チョロインワルキューレエナジー第3話 |
寮の玄関前。
「さぁて……」
零魔は綺麗になびく髪を撫でながら可愛い笑顔を浮かべた。
「学校に行く前にワルキューレスキルについてチェックしておくわよぉ♪」
「……」
「ねむい……」
「ですわぁ……」
うつらうつらしている豪真、シカク、レイナに零魔は不満そうに頬を膨らませた。
「なにを呑気にしてるのぉ?」
「だって、まだ……」
「朝の……」
「四時ですわぁ……」
零魔の顔が呆れた。
「早起きは三文の得と言うでしょうぉ!」
「今は平成だから……」
「ああ……」
「ですわぁ……」
「……」
零魔の額に青筋が浮かんだ。
「そんなに眠たいなら起こしてあげるわぁん♪」
ポケットからスイッチを取り出し、ポチッと押した。
「ッ!?」
「オアッ!?」
「キャッ!?」
凄まじい爆音が響き、三人は跳ね上がるように目を覚ました。
「なんだよ、今の音……」
「爆音だった気が……」
「え、テロ?」
困惑する豪真、シカク、レイナに零魔はクスクスと笑った。
「目が覚めたでしょう?」
「永眠するところでしたよ……」
スッカリ目が覚めたのか、豪真は伸びをして、尻もちをつくシカクとレイナを見た。
「ほら、二人共……」
シカクとレイナの手を握り、グッと立たせた。
「ありがとう」
「ございます」
「ああ、それはどうも……」
ギュッと握られた手を見て豪真は言いづらそうに口を開いた。
「手を離してくれ」
シカクとレイナの顔が曇った。
「もうすこし手を握ってはダメか?」
「離したくありませんの……」
「あのねぇ……」
手から伝わる少女特有の柔らかい感触に豪真もドキドキし離す口実と話したくない本心を隠した。
「いいじゃなぁい♪」
ようやく機嫌が直ったのか零魔はケラケラと笑った。
「手を繋いでたって話は十分だし、むしろ、そっちのほうが手っ取り早いわぁ♪」
そういうと零魔はポケットから二枚のカードを取り出した。
「トレカ?」
「これはワルキューレカードって言うの」
シカクの頭の上にカードを掲げた。
「あれ、カードに絵が浮かんだ?」
ちょうど顔の前だったのかシカクの頭上に浮かんだカードの絵を見て、豪真は目を瞬かせた。
「シカクのカード?」
零魔は楽しそうに笑った。
「二葉シカクちゃんのワルキューレカードの誕生。これはワルキューレステータスを見ることが出来るの♪」
「ワルキューレステータス?」
「簡単に言うとワルキューレとなった女の子の強さを測ってるの。それでシカクちゃんは……」
カードを見た。
「二葉シカク。属性「火」。タイプ「体力」。能力「パワーオブプリンス」(スキルマスターのパワーを増強する)ね♪」
「属性? タイプ?」
豪真とシカクの目線が合った。
零魔は楽しそうに風に靡く髪をかきあげた。
「属性とタイプはそのワルキューレの特徴ね。火属性は水属性に弱くって地属性に強いの……♪」
「へぇ……」
「タイプは千差万別だけど「体力タイプ」はバランスが取れてるのが特徴ね♪」
「バランスタイプか!」
どこか納得した顔をする豪真にシカクはテレた顔をした。
「で、レイナちゃんは♪」
レイナの頭の上にもカードを掲げた。
「あ、ワタクシのカードが浮かびましたわ!」
「三井レイナ。属性「光」。タイプ「必殺」。能力「栄光の光道」(強力な光波を撃てる。ただしワルキューレエナジーの消費が激しくチャージに時間が掛かる)ね♪」
「光属性?」
今度はレイナが首を傾げた。
「光属性は全ての属性に弱点がないの」
「まぁ、ワタクシにピッタリですわねぇ♪」
嬉しそうに笑った。
「ただし、「闇属性」に弱いのよ」
「闇属性もありますの?」
「光と闇はそれぞれ弱点と利点の関係なの♪ それと「必殺」タイプはステータスが低い代わりにスキルが強力なの」
