北郷一刀と新たな英雄が紡ぐ外史 4話
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馬超「ななななな!なんでお前達がこの城に居るんだよ!」

 

 

及川が馬超さんと・・・まぁ、いろいろあった後、馬岱さん達の厚意で馬に乗せてもらい、武威の城に到着。気絶した及川を休ませる為、城下町の宿で言いと言ったのだが、こちらが迷惑かけたからこれぐらいさせてくださいと、城の中まで入る事が出来た。

 

城の一室で休ませようと案内された部屋まで来たのだが・・・馬超さんの気配がする!と及川の意識が回復したので、そのまま及川を連れて馬超さんが居るであろう部屋まで連れて行ってもらった。

 

ちなみに馬超さんが居たのは他の部屋より大きな執務室だった。

そして部屋に入り、目が合った第一声がそれだった....

わかってた事だけど歓迎されてないな〜〜

 

 

 

馬鉄「蒼達が連れてきたんだよ〜!気絶した人を放置出来ないもんね〜」

 

馬超「気絶したのはそいつの自業自得だろ!?」

 

馬休「一般人に手をあげ、気絶させたのは誰ですか、姉さま」

 

馬超「だって・・・そいつがいきなり私に・・・こ、告白なんかしてくるんだもん....」

 

馬岱「それにしたってやりすぎだよお姉様。一目惚れして、好いて告白してきた男の方に斬りかかったうえに、殴って気絶させた・・・客観的に見てどっちに非があると思う?これで見捨てて戻ってきたら、それこそわたし達の悪評が広まっちゃうよ」

 

馬休「蒲公英の言う通りです、これが涼州連合に反発する勢力に知られたらかっこうの的になります。純情なのもいいですが、もう少し慣れてください」

 

姉妹達の正論に対して馬超さんは何も言えず、うぐと唸る事しか出来なかった。

及川が大人しいなと思って視線を向けたら、そんな馬超さんを見て、あぁ〜悔しそうにしてる顔も萌える〜と息を荒くしてた・・・

気絶から回復して早々、平常運転で安心したよ。問題を起こさなければそれでいいが....

 

 

馬岱「鶸ちゃん慣れて欲しいとか言ってるけどさ〜蒲公英聞いちゃったもんね〜!」

 

馬鉄「えー!蒲公英さま〜何を聞いたの!蒼にも教えてー!」

 

馬休「へ?何の事?」

 

馬岱「しらばっくれちゃって〜お姉さまが及川さん?に口説かれてる時、鶸ちゃん小声で”翠姉さん羨ましい・・・私も言われたいなぁ”って言ってたよね〜!」

 

馬鉄「おー!鶸ちゃんも純情乙女だー!鶸ちゃんも女の子だね〜!」

 

 

馬超さんへの説教?が終わったと思ったら、馬岱さんと馬鉄さんの矛先が馬休さんに向いていた。

馬岱さんはニッシッシ!と面白がり、馬鉄さんは便乗し、暴露された馬休さんは”ぁぁぁぁぁぁ!聞かれてたあああ!”と顔を真っ赤にして慌てふためいてる。

 

馬鉄「言い寄ってくる男の子は翠お姉ちゃんばっかりだもんね〜鶸ちゃんも言われみたいんだよね!」

 

馬休「ち、違う!そんな事ないから!」

 

馬岱「強がらなくてもいいのに・・・そうだ!この場に及川さんが居るんだから言ってもらうおうよ!」

 

馬鉄「おぉー!蒲公英さまいい考えだよ!鶸ちゃんにも幸せな気分にさせてあげたいもんね」

 

馬休「余計なお世話だから!それに・・・私はその・・・チラ」

 

馬岱「視線の先には・・・いっひっひ、鶸ちゃんが馬の後ろに乗っけたと思ったらそういう事か〜!」

 

馬鉄「あれは抜け駆けずるかったよ、馬に乗れない北郷さんをどうやって乗せたの?」

 

馬休「あの時は馬が暴れないように私が先に乗って、北郷さんの手を勢い良く引いたんだけど」

 

馬鉄「北郷さんも身体能力高いのかな〜それでそれで、二人で乗った時の感想は!?」

 

馬休「えぇ!?それも言うの!?」

 

 

 

 

馬岱さんと馬鉄さんの爆弾発言の追撃で、馬鉄更に慌てこちらを見てくる。

その後三人は隅っこで話しこんでるけど、聞かないほうがよさそうだ、隣で及川は『馬超さんと違う口説き文句か・・・なんて言えばええやろか』と唸ってるが・・・お前、馬超さんはいいのか。めっちゃ睨まれてるぞ?放置してた方が面白そうだからあえて教えないが。

 

 

及川「な〜かずぴー、わいの気のせいやろうか?三人ともかずぴーのほうみてへん?」

 

一刀「ん?なんで俺なんだ?俺は関係ないだろ?」

 

 

今回関係するのは及川であって、俺は関係ないと思うんだが・・・

でも確かに俺のほう見てるような気もするが・・・はて?

