本編補足 |
禁忌
C1 感傷
C2 即位式
C3 巡察
C4 提案
C5 糸口
C6 仲間割れ
C7 早計
C1 感傷
ジョルガロン王国首都ブザのダンレン宮殿。城壁の上に立つシンノパクラとヂョルガロン王国の内務官でリマ教の僧侶のパゴタ。前方に見えるクトー級起動城塞の艦橋の窓に見えるヂョルガロン王国第の王子で赤子のギュウジュウイチを抱いたジョルガロン王国国王ギュウジュウとシルパラ。砂煙を上げながら去って行くクトー級起動城塞。パゴタはそれを見つめた後、シンノパクラの方を向く。
パゴタ『シンノパクラ殿。王は真にあのような大それたことを考えていたのですか?』
シンノパクラはクトー級起動城塞の方を見つめ、ため息をつく。
シンノパクラ『正直、分からん。』
眉を顰めるパゴタ。彼の方を向くシンノパクラ。
シンノパクラ『王太合様は自害してしまい…。王は。』
シンノパクラはクトー級起動城塞の艦橋でギュウジュウイチをあやすギュウジュウを見つめる。
シンノパクラ『…あの通りだ。』
両手を合わせ、腰背部に添えるシンノパクラ。
シンノパクラ『今となっては、確認はできぬ。大方、あの三人の大臣達にそそのかされたのだろう。王も王太合様も、あの自殺した女も可哀想に。』
一歩前に出るパゴタ。
パゴタ『しかし、リンパク殿、ソンタク殿、シャクノツゴー殿を殺さずとも捉え、今回の真相を探るべきだったと思いますが。』
パゴタに背を向け、片眉を歪め、顎を撫でるシンノパクラ。暫くして普通の表情に戻る。
シンノパクラ『…抵抗されたのだ。仕方があるまい。それに…捕縛の達人、シルとダン・ユーも追放されているのでな。』
シンノパクラの背を見つめるパゴタ。
パゴタ『左様ですか。』
シンノパクラはパゴタの方を向く。
シンノパクラ『それよりもパゴタ殿。共同統治の片方…。ヂョルガロンの王がああなってしまった以上、テウシン王国がこの地を統治しなければならない。』
シンノパクラはパゴタの眼を見る。
シンノパクラ『よろしく頼む。』
シンノパクラに一礼するパゴタ。
C1 感傷 END
C2 即位式
ヂョルガロン王国首都ブザのダンレン宮殿。モング国テウシン領総督の金絲猴獣人ポッパンの死体を加工して作られた玉座に座るテウシン王国女王でテウシン王の血を引く美少女スヒィン。両脇に並ぶシンノパクラとシンノパクトラン、シンノパクリチャウデを初めとする多数のシンノ一族達とシルパラの息子シルトラ、パゴタをはじめとする少数の文官達。シンノ一族達を見つめた後、スヒィンの方へ向かう名誉将軍のシルパラ。彼はスヒィンの前に来、跪く。
シルパラ『テウシン王。』
シルパラはスヒィンの眼を見つめ、深々と頭を下げる。
シルパラ『この度の即位につき、各国より祝辞の書簡が届いております。』
スヒィンはシルパラを見つめ、頷く。
スヒィン『そうですか。』
シルパラ『残念ながら各国の王達は政務が忙しく…。』
眼を閉じるスヒィン。
スヒィン『分かっています。シルパラ殿。ご苦労様でした。』
スヒィンを見つめ、頭を下げて、立ち上がって右端に移動するシルパラ。
立ち上がるスヒィン。
スヒィン『…この度、この様な形でテウシンの王としてこの地で政を行うことになりました。各国の王が快く思わないことも良くわかっています。しかし、私は古のテウシンの血筋を受け継ぐものとしてこの地を導いていかなければなりません。秩序を取り戻し、古の繁栄を取り戻すのです。
皆さまのお力添え、宜しくお願いします。』
頭を下げる一同。
一同『我ら、テウシンの臣下として尽力いたします。』
ユーリの声『私もお力添えいたします!』
現れるユ王国国王ユガの息子ユーリ。ユーリの方を向く一同。
