10話「残酷な正義」
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ルピア軍に加勢し、指揮系統を狂わせるため皇子クルティスの控える陣営に攻め込んだガイ達だったが今まさに返り討ちに遭おうとしていた。

クルティスが呼び出した円陣魔法「コキュートス」によりガイ、レイナ、ジェリーダの3人は足元が凍りつき身動きが取れなくなり寒さが徐々に体力を奪う。

「抵抗は…無意味だぁ…!?聞く耳なんざ持たねぇなぁ!!!!!!」

ガイは両手で剣を持ち直して上に掲げる。その刀身に炎を宿らせた。

「まだそんな力があるのか…だが!!罪人を襲うは更なる絶望…氷結地獄(コキュートス)・第二界円(アンテノーラ)!!!」

クルティスの詠唱と共に円陣の中を猛吹雪が荒れ狂う。その吹雪によりガイの剣に宿った炎は消え去った。

「そ…そんなっ…ガイの魔術剣まで……!!」

信じられないものを見るような目のレイナ。更に3人を襲うのは下半身を全て覆う氷と更なる寒さ、先程より円陣の中の温度が確実に下がっている。

「うっ…これ以上は…!!」

「寒い…眠い…」

ガイに比べると体力の低いレイナとジェリーダはもう限界に達し始めていた。それでも必死に耐えようとするレイナに対しジェリーダは目が虚ろになり今にも眠りに落ちてしまいそうだった。

「レイナ!!!ジェリーダ!!!!しっかりしろおおおっ!!!!」

ガイもまた身動きが取れず気を失いかける2人に大声で喝を入れる事しかできなかったが、その心はまだ絶望を知らずにいた。そして次にはクルティスに向き直り敵意の眼差しを向けた。

「テメエ…教えろ!!!ガイラルディアってのは何だ!!!俺は…テメエの何だってんだよ!!!」

「どうやら記憶がないようだな…まぁいい。冥土の土産にでも持っていけ。貴様の本当の名は『ガイラルディア・ロイ・ドゥル』我がドゥル帝国の忌まわしき第二皇子だ…!!!!」

沈黙の中、吹雪の空気を切り裂く音だけが鳴り響く。ぎりぎりで意識を保っていたレイナとジェリーダもクルティスの口から出た真相に寒さを忘れてしまう。

「何……だって……じゃあ……俺はテメエの………!?」

当然、一番ショックを受けたのはガイだ。今目の前にいる最大の敵が自分の実の兄だと言うのだから。

「言っておくが俺は貴様を弟とは認めん…貴様は俺の皇位のたった1つの障害なんだ!!!消えてもらう他ないんだよっ!!!!!!!!」

我を忘れ、今までにない怒号を上げるクルティス。ガイに向けられるのは並々ならぬ憎しみと敵意だけだった。しかしそのせいかレイナはこの状況の微妙な変化に気付く。

「…さっきより温度が上がってる…吹雪も弱まってる……?」

このクルティスの魔法が、そもそも魔法なのかもわからない円陣だが一般に魔法とされるものであれば術者の集中力の低下と共に弱体化するのだが、今のこの状況も同じ事なのではないか。レイナはそう考えていた。これだけ大掛かりな術ならばそれに消費する精神力だって尋常ではない筈、ならばこの状況を打開する策は1つだった。

「皇子…貴方はガイに皇位を奪われる事を恐れているのね…?」

「!!!!!!!!」

レイナの言葉がクルティスの心を大きく穿つ。その反応を見たレイナはそれが図星だと確信し言葉を強く続ける。

「詳しい事情はわからないけど貴方のその執着は既にガイに対して負けを認めているという事の証明だわ」

「黙れっ…黙れ小娘!!!!!それ以上口を開けば女といえども容赦はしないぞ!!!!!」

完全にボロを出すクルティス。術に対する集中力がさらに削がれているのか、円陣の温度は上がり続け3人を拘束する氷も消えていく。

「いいえ黙りません。私の言う事が違うというのなら反論してみせてちょうだい。貴方は現実から目を逸らして子供のように喚くだけなの?それじゃガイだけじゃなく私やジェリーダにも負けてる事になるわよ」

