うちの子達の座談会2015(5) |
【Part.V 異性の好みを語ってちょ。】
マキ:今回の題目は…と、何だこりゃ。何かムカツク言い回しだな、オイ。
夜屠:つまり我々の恋愛談義という事か。…だが済まないな。私は今の所、色恋沙汰にはとんと興味が無くてな…。
サトミ:私、異性よりも同性が良いんだけど…。取り敢えずこの中で唯一のリア充、トーコちゃんから語って貰いましょうか。ねぇ?(ちらっ)
(皆の視線が一斉にトーコに集中)
トーコ:へ?…お、オレ?(慌) え、えーっと、あの、いやぁその、なんつーか、なぁ…。(赤面モジモジ)
マキ:おや?おやおやぁ?そーんなに素敵な彼氏なのかい、トーコ?(つんつん♪)
サトミ:刈口拡(かるくち・ひろむ、トーコの幼馴染で同級生)って言ったかしら?…ラフ案とか見た事有るけど、正直良くも悪くもモブ並みに冴えない凡人だったわよ。貴女には似つかわしくない印象だけど?
トーコ:い、いや、その、あの…家が近所だし、幼馴染だし…い、イイ奴なんだよ本当!お、オレみたいな面倒な奴相手にも嫌な顔一つ見せないし、何時でも何でも相談に乗ってくれるし、普段はふざけている様でここぞって時は真面目だし…。(あせっあせっ)
モエ:ふんふん、それで、それで?(ドキワク!)
トーコ:それに、それに…ああ見えてアイツ、凄く上手くてさ…。(ぽっ)
サトミ:へぇ?…ナニが?(ニタァ)
トーコ:そ…その、キスとか、せせせ、セック…(はっ!?) い、いや何でも無い、何でも無いッッッ!! わ、忘れてくれ、今の最後のは無し無し、無しっ!!(滝汗赤面)
マキ:あ?ぁ、残念!もっと聞きたかったのになぁ?。(溜息)
夜屠:…そう言うお前はどうなのだ?不老不死のお前なら、関わった男も星の数程では?
マキ:あぁ…まぁ確かに数だけなら多いさ、そりゃ。当たりも外れも、な。…だけど、だけどさ…仮にどんなに素敵な奴と巡り合えた所でさ、皆アタシを残して、先に老いて死んじまうんだよ…。(しんみり)
モエ:そっかぁ…確かに自分だけが不老不死って、どうしてもそうなりますねぇ…。
マキ:善きも悪しきも逢って別れて繰り返して…終いにはもう、どーでも良くなっちまったよ。性格がよっぽど屑で無けりゃ、細かい事はどうでもいいよ…。(涙ぽろり)
夜屠:む…どうも辛い事を思い出させてしまった様だな…これは済まなかった。(ぺこり)
マキ:いや…気にするなって、この手の話をするのは慣れてっからさ…。(ぐすっ)
トーコ:取り敢えず涙を拭きなよ、ほら。(鞄からタオル取り出してマキに手渡す。)
マキ:あ…あぁ、すまねぇ…アリガトな。(ぐしっ)
サトミ:…無闇な長生きも考えものって事ね…私も身の振り方、少し考えておかないと…。(って、うっかりしてた!またもや美味しいチャンスを逃したわ!!)…ところで夜屠?貴女、重度の男嫌いらしいけど。好きなタイプとか理想像位は無いのかしら?死神にだって男は居るんでしょ?
夜屠:興味無いな。(即答)
トーコ:えーっ?何にも無いのかよ?サトミさんみたいに女好きって訳でも無いんだろ?
夜屠:…色情狂と一緒にされるのは、流石に心外だな。
サトミ:ちょっと!仮にも本人が居る前で、その言い方は無いんじゃない!?(怒) …否定はしないケド。
夜屠:死神にも色々と職種というか領分が在ってな。私は死者の魂を浄化する「雪(すす)ぐ者」という職務に就いているんだが…私の元に回されて来る死者が、揃いも揃って性犯罪者やそれに準ずる者ばかりなのだよ。職務とは言え、年がら年中そんな外道共が列を為す職場に身を置いていては…な。(溜息)
マキ:アタシも外道は散々見て来たし、被害も受けてきたけど…やっぱ見るからにモテなさそーな、キモい連中ばっか流れて来るのかい?
夜屠:いや。確かにそういう連中も居るし、逆に女性受けの良さそうな面の男も居るが…そういうのは大体、重度の女たらしか暴力男、詐欺師の何れかと相場が決まっている。でなければ、そもそも私の元になど来ないのでな…。(遠い目)
モエ:ねぇねぇ?夜屠さんって見た感じ30歳前後だけど…最初から男嫌いだったってワケじゃ無いんですよね?男嫌いになる前は、年上・年下のどっちが好きだったんですか?