ユーリに近づくシルパラ。眼を見開いて立ち上がるスヒィン。彼女はユーリを見つめ、一歩前に出る。
スヒィン『…ユーリ!ユ…。』
スヒィンは、足をとどめ、目を閉じて唇を噛みしめて肘あてを握りしめる。
シルパラ『ユーリ殿!貴殿は?ユガ殿は…。』
シルパラの方を向くユーリ。
ユーリ『父は説得しました。それにこれは父の命であります。』
ユーリはスヒィンの前に跪く。
ユーリ『テウシン王。ユ王国国王ユガの息子ユーリ。父の命により参りました。』
玉座に座るスヒィン。
スヒィン『ユガ殿の心遣い感謝いたします』
スヒィンはユーリを見つめる。
スヒィン『よろしくお願いします。』
C2 即位式 END
C3 巡察
ヂョルガロン王国首都ブザのダンレン宮殿。兵舎。剣舞をするキバシシ。現れるパゴタ。
パゴタ『休憩時間なのに熱心ですね。』
動きを止め、パゴタの方を向くキバシシ。
キバシシ『おお、これは先生ではないですか。』
パゴタの方によるキバシシ。
キバシシ『てっきりグリーンなんたらへ行ったのかと。』
首を横に振るパゴタ。
パゴタ『グリーンアイス連邦へ向かったのはシルパラ殿とご子息のシルトラ殿です。』
頷くキバシシ。
キバシシ『ああ。』
周りを見回すパゴタ。
パゴタ『調子はどうですか?』
後頭部を掻きむしるキバシシ。
キバシシ『いや、正規軍の奴らとはそりが合わなくて、時間帯を替えて訓練をしています。まあ、奴らの指示を受けない分、変装して街に自由に出入りできますがね。』
頷くパゴタ。
パゴタ『そうですか。』
パゴタはキバシシを見つめる。
パゴタ『それで街の様子は?』
キバシシ『…いつもの通りと言いたいところですが、ギュウジュウ王の頃と比べて税が上がり、民は嘆いております。ギュウジュウ王の治世の方が良かったと。』
眉を顰めるパゴタ。
パゴタ『…シンノパクラ殿は今の国庫では不十分で増税が必要だとおっしゃっていたが。ギュウジュウ王はあの税でうまく活用していたのか。見直しが必要だな。』
キバシシ『はい。それに…』
眉を顰めるキバシシ。
パゴタ『それに?』
キバシシ『街に得体のしれない連中が来ています。』
顎に手を当て頷くパゴタ。
パゴタ『得体のしれない連中?』
唇を噛みしめ、頷くキバシシ。
パゴタ『うむ。引き続き巡察を頼みます。何かあれば報告を。』
頷くキバシシ。
キバシシ『はい。』
C3 巡察 END
C4 提案
ヂョルガロン王国首都ブザのダンレン宮殿。廃された後宮に続く王の間。扉の前に跪くパゴタ。
パゴタ『パゴタです。失礼します。』
スヒィンの声『おお、パゴタ。』
鼻を動かすパゴタ。
パゴタ『香ですか。』
スヒィン『はい。テウシン王としての伝統です。ところで民の様子はどうですか?』
パゴタは顔を上げる。
パゴタ『…この度の増税により民は嘆いております。ギュウジュウ王の治世の方が良かった…と。』
暫し沈黙。
スヒィンの声『…そうですか。』
頷くパゴタ。
スヒィンの声『しかし、シンノパクラ殿は今の国庫では不十分だと…。』
パゴタ『しかし、我々の生活水準は変わっておりません。これは見直しが必要かと。』
スヒィンの声『そうですね。』
パゴタ『これより、国家の出納を見、見直すべきところは見直した方がいいかと思います。』
スヒィンの声『分かりました。民が嘆いているのに私達が倹約しないのはおかしいことです。パゴタ、調査の方をよろしく頼みます。』
頭を下げるパゴタ。
パゴタ『はは。』
立ち上がるパゴタ。
パゴタ『それでは私はこれにて失礼いたします。』
パゴタは王の間に背を向ける。衣擦れの音。パゴタは後ろを振り返った後、正面を向き去って行く。
ヂョルガロン王国首都ブザのダンレン宮殿。国庫管理事務室の前に立つパゴタ。部屋から出て来るシンノパクラの息子の一人シンノパクリチャウデ。
