エブリデイ えーゆー譚! 〜恋姫達とのドタバタ生活!〜 二十話
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はてさて、天ノ川学園に通いはじめて何回目かの放課後。

早い人では既に入部し部活動に専念しているこの時期で、リトは職員室にいた。

そして、とある部活の(一応)顧問である桔梗に七枚の紙を渡していた。

 

 

リト「と言うわけで、メンバーを集めてきたっす」←血染めの入部届×2+普通5

 

 

七枚中二枚が色々と突っ込みたいんですが。

…それはいいとして桔梗は顔に出さず、なおかつ冷静にリトに質問した。

 

 

桔梗「…何があったんじゃ?」

リト「一人は意見の食い違いで顔面パンチ(モモタロス)、一人は起こすために顔面パンチ(キンタロス)っす」

桔梗「顔は止めんか顔は…と言っても遅いか。まぁ、軽音部の部員の数は足りてるからよかろう。それで平沢、兼部はするのかの?」

リト「軽音部一本でやっていきたいんで…兼部はしないっすね」

桔梗「気をつけとけい。他の連中が勧誘するかも知れんぞ」

リト「ちょ、フラグ立てんの止めて」

 

メタい発言もあったのだがここは無視しておこう。

話が変わるが、リトが入部しようとしているのは軽音部だ。

兼部も考えたが今まで一生分動いてきたし、それに他の部活に興味なかったし。

え?何で軽音部かって?そりゃあ、リトの名字の元ネタがねぇ…。

 

リト「シャラップ」

 

…とりあえず職員室を出たリトは今日の予定をどうしようか考える。

 

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リト「このあとどうすっかな…モモタロスでも連れてギターでも買うかな…」

 

さっき自分が沈めたやつを無理矢理起こすのかよオイ。

とは言え、モモタロスもギターを買う気満々だったので好都合だが。

そんなこんなでモモタロスのいる教室に行こうとするも、背後からダダダダダ!と足音が聞こえてくる。

振り替えるとそこには、金髪ドリルがいた。

 

華侖「おー!いたいた!」

 

バスケットボールを片手にジャージを着ている金髪ドリル…名前を華侖。

嬉しそうに腕をブンブン振っているが、こう見えてもリトの一つ年上だったりする。

 

リト「ん?…あんた、確か華琳の従妹の…」

華侖「華侖っす!えっとー…リトっちでいいっすよね?」

リト「っちって…まあ、そうだけど…なんすか?」

華侖「バスケしようぜ!」

リト「んなサッカーしようぜ見たいな感覚で言われてもな…てかあんたサッカーバカかよ。バスケだけど」

華侖「?よくわかんないけど翠っちがリトっちの事褒めててさー。運動できるし勧誘してんの」

リト「スイッチって…どこの杉田…。てか翠が俺の事を?」

華侖「そうそう。例えば…」

翠「――華侖先輩、ストーーーーップ!?」←バスケットボール投合

華侖「ぎゃーっす!?」

 

ボールは見事に頭に命中し、華侖は地に伏す。

ボールを投げた人物…翠はゼェハァゼェハァと息を乱している所を見ると、華侖を追ってきたように見える。

 

リト「翠、ボール固いんだから投げんなよ」

翠「う、うっさい!そ、それより何も聞いてないよな!?華侖先輩から何も聞いてないよな!?」

リト「聞こうとした矢先にお前来たから聞きそびれたよ」

翠「聞かなくていいんだよ!」

華侖「アタタ…翠っち、照れてるんすか?」

翠「ち…ちげーよ!……それより、リト…部活、き…決めたのか?」

リト「ああ。軽音部」

翠「何で!?運動部じゃ無いのかよ!?」

リト「知ってるか、翠。俺一生分以上の運動してきたんだぜ?」

翠「そ、そりゃそうだけどよ…」

リト「あ、俺これから用があるから。部活頑張れよ」

翠「あ、おい!」

華侖「ちぇーっす…」

 

なんだか巻き込まれそうな予感がして、リトは早足で逃げる。

翠は途中まで追いかけようとしたが、諦めたのか『くっそー!』と叫んでいたそうな。

 

