東倣現想境その1
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*Danger*Danger*Danger*Danger*Danger*

 

 

この怪文書は以下のキーワードに対して

 

嫌な予感がする人間にはオススメできません。

 

手遅れになる前に速やかにお引取り下さい。

 

あと短文です^o^

 

 

・東方projectパロディ

・オリジナルキャラクター

・オリジナル設定

 

 

*Danger*Danger*Danger*Danger*Danger*

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  東倣現想境 〜 From the Forgotten World.

境を眺める妖怪による他愛も無い雑談

 

 

 

 

 

  零話

 

 

 

 

 

人が崇めた神々も

 

人が恐れた妖怪も

 

知る者はいなくなった

 

 

ある者は山に隠れ

 

ある者は人と共に生き

 

ある者は幻想に消えた

 

 

忘れ去られた神々は

 

その力を失い消え去ろうとしていた

 

 

そんな中でも

 

現世で生き続ける妖怪達がいた

 

 

閉鎖された夢よりも

 

開放された現実を

 

 

約束された幸せよりも

 

もっと大きな浪漫を求めて

 

 

 

・・・そうは言ったものの、あの結界が現れてからずいぶんと時が経っていた。

 

昔は全国の桜を眺めながら知り合いの妖怪や神様と騒いだものだが、その

呑み仲間達も一人また一人と姿を消し、ついには自分と式神だけになっていた。

 

暇を持て余した妖怪、伊都美桜子とその式神、七椿奏はすっかり活動

しなくなり樹海の屋敷でひっそりと暮らしていた。

 

そんな時である。

 

 

  桜子 「あーあ、桜の季節までやる事無いし、宴会なんてやっても

      妖精か幽霊くらいしか来ないし、あんなの話相手にもならないし・・・」

 

  奏  「主よ主よ。」

 

  桜子 「何よ。」

 

 

いつものようにぶつぶつと独り言で盛り上がる桜子のもとに、

庭を掃除していた奏が駆け込んできたのである。

 

奏の話によると、どうやら来客らしい。それも妖怪の。

 

妖怪の来客なんていつ以来だろうか。

しかし、自分を知っているような妖怪なんてもう誰もいないと思っていたが、

一人だけ思い出した。

 

 

    「やっほー。遊びに来たよ。」

 

 

桜子が立ち上がる間も無く、派手な格好をした妖怪が勝手に上がりこんで来た。

正体を偽り人間相手の芸能活動をしている物好きな妖怪、菫野件である。

 

 

  桜子 「あー。 そういえばあんたがいたわね。」

 

  件  「久々に会ったってのに何よその反応はー。」

 

  桜子 「毎日のように映像で見るから見飽きたのよ。

      ・・・で、何の用?」

 

  件  「ふふふ。 それがね〜。」

 

 

彼女の話によると、ここ最近境界の神社周辺で不思議な事が起こるらしい。

妖怪にとって住み辛い今の世の中、彼女は何の楽しみも無く生きている妖怪達に

この事を教えて回っているという。

 

よく考えれば、失礼な話だ。

 

 

  件  「まあ、この事を伝えようにも、居場所のはっきりしてる妖怪が

      あなただけだったんだけども。」

 

  桜子 「境界の神社・・・あー、興味無いから行った事も無かったわ。」

 

  件  「丁度今、その神社が変な事になってるのよ。

      暇なら行ってみたらどう?」

 

 

そう伝えると、彼女は仕事が忙しいと言いながら屋敷から去っていった。

珍しい物好きな彼女が興味を示すくらいなのだから、期待はしていいのだろう。

 

桜子は、台所でお茶の準備をしかけたところで呆然としている式神を

正気に戻して久々に遠出の準備を始めた。

 

 

 

あの結界の中の事など、考えた事も無かった。

 

移住を勧めてきた妖怪は、幻想郷を妖怪の楽園だと言っていたが、

そんなものに興味は無かった。

 

彼らはただ逃げただけだ。

 

多少肩身が狭くなったくらいで、自分から消えてしまうような連中なんて

こちらに残ってもどのみち消えてしまう無力な妖怪だ。当時はそう思っていた。

 

それになにより、幻想の楽園には有り得ないものに私は憧れていたのだ。

 

今でも結界の事はあまり良く思ってはいない。

しかし、この結界が退屈な毎日から少しの間だけでも開放してくれるのは間違いだろう。

 

 

 

 

 

^o^ < 続かないよ! 次のページはキャラ紹介になります。

 

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浪漫の春風

○伊都美 桜子 (Izumi Sakurako)

設定画:東倣product6

 

結界の外に棲む妖怪。主人公。

桜吹雪を起こす程度の能力を持つ。

 

昔はある神社と神社の境に住んでいて、花の精と名乗っていたが

今では神社も無くなり本人もすっかり忘れている。

 

彼女の能力は、桜の形をした小さな悪霊を撒き散らす宴会芸。

悪霊は人間の生気を吸い取るが、使用者には何の恩恵も無く

ただの嫌がらせである。

悪霊に敏感な式神にはウケが悪い。

 

 

  桜に恋し、より美しい桜を求めて旅に出た少女はその桜に出会った。

  人の生気を吸ったその桜の下で、多くの人間が永遠の眠りについた。

  彼女もその一人だった。

 

 

 

白紙の式神

○七椿 奏 (Nanatsubaki Kanade)

設定画:東倣product5

 

桜子の式。

悪霊が見える程度の能力を持つ。

 

その昔、春風の妖怪を退治しようと奮闘していた退魔士。

事情により自縛霊となっていた所、暇を持て余した春風の妖怪によって

式神となった。

 

式神ではあるが、主の意向により上下関係は無く友人のような存在。

なんだかんだ言って仲は良い。

 

 

 

未来世紀の妖怪アイドル

○菫野 件(Sumireno Kudan)

設定画:なし

 

結界の外に棲む妖怪。

危険を予知して人々に知らせる能力を持つ。

 

正体を隠し、人間として芸能活動をしている奇妙な妖怪。

自身の能力のおかげで、トラブルも無く安定した人気。

ある意味、最も有名な妖怪である。

 

妖怪の間で歌姫として有名な人面樹に憧れているとか。

説明
・オリキャラしかいない東方系二次創作のようなものです。
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