シンノパクリチャウデ『おや、パゴタ殿。この様な場所にどういったご用件で?』
パゴタはシンノパクリチャウデを見つめる。
パゴタ『出納帖を見せて頂きたいのですが。』
首を横に振るシンノパクリチャウデ。
シンノパクリチャウデ『ここは国家の財政を預かる部署。いくらパゴタ殿といえどそう軽々と見せられるものではありません。』
眉を顰めるパゴタ。
パゴタ『…王の御命です。』
眼を見開くシンノパクリチャウデ。
シンノパクリチャウデ『…王の…ですか。』
シンノパクリチャウデは後ろを向いた後、パゴタの方を向く。
シンノパクリチャウデ『…王のご命ならば…』
眉を顰めるシンノパクリチャウデ。
シンノパクリチャウデ『ただ…。』
シンノパクリチャウデを見つめるパゴタ。
パゴタ『ただ?』
シンノパクリチャウデ『ギュウキュウ王、ギュウジュウ王の時代の出納帳はございません。』
一歩前に出るパゴタ。
パゴタ『…無い?それがなければ…しかし、どうして。いや、ヂョルガロンの役人が持って…。』
首を横に振るシンノパクリチャウデ。
シンノパクリチャウデ『いえ、リンパク、ソンタク、シャクノツゴーが抵抗の折に焼き払ったのです。自らの汚職の証拠を消す為に。』
パゴタ『なんと!』
シンノパクリチャウデ『故に非常に多忙になりました…。』
眉を顰め、頷くパゴタ。
パゴタ『そうですか。』
C4 提案 END
C5 糸口
ヂョルガロン王国首都ブザのダンレン宮殿。兵舎へ向かうユーリとパゴタ。
ユーリ『王より倹約令が発せられましたね。』
頷き、ユーリの方を向くパゴタ。
パゴタ『王族のあなたにとってはつらいかもしれませんが。』
首を横に振るユーリ。
ユーリ『いえ、父に命とはいえ自分で父を説得したのです。異存はありません。』
頷くパゴタ。
パゴタ『…ユーリ様。』
立ち止まるパゴタ。ユーリは後ろを振り向く。
ユーリ『なんでしょう。』
パゴタ『こちらへ。』
頷き、パゴタの傍らに寄るユーリ。パゴタはユーリの眼を見つめる。
パゴタ『王の下に居ましたね。』
瞬きをしてパゴタを見つめるユーリ。
ユーリ『…はい。だって、あの方はスリョクさんが自害してから、ずっと心を痛めていて…。』
パゴタ『恋しているのですか?』
眼を見開き、顔を背けるユーリ。
ユーリ『……いえ、あの方の力になりたいだけです。』
パゴタ『そうですか。今、宮中はまだ混乱が収まっていない状態です。』
パゴタを見つめ、頷くユーリ。
ユーリ『分かっています。』
ヂョルガロン王国首都ブザのダンレン宮殿。兵舎の城壁を歩くユーリとパゴタ。駆け寄るキバシシ。
キバシシ『これは先生にガキ…ではなくてユーリ王子。』
キバシシはユーリに向けて頭を下げる。
キバシシ『申し訳ありません。』
笑うユーリ。
ユーリ『別にいい。』
顔を上げるキバシシ。
キバシシ『じゃあ、ガキ。』
2、3頷いた後、キバシシを見るユーリ。
ユーリ『やっぱりよしてくれ。』
笑う一同。
パゴタ『街の様子はどうですか?』
キバシシ『前回報告した通りです。ただ、得体のしれない連中が活発に活動していると。』
眉を顰めるユーリ。
ユーリ『得体のしれない連中?』
頷くキバシシ。
キバシシ『よくわかりませんが…どうも国外の者達らしい。』
ユーリ『国外?』
キバシシ『関所の外の…民族ですかね。』
顎に手を当て、腕を組むユーリとパゴタ。兵舎の城壁の潜戸が開き、現れるシシ党の少女のケトラバサレ。後ろには所々が千切れた服を着、痩せた少女A。
ケトラバサレ『親分!大変だよ!』
城壁の階段を駆け下りていくユーリ、パゴタにキバシシ。彼らはケトラバサレと少女Aの傍に寄る。
キバシシ『どうした?』