「なんともリスキーなワルキューレスキルだな……」
「豪真さん、酷いですわぁ!」
「あ、ごめん……」
ぷぅと頬を膨らませるレイナに豪真は慌てて零魔を見た。
「よ、ようするに俺の身体能力が上がったのはシカクのおかげなんですね?」
「ちょっと違うわぁ……♪」
零魔の顔がいたずらっ子っぽく笑った。
「ワルキューレエナジーはワルキューレリンクしてる間はリンクしてる少女達のエナジーの分、スキルマスターの身体能力が上がるの♪ ようするに前回の戦闘では豪真ちゃんは二人分のワルキューレエナジーを内包して通常の三倍の身体能力を得たのよぉ♪」
「ご……」
「ごうまちゃん!?」
シカクとレイナの顔が豪真を睨んだ。
「ど、どういうことですの、豪真さん!」
「あったばかりの人間となんで「ちゃん付」なんだ!?」
「お、落ち着け、二人共、こういう人なんだ、この人は……」
「信じられませんわ!」
「まったくだ!」
「俺って、信頼ないの……?」
「夜中、一緒にあった仲じゃなぁい♪」
「チョ……!?」
「豪……」
「真さん……」
ゴォとシカクとレイナの身体から温かくも攻撃的な光が溢れ出した。
「ふ、ふたりとも……?」
シカクの拳が空を切った。
「パワーオブプリンス!」
レイナの光が弾となり撃ち放たれた。
「栄光の光道!」
「ヒィ……!?」
豪真の身体が光とともに吹き飛ばされ空中で爆散した。
「まぁ、汚い花火♪」
楽しそうに零魔は笑った。
「ふん!」
「ふん!」
シカクとレイナは拗ねた顔で寮の中へと戻っていった。
「寝直しますわ!」
「まだ、四時半だ! 後、一時間は寝れる!」
帰っていく美少女二人に零魔はクスクスと笑った。
「女の子の嫉妬って素敵ねぇ♪」
地面に落下しピクピクと痙攣する豪真を見て、零魔は堪えきれず爆笑した。
一年一組の教室。
「はぁい、昨日すでに自己紹介しましたがいなかった人が三人いるので改めて自己紹介します!」
可愛らしい小柄の先生が黒板に向かって名前を書いた。
その愛らしい姿に生徒たちの顔がホニャ〜〜となった。
「七星キララです! これから一年間、アナタ達の先生よ。よろしくお願いしますね!」
ニッコリ笑うキララに男子達の鼻からビュッと血が吹き出した。
「ねぇ、可愛い先生でしょう?」
隣の席で座っていた四神白虎の声に豪真も小声で返した。
「一年間、楽しめそうだな!」
「可愛い先生のほうが女子も楽しいしねぇ♪」
「二人共、私語は厳禁!」
「意外と鋭い」
「だねぇ……」
「じゃあ、みなさん、早速ですがこの学校がワルキューレカップのための進学校なのはご存知ですね!」
黒板に「ワルキューレエナジー」と言う文字が書いた。
「ワルキューレエナジーとは思春期の女の子に発動しやすい神秘の力です。その力は本人の意志でも発動可能ですが真価を発揮するのはワルキューレとリンクを可能とするスキルマスターがいて初めて可能となります!」
「はい、先生!」
「八神さん……?」
いきなり挙手をされ、キララはマヌケな顔をした。
八神と呼ばれた少女は席から立ち上がった。
豪真の隣に座る白虎が話しかけた。
「昨日、学級委員長になった八神ニ三さんだよ。なんだか、機嫌が悪そうだねぇ……」
「ワルキューレエナジーは女性にしか存在しません。しかも男性は力を借りるだけ。これは男性が女性より優れた存在として進化した証拠じゃないですか?」
キララの顔が困惑した。
「そ、そういう考えを提示する政治家さんもいるけど……」
キララは言葉を選びながら口を開いた。
「先生はね、それは違うと思うの」
「なんでですか?」
「ある学者が言ったわ。ワルキューレリンクは男女が子供を作るのと似てると」
「似てません!」