「黙れええええええっ!!!!!!!」

クルティスは完全に平静を失い、右手の槍を強く握りレイナに斬りかかろうとするが…

「女に手ぇ挙げてんじゃねーよこのキチガイ野郎がっ!!!!」

自力で自分にまとわりつく氷を砕いたガイがその前に立ちはだかり、炎を宿した剣でクルティスの頑丈そうな鎧の右肩を貫いた。

「ぐ…うっ……!!!!」

その負傷と共に円陣は消え去り、元の草原に戻った。

「へへ、そんな頑丈そーな鎧に頼ってっから中身は案外弱いんじゃねーの?」

「く…!!!」

右肩に火傷と刺突の負傷をしたクルティスはその場に片膝でしゃがみ込み、それでも尚恨めしくガイを上目遣いで睨みつけていた。

「アンタと俺が兄弟って話も俺を殺したい理由もイマイチピンと来ねぇからそれは追い追いでいいや。それより聞かせろよ、何故こんな侵略を続ける?」

「そんなもの、貴様に話す必要など……」

「教えて差し上げればいいではありませんか…」

ずっとこの戦いを傍観していたクローチェがクルティスの傍らまで歩み寄る。君主が負傷したというのに顔色ひとつ変えていない。

「あの男……」

そんなクローチェの様子をレイナが警戒している。この男がこの侵略の鍵になっている可能性を考えていた。

「……貴様ら、この世から争いを無くす方法を知っているか?」

負傷した右肩をおさえながらクルティスがよろよろと立ち上がる。

「な…何だよそれ…」

そんな彼を訝しげに睨みつけるのはジェリーダだった。

「世界中が1つの国になる事だ」

「へぁ!?」

驚きのあまり、変な叫び声を上げるガイ。

「戦争はいつでも国同士で始まる。この世界に二つ以上の国が存在する限り争いが消える事はないのだ」

「つまり貴方はドゥルをその『1つの国』にするつもりなのね?」

レイナが冷静に言うとクルティスは無言でゆっくり頷いた。

「これは腑抜けた現皇帝…父やガイラルディアにはできない事だ。今、貴様と再会した事で貴様の腑抜けっぷりが再確認できただけでもその甲斐はあったか…」

「あぁ?言ってる意味がわかんねぇんですけど」

「ククク…それは後で説明するとして…」

代わりに口を開くのはクローチェだった。

「皇帝陛下は未だにガイラルディア様が生きておられると信じて疑わず、その皇位をクルティス様に譲ろうとはしないのです。陛下の思惑通りガイラルディア様が皇帝になってしまえばこの侵略は打ち止めとなり世界は1つにまとまる事もなくなる」

「そう…貴方達のやりたい事はわかったわ。でも…争いを無くすために多くの犠牲が出ては本末転倒なのでは?」

レイナの言う最もな矛盾にもクルティスは動揺を一切見せなかった。

「俺は1000人の命を救うために100人の犠牲が必要ならば迷わず100人の命を切り捨てる事ができる。しかし現皇帝は100人の犠牲を躊躇い1100人全員を死なせるような腑抜けだ。貴様も恐らくは情に流され酷な選択ができない腑抜けだろう?そんな奴にこのドゥルを任せる事は許されない…」