 

 

馬岱「北郷さんに頼みたい事があるんだけど、いいかな?」

 

一刀「俺にか?俺が出来る範囲内の事なら構わないよ?」

 

馬岱「実は・・・北郷さんに言って欲しい台詞があるんだ!」

 

 

この流れで台詞・・・ちらっと見たら馬休さんが馬鉄さんに羽交い絞めされてるし・・・まさか!?

 

 

馬岱「お、その表情は気がついたんだね!この書簡に書いた内容を言ってほしいんだ!」

 

 

やっぱりか・・・

手渡された書簡の字はもちろん漢文。

簡単な内容だったから読み取る事は出来たが....これを言えと?

しかも台詞と一緒に行動内容まで記されてるし

 

 

華侖「一刀っち、文字読めるすか?」

 

明命「読めないようであれば、わたし達が読みますが」

 

一刀「大丈夫だよ、なんとか読めるから」

 

 

二人の気遣いは素直に嬉しかった。

こうしてみると、役に立つのか?と思ってた古典とか漢文の勉強も無駄にならないもんだな〜

俺達が特殊なだけかもしれんが

 

 

馬岱「北郷さん、準備できた?」

 

一刀「内容は理解できたけど・・・これ本当にやらないと駄目?」

 

馬岱「鶸ちゃんも待ってるし、蒲公英と蒼ちゃんもおもしろ・・・鶸ちゃんには幸せな気分を味わってもらいたいし!」

 

一刀「・・・面白いって言葉と態度に出るよ」

 

 

そう指摘するも、馬岱さんはてへ♪と舌をぺろっと出して誤魔化すし、馬鉄さんもワクワク顔だし、肝心の馬休さんもなんかチラチラこっちを見ては言ってほしいな・・・なんて表情してるし・・・はぁ。

 

 

一刀「一回しかやらないからな、それとやった後の追加とかの注文は受けつけないから」

 

馬岱「それで大丈夫だよ!ささ、どうぞ!」

 

一刀(本当に・・を言っちゃって大丈夫なの?俺許してもらってないんだけど・・・殺されたりしない?)

 

馬岱(大丈夫だって、絶対言うの許してくれるから!それに何かあったら助けてあげるから!)

 

 

俺は覚悟を決め、そのまま壁際で顔を俯むかせて立っている場所まで移動する。

左手で壁に手をつき馬休さんに相対する、いわゆる壁ドン姿勢だ。

その時に馬休さんは少しビクと体を震わせる、やっぱり辞めようと馬岱さんと馬鉄さんを見るが、”そこだ!いけいけー!”と囃し立ててるし・・・しかも及川、いつの間にそっちに混ざって茶化してるんだ・・・くそ!男は度胸だ!

 

 

俺は馬岱さんからの指示の続きで、空いている右手で馬休さんの頬に優しく添えながら、真っ直ぐ馬休さんの顔を覗き込む

 

 

一刀「馬休さん、まだ会ったばっかりだけど、恥ずかしがり屋な姉・悪戯っ子の妹達に振り回されつつも、姉妹の事を好きだって優しい気持ちは伝わってきたよ。綺麗に束ねてる髪も馬休さんに似合ってるし、すらっとした体形、そして可愛らしい表情がとても魅力的だよ、”馬休ちゃん”」

 

 

馬岱・馬鉄・明命「「「きゃーーーーー!」」」

 

馬休「可愛い・・・魅力的・・・そ、それに私の名前呼んでくれた・・・・ボン!」

 

 

頬に添えてた右手を動かし、そのまま頬を優しく撫でつつ、馬岱さんから言えと言われた内容を言い切った。

流石に真名を言う事控えたが、馬岱さん達のきゃー!と歓声あげてるから問題ないか?いつの間にか輪の中に明命加わってるし・・・馬休さんは小声で何か言った後沸騰しそうなぐらい顔真っ赤に・・・って!この赤さはヤバイ!