「男性なくして女性は子供を生むことは出来ない。逆に女性なくして男性は子供を授かることは出来ない。ワルキューレリンクは女性と男性の相互関係が生み出すもう一つの可能性と言われてるの」
「ですが男性はなにも出来ません!」
「でも、ワルキューレエナジーの効率は男性のほうがいいという結果がでてるわ」
「そんなの個人差です!」
「それにワルキューレに覚醒するには女性が男性に対する純粋な想いが一定以上であることが望ましいと言わてるの」
「それは男性は女性の力を出すための道具と一緒ってことじゃないですか!」
「禅問答になりそうねぇ……」
「そもそも男性なんて女性のワルキューレスキルがなければただの」
「いい加減に」
「してくださいませ!」
シカクとレイナが机を叩いて立ち上がった。
「さっきから聞いていればまるで豪が必要ない言い方をするじゃないか!」
シカクの怒鳴り声が教室に響いた。
「そうですわ!」」
レイナも声を荒げ、ニ三を睨んだ。
「ワルキューレリンクした際のあの気持ちよさを知らないくせに偉そうに語らないでくださいます!?」
「お、おい、二人共……?」
騒ぎ出すシカクとレイナに豪真が慌てて割って入った。
「いい加減にしろ。ケンカは良くない!」
「豪は」
「下がっててくださいまし!」
「オワァ!?」
二人に投げ飛ばされ、豪真の身体が教室の隅にふっとばされた。
「酷い……」
「愛されてるの本当に?」
豪真を回収しに来た白虎が呆れた顔をした。
放課後の教室。
「朝はひどい目にあったなぁ……まだ、首が痛い」
首をコキコキ鳴らした。
「さて、スキルマスターになったとはいえ、なにをすればいいのかまだわからないし、街でも散策するか?」
学校の下駄箱前。
「あれ、まだ帰ってなかったんだ?」
「白虎……じゃないか」
下駄箱の前で上履きを脱ごうとする白虎を見つけた。
白虎は楽しそうに笑顔を浮かべた。
「朝は災難だったねぇ。なんで、八神さん、あんなに噛み付いたんだろう?」
「男嫌いじゃないのか?」
「そうは思えないけど……」
「なんで?」
「女の勘かな」
「女の勘?」
「決して男嫌いじゃない気がするんだ」
「まぁ、いつか話しはつけるさ」
「反論するってこと?」
「理解してもらうんだよ。女性優位や男性優位なんて考え悲しいだろう?」
「優等生な言葉」
「優等生だからな」
「まぁ、君が八神さんと和解したいなら止めないよ。一応、協力してあげる」
「協力?」
「八神さんの情報を探してあげるよ。なにかわかれば和解の仕方がわかるでしょう?」
「そういう人の情報を探すのは……」
「私の趣味もあるから安心して♪」
「出来ねぇなぁ……」
「じゃあ、夕食まで……」
「ああ」
玄関を出ていく白虎を見送り、豪真はため息を吐いた。
「じゃあ、街に出ていくか……」
中央公園。
「ここが街の中央か……出店まであるとは結構、栄えてるなぁ」
「そりゃあ、この辺はいろんな人間が集まるから儲かるんだ」
一人の少女が楽しそうに豪真の前に立った。
「君は……確か」
「五十嵐遊だ。この前は投げ飛ばして悪かったな」
「いや、気にしてないよ」
「そうか……ありがとう!」
思い出したように豪真を見た。
「そういえば、お前は自分を磨いてるか?」
「自分を磨く?」
「なにもスポーツが青春の全てじゃない。恋に遊びに充実してこその青春だろう。これからお前が出会うであろう女の子は人によって好きになる要素が異なる。しっかりと自分を磨かないと仲が良かった女の子とすら嫌われるかもしれんぞ」
「そ、それは嫌だなぁ……」
「基本的な部分は清潔かつ体力をしっかり持って勉強もする。これだけで女の子の第一印象は悪くならんだろう」
「言葉で言うのは簡単だけど実践するのは難しそうだなぁ……」