「…じゃあ何だ?父上や母上の死も仕方ない犠牲だって言いてぇのか…?」

ジェリーダが怒りに拳を震わせる。自分の両親を殺したのはこの男だという事を再認識しながら。

「争いを好まず自ら武器を取らない腑抜けな僧侶国家など存在するだけで罪だ。俺は情に流されるだけの無能で罪深い奴らをこの手で排除した、それだけだ」

「何だとっ…!?」

「案の定、あの無能で腑抜けな王は抵抗しなかった。殺生をすれば我々のような悪党と同じになると…最期まで偽善を振りかざしていたな。己が罪に気付く事もなく…」

「黙れテメエっ!!!!それ以上父上を…リーラをバカにしやがったら許さねぇぞっ!!!!!」

文字通り、ジェリーダはクルティスの顔を親の仇を見る目で睨み、その青く大きな瞳には涙が浮かんでいた。

「まぁまぁ、敗者相手にムキになりなさんな」

ガイが間に入り制止する。その態度は余裕を醸し出していた。

「俺が敗者だと…?」

「アンタこそ気づいてねぇんだな。今テメエが無能アピールした事によ!!」

ビシ!とガイは自信満々の表情でクルティスを指差した。

「俺なら1100人全員助ける方法を考えるぜ!」

「…話にならんな」

軽くため息をつくクルティス。この男は先程の話を聞いていたのか?という疑問さえ抱く。

「だからテメエは敗者だって言ってんだよ。迷わず100人を切り捨てる?最初っから全員助ける方法を考えてねーじゃねーか」

「何…?」

「端から100人の犠牲も助ける事を諦めてる時点でテメエは負けを認めてるんだぜ?随分と器の小せぇ皇子様です事…だから皇帝はアンタに皇位を渡したくねーんだろーが」

ガイの言う事にクルティスは完全に舌を抜かれる。そして再度どす黒く憎しみに満ちた表情となり右肩に走る痛みを押して槍を強く前に突き出した。

「貴様ッ…よほど死にたいようだな!!!ならば望み通り葬ってやろう!!!!」

再度対決か、と思いきや

「クルティス様、どうやらタイムリミットのようです」

クローチェが南方を向きながら伝える通り、南方からルピアの女性で構成されている軍勢が現れたのだ。本城からの増援だ。

「くっ…!!退却する!!クローチェ、後の指揮は貴様に任せる……」

クルティスは後方に用意されている自分の馬にまたがりその場を去った。

「私も、貴方に皇位を継承されては困る立場にあるのです」

その場に残ったクローチェがガイの顔を見ながら冷笑を浮かべる。そして

「それとジェリーダ王子、例の娘…ユーリスと言いましたか。彼女は我が城で預かっています」

「!!!!」

夢にも思わなかった事だった。ユーリスが生きている。父も母も殺され、彼女も既に殺されてしまったものだと思っていた。ジェリーダは驚きと…そして僅かに高揚していた。

「次に機会があれば貴方の命と引き換えに解放して差し上げましょう……」

そう言い残し、クローチェも兵の撤退を指示すべく去って行った。

ドゥルは全軍退却し、前線基地も荒らされはしたが壊滅は免れた。後でブラスから話を聞けばルピア城まで早馬で連絡をしていたらしい。そこで流石に腹を括ったのか、イザベラが挙兵してくれたのだった。