 

 

 

 

馬超「貴様!私の妹を何口説いてるんだよ!」

 

華侖「おっと〜馬超さんは空気読んで欲しいっす!」

 

香風「馬超はけーわい」

 

馬超「け、けーわいってなんだ?」

 

香風「及川に教えてもらった、空気を読んで行動する事が出来ない人の事をこう呼ぶって、つまり馬超は空気読めない」

 

馬超「そんな事はどうでもいい!嫌がる妹をあいつは無理やり!」

 

及川「無理やりやったら文句いえへん・・・やろ?その点は大丈夫や、みてみー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「馬休さんごめんね?恥ずかしがらせちゃったみたいで」

 

馬休「大丈夫、大丈夫です!怒ってませんから!むしろご褒美です!これからは鶸って呼んでほし・・・かな」

 

 

恥ずかしがってないのはよかったけど、これがご褒美になるのか・・・?

さっき言ってた通り、本当に他の男から言い寄られてないのかな?こんなに可愛いのに

 

 

 

一刀「馬休さんが許してくれるなら”鶸”って呼ばせてもらうね。俺の事は一刀って呼んで」

 

鶸「はい。これから・・・よろしくお願いします、”一刀さん”」

 

 

そういうと彼女の優しく、姉妹思いな性格が顔に出たのか、さっき言った通りとても魅力的な表情を見せてくれた

 

 

馬超「はぁ・・・鶸が許したなら私からは言う事は無いな」

 

及川「なんや、あの子が羨ましいのか?だったらわいがさっきの続きを!」

 

馬超「結構だ!」

 

 

 

馬岱「北郷さんやるね、なかなかのやり手だよ」

 

馬鉄「鶸ちゃんいいな〜蒼も北郷さんに言われたい〜!」

 

馬岱「だよね!けしかけておいてなんだけど、あれは羨ましい!蒲公英達も行くよ蒼ちゃん!」

 

馬鉄「おぉ〜!鶸ちゃんに負けるな〜!」

 

 

 

北郷さんー!蒲公英の事も真名で呼んでー!

あたしも蒼って呼んでいいんだよー!

 

蒲公英!蒼!あんた達なに言ってるの!

 

 

鶸ちゃんばっかりずるいから、蒲公英達も北郷さんに口説いてもらうのー!

蒲公英さまの言うとおり!蒼の事も口説いてー!

 

 

 

 

華侖「・・・なんか面白くないっす」

 

明命「わたし達完全に空気ですね」

 

香風「なんか負けた気分」

 

 

 

 

 

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その後しばらく騒ぎが続き、一刀が鶸を含め蒲公英・蒼を真名で呼び合う事と、鶸に言った台詞を蒲公英と蒼にも言う事でなんとか収まった。余談だが、及川が馬超の真名を呼びたいな〜と掛け合うがもしろん拒否された。硬い馬超さんも可愛いー!と叫んでたが無視無視。

 

 

一刀「はぁ・・・やっと話し進められるね」

 

馬超「誰のせいだ、誰の」

 

蒲公英「元を辿ればお姉さまだよね」

 

蒼「お姉ちゃんが及川さんを気絶させたのが始まりだよね」

 

馬超「お前達は黙ってろ!」

 

ゴチン!と蒲公英と蒼の頭に拳骨が落とされた

 

 

蒲公英「いったーお姉さまがぶった!」

 

蒼「横暴だー!」

 

一刀「馬超さん落ち着いてください、蒲公英と蒼は話し進まないから茶化さないの」

 

蒲公英「は〜い」

 

蒼「ごめんなさい〜」

 

鶸「ほんと、調子いいんだから・・・」

 

馬超(なんで私じゃなくて、そいつの言う事なら聞くんだよ・・・)

 

 

一刀「それで、俺達に何か用があったんですか?あんな軍勢も引き連れて、なにか事件でもありました?」

 

 

馬超「あ、いや、それは・・その・・・な?」

 

 

なんかさっきと違って歯切れが悪いな、聞いたら不味い案件だったかな?