トーコ:お?じゃあさ、インドア派とアウトドア派、付き合うならどっちだい?(わくわく)
サトミ:肉食男子と草食男子、一夜を共にするならどちらがお好みかしら?(にやにや)
マキ:金、名声、顔、性格、能力。彼氏にゃどれが一番大事だと思う?(うひひ♪)
(一同、一斉に椅子から立ち夜屠に顔を近付ける。)
夜屠:…ッッッ!!(汗)
マキ:さあ、お答えをどうぞッッッ!!(満面の笑みでマイクを向ける真似。)
夜屠:えぇい、そんなに顔を近付けるなお前等!!分かった、答える!答えるから一旦離れろっ!!
(一同着席。)
モエ:さぁさ、ちゃんと答えてよね?ね?(わくわく)
夜屠:全くお前らは…(溜息)…今迄私には、色恋沙汰についての設定は一切無かったんだぞ…。(主注釈:そもそも男性不信という設定なので、本当に何にも考えていませんでした。) ではもう一度、順番に質問して貰おうか…。(やれやれ)
モエ:(挙手)じゃ、私から!年上・年下のどっちが好きですか?
夜屠:そもそも私の実年齢だが…実は60歳過ぎでな。
サトミ:う、嘘!?還暦越えにしちゃ若造り過ぎでしょ!?(驚)
夜屠:そもそも死神の寿命は人間の倍以上だからな。人間に換算すると…何だ、30歳前後で合っているか。さて質問の答えだが…どちらかと言えば年上だな。普段頼られる事が多い分、逆に信頼出来る誰かに身体を預けてみたくなる時も有ったのでな。
トーコ:じゃ、次はオレだな。付き合うならインドア派とアウトドア派、どちらが良いか?だけど。
夜屠:強いて決めるなら…インドア派か。私は普段、積極的に出掛けようとはしないのでな。
トーコ:死神稼業って、そもそも忙しいのかどうかも良く分かんないけどさ…暇な日って何をして過ごしてんだ?
夜屠:外出するなら、何処か地方の温泉に行くとか森林浴とか。後はマッサージかな。基本的には家で寝ているか、長風呂か…後は音楽を聴きながら読書と言った所だ。因みに日々の忙しさについては、偏りが大きいので何とも言えん。
マキ:なんか、思ったより随分フツーの女子だな…その時に良く聴く音楽とか、読む本は?
夜屠:BGMにしているのは主にクラシック、それも弦楽だな。後は環境音楽やアンビエントとか言う…ま、要するにゆったりとした、余りビートの効いていない音楽だ。最近流行しているダンスミュージックやロックの類は、どうも私の耳には喧しくてな。本は…詩集やエッセイ本が多いか。…話が本筋から逸れて来たか?
サトミ:安心しなさい、私の質問で一気に本筋へ戻るわよ。一晩を共にするなら、肉食系と草食系のどちらがお好み?
夜屠:…犬や猫は雑食か?
(一同、ズッこける。)
モエ:そ、そういう意味じゃ無いってば!
サトミ:わ、わざとらしいボケを…。(呆) アンタ好みの男…別に女でもいいけど…が居たら、押し倒したいか・押し倒されたいか、って意味よ!当たり前でしょ!!
マキ:(挙手)…あのさ、何となく気になったんだけど…夜屠ってさぁ…。
夜屠:?
マキ:(顔を覗き込みながら)実は…処女だったりして?
(夜屠、見る見る内に顔が紅潮。)
トーコ:あ…あれ?その反応…本当に…処女?
(夜屠、無言で小さく頷く。)
マキ:60年間、マジで男性経験皆無なのかよ!?
夜屠:うぅう、五月蝿い五月蝿い、五月蝿いッッッ!!わ、私とて男性不信になる前には、付き合った男の一人や二人…ッッッ!!(ムキー!!)