「そういう時は約束をするといい」
「約束?」
「約束をして女の子と行動を同じくすれば好感度も上がるし自身のステータスも上がる。ただし、約束を破ったり約束通りの行動が取れないと女の子の傷心度が上がって他の女の子の評価も下がる可能性がある」
「難しいなぁ……」
「とにかく女の子には真摯であれということだ」
「あ、そこだけは簡単だね」
「これから放課後になる前に約束できるチャンスがあれば約束を取り付けてみろ」
「わかった。なにからなにまで悪いな」
「学生生活を充実させたいなら真摯に三年間を過ごすんだな!」
そういい、遊は笑顔を浮かべ去っていった。
「女の子には真摯にか……」
一人残された豪真は遊の言葉を思い出すように口ずさんだ。
「紳士であれってか?」
遊の好感度が下がった。
遊のイライラがあがった。
豪真は「ダジャレ王」の称号を得た。
「これって酷くねぇ……?」
豪真のヤル気が下がった。
コンビニ前。
「ここがコンビニか……そういえば今日はファミ通の発売日だっけ」
ゲームを買う金が無い人間にとってこういう雑誌だけでも満足できるんだよなぁ……
「鬱陶しいのはそっちでしょう!」
「うん?」
怒鳴り声が聞こえ、振り返った。
「あれって、八神……?」
中学生と思える男の子を背中に庇うようにガラの悪い男達三人に対峙するニ三を認め、豪真は呆気にとられた。
「うっせぇな、こっちはただ友達に金を借りてるだけだろう?」
「なにが借りるよ。カツアゲしてるだけじゃない!」
「カツアゲぇ……ヒデェこと言うなぁ」
ニ三のアゴをクイッと上げた。
「なんだったらお前がそいつの代わりになにかしてくれるのかぁ?」
「……」
そっと中学生を見た。
「行きなさい」
「え、で、でも……」
「私を怒らせないで!」
「は、はい!」
へっぴり腰で逃げる中学生を背にニ三はガラの悪い男達を見た。
「じゃあ、やりましょうか……?」
下手くそに拳を構えるニ三にガラの悪い男達は笑った。
「女のくせに俺達に敵うと思ってるのか?」
「お、おんなのくせに……」
なにかに触れたのかニ三の身体がブルブル震えた。
「たっぷり可愛がってやるよ♪」
ガラの悪い男達の手がいやらしい指使いで伸びた。
「うへぇ、デッケェおっぱい♪」
涎をすするガラの悪い男の手がガシっと掴まれた。
「あぁん?」
腕を掴まれ、ガラの悪い男の顔が歪んだ。
「誰だてめぇ?」
「いい加減にしろ」
ガラの悪い男の手を握った豪真の顔がキッと引き締まった。
「大の男が女の子相手に囲んで責めて格好悪くないのかよ……」
「関係ないやつはすっこんでろ!」
「いるよねぇ、ナイト気取りの王子様って……」
ガラの悪い男達の手が豪真の胸ぐらを掴もうとした。
「ッ……!」
ガラの悪い男達とのバトルが始まった。
ガラの悪い男達に囲まれた。
ガラの悪い男達の攻撃が始まった。
攻撃が激しく防ぐことが出来ない。
戦闘に負けた。
八神ニ三の好感度が大上昇した。
「グゥ……」
ニ三を庇うように立ち、豪真は息を深く吐いた。
「はぁ……はぁ……」
唇を切り、血をツバと一緒に捨てると豪真はガラの悪い男達を睨んだ。
「なんだよ、コイツ、気持ち悪ぃ……」
「キメェ……」
「行こうぜ……」
ガラの悪い男達は顔を真っ青にして去っていった。
「はぁ……」
豪真はホッとした顔で尻餅をついた。
「いてぇ……」
「……」
ニ三はスカートのポケットからハンカチを取り出した。
「悪かったわ……」
ハンカチで傷を洗うとニ三はどういう顔をすればいいのか困った顔をした。
豪真も傷を撫でられながら苦笑いした。
「いや、助けられてよかったよ」
「……」
「でも、少し意外だったよ」
「なにが?」
「男嫌いだと思ってたから中学生とはいえ男の子を守ってるなんて」