 

蒲公英「あのね一刀っち!お姉さまは人材確保の為に出歩いてたんだよ!」

 

 

一刀「え・・・え?人材確保・・・?あんな騎馬隊引き連れて?」

 

蒼「やっぱり一刀さんも変だと思うよねー!」

 

鶸「詳しく説明しますと、わたし達の周りには武に秀でた者はたくさん集まるのですが、その・・・智に富んだ者が一人も居ないんです」

 

 

明命「書類仕事とかはどうしてるんですか?」

 

鶸「大半は私が処理してますが、どうしてもわたし達だけじゃ解決できないような案件があるんです」

 

蒲公英「治安維持だけなら兵士とか使えばいいんだけど、内政の向上はどうしてもね」

 

華侖「前まではどうしてたんすか?」

 

馬超「母・馬騰が全部自分でやってたんだ。2ヶ月前に母さんが病気で死んじまってな・・・その時に私は涼州連合の盟主となったんだが・・・お世辞にも頭が良くなくて・・・募集しようにも、どんな質問して、どんな回答を期待すればいいとかわからないし」

 

 

華侖「脳筋っすね〜」

 

香風「馬超は、けーわいで脳筋」

 

明命「流石に私でもそんな事しませんよ」

 

及川「流石にこれは・・・擁護できへんな」

 

馬超「うるさい!脳筋って言うな!それと及川、こんな時こそ擁護しろよ!」

 

 

蒲公英(なんだかんだ、お姉さまも構って欲しいんだね)

 

蒼(これは経過を要観察だね)

 

 

 

一刀「要約しますと・・・自分達の軍師、内政官となるべく人物を探す為にあんな大軍を率いてたと・・・それで兵馬共に大量の兵糧を使ってどうするんですか。馬超さん達主要の将が全員出払ってる隙に城を奇襲されてたらどうしてたんですか?それに、適当に捕まえたが悪人だとして、口先三寸で丸め込まれたら本末転等じゃないですか」

 

 

馬超「うぐ・・・返す言葉もない」

 

及川「なぁ〜かずぴ〜〜〜」

 

一刀「華侖達がいいと言ったらな」

 

及川「さっすがかずぴー!話がはやい!」

 

はぁ・・・言う前から言い出す内容がわかるのも考え物だな、俺に軍師になれって言いたいんだろし。

及川が馬超さんにお熱だし、ここに留まるつもりだったから仕官するだけならいいんだけど、この時代に着たばかりなのに軍師なんて・・・出来る自信がないんだが....

 

 

 

華侖「なんの話しっすか?」

 

及川「わいらはこの城に留まって、ちからをかしたいとおもっとる。華侖ちゃん達はどないする?旅を続けるんか?」

 

華侖「一刀っちと離れるのは寂しいっすから、わたしは一緒に留まってもいいと思ってるすけど・・・シャンと明命はどうするっすか?」

 

香風「シャンもお兄ちゃんと一緒がいい、ここに残る」

 

明命「お二人が残るなら私も残ります!路銀が底をつきそうで満足に旅もできませんし」

 

 

華侖達も一刀達同様にこの土地に留まり、力を貸す事を決めた。

路銀が無くなりそうになったのも要因の一つだが、西平からの旅で三人とも一刀と及川を気に入り、敵対したくないという気持ちが強くなっていたのが決めてだった

 

 

蒲公英「やったねお姉さま!一気に将が五人も増えたよ!」

 

馬超「あぁ、こんな私に力を貸してくれて礼を言う。改めて名乗らせてもらう、馬超・孟起、真名は翠だ。及川以外は真名で呼んでくれて構わない。騎馬の扱いに関しては誰にも負ける気は無い、お前たちの名と得意分野を教えて欲しい」

 

 

華侖「姓は曹、名は仁、字は子孝 真名は華侖っす!得意分野は歩兵っす」

 

香風「徐晃公明、真名は香風。得意分野は同じく歩兵」

 

明命「周泰、字は幼平!真名は明命です!得意な事は諜報部隊です!」

 

及川「及川佑や!軍を率いた経験は無いけど、武には自信あるで!あと馬超ちゃん〜真名を呼ばせておくれ〜!」

 

翠「却下だ!絶対及川には呼ばせねえ!」

 

 

及川だけ真名呼びを許されないことに落ち込むかと思いきや、わいだけある意味特別扱い・・・っちゅうことは、ワイの事が実は気になってるけど、素直になれないお姉さまタイプ!いい、凄くいいシュチュや!