サトミ:あーっはっはっはっは、嘘おっしゃいな!(Σズビシィ!) 主に聞いたわよ!貴女に御執心の先輩や同僚が尽く邪魔するせいで生まれてこの方、異性とマトモに付き合えた試しなんて無いでしょ!!(主注釈:死神業務で性犯罪者の男ばかり寄越されるのも、実は誰かの意図が働いているとの噂…。)
夜屠:??????!!(赤面涙目)
トーコ:そ…それも本当…なのか?…はぁ(溜息)…主もヒデェ設定与えやがるな。同情するよ…。(合掌) (主注釈:今回のやりとりを書いている内に、突発的に思い付いた設定ですが。)
マキ:ん?…あ、あれ…まさか、な…泣いちゃった?(汗)
サトミ:ちょ、ちょっと泣かないでよ、いい歳して!(慌)
夜屠:……っく…………っく!(必死に我慢している様だが、涙は止まらず。)
モエ:え…えー…し、進行役が撃沈しましたので、一旦CM(何の?)を挟みますっ!!(慌)
…… …… …… …… …… ……
(夜屠、一人だけ机から席を放し、皆に背を向けて座っている。)
マキ:夜屠さぁ…そろそろ機嫌を直してくれよ、な?悪かったって!
夜屠:…。(無視)
サトミ:本当に悪かったわよ、からかって。まさかアンタがそこまで気にしてるとは知らなかったんだってば!
夜屠:フン!
モエ:も?、夜屠さん!いつまでもヘソ曲げて無いでよ!(呆)
夜屠:…。(無視)
トーコ:…こりゃ駄目だな。仕方ない…夜屠さん!オレ達は話を続けるけど、機嫌が直ったら何時でも話に入って来てくれよ?
夜屠:…。(無視)
サトミ:やれやれ…。じゃ、夜屠は放っといて話の続きをしましょうか。話題は異性の好みだったわよね?
マキ:トーコ。彼氏は置いといて、好きなタイプってどんなだい?
トーコ:ヒロムは別として、か。そうだな…プロレスラーとか力士とか、ガチムチとかゴリマッチョって言われるタイプだね。何たってあの鍛え上げられた実用的・実戦的な肉体美!ホント、見惚れちまうね。(うっとり)
モエ:ありゃ、彼氏さんとは大分違う感じだね?
マキ:いやいや違い過ぎだろ!(驚) どういう事だよ!?彼氏に将来そうなって貰いたいとでも言うんかい!?
サトミ:…ま、アレでしょ。(呆) 彼氏への「好き(LOVE)」と、アイドルやタレントへの「好き(LIKE)」の違い。
トーコ:ハハハ、まぁそんな感じかな。(テヘヘ) マキちゃんはどうなんだい?
マキ:アタシか?…悪ィ、やっぱ思い付かねーや。…社会常識が有って、アタシみたいな面倒で変な奴でも「好き」って言って優しく抱いてくれんなら、老若男女問わず十分だね。…煩い事言えばアタシ、万年腹ペコなんでね、兎に角メシを作ってくれるか奢ってくれると嬉しいけどさ。…サトミはやっぱり女オンリーかい?
サトミ:一応、男にも好みのタイプは居るわよ。可愛い中性的な子…ほら、イラストSNSのタグで「性別:○○」が付く様な子よ(アル○ンとか潮○渚とか)。そういう子ってきっと、幼い頃から散々からかわれてM気質に仕上がってるでしょ?私の好みにピッタリ♪(ニタァ)
マキ:要するに、襲うのが前提かよ…。(呆)
サトミ:いいじゃないの。年頃の男の子には、大人への階段を上る経験も大事よ?「いつかBOYを捨てる時が来る」ってね。
トーコ:主の心の傷を抉る様なネタ発言は止めろっ!(主注釈:公式ファンクラブに加入してた程大好きだったんですよ、倒産したあのゲームメーカー…涙。)
マキ:いや、アンタと関わると大人への階段どころか、人生を踏み外すのが目に見えてるよ…。(呆) さて、モエはどうだ?ボーイフレンド(何か懐かしい響きだな…)とか居るのかい?
モエ:そうですねぇ…クラスメイトは男子も居ますけど、そういう風に意識した事は無いですねぇ。あ、憧れてる近所のオニーサンなら居ますよ。
トーコ:お、どんな人だい?例えば誰に似てる?
モエ:その人は大学生なんですけど、公共放送の幼児向け番組に出てる体操のお兄さんてカンジです。いつも元気で、背が高くて、何より笑顔が爽やかなんですっ!(照)
サトミ:まだそういうのに憧れる年頃って事ね。
モエ:年齢は非公開ですっ!(ぷんすか)
トーコ:彼氏ってよりもお兄ちゃんみたいな感覚かな?
モエ:そうですねぇ。(照)
マキ:ハハハ。えーと…あぁ、これで全員答えちゃったか。…夜屠の機嫌は直って無いけど、もう終わりにすっか?…結局アタシの質問には返事を貰って無いけど、余計な事言ったのもアタシだし、しゃーねーか…。(主注釈:多分、性格を選ぶと思います。)
【to be continued...】
説明 | ||
まだまだ続くよ座談会。女子が集う所に恋バナ在り。 | ||
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