英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
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探索の最中に襲い掛かって来る魔獣達を撃退し、仕掛けを解いたリィン達が先に進んで行くと何かの紋章が描かれた壁の前に来た。

 

〜ジュライロッジ〜

 

「この紋章は一体……?」

「”眼”のようにも見えますが……」

紋章を見たルイーズは眉を顰め、エリスは不安そうな表情で呟いた。

「――――”D∴G教団”の紋章です。」

「ええっ!?こ、この紋章が……!?」

「……6年前の事件の資料にあったのと同じね。」

エリゼの答えを聞いたエリオットは驚き、サラ教官は真剣な表情で呟いた。

 

「ど、道理で不気味な訳だ……それにしてもあんな不気味な紋章だと周りが不気味なせいもあって”何か”が出て来そうで気味が悪いな……」

「ちょっ、マキアス〜!それって”フラグ”になるから言わないでよ〜!」

そしてマキアスの言葉を聞いたミリアムが文句を言ったその時、紋章は妖しい紅色の光を放った!

「へ。」

「まさか罠か……!?」

「!この霊圧は……!」

「”魔”に属する霊圧……!」

「―――召喚陣!?構えなさい!”魔”に属する連中が召喚されるわよ!」

それを見たマキアスは呆け、リィンは厳しい表情で身構え、何かに気付いたパントとルイーズは気を引き締め、地面に現れた魔法陣らしきものを見たセリーヌはリィン達に警告をした。すると悪魔らしき魔物が3体現れた!

 

「「「――――――!!」」」

「あ、あわわわわっ!?で、出た……!」

「こ、これは……!」

「あ、悪魔……!?」

「やはりこの一帯が異界と化しているわね……!」

「おい……」

「マキアスが余計な事を言ったせいで、出て来たじゃないか〜!」

「ま、まあまあ……出て来るタイミングがたまたま一致しただけだと思いますわよ?」

咆哮をあげた悪魔達を見たエリオットは慌て、ガイウスは目を見開き、エリスは不安そうな表情をし、セリーヌは厳しい表情で呟き、それぞれ攻めるような視線でマキアスを見つめるユーシスとミリアムをセレーネは苦笑しながら諌めようとし

「ぐ、偶然だ!偶然!僕のせいじゃないぞ!?クソッ!誰がこんな紛らわしくなるような仕業をしたんだ!?」

「十中八九ヨアヒムの仕業でしょうけど、幾ら何でもお約束過ぎるでしょう……」

視線を向けられたマキアスは疲れた表情で答え、サラ教官は呆れた表情で呟いた。

「――――来るぞ!迎撃開始!」

そしてリィンの号令を合図に戦闘を開始し、協力して悪魔達を撃破した。

 

「何とか勝てましたね……」

「お、終わった〜。」

戦闘を終えたエリスとエリオットはそれぞれ安堵の表情で呟いた。するとその時紋章があった部分の壁が動き、奥へと進めるようになった。

「これは……」

「……どうやらこの先が真の意味での拠点(ロッジ)みたいね。」

「ええ、先に進みましょう。」

それを見たガイウスは真剣な表情をし、サラ教官の言葉にリィンは頷き、仲間達と共に先に進んだ。すると遥か下まで続く巨大な穴がある広い場所に出た。

 

「こ、ここは……!?」

「凄い……」

「地の底に続く縦穴………なんて大きさなのでしょう。」

「……穴から凄まじい”風”が感じるな……」

巨大な大穴を見たマキアスやエリゼは驚き、ルイーズは信じられない表情をし、何かに気付いたガイウスは真剣な表情をし

「一番下まで一体どれだけあるのでしょう……?」

「目測でも深さ800アージュって所ね。やれやれ…………これは相当骨が折れそうね。」

「えー!それじゃあ、行きも帰りも徒歩って事〜!?エレベーターやエスカレーターとかないの〜!?」

「そんな都合のいいものが遺跡にある訳がないだろう、阿呆。」

「大体君はいざとなったらアガートラムに乗って、飛行できるだろうが……」

「ハハ、心配しなくても私達の転移魔術があるから、少なくても帰りはすぐに地上に到着できるよ。」

「……ま、ヨアヒムを倒しても人質やカイエン公達を探して、地上に連れて行く必要があるでしょうから、どの道このロッジをくまなく探索しなければならないけどね。」

不安そうな表情をしているセレーネの疑問に答えたサラ教官は溜息を吐き、不満げな表情をしているミリアムにユーシスとマキアスは呆れた表情で、パントは苦笑しながらそれぞれ指摘し、セリーヌは疲れた表情で呟いた。