っと一人でまた盛り上がっており、うるさいと馬超さん改め翠さんからしばかれてた。

あいつも懲りないというか、なんというか・・・

 

 

一刀「北郷一刀だ、及川と俺には真名が無いから好きに呼んでくれ。得意な事は」

 

及川「かずぴーはめっちゃ頭いいで!軍師にオススメや!」

 

 

蒲公英「一刀っちってやっぱり頭いいんだ!なんかそんな感じしたよ!」

 

蒼「軍師は決まりだね!それよりも、一刀さんと及川さんには真名ないんだ」

 

 

当人そっちのけで話し進めないで!

まあ引き受けるつもりだったからいいんだけど、少しは本人の意向とか聞いてほしいな・・・

 

一刀「俺と及川が住んでいたところには真名って風習が無くてね。今度詳しく話すよ。」

 

 

翠「推薦でも頭がいいとわかってるのが一人いて助かったよ。さっそくで悪いんだけど、内政向上と人事を担当してもらえるか?」

 

華侖「いきなり国の中心に据えたっすね〜わたしが言うのもあれっすが、大丈夫なんすか?」

 

蒲公英「そうだよお姉さま、いきなり大胆すぎない?」

 

翠「じゃあ今まで通り私達だけでやるよりかはましだろ、問題が起こったらその時に考えればいいし」

 

 

その時、翠(当人)を除くみながこう思った・・・

 

 

 

 

 

 

脳筋すぎるよ・・・盟主としてそれはどうなの・・・と

 

 

翠「それで、北郷は引き受けてくれるか?」

 

一刀「一刀でいいですって。ここまできて断れませんから、引き受けますよ」

 

翠「おぉ!じゃあ早速で悪いんだけど、書類手伝ってくれ」

 

一刀「違う地域から旅をしてきたので、書類仕事のやり方だけ教えてもらっていいですか?」

 

蒲公英「はいはーい!じゃあ蒲公英が手伝ってあげる!」

 

一刀「ありがと、よろしくね蒲公英」

 

 

翠「鶸も手伝ってやってくれ、私と蒼で警邏と軍馬の世話をしておくから。華侖たちは街を散策して道を覚えてくれ、場所によっては色々入り組んでるところがあるからな」

 

 

華侖「了解したっすー!いくっすよ〜香風!明命!」

 

明命「一刀さん、行ってきますー!」

 

香風「また後でね、お兄ちゃん」

 

 

 

及川「馬超ちゃん、わいはなにすればええんやろか?」

 

翠「あ〜お前は」

 

蒼「及川さんは蒼達の手伝いをお願いします〜蒼とお姉ちゃんだけだと手が回りませんから〜」

 

及川「よっしゃ任せとき!わいにかかればお茶の子さいさいや!」

 

 

翠「ちょっと待て!私はまだ何も言ってないぞ!」

 

蒼「せっかくだしいいじゃん〜それに、このままだと及川さんだけ仕事組む人居ないよ?今日来たばかりなのに、それをやったら駄目だと思うなぁ」

 

蒲公英「そうだよお姉さま、人手が多いに越した事はないんだし、連れていってあげなよ!蒲公英達は仕事するから、ほらほら出て出て」

 

翠「あ、ちょ、こら!覚えてろよ!」

 

 

 

蒼に引っ張られ、蒲公英に押され、翠は及川と共に部屋から追い出された。

翠は外で騒いでるが、追い出した時に蒲公英が内側から鍵を閉めたので執務室に入る事が出来ず、諦めて及川を連れて警邏に出ていった

 

 

一刀「蒲公英と蒼も強引だね」

 

蒲公英「このままお姉さまが騒いでたら、うるさくて仕事出来ないもん。それに、お姉さまと及川さんが仲良くなって欲しいからね」

 

一刀「蒲公英は及川が翠さんにべったりでも文句ないんだ」

 

蒲公英「全然?むしろお姉さまをもらってくれるみたいだし、応援してるぐらいだよ」

 

鶸「気持ちはわからなくもないけど、もうちょっと言葉を変えようよ」

 

蒲公英「だって本当の事だし〜お姉さまは初心すぎるんだよ」

 

 

なんだかんだ言って、姉妹の仲はよさそうだな。

まだ会って少しだけだが、本当にお互いを大事にしてるのを感じる

 

 

一刀「それはそれとして・・・この書類の量は何かな」

 

 

俺の目の前のは堆く積まれた書類の山。

それが目の前だけのならまだ話しは別だが、未処理と思われる書類の山が別の場所で数え切れない程鎮座してる・・・まさか、かろうじて漢文が読める程度の俺に、この書類すべて処理しろってことなのか!?