その夜、ルピア城にガイ達とブラスは招集された。

「イザベラ様、援軍をありがとうございます。お陰で助かりましたわ」

礼儀正しい言葉でお辞儀をするのはレイナだった。

「早馬で報せを聞いた時は驚いた。じゃが考えたのじゃ…」

玉座に座るイザベラはふぅ、とため息をついた後再度口を開いた。

「皇子クルティスはわらわの美しさ故攻めて来なかったのではない…」

ようやくわかってくれた、誰もがそう思った。が……

「わらわがあまりにも美しいから我が物にしようと攻めて来たのじゃな!!!」

一同、盛大にずっこける。そして3人の誰もが心の中で前言撤回、と呟いた。

「やっぱこの人わかってねーよ!!」

「まぁまぁ…」

手刀で空(くう)に突っ込みを入れるガイをレイナが苦笑しながら宥める。

「じゃがそうとわかればルピアだけでの対抗は難しい。わらわもその三国同盟とやらに参加させて頂こう!」

目的は果たせたのにガイは嬉しさが微妙だった。しかし結果オーライという事で自分を無理矢理納得させたのだった。

気を取り直し、物語を続ける事にする。

「ではそなた達は今度はクローナに向かうのじゃな?」

「そうなりますわ」

「成程な。しかしクローナはこの大陸の北の海を越えなければならぬ。船が必要じゃな…」

そう言い、難しい顔をしながら声を唸らせるイザベラ。

「ポンドから出せねぇのか?」

ジェリーダが首を傾げる。簡単な事じゃないかと内心思っているのだ。

「いや、ポンドからではドゥルの海域を通らなければならぬ。それに加え『クローナの守護神』もおるから危険を通り越して無謀じゃな」

ドゥルの帝都はポンドから陸沿いに北へ進んだ場所に位置しているため船を出すには危険なのだ。

「守護神?何ですかいそりゃ?」

ガイが聞いた事のない言葉に頭に疑問符を浮かべる。

「クローナの『騎士王ランスロット』は海竜を手懐けておってな、その海竜が海からの侵入を阻んでおるのじゃ。ドゥルはもしかするとこの守護神に手こずっているためクローナの攻略が難航しているのやもしれぬな」

「では、クローナには行けないのですか?」

挙手するレイナだがイザベラは軽く右手を扇いだ。

「いや、行けぬ事はない。少々…いや、なかり遠回りになってしまうがな」

「その方法とは?」

このルピアの遥か南西にどこの国にも属していないグルデという港町がある。聞いた話じゃが、そこには反ドゥルのレジスタンスの基地があるそうじゃ」

ガイ、レイナ、ジェリーダの3人が目を丸くしながら互の顔を見合わせる。

「彼らと接触するかどうかはそなたらに任せるが、そこからならば西の海を渡ってクローナの西側のプントという町に行けるじゃろう」

「それしか…ないわね」

レイナが言うとガイとジェリーダも異存はないらしく、同時に頷いた。

「今日はもう疲れておるじゃろう、昨日と同じ部屋を使って休むが良い」

イザベラの好意により本日も城内で一泊する事となった。

 

3人で使うにはあまりにも広い寝室。ガイはベッドの1つに腰掛け窓から見える三日月をぼうっと眺めていた。

レイナとジェリーダはベッドより南側に位置するテーブル席につき用意されているお茶を淹れている。

「なぁ…あれって本当なのかな?ガイがドゥルの第二皇子で…」

ジェリーダがそっとまだ窓の外を眺めているガイの方に目を向けレイナに答えを求める。

「どうかしらね。でもクルティス皇子の話も、あの場でつくような嘘じゃないでしょう?」

「そうかもだけどさ…何か…唐突すぎるっていうか……」

話が途切れ、場を沈黙が支配する。時間が時間のため部屋の外からも何の音もない、文字通りの静寂。

ガイは窓の外から目を逸らし、ベッドから立ち上がり2人の前に立った。

「お前らには話しておくか…まぁ、俺に昔の記憶がねぇって話はしたと思うが…」

レイナはもう何年も前から、ジェリーダはルーヴルを発つ前の夜にそれぞれ話を聞いていた。

「レイナには殆ど話しちまってる事だが、母親らしき女の人にルーヴルに連れて来られたらしいんだよ。その時俺は寝てたのか気を失ってたのかその人の顔は見てねぇんだけどな」