「……」
「八神?」
「男は嫌いよ。女の子だからといって都合の良い時だけ守られようとする女の子もね」
「八神?」
「ニ三よ」
「ふみ?」
「八神ニ三……認めた人しか下の名前を呼ばせないから憶えておきなさい」
「ニ三か……呼び捨てでいいよな?」
「いいわよ」
ギュッと手を握った。
「言っとくけど私はアナタを認めてないからね!」
豪真を立たせた。
「認めたんじゃないのか?」
「下の名前を呼ぶことだけ認めたのよ。アナタをワルキューレスキルマスターなんて私は認めない。男が女より弱いと思われるなんて絶対に認めない! 認めたら……」
「認めたら……」
「……」
少し涙ぐんだようにニ三は背中を向けた。
「また、明日……」
「寮で会えるかもな……」
「その時は挨拶だけはしてあげるわ」
「挨拶だけはねぇ……」
去っていくニ三に豪真はハッとした。
「殺気!?」
振り返り、豪真はゾッとした。
「お前はなにをやっている?」
「れ、零王さん……」
鬼のように炎のような殺気を上げる百夜に豪真は寒気を覚えた。
「白夜でいいぞ。認めてるからなぁ……♪」
ニコッと笑った。
「ワルキューレカップの候補生のくせにケンカとは立派だなぁ……?」
「は、はなしを……!?」
「いいから来い、治療してやる!」
「え、ケンカしたことを怒ってるんじゃないの?」
「ケガをしたこと怒ってるんだ! 後でケガをしないケンカの仕方を教えてやる!」
「百夜さんはケンカにお強いので?」
「強くはない。逃げ方を知ってるだけだ」
「ああ、三十六計……」
「逃げるにしかずな!」
百夜のお説教を聞いた。
ケガをしないケンカの仕方を教わった。
「逃げる」を覚えた。
百夜の好感度が少し上がった。
豪真の部屋。
「はぁ……今日は特に疲れた。さて、これからどうしよう?」
部屋の扉が叩かれた。
「はい?」
「私よぉん♪」
「零魔さん?」
部屋の扉を開けた。
「やっほぉ♪」
「どうしたんですか?」
「明日から本格的にワルキューレカップに向けて特訓を始めるわ。そのためにアナタには女の子と仲良くなることを優先してほしいの」
「女の子と仲良くなる?」
「女の子と約束をして遊んだり勉強したり特訓したり……好きにしていいわぁん♪」
「好きにしていいんですか?」
「ワルキューレエナジーは女の子との好感度でいくらでも強くなれるの。逆に言ういくら個人が強くってもワルキューレエナジーが低ければ勝てない。わかった?」
「ようするに……」
「女の子とイチャイチャすればいいのよぉ♪」
ニパァと笑った。
「ちなみに私と百夜も好感度を上げる対象になってるからぜひ、声をかけてね♪」
「なんとなくわかりました」
「じゃあ、これから部屋チェックの時間だから気になる女の子と話しをしたり約束をしたりしみて、異性と話す会話は特別感高いわよぉ♪」
「俺と零魔さんみたいに?」
「……」
珍しく顔を赤くする零魔に豪真は少し可愛いと思ってしまった。
「じゃあ、後は自由にしてねぇ♪」
「あ、おい……」
また勝手に去っていく零魔に豪真はハァと溜息を吐いた。
「仕方ない。部屋チェックに行くか?」
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オリジナルバトルラブコメ第三話更新です! 今回はちょっとだけ男嫌いの女の子登場ですが百合ではありません…… サイトで同じものを挙げてます。 良ければ読みに来てください! サイト:http://www.geocities.jp/shinoujp/index.html |
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