 

 

鶸「多分、一刀さんが予想してる通りです。私一人では追いつかなくて・・・気がついたらこの量になってまして・・・」

 

 

鶸が一人でやってることもそうだけど、こんだけ待たしてたら民は絶対不満持つでしょ!?

民も翠さん等を慕ってるから”いまは”大丈夫だと思うけど・・・一揆、反乱とか起こさない為にも・・・!

 

一刀「蒲公英!書類処理のやり方を教えて!いますぐに!」

 

蒲公英「りょ、了解」

 

一刀「鶸はいくつか書類を確認して、すぐに処理できるのから優先的!判断が難しい、相談が必要なのは後回しで!」

 

鶸「でも届いた順番でやらないと」

 

一刀「民には聞かせられないけど、これだけ溜まって難しい案件を優先して新規の案件が着たらそれこそいつまでたっても終らない、いまは枚数を減らす事が先決!わかったらすぐに取り掛かって!」

 

鶸「はいーーー!」

 

 

 

マンガ家、同人誌とかで締め切りに追われてる人の気持ちがなんだかわかる気がしてきた・・・不慣れだとか言ってられない、3日以内・・・今日と明日で全部終らせてやる!

この世界で生き抜くためにも、地盤となる土地をしっかり固めないと・・・俺が居る土地で反乱なんか起こさせてたまるかー!

 

 

 

 

 

 

 

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第四話、一刀達の仕官編でした

 

 

翠達が出歩いてた理由が完璧脳筋でしたね、公式設定で脳筋なんでこんな理由も有りかな?と

流石に文官が一人や二人いるだろ〜って気持ちはグっと堪えてください(’

 

 

 

 

鶸と一刀のやり取りも強引すぎましたかね?

蒲公英と蒼の小悪魔

鶸の苦労人を早速取り入れてみたところ、鶸がチョロインぽくなってますね・・・

 

そしてその結果、華侖・香風・明命が結構空気に...

蒲公英と蒼が二人揃ったら存在感と、誰かをイジリ倒す感が半端無いのが悪いんだ!

 

ここでの一刀は鈍感を治して、一般人程度には察しが出来るようになってます。

 

 

 

次回予告

 

一刀達に将が一人加わり、負担が減ると喜んだのも束の間・・・

逆に負担が増加!?負担が減る日は来るのか!?

 

 

 

加わる将は各自予測して下さい!

軍師を除いて、もう数人は入れようかなと考えてるので、予想が当たった人が居ましたら、その人が希望する将を加入などさせようかな〜と思ってます

 

説明
気絶した及川を連れて武威の城へ

そこでまさかの人事が!?
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コメント
鶸が可愛いくて予測すら出来ません(へたれ)
本命焔耶(蒲公英との確執、負担増加という意味で)、対抗星(仕事嫌い、負担中)、大穴シャオ(勉強から逃走家出、これも来たら負担大)というのはどうでしょう。(殴って退場)
もしくは袁紹の逆鱗に触れて追い出された文醜もありえるかもしれんな(風雲)
若しくは、麗羽の所を辞めて華琳の所に行かなかった桂花かもよ?(劉邦柾棟)
此処で敢えて大食いの季衣とか(未奈兎)
負担って焔耶・華雄・雪連・梨晏(大史慈)・袁家しか思い付かないので、冥琳(政務)から逃げてきた雪連でどうでしょう(`・ω・´)(聖龍)
ん? 焔耶が来んのか?(劉邦柾棟)
冒頭の“馬岱さん達の好意で〜”の部分、ここは“好意”ではなく“厚意”では? メインヒロインは誰になるやら.....(アストラナガンXD)
というか原作準拠の恋姫だけならある程度は絞れるけど麋竺とかマイナーな将を出されるとすると厳しいな・・・(;´Д`)(風雲)
意外中の意外で大史慈とかかな?(睦月)
西涼だし董卓陣営との絡みもありそうだね(全身タイツ筋肉)
フリーダムな趙雲が定番だけど・・・意外なところを狙って華雄や張遼あたりの武官がそうなのかな?(風雲)
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   蒲公英 及川 北郷一刀 恋姫†無双 

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