ね。フッ……(遠い目)それと久々に18禁展開になりましたので、いつものようにシルフェニアにも投稿しておきました。
説明 | ||
第79話 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
1280 | 1175 | 2 |
コメント | ||
匿名希望様 書いていてもマジで殺意が湧くんですよねw(sorano) 自分で展開書いてるのに激怒とは酷い自演ですわwww(匿名希望) |
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