ケトラバサレ『街を巡回してたら、この子が逃げて来たんだ。』
涙を浮かべる少女A。
少女A『…助けて。』
少女Aは崩れ落ち、ユーリ達を見上げる。
少女A『皆を助けて下さい。』
しゃがみ、少女Aの両肩に手を当て、頷くユーリ。
ユーリ『分かった。』
ユーリはキバシシの方を向く。頷くキバシシ。
キバシシ『おうよ。』
キバシシはケトラバサレの方を向く。
キバシシ『シシ党。全員を招集しろ。』
少女Aの方を向くキバシシ。
キバシシ『任せておけ。嬢ちゃん。それで場所は?』
C5 糸口 END
C6 仲間割れ
ヂョルガロン王国首都ブザ。リキョウ廃工場跡。数台のトラックが止まっている。煙草を吸い、談笑する異民族の人身売買組織の構成員達。異民族の人身売買組織の構成員Aが立ち上がり、荷台の中をのぞく、隙間から見える牢屋に入った少年少女達。
リキョウ廃工場跡に駆け込むカッシャ級人型機構とキバシシを筆頭とするシシ党の兵士達。逃げ出す異民族の人身売買組織の構成員達。体を丸めて突撃するシシ党の兵士でダンゴムシ人のマルマルンヨ。シシ党の兵士で巨大な体躯を持つホジラ獣人のジラジラが彼らを捕まえる。
カッシャ級人型機構のコックピットのハッチが開き、降りるユーリとパゴタ。彼らはトラックの荷台を見つめ、捕縛された異民族の人身売買組織の構成員達を見つめる。
パゴタ『この少年少女達は?』
顔を背ける異民族の人身売買組織の構成員達。
ユーリ『この子達をどうするつりだ?』
鼻で笑う異民族の人身売買組織の構成員A。
異民族の人身売買組織の構成員A『そりゃ、宮中に売り飛ばすに決まっているだろう。いいカネになるんだ。』
ユーリ『なっ!』
パゴタは異民族の人身売買組織の構成員Aの胸ぐらを掴む。
パゴタ『宮中!!?それはどういうことだ?』
異民族の人身売買組織の構成員A『あんたらも宮中の人間ならなぜ俺らを攻撃する必要がある?あんたらがいい値で買い取って…。まさか俺達に金を払わずに略奪に来たのか!?契約違反だ!』
パゴタは異民族の人身売買組織の構成員Aを睨み付け、揺する。
パゴタ『どういうことだと聞いている?』
パゴタから目を背ける異民族の人身売買組織の構成員A。
異民族の人身売買組織の構成員A『ち、シンノパクラの野郎…。』
パゴタの手が異民族の人身売買組織の構成員Aの胸ぐらから離される。眼を見開く一同。
ヂョルガロン王国首都ブザのダンレン宮殿。モング国テウシン領総督の金絲猴獣人ポッパンの死体を加工して作られた玉座に座るスヒィン。彼女の傍らに立つユーリとパゴタ。階段をゆっくりと上がって行くシンノパクラ。彼らはシンノパクラを見つめる。スヒィンの前に立つシンノパクラ。
シンノパクラ『火急の用ということで…。』
シンノパクラを見つめるスヒィン。
スヒィン『シンノパクラ殿。』
頭を下げるシンノパクラ。
シンノパクラ『はは。』
スヒィンは玉座の肘あてを握りしめる。
スヒィン『私はあなたを信じておりました。』
眉を顰め、顔を上げるシンノパクラ。足音。振り向くシンノパクラ。背後にはキバシシに捕縛された人身売買組織の構成員達。彼らを見、首を傾げた後、スヒィンの方を向くシンノパクラ。
シンノパクラ『はて、この様な汚らわしい者達がいったい?』
人身売買組織の構成員A『おい!ふざけるな!シンノパクラ!』
人身売買組織の構成員B『金を払わずに俺達から少年少女を買おうなんざ。』
青ざめるスヒィン。
シンノパクラ『何のことかわかりませんな。』
一礼するシンノパクラ。
シンノパクラ『テウシン王。これは誰かの差し金にちがいありません。私を陥れる為の…そうだ捕縛した…。』
スヒィンはシンノパクラを睨み付ける。
