一刀の恋物語2
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一刀「ただいま!!!」

 

 

一刀がそう言ったとき、魏のみんながとびついてきた。

 

 

 

季衣「兄ちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!」

 

 

流琉「兄様〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

 

 

最初に一刀の胸に飛び込んできたのはこの二人だった。

 

 

季衣「兄ちゃんのバカっ!!どこ行ってたんだよ」

 

 

流琉「そうですよ!!すごく・・・すごく寂しかったんですから!」

 

 

一刀「ごめんな二人とも」

 

 

そして二人はポコポコ一刀を殴った・・・・いや、もはやボコボコだ。二人の攻撃力はさらにレベルアップ!だが一刀は黙ってそれに耐えた。

 

 

 

 

凪・真桜・沙和「隊長!!!」

 

 

そして次に一刀の元にきたのはこの三人だった。

 

 

凪「隊長!!本当に・・・隊長なんですよね?」

 

 

一刀「ああ、俺だよ、凪。」

 

 

そういって一刀は凪の頭を撫でた。

 

 

凪「うっ・・・たい・・・ちょう・・・」

 

 

凪は大きな涙の粒を流した。凪は三人の中でも特に一刀を敬愛していた。

 

 

沙和「うぅぅぅ、凪ちゃんばっかりずるいの〜〜〜〜。」

 

 

真桜「そやで、うちらかてしてほしいわ。」

 

一刀「わるいわるい。」

 

 

そう言って二人の頭を撫でた。

 

 

沙和「隊長!おかえりなの〜〜。」

 

 

凪「おかえりなさい!隊長!」

 

 

真桜「おかえり、隊長!」

 

 

そして再び親愛なる部下に言った。

 

 

一刀「ただいま!これからもよろしくな。」

 

 

三人『「はい!!」「よろしくなの〜」「よろしくや〜」』

 

 

 

 

 

宝慧「おいおい。こちらを忘れてないかい?兄さん!」

 

 

黄金に輝く妙なかぶりもの?が言う。

 

 

一刀「忘れてないよ風。」

 

 

風「本当ですか〜。それなら良いですが・・・」

 

 

一刀「・・・背が少し大きくなったな・・・それと・・・。」

 

 

目線が胸のほうに向いてしまった。

 

 

宝慧「おいおい。せっかく再会したのにどこ見てんだよ。」

 

 

流琉「兄様・・・最低です・・・・。」

 

 

凪「・・・・隊長。」

 

 

一刀「いやいや!(汗)別に変なことは考えてないよ。」

 

 

真桜「あやしい〜〜」

 

 

一刀「と、とにかく。」

 

 

ゴホンと咳払いし笑顔で

 

 

一刀「ただいま、風」

 

 

風「はい〜〜。お帰りなさい、お兄さん。」

 

 

その時

 

 

 

稟「全く、突然消えたと思えば・・・」

 

 

一刀「・・・稟」

 

 

稟「あなたが提案した、法律の件。正直わたしたちじゃ手に負えませんよ。」

 

 

一刀「悪かったな・・・。」

 

 

一刀は申し訳なさそうに言う。

 

 

稟「これから・・・いろいろと手伝ってもらいますよ。一刀殿。」

 

 

少し稟の目は潤んでいた。それに気づかないフリをして一刀は言う。

 

 

一刀「ああ、めいいっぱいコキ使ってくれていいよ。」

 

 

稟「ふふっ、そのつもりですよ。」

 

 

 

 

さて誰かとんでもない奴らを忘れているような・・・・・・・・・

 

 

 

 

春蘭「北郷おおぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

 

 

霞「一刀おぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

 

 

一刀(忘れてた〜〜〜〜〜〜!!!)

