英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート |
〜ジュライロッジ〜
「リィン達、遅いわね……あれからもう1時間半は経っているわよ……」
「エーデル先輩を無事に助けられているといいのですが……」
リィン達を待っていたアリサとエマが心配そうな表情をしたその時、ベルフェゴールの転移魔術によってリィン達が戻って来た。
「あ、リィン達が戻って来たよ!」
「それにエーデル先輩もいるぞ……!」
ベルフェゴールの転移魔術によって戻った事に気付いたエリオットとマキアスは声をあげ、仲間達と共にリィン達にかけよった。
「エーデル部長……」
「髪と瞳が元の色に……あの……貴女はわたくし達が知っているエーデル部長ですわよね……?」
エーデルを見たフィーは心配そうな表情で見つめ、エーデルの髪や瞳の色が元に戻っている事に気付いたセレーネは明るい表情で尋ねた。
「フィーちゃん……セレーネちゃん……ええ、貴女達が知っている”私”よ。心配をかけてごめんね……」
「ん…………部長が無事なら別にいい。」
「はい……!部長が助かって、本当によかったですわ……!」
エーデルに抱きしめられたフィーとセレーネはそれぞれ嬉しそうな表情で抱きしめ返した。
「エーデル先輩が無事でよかったな、フィー、セレーネ。」
「後はあの亡霊と組んだあの馬鹿だけだな。」
「うふふ、皆さんでしたら必ずクロウ様も助けられますわ♪」
「ああ……!オレ達はその為にもここに来たのだからな。」
「まあ、正確にはクロウをぶっ飛ばして捕まえるんだけどね〜。」
「君な……いい加減空気を読んで発言する事を覚えるべきだぞ。」
「アハハ……まあ、ミリアムの言っている事も間違ってはいないんだけどね。」
フィー達の様子を見たラウラは静かな笑みを浮かべ、微笑みながら呟いたシャロンの言葉にガイウスは口元に笑みを浮かべて頷き、ミリアムが呟いた言葉を聞いたマキアスは呆れた表情で指摘し、エリオットは苦笑していた。
「フフッ、さっきまで相当ヤバかったって聞いていたけど、無事で何よりよ。」
「サラ教官……ご心配をおかけしてしまい、申し訳ございません。」
「全くよ……幾らパトリック達を守る為とは言え、自分の身を省みない行為は感心しないわよ?フィー達もそうだけど、あたし達も相当心配したんだからね。もう2度と自分を犠牲にするような真似をしてはダメよ。」
「はい。」
エーデルに謝罪されたサラ教官は苦笑しながら答えた後注意し、エーデルは静かな表情で答えた。
「それにしても正直驚いたわね。”グノーシス”によって暴走していた彼女をたった一時間半であの状態にまで持ち直させるなんて……」
「ええ……一体どんな方法を使ったのか、本気で気になるわね……」
「兄様、一体どんな方法でエーデルさんを助けられたのですか?」
エーデルの様子を見て呟いたクロチルダとセリーヌの言葉を聞いてある事が気になったエリゼはリィンに尋ね
「そ、それは……」
「?どうしてそこで口ごもるのですか?」
「―――!…………兄様?どうして答えられないのですか??」
「…………」
大量の冷や汗をかいて口ごもるリィンの様子をエリスは不思議そうな表情で見つめ、リィンの様子を見て何かを察したエリゼは膨大な威圧を纏って微笑み始め、それを見たリィンは大量の冷や汗をかき始め
「姉様……?―――!に・い・さ・ま〜〜??」
「………リィン?まさかとは思うけど、私達が想像している方法じゃないわよね??」
エリスはエリゼの様子を見て首を傾げたがすぐにある事を察するとエリゼのように膨大な威圧を纏って微笑み始め、アリサも続くように膨大な威圧を纏って微笑み始めた。
「うふふ、あの様子だとそろそろバレるでしょうね♪」
「まあ、今までのパターンを考えたらね……」
「ハア…………そして今までのパターンからして、エーデルさんもセレーネやアリサさん達と”同じ状況”になった可能性が高いでしょうね。」
一方リィンの様子を見守りながらからかいの表情で呟いたレンの言葉を聞いたプリネは苦笑し、ツーヤは疲れた表情で溜息を吐き
「フッ、相変わらずこういう時に限って奴の隠し事はあまりにも露骨にわかりやすすぎるな。」
「フフッ、逆に考えればすぐに新しい女性を増やした事が判明する事になるのですから、ある意味その方がいいかもしれませんわね。」
「…………ッ!?(なに……?この悪寒は……!何でこんなにも嫌な予感がするの……!?)ガタガタブルブル……!」
レーヴェは静かな笑みを浮かべ、シグルーンは苦笑し、突如悪寒を感じたエヴリーヌは表情を青褪めさせて身体を震わせ始めた。
「………………パント殿。”彼女の今の種族”に気付いていますか?」
「…………ええ。目の前の彼女は”人間ではなく、完全な魔族です。”」
「エーデルさんもそうですが、リィンさんもその事について気付いておられるのでしょうか……?」
リアンヌとパントは重々しい様子を纏ってエーデルを見つめ、ルイーズは心配そうな表情でエーデルとリィンを見つめていた。
「これでエーデル部長は助けられましたけど……エーデル部長はどうしましょうか?また新しい拠点が見つかったら移動する事になって、最終的には全員でヨアヒムに挑む事になりますし……」
「えっと……パトリック達がいた所に待機してもらったらどうかな?」
セレーネの疑問を聞いたエリオットは提案し
「確かにあそこなら安全でちょうどいいな。」
「ならば探索班が先を進んでいる間に待機班の何人かで連中の所に護衛するのはどうだ?その方が効率的だろう。」
