英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート |
〜ジュライロッジ〜
(えっと……ここは?わ、私、どうなったの……?)
(ア、アハハ……結果的とはいえ、リィン様がエーデルさんとも結婚する事になったお蔭で、エーデルさんの未来は丸く収まるでしょうね。)
(ふふふ、そうですね。何せ今の彼女はご主人様の”使い魔”なのですから。)
(普通に考えたら他の男性の”使い魔”をしている上、しかもその男性と肉体関係の間柄である女性と結婚したいなんて奇特な男性はいないものね……)
(……何となくですが、こうなる気はしていました。)
リィンの身体の中に入ったエーデルが戸惑っている中、その様子を見守っていたメサイアの言葉にリザイラは静かな笑みを浮かべて頷き、アイドスは苦笑し、アルティナは呆れた表情をしていた。
(え?え?貴女達は一体……)
リザイラ達の念話を聞いてリザイラ達の存在に気付いたエーデルは戸惑いの表情をし
(え、えっと……エーデルさん、でしたわよね?私の名はメサイア。ベルフェゴール様と同じリィン様の使い魔です。その、大変言いにくい事なのですが今のエーデルさんは――――)
メサイアはエーデルにエーデル自身の状況を説明し始めた。
「……………………」
一方リィンは石化したかのように固まり
「うふふ、これで新しい使い魔兼ご主人様のハーレムに入る女の子が増えたわね♪おめでとう、ご主人様♪こんな状況でありながらもどさくさにまぎれて更に増やすなんて、さすがはご主人様だわ♪」
リィンの様子を微笑ましそうに見守っていたベルフェゴールはリィンにウインクをした。
「全然よくないだろう!?幾ら何でもエーデル先輩を使い魔にするなんて色々な意味で不味すぎるぞ!すぐにエーデル先輩との契約を解除するから、やり方を教えてくれ……!」
「あ、それは止めておきなさい。ご主人様と使い魔契約をしている事で、あの娘は正気を保っていられるのだから。」
「!?どういう事だ、それは……!?」
ベルフェゴールの口から出た予想外の話に驚いたリィンは血相を変えて尋ねた。
「魔族の血を引いているのならともかく、”人”が何の準備もなく魔族化なんてしたら普通なら正気を失って、暴走して破壊と殺戮を求める存在になるわ。だけどエーデルはご主人様の使い魔になった事で、そう言った”衝動”がご主人様の魔力によって制御されて正気を保つ事ができているの。―――当然、さっきみたいに自身の”力”を解放しても正気を保っていられるわ。」
「それは…………その、エーデル先輩が自分の力だけで制御する事はできないのか?俺が今まで恐れていた”鬼の力”―――”魔の因子”を受け入れて、自分で制御できるようになったみたいに。」
ベルフェゴールの説明を聞いたリィンは複雑そうな表情をした後すぐにある事を思い出し、真剣な表情で尋ねた。
「まあ、訓練したらいつかは自分の力で制御できると思うけど…………今すぐには無理よ。それはつい最近まで”鬼の力”を制御できなかったご主人様ならわかるでしょう?」
「……………………」
心当たりのある話を聞かされたリィンは複雑そうな表情で黙り込んだ。するとその時エーデルがリィンの体から出て来た。
「フウ……メサイアさん達の言う通り、自分で出る事はできるのね……」
「エーデル先輩……その……」
目の前に現れたエーデルをリィンは辛そうな表情で見つめ
「えっと……私がリィン君の”使い魔”になった事やリィン君の使い魔になったお蔭で私は正気を保っていられる話もみんな、メサイアさん達から聞いたわ。だからそんな辛そうな顔をしないで。本来ならあの時私は死んでいたのに、リィン君のお蔭で私は正気を保って生きていられるのだから。それに私もリィン君のお嫁さんにしてくれるのでしょう?だったら、いいじゃない。いつかはリィン君と一緒になるのだから。」
辛そうな表情をしているリィンをエーデルは優しげな微笑みを浮かべて慰めの言葉を送った。
「ですが、エーデル先輩のこれからの生活が…………」
「それは………えっと……ベルフェゴールさん。使い魔が長期間主と別行動をする事とかできないのですか?」
リィンの言葉を聞いて一瞬複雑そうな表情をしたエーデルはベルフェゴールに視線を向けて尋ねた。
「普通にできるわよ。ただ貴女の場合、”魔の衝動”を抑える為もそうだけど”裏の貴女”を自分で抑えられるようになるまでは定期的にご主人様の身体の中で長時間休む必要があるわよ。」
「”裏のエーデル先輩”って事は………」
「そ。さっきみたいにとてもエッチな”裏のエーデル”が出て来るわ♪今はご主人様の性魔術によって力が弱まったから引っ込んでいるけど、力を取り戻したらまた出て来てその娘の身体を乗っ取るでしょうね♪」
「…………………………えっと…………さすがにそれは私も困りますね……その……”裏の私”と話し合う事とかはできないのですか?例えば私の身体の主導権の時間を決めるとか。」
ベルフェゴールの説明を聞いた瞬間エーデルに性魔術を施した時の出来事を思い出したリィンは表情を引き攣らせ、エーデルは石化したかのよう固まった後我に返ると困った表情で尋ねた。
「”身体の主導権の時間を決める”って……”裏の自分”を抑えつける方法とかを聞かないのですか?」
エーデルの質問に驚いたリィンは信じられない表情でエーデルを見つめて問いかけた。