スヒィン『シンノパクラ!往生際が悪いぞ!捕縛したのはここに居るユーリ、パゴタ、キバシシ率いるシシ党の面々です!』
眼を見開くシンノパクラ。
シンノパクラ『なっ、長年、この国で重職を務めてきた私よりも、その新参者たちを信じるというのか!』
立ち上がるスヒィン。
スヒィン『私だってあなたを信じたかった!でも、これだけ証拠が出てしまえば、もう言い訳はできぬ!』
パゴタに向かい、眼をつけるシンノパクラ。
シンノパクラ『おのれ!パゴタ!取り立ててやった恩を忘れたか!』
パゴタはシンノパクラを見つめる。
パゴタ『私は国に忠誠を誓った身、それにシンノパクラ殿あなたに取り立てられた覚えはない。』
眼を見開くシンノパクラ。
シンノパクラ『なっ!』
パゴタ『私はテウシン王に取り立てられたのだ!』
歯を食いしばるシンノパクラ。
シンノパクラ『ぐぬぬぬぬぬぬ!』
シンノパクラから顔を背けるスヒィン。
C6 仲間割れ END
C7 早計
ヂョルガロン王国首都ブザのダンレン宮殿。モング国テウシン領総督の金絲猴獣人ポッパンの死体を加工して作られた玉座に座るスヒィン。彼女の傍らに立つユーリとパゴタ。スヒィンの前に立つシンノパクラ。
スヒィン『古のテウシンの刑法により、シンノパクラ。あなたは…死罪です。』
下を向くシンノパクラ。
シンノパクラ『…貴様らは誰のおかげでその王の椅子に座れている!王の暮らしをできていると思っているのだ!』
顔を上げるシンノパクラ。
シンノパクラ『わしがこのテウシンの地の為に幾らの財を投じたと思っているのだ!』
シンノパクラを睨み付けるスヒィン。
スヒィン『人身売買で得た穢れたお金など!』
首を傾けるシンノパクラ。
シンノパクラ『穢れた金、穢れた金とこの小娘は申すのか?くくく。では、お前らの親達が、穢れていない金を使ってモングに勝ったというのか?』
眼を見開くスヒィンとユーリ。
シンノパクラ『わしが人身売買で得た金を投じたから勝てたのだ。莫大の量の…。お前達の忌み嫌う穢れた金だ!』
頭を抱えるスヒィン。ユーリはスヒィンを見つめる。一歩前に出るパゴタ。
パゴタ『言葉が過ぎますぞ!シンノパクラ!』
鼻で笑い、スヒィンを見つめるシンノパクラ。
シンノパクラ『本当にこのわしを殺すのか?』
シンノパクラを睨むスヒィン。
シンノパクラ『お前達のおままごと遊びの政治ごっこでわしをころしていいのか?』
シンノパクラを睨むユーリ。
スヒィン『キバシシ!』
一礼するキバシシ。
キバシシ『はっ!』
スヒィン『この者を…斬首せよ…。』
スヒィンはキバシシの眼を見つめる。
頷くキバシシ。
キバシシ『はっ。』
口元に手を当てるシンノパクラ。取り囲むシシ党の兵士達。
スヒィン『連れていけ!』
頭を下げるキバシシ。
キバシシ『はっ。』
シンノパクラを押していくシシ党の兵士達。笑い出すシンノパクラ。
シンノパクラ『ふはーはははは。』
階段を下りていくシンノパクラの方を向くスヒィン、ユーリ、パゴタ。
シンノパクラ『あはーはははは。』
シシ党の兵士達に押さえられ、ダンレン宮殿の階下に跪かされるシンノパクラ。剣を振り上げるキバシシ。
シンノパクラ『わしを滅ぼすとは…。』
振り下ろされるキバシシの剣。
シンノパクラ『テウシン国滅亡!』
転がるシンノパクラの首。
C7 早計 END
END
説明 | ||
・必要事項のみ記載。 ・グロテスクな描写がございますので18歳未満の方、もしくはそういったものが苦手な方は絶対に読まないで下さい。 ・心理的嫌悪感を現す描写が多々含まれておりますのでそれういったものが苦手な方は絶対に読まないで下さい。 |
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