 

 

二人は勢いをつけたまま一刀に突進してくる。そう超スピードで・・・。

 

オリンピック選手顔負けの速さで・・・。

 

 

一刀「ちょっ、ちょっと待って!!!」

 

 

霞「問答無用や〜〜〜〜〜!!!」

 

 

霞は顔面アッパーを叩き込み

 

 

春蘭「死ね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

 

 

体の浮いた一刀をラリアットで春蘭がトドメを刺した。

 

 

一刀「ぐはっっっ!!」

 

 

ナイスコンビプレーと一刀は心で呟いた・・・・・

 

 

だが二人の攻撃はこれだけでは終わらない。

 

 

春蘭が追い討ちをかける。・・・・涙顔で

 

 

春蘭「北郷!!!今までどこにいた!!・・・どうしてわたしたちの前から消えたっ!!」

 

 

霞「そやで!!どれだけこっちが寂しい思いをしたと思ってるんや!!」

 

 

二人は涙でいっぱいだ。

 

 

俺をこんなに想ってくれる人がいたと思うと正直涙が出そうになった・・・

 

あれ?ちょっと待って春蘭!!首ちょっと絞めすぎ!!死ぬ!死ぬ!!誰か〜〜〜。

 

 

 

秋蘭「姉者、その辺にしといてやれ。このままでは北郷が死んでしまう。」

 

 

春蘭「秋蘭。」

 

 

秋蘭に言われて春蘭は手を離す。

 

 

一刀「ごほっ、ごほっ。死ぬかと思った・・・。」

 

 

春蘭「ふ、ふん死ねばよかったのだ。」

 

 

秋蘭「姉者・・・。正直になれ。」

 

 

春蘭「わたしは正直だ!」

 

 

秋蘭「はぁ、北郷がいなくなった時散々泣いていたくせに。」

 

 

春蘭「しゅ、しゅうら〜ん。」

 

 

一刀「・・・俺のために泣いてくれてたのか?」

 

 

春蘭「だ、誰がお前のために泣くか!!」

 

 

露「そういうてるけど、今涙でいっぱいやで〜〜。」

 

 

春蘭「お、お前こそ泣いているではないか!」

 

 

霞「これは汗や、いや〜今日は暑いな〜。」

 

 

春蘭「うぬぬぬぬ。」

 

 

秋蘭「まったく姉者はかわいいなぁ」

 

 

 

俺は安心していた。変わりなく俺の知っているみんなでいてくれたことが・・・

 

 

あれ・・・一人忘れているような・・・・・

 

そう思った一刀は後ろを向いた。

 

 

 

 

一人離れたところにいる猫耳軍師。だけど顔を伏せている。

 

 

一刀は近づいた。その子のところへ。

 

 

一刀「桂花・・・」

 

 

桂花「なに?全身精子塗れ孕ませ男」

 

 

こいつも相変わらずだった。だけど顔は伏せており、顔は確認できない・・・

 

一刀は桂花の顔を見ようとさらに近づく。

 

 

一刀「桂花?」

 

 

桂花「こ、こっちに来るな!」と後ろを向く

 

 

一刀は分かっていた・・・。この子も俺のことを待っててくれたんだと。だから後ろから近づいて、ささやく。

 

 

一刀「ただいま桂花。」

 

 

桂花「・・・・・・・・・」

 

 

桂花は黙ったままだったが、それでもよかった。

 

だけど桂花は一刀に聞こえない声で言う。

 

 

桂花「おかえり・・・」

 

 

 

 

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一刀の周りで喜び、怒り。魏のみんなはそれぞれの感情を最愛の男にぶつけている。

 

 

2年の月日。

 

 

それはとても・・・とても長く感じさせる時間だった。

 

 

だけど今、北郷一刀はここにいる。自分たちの目の前に。

 

 

一刀「もうどこにも行かないよ。ここが俺の居場所だから。」

 

 

そう言って周りのみんなも喜ぶ。その嬉しそうな声が蜀と呉の人たちにも届く。

 

 

 

 

 

蜀・呉side〜

 

 

翠「ぐすっ。よかったな・・・。」

 

 