「メサイアさん達も言っていたけど、”裏の私”は私の奥底に秘められている”私の裏の部分”なのでしょう?だったら、それも”私”なんだから、私はそれを受け入れるべきだと思うの。」
「エーデル先輩……」
エーデルの答えを聞いたリィンは驚きの表情をし
「へえ?―――まあ、可能か不可能かで答えるとしたら”可能”よ。ただその為にも色々とやらなくちゃならない事もあるし、どの道魔族になった事でその身についてしまった”魔の衝動”を自分で抑えられるようになるまでは、しばらくは定期的にご主人様の身体の中に休むか……―――もしくはご主人様に”性魔術”を施してもらうかね♪ちなみに私は”性魔術”の方をお勧めするわ♪だってご主人様に気持ち良くしてもらえる上、そんなに時間をかける必要もないもの♪」
「ブッ!?ベルフェゴール!どさくさにまぎれて、とんでもない事を提案するな!」
「えっと……”性魔術”って、さっきリィン君が私を助ける為にした事ですよね……?その……定期的に必要と仰っていますけど、リィン君の身体の中で休む場合とその性魔術を施してもらう場合は、それぞれどのくらいの時間がかかって、頻度もどのくらいなのですか……?」
真剣な表情で答えた後すぐにからかいの表情になって答えたベルフェゴールの説明を聞いたリィンは噴き出した後疲れた表情で指摘し、冷や汗をかいて表情を引き攣らせていたエーデルが困った表情で問いかけた。
「そうねぇ…………何もしない内はご主人様の身体の中に休むの方は2日間ずっと出た状態で約1日で性魔術の方は2日に1回ご主人様に中に出してもらえばいいと思うわ。自分で抑えられるように訓練していたら週に一、二回、1ヵ月に1回と段々と必要な性魔術の頻度を減らしていけるしご主人様の身体の中に休む時間も短縮できるわ。最終的にはその両方をしなくても自分で抑えられるようになると思うわ。」
「そうですか………………―――今回の件が終わったら、セレーネちゃん達に事情を説明して、私がリィン君に抱いてもらう日も決めてもらわなくちゃならないようね……」
「あら♪」
「エ、エーデル先輩!?どうしてそっちの方法を取るんですか!?俺の身体の中で休むという選択肢もあるのに……!」
頬を赤らめて呟いたエーデルの答えを聞いたベルフェゴールがからかいの表情になっている中、リィンは慌てた様子で尋ねた。
「だって、そっちの方が圧倒的に速いし、それに………………私もリィン君の”使い魔”なんだよ?」
「えっと……どうして先輩が俺の使い魔だという理由だけでそうなるんでしょうか?」
エーデルの理由を聞いた瞬間猛烈に嫌な予感がしたリィンは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせながらエーデルに質問をした。
「その、ね?リザイラさんが私もリィン君の使い魔になったのだから、使い魔が”主”であるリィン君に抱いてもらうのは当然の”義務”だから私も定期的にリィン君に奉仕をしたり、抱かれなければならないって言ってたし、女の子が男の子に恩を返すのならその……自分の身体を捧げた方が男の子が一番喜ぶ方法でもあるって言ってたし、後男の子は中に出させてあげる方が凄く喜ぶとも言ってたの。だから、リィン君に助けてもらった恩を返す為にもちょうどいいかなと思ったの。」
「うふふ、さすがリザイラね♪(しかもこの娘、予想以上の天然ね♪)」
「………………(リザイラ!エーデル先輩に一体何を吹きこんだんだ!?)」
(ふふふ、”吹きこんだ”とは人聞きの悪い。私は性別の違う主と使い魔の一般的な関係や男性が一番喜ぶ恩返しの方法を教えただけの事ですよ。)
真っ赤にした顔を俯かせながら答えたエーデルの話を聞いたベルフェゴールはからかいの表情になり、石化したかのように固まっていたリィンは我に返るとリザイラに念話を送り、リザイラはとぼけた様子で答えた。
「フフッ、それじゃあ話もまとまったことだし、みんなの所に戻るわね♪」
「ちょっ!?まだ全然話は―――――」
そしてベルフェゴールはリィンの反論を無視して転移魔術を発動し、仲間達が待機している場所に戻った。
現在東京ザナドゥをプレイ中ですが、色んな部分で他のファルコムのネタがあるのがニヤリとしますねw特にミニゲームのマジカルアリサと魔界皇子リィンには吹きましたww後Xストライクですが、私には軌跡シリーズの新たなSクラフトにしか見えませんww(実際、プレイキャラの一人は攻撃モーションは違えどラニキのSクラフトを使用していますし(汗))というかプレイキャラの空の声がクローゼの声のように聞こえるのは私の気のせいですかねぇ?声優が違う事はわかってはいるのですが……あ、それと今の内に行っておきますが新作も含めた数々の他ファルコムキャラを出して来た光と闇の軌跡シリーズですが、さすがに東京ザナドゥのキャラは出すつもりはありませんのでご安心(?)を。
説明 | ||
外伝〜六人目の使い魔、”花の表裏姫”エーデル・ブルーメ〜 |
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コメント | ||
Kyogo2012様 間違いなく攻略王であるロイド君を超えていますねww(sorano) もうね、なんというか、リィンのたらし、人たらし、女たらし、使い魔たらし、女神たらし、上げていくといろいろ出てきますね。有佐に刺されて下さい(ケケケケケケ(Kyogo2012) |
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