「ええ。あれは確かどしゃぶりの雨の日だったわね。夜中だったし、私も寝ていたから実際その女の人を見たわけじゃないんだけど、その人は確か…」

「ああ。旦那様に俺を預けて行方をくらませた。俺が覚えてるのはガイっていう名前だけだったが、今思えば本名『ガイラルディア』の愛称だったのかもな」

声を唸らせるジェリーダ。不安そうにガイの顔を見つめている。クルティスの言っていた事が嘘ではないという裏付けに気づいてしまったからだ。

「確かに…お前とあいつって髪と目の色が同じだ…」

「それは俺も気づいた。まぁあの時は偶然だろうと思って大して気にしてなかったけどな」

「…ガイ。それが真実だったとして、貴方はどうするつもりなの?」

レイナが俯いて問う。暗い表情だった。

「どうもこうも…記憶が戻ったわけでもねぇし、あまり考えてねぇよ。どのみちやらなきゃならねぇ事は1つだけ…あのクソ皇子をぶっ飛ばす!!」

ガイは右手の拳を自分の胸に当て決意の眼差しを見せる。普段と何ら変わらない、いつもの彼と判断したジェリーダは安堵の息をついた。そして照れ笑いを見せる。

「何かほっとしたよ。いつものガイでさ…それと、遅くなったんだけど…その、あの野郎にズバッと言ってくれて…ありがとな」

「気にすんなよ。俺の言ってる事は確かに甘ちゃんなのかもしれねえ。でもあの野郎の正義を認めたくはなかった」

「俺もだ。あいつ、絶対イカれてるよ…。なぁレイナ?」

「そうね。でも私は…クルティス皇子よりその傍にいた金髪の男の事が引っかかっているの」

レイナの言う事に、ガイとジェリーダは金髪の男―クローチェの顔を思い浮かべた。

「あの男…自軍の君主が負傷したというのに顔色ひとつ変えないどころか、あたかも『全てが思い通り』って顔をしていたわ」

「ごめん、俺そこまで見てなかった…」

俯きながら目を泳がせるジェリーダ。そしてレイナの観察眼に心底感心する。

「この戦争にはあの男が一枚噛んでいるかもしれないと思った。とはいっても違和感の範疇だから何ともは言えないわ」

ガイもまたクローチェの事を眼中に入れていなかったためかレイナの話にイマイチピンとは来なかった。

「まぁ、また連中とは会わなきゃならねぇ。そうだろジェリーダ?」

「ああ!ユーリスは生きてるってわかったんだ。…あいつだけは何としても助け出す!!!」

今度はもう失いたくない。ジェリーダの胸の内にあるのはただその1つだった。

 

翌日、3人はイザベラに見送られルピア城を出た。彼女はマルク王エドに書簡でこの同盟に参加した旨を伝えると約束してくれた。目指すは北の雪国クローナ。しかしその道のりは遠い。

 

 

ちょっと字数が通常より余ってしまったため、ちょっとしたサブキャラ紹介を。ルピア到着以前に出てきたキャラクターを軽く紹介させて頂きます。

<コンラッド=ルーヴル>

56歳。レイナの父で魔術師名門ルーヴル家の現当主。厳格だが家族や使用人達、町の人々からの信頼も厚い。妻(レイナの母親)は10年前に他界している。

 

<ユーリス=ファーレンホルスト>

14歳。孤児だったがリーラ王モーリスに拾われ彼らとは家族も同然。魔術師、僧侶の両方の魔法が使え年齢の割にしっかりしている。ジェリーダにほのかな恋心を抱いているが悲しきかな、ジェリーダは気づいていなく相棒として接している。

 

<チェリカ>

23歳。マルクで新聞記者を営んでいる女性。世界各国の情報に詳しく中にはシークレットなものまで。事件の匂いがすればどこにでも飛んで来る(笑)

 

<自然王エド>

42歳。マルクを治める国王。趣味で普段から農夫のような服装で農業に勤しんでいる。とにかく自然を愛するナチュラリストでマルクで作られる野菜には農薬は一切使われていない。

 

<ミシュレ=キリレンコ>

16歳。2人の盗賊を家来のように従える自称セレブ盗賊。ガイ達は今後彼女らを「ズッコケ3人組」と呼ぶ事だろう。また登場の機会はあるかもしれないが完全なるギャグ要員なのであまり気にしない事をオススメする。

 

※クローチェについては色々ネタバレ感満載なので省いております。

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衝撃の真実(笑)
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