 

 

 

余計な時間をかけてしまったリトは教室に行くがモモタロスは居らず、近くの生徒に聞くと校舎をふらついていると言っていた。

モモタロスは見た目と口が悪いが話してみると一応常識人なので意外と他の生徒の評価はいいらしい。

で、モモタロスを捜しに歩いているといつの間にか剣道場の近くまで来ていた。

 

リト「どこ行ったあのバカ…」

春蘭「チェストォォォォォ!!」

リト「――あぶな!?」←白羽取り

 

いきなり背後から竹刀を振りかざして来たので対処するリト。

不意打ちぎみに攻撃してきたのは春蘭だ…相変わらず力強い…。

それに、その後ろには雪蓮が面白そうに笑って二人を見ている。

 

春蘭「腕は落ちてないようだな、平沢」

雪蓮「やっほー、リト」

リト「春蘭先輩…あんた不意討ちする人だっけか?」

春蘭「試しただけだ。そんなに驚くな。それより剣道場に行くぞ」

リト「何で?」

春蘭「何故とは以外だな?お前は剣道部に入るのだろう?」

リト「何でそうなるんだよ!?俺、軽音部に入ったから」

春蘭「なんだと貴様!!それでも剣士か!?」

リト「たしかに剣てか刀使ってるけど剣士じゃねぇよ!?あと兼部もしねぇ!」

雪蓮「えー?入ってよリト〜。あ、そうだ!練習終わったら一緒にシャワー浴びさせてあ・げ・る・か・ら♪」

春蘭「な…なにィ!?」

リト「いや俺は子供か、よぉぉぉぉぉ!?」

 

白羽取りしたままの竹刀を一気に引き抜き、春蘭はリト目掛けて力の限り振りかぶる。

リトは身の危険を感じ、すれすれで回避した。

…もう一回白羽取りしようとしたが、絶対無理だと悟った結果がこれだ。

 

雪蓮「わぁ、軽くクレーターできたわね」

リト「何すんだよ今度は!?」

春蘭「黙れ!!剣道部に雪蓮とシャワーを浴びる目的の貴様が悪いのだ!!」

リト「そんな目的ねぇよ!?そして剣道部に入る予定もない!」

春蘭「何だと貴様ぁぁぁぁぁぁぁ!!」

リト「ああもう、どうすればいいんだよ!」←逃走

 

これ以上はらちがあかないとリトは敵前逃亡する。

頭に血が上っているのかいつもの事なのか…春蘭は青筋を立ててリトを追いかける。

おいてかれた雪蓮は『夜になったら部屋にはーいろっ』と軽い感じで何処かへ行った。

 

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数分後、障害物や人混みを利用して一応春蘭からまいたリト。

現在は空手道場の壁に背を向けて周りを気にして隠れている。

少し離れた所から見ると『ナズェミテルンディス!?』と言ってしまいそうだが気にしないでおこう。

 

リト「もう来ないよな…」

凪「あの…先輩?」

焔耶「鬼ごっこでもしてるのか?」

純「平沢先輩こんにちわっ!」

リト「メニヤーーック!?…あ、なんだ、凪と焔耶に宮嶋か」←けっこうびびった

焔耶「なんだとは何だ、失礼な」

リト「悪い悪い。で、二人は部活中……なんだろうけど宮嶋は?」

凪「今は休憩中です」

純「純は空手部のマネージャーなんですぅ。休憩時間にタオル持ってきてました!」

リト「へー、女子マネ…じゃなかった、男子だったな」

純「それで、どーして隠れてたんですか?もしかして、かくれんぼ?」

リト「かくかくしかじか」

凪「なるほど、春蘭先輩に剣道部に入れと強要されていると…」

焔耶「今ので分かったのか!?」

リト「まぁ、しょせんギャグだし」

焔耶「それですましていいのか!?」

 

※いいんです

 