「そうね。それじゃあ何人かでエーデルをパトリック達の所まで護衛するわよ――――」
「え、えっと……その……」
エリオットの提案にラウラは頷き、ユーシスの提案にサラ教官が頷いてリィン達に指示を仕掛けたその時、エーデルは口ごもり
「部長……?」
「………その前に少しいいだろうか。」
「ガイウス、どうかしたのか?」
エーデルの様子を見たフィーは首を傾げ、突如申し出たガイウスをマキアスは不思議そうな表情で見つめた。
「ああ。……気のせいだとは思うのだが、エーデル先輩からプリネ達――――”闇夜の眷属”が纏っているのと同じ”風”を感じるのが気になるのだが……」
「え?…………――――!?これは……!」
ガイウスの言葉を聞いて首を傾げたプリネはエーデルを見つめて集中した後何かに気付くと目を見開き
「――――中々鋭いわね。エーデルお姉さん、だったわね?”今の自分の種族”が何なのか把握しているのかしら?」
「へ……」
「レンさん?一体何を?エーデル先輩は普通の人間ですが……」
レンの指摘を聞いたマキアスは呆け、ツーヤは不思議そうな表情で見つめた。
「…………!そ、そんな……!?一体何故……!?」
「…………考えられるとしたらやっぱり”グノーシス”が原因じゃないかしら。」
「………クロウも彼女のようになっていないといいのだけど……」
一方エーデルを見つめて何かに気付いたエマは信じられない表情をし、セリーヌは目を細め、クロチルダは辛そうな表情で呟き
「エマ?それにセリーヌとクロチルダさんまで……」
「一体何なのか、ボク達にも教えてよ〜!」
エマ達の様子をアリサは不思議そうな表情で見つめ、ミリアムは不満げな表情でエマ達を見つめて言った。
「……単刀直入に言いますかと今のエーデルさんは”人間ではないんです。”」
「に、”人間ではない”って………」
「まさかレン姫のように半魔族化したのでしょうか?」
シグルーンの答えを聞いたアリサは不安そうな表情をし、ある事に気付いたシャロンは真剣な表情で尋ねた。
「それだったら、まだマシだったのだが……」
「……今の彼女は純粋な”魔族”です。」
「ええっ!?」
「!?どういう事よ、それは!?」
シャロンの問いかけにパントは言葉を濁し、リアンヌの答えを聞いたエリオットは驚き、サラ教官は血相を変えた。
「言葉通りの意味だよ。今のエーデル、完全に純粋な”魔族”だよ。だから普通の魔族みたいに大人になったら、若い姿のままで長生きするよ。」
「彼女がそうなってしまった原因は間違いなくヨアヒム・ギュンターの話にあったように彼女がヨアヒム・ギュンターに”人体実験”をされた事だと思われます……」
「そ、そんな……ッ!?」
「部長……」
「下衆が……ッ!」
「許せん……ッ!」
「…………ッ!それでエーデルを人間に戻す方法は!?」
エヴリーヌとルイーズの話を聞いたセレーネは悲痛そうな表情をし、フィーは辛そうな表情をし、ユーシスとラウラは怒りの表情をし、唇を噛みしめたサラ教官はプリネ達に尋ねた。
「……エーデル先輩には大変気の毒な話ですが……純粋な魔族と化した者を人間にする方法はありません。例え神々でも、魔族を人間にするような”奇蹟”は起こせません。その逆――――人間が魔族化する方法はいくつかあるのですが…………」
「そ、そんな………それじゃあエーデルさんは…………」
プリネの説明を聞いたエリスは悲痛そうな表情をし
「えっと……私は私が魔族になった事を受け入れたから、みんなは気にしなくていいわよ?こうして命が助かって正気を取り戻したのもみんなリィン君のお蔭よ。」
「え……兄様のお蔭、ですか?」
エーデルの答えを聞いたエリゼは不思議そうな表情をした。
「うん。えっとね…………今の私、リィン君の”使い魔”なの。だからそのお蔭で今こうして正気を保った状態でいられるの。」
「エ、エーデル先輩!」
そしてエーデルの答えを聞いたリィンが慌てたその時、空気が凍りついた!
東京ザナドゥをプレイして思いましたけど、コウも歴代ファルコム男主人公達のようにリア充野郎でしたね……だって、コウの周りにいる女性は朝起こしてくれるテンプレ幼馴染のシオリ、アイドルのリオン、格闘娘の後輩のソラ、完璧巨乳美人生徒会長のミツキ、姉&教師属性も追加された事で更に強化された合法ロリ娘のトワ、そしてメインヒロイン(?)と思われるクール美人のアスカ……下手したら原作リィンやロイドよりリア充な気がしてきました(怒)リア充野郎なのがファルコム男主人公の基本設定という事がわかる証拠ですよ………あ、でも今回の兄貴分であるシオはカッコイイですね!!中の人がテイルズシリーズの歴代主人公の中でも私が最も好きなキャラの中の人でもありますから、割と気に入っているキャラですww
説明 | ||
第105話 | ||
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コメント | ||
K'様 前回の兄貴分は兄貴分とは言えない程残念なキャラでしょ THIS様 マジでシオ先輩は格好いいですwしかも料理までできるのですから、スペックが半端ねぇですww間違いなくラニキよりは上でしょうねw(sorano) やっぱりシオ先輩は格好いいです。それ、激しく同意です。(THIS) 今回のって前回は……あ。(K') |
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