蒲公英「お姉様、なに泣いてるの?」

 

 

翠「べ、別に泣いてないって。」

 

 

蒲公英「お姉さま、かわいい〜」

 

 

翠「う、うるさいぞ!蒲公英」

 

 

と蒲公英は翠をからかい

 

 

紫苑「ふふっ、微笑ましいわ。あんな殿方がいてくれるなんて羨ましい。」

 

 

桔梗「まったくだ。年はとりたくないものよ。なあ紫苑?」

 

 

紫苑「あら、私はまだまだ若いわよ桔梗。」

 

 

桔梗「・・・もしかして紫苑?御使い殿を狙っておるか?」

 

 

紫苑「あらあら何のことかしら?」

 

 

少し艶しい声でいう紫苑。

 

 

 

 

小蓮「へぇ〜〜〜〜。あれが御使いか〜〜〜。なかなか良い男?」

 

 

蓮華「小蓮。何を考えている!?」

 

 

小蓮「べっつに〜」

 

 

雪蓮「確かに格好いいわね・・・。」

 

 

蓮華「姉さま!?」

 

 

と蓮華が驚く。

 

 

 

 

 

 

 

こちらに気付いたのか一刀が桃香と雪蓮のほうに近づいてきた。

 

 

朱里と雛里は

 

 

朱里・雛里「はわわ」「あわわ」と驚いている。

 

 

一刀「お久しぶりです。劉備さん、孫策さん」

 

 

雪蓮「ひさしぶりね一刀」

 

 

桃香「お、おひさしぶりです。」

 

 

桃香はどもった。

 

 

一刀「劉備さん、孫策さん、蜀と呉のみなさん。ありがとうございました。」

 

 

蜀・呉「!!!????」

 

 

一刀は頭を少し下げてお礼を言う。

 

 

当然、蜀と呉のみんなは何でお礼を言われているか分からない。本来お礼をするのはこちらの方なのに・・・と

 

 

桃香「ど、どうして一刀さんがお礼を言うんですか?」

 

 

雪蓮「そうよ、そうよ。こっちがお礼を言うべきなのに。」

 

 

一刀「華琳たち・・・魏のみんなを支えてくれたにお礼を言いたいんですよ。」

 

 

華琳「ちょ、ちょっと待ちなさいよ。どうしてそうなるのよ?」

 

 

一刀「ん〜〜。悲しんでいる華琳を劉備さんや孫策さんが慰めてくれたと思ったから。」

 

 

華琳「!!!!」

 

 

桃香「すっご〜〜い。よく分かりましたね。」

 

 

雪蓮「さっすが、一刀!よく分かってるじゃない。」

 

 

一刀「やっぱり?」

 

 

鈴々「お兄ちゃんの言うとおりなのだ!鈴々がそこのちびっこを慰めてやったのだ!」

 

 

季衣「なんだと〜〜ちび〜〜!!っていうか兄ちゃんを『お兄ちゃん』って言うな!」

 

 

鈴々「別にどう呼ぼうが鈴々の勝手なのだ!」

 

 

季衣「許さないぞ〜チビ〜〜!!」

 

 

鈴々「チビにチビって言われたくないのだ!!」

 

 

そして二人はバトルを始めた・・・。

 

 

元気がいいなと一刀は思った。

 

 

そして少し・・・殺気を感じた気がする・・・

 

 

俺はゆっくりと後ろを向く・・・

 

 

 

 

 

華琳「かずと〜〜〜。よくも恥をかかせてくれたわね!!」

 

 

そう、目の前にいるのは見た目は女の子でも三国を統一した覇王なのだ。当然さっきの言葉は覇王にとって恥だったかもしれない・・・・。

 

 

一刀「え〜〜と、華琳様?なぜ『絶』を構えてr『シュン』ってギャ〜〜〜〜〜!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀の声が大きく響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ三国の新たな恋物語がはじまる。

 

 

 

 

 

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