凪「あの…ところで先輩はどの部活に入るのですか?」

リト「俺は軽音部に入るよ。文化系の部活は憧れてたし」

純「ギターとか弾いちゃうんだ!カッコいいですねぇー…」

焔耶「惜しいな。先輩なら運動部でいい成績を残せるだろうに」

リト「…なんか焔耶の先輩呼び…かんばるんみたい」

焔耶「誰だそれ!?」←詳しくは『物語』シリーズで

凪「そうですか…あの、空手部には…」

リト「悪いな、入ると色々厄介だから」

凪「はい…」←三つ編みシュン

リト「…でもまぁ、暇があったら遊びにいくよ。それでいいか?」

凪「本当ですか!?ありがとうございます!」←三つ編みブンブン

焔耶(どうやって動かしているんだろう…)

純(凪さんワンちゃんみたい…)

 

鈴々の虎バッチと同レベルでほんと不思議だ。

神経繋がってんじゃ無いのかな…どこぞのブラフォードみたいに、ラブ・デラックスみたいに、とか思ったが口には出さないでおこう。

まぁ、そんな余計な事考えてたから……春蘭に見つかってしまったのだが。

 

春蘭「ほぉぅ…貴様は雪蓮だけでなく凪にまで手を出す気か…?」

純「キャアアアアァァ!?」

リト「うぉぉ!?いつの間に!?」

焔耶「気配がまるで無かったぞ!?」

凪「ところで先輩…手を出すとは…」

リト「ああ、それは…」

春蘭「それは平沢が部活後の雪蓮を気がすむまで弄ぶ事だ!」

リト「おぃぃぃ!?話が最初と違うぞぉぉぉ!?」

凪「先輩…?」←鬼神オーラ

焔耶「ももも弄っ!?」

純「平沢先輩…もしかしてプレイボーイ!?」

リト「いや、話聞けって…だぁぁぁぁ!!」

 

鬼が一人増えて鬼ごっこ再開。

二人になった所で先回りされる可能性が高くなり面倒だ。

リトは近くの木に登り、校舎の二階に侵入し二人をまく事を考えている。

そしてそのまま自分の教室に行き、荷物を持って下校しようとしているのだ。

が、現実はそう甘くなく…目の前から凪が走ってきた。

 

凪「…………」

リト「ギャー!?凪キターーー!?てか落ち着け凪!?まず俺の話を…」

凪「…………」

リト「何か言って!?無言怖い!?」←Uターン

春蘭「平沢ぁああああああ!!」

リト「挟み撃ちかドチクショウ!」

 

前も後ろも囲まれ、逃げ道は三階に続く階段のみ。

リトはかけ上がろうと踏み込むが…その前に三階から誰かが下りてきた。

それは、当初の目的の人物である…モモタロスだった。

 

モモタロス「あん?おい、リト。オメェなにやってんだ?」

リト「モモタ…」

凪「せやあああああ!!」←飛び蹴り

春蘭「チェストォォォォオオオ!!」←斬りかかってる

リト「―――ガードベント!」

モモタロス「こぺぇ!?」

 

凪と春蘭が攻撃してきたのでリトはモモタロスを引っ張り身代わりにする。

攻撃はそれぞれ腹部と頭部に打ち込まれたためモモタロスはダウン。

意識を保っているのもやっとだった。

 

モモタロス「な、なん…で…」

リト「…近くにいた、お前が悪い」

モモタロス「……納得できるかぁぁああ!?」←復活

リト「ギャー!?ウソウソ、さっきのモノマネー!?紫の蛇で脱獄犯ーーー!!」

モモタロス「るっせぇッッ!!イライラするんだよぉぉおおお!!」

リト「そうだよ、それだよ!それが王蛇ぁあああ!!」

 

今度は三人に増えてまた再開。

はたして、リトは逃げ切れるのだろうか?

だが誰も考えていなかった…鬼ごっこしてる四人中三人が同じ所に住んでいる事に。

 

説明
XXX「夏休み終わった…」
一刀「ただ家でだらだらしてただけだろ」
XXX「うっせーやい!今回は内容薄いからもう一話投稿しちゃうぞ!『二十話:入部後ランニング』!」
一刀「じゃあ中身増やせよ」
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恋姫英雄譚 作者の悪い病気 オリ主 恋姫無双 

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