「……………………」

一方リィンは目を伏せて黙り込み

「――――行こう。それぞれの”明日を掴む”為に!」

「おおっ!!」

やがて目を見開き、決意の表情で号令をかけ、リィンの号令に仲間達は力強く頷いた!その後に向かって階段を降り、時折襲い掛かって来る魔獣や魔物達を撃退していたリィン達は近代的な設備がある区画に入った。

 

「このあたりは近代的な設備が入っていますね………」

「……しかも周囲の施設を見る限り、恐らくここでかつて”儀式”を行い、大陸各地で攫われた多くの子供達を犠牲にしたのだろうな……」

周囲を見回したルイーズは静かな表情で呟き、現在いる区画が研究施設である事に気付いたパントは重々しい様子を纏って呟いた。

「下衆共が……!」

「女神(エイドス)よ……」

パントの推測を聞いたユーシスは怒りの表情をし、エリスはその場で祈りを捧げた。

「……ッ……!」

「前から誰か来ます……!」

一方人の気配を感じたリィンは太刀を構え、エリゼは仲間達に警告をした。するとその時何と”帝国解放戦線”のテロリスト達が数人、奥から現れてリィン達の前に立ちふさがった。

 

「ええっ!?あ、あの人達ってまさか……!」

「”帝国解放戦線”!カイエン公達同様行方不明だったからまさかとは思っていたけど、やっぱり連中も貴族連合の残党と一緒にいたのね!」

「クッ……内戦は既に終結したんだぞ!それに君達の悲願だったオズボーン宰相の暗殺を先輩が叶えたのに、何でまだ―――――」

見覚えのあるテロリスト達を見たエリオットは驚き、サラ教官は厳しい表情で声をあげ、マキアスはテロリスト達に警告しようとしたが

「ま、待って下さい……!様子が………何か変です………!」

「!この”風”は……!?」

テロリスト達から”何か”を感じたセレーネが制止し、ガイウスは驚きの表情で声を上げた。するとその時!

 

「………ァアアアア………」

「…………ギギギギギ………」

「………グギギギギ………」

テロリスト達は頭を抱えて唸り、さらに全身から瘴気をさらけ出した。

「な、なにが起こるの〜!?」

「リィンが”力”を解放した時に感じる気配とどことなく似ているが……」

「まさか…………」

テロリスト達の様子を見たミリアムは戸惑い、ユーシスに視線を向けられたリィンはある事を察し、信じられない表情をした。

 

「「オオオオオオオッ!!」」

「ガアアアアアアアッ!!」

するとその時テロリスト達は異形の怪物に変化した!

「なああぁぁぁぁっ!?」

「うわあぁぁぁぁっ!?」

「ひ、人が魔物に……!」

「変態した〜!?」

「変身だ、阿呆!」

「肉体変異(メタモルフォーゼ)………!?」

「これが”グノーシス”による”魔人化(デモナイズ)”か!」

「感じる霊圧からして中級悪魔クラスと言った所ですね……!」

人が異形の怪物に変化するというありえない出来事にマキアスとエリオットは声をあげ、エリスの後に声をあげたミリアムにユーシスは疲れた表情で指摘し、セリーヌは信じられない表情をし、パントとルイーズはそれぞれ厳しい表情をした。

「迷ってる暇はない………!」

「とにかくまずは無力化するわよ!」

そしてリィンとサラ教官の言葉を合図に異形の怪物と化したテロリスト達は一斉に襲い掛かり、リィン達は散開して回避し、それぞれ戦闘を開始した!

 

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次回の戦闘BGMは零・碧の”Demonic Drive”だと思って下さい♪

説明
第96話
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