英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート |
〜ジュライロッジ〜
「纏めて焼き尽くしてやるよっ!!」
戦闘を開始したマクバーンは命中した場所に炎の柱を発生させるクラフト―――ギルティフレイムを放ち
「「「!!」」」
自分達に襲い掛かって来る火球を見たレーヴェ達はそれぞれ散開して回避をした。
「戦場の勇者たちに加護を―――――戦女神の神域!!」
マクバーンの先制攻撃を回避したアイドスは魔術で自分達の全ての能力を上昇させ
「そこだっ!!」
レーヴェはクラフト―――零ストームをマクバーン目掛けて放った。
「ぬりぃんだよ!そらっ!!」
「!」
レーヴェが放った衝撃波の竜巻を自身が持つ黒き焔の剣を振るって無効化したマクバーンは炎を獣の姿へと具現化して解き放つクラフト―――ヘルフレイムをレーヴェに放ち、マクバーンの反撃をレーヴェは側面に跳躍して回避し
「貫け――――シュトルムランツァー!!」
「クク、そうこなっくちゃなぁ!オラァッ!!」
神速の速さで強襲して来たリアンヌの突撃攻撃をマクバーンは剣で受け流した後黒き炎を宿した斬撃――――フレイムセイバーで背を向けているリアンヌ目掛けて解き放った。
「セイッ!!」
マクバーンの攻撃がリアンヌに届く寸前にリアンヌはクラフト―――アルティウムセイバーで相殺し
「まだ終わらないぜぇっ!?」
攻撃を相殺されたマクバーンは黒き焔の魔剣で怒涛の連続攻撃を放つクラフト―――ヘルラッシュを放った。
「ハァァァァァ……!!」
対するリアンヌはクラフト―――アルティウムラッシュで対抗してマクバーンの攻撃を相殺し
「俺の事を忘れてもらっては困るぞ、”劫炎”。吹き飛ぶがいい。獅子―――衝撃波!!」
「チッ……!」
リアンヌと互いの攻撃を相殺している隙を狙ったレーヴェの強襲攻撃に気付いたマクバーンはリアンヌから距離を取って回避した。
「空に輝く星々よ、邪悪なる者達に星の裁きを!サザンクロス!!」
「うお……っ!?」
そこに詠唱を終えたアイドスがマクバーンの頭上から爆裂する星の光の雨を降り注がせた。上空からの奇襲に一瞬怯んだマクバーンだったが人間離れした凄まじい速さで上空から落下する星の光を回避しながらアイドスに迫り
「塵になっちまいなぁ!!」
炎の大爆発を起こすクラフト―――エクスプロードを放った。
「!!」
マクバーンの反撃をアイドスは後ろに跳躍する事で回避し
「そこだっ!!」
マクバーンは距離を取るアイドスを逃がさないかのようにクラフト―――ヘルハウンドで追撃し
「貫け―――レイ=ルーン!!」
アイドスは片手から純粋魔力のレーザーを放った。膨大な魔力をその身に秘める”女神”であるアイドスが放った魔力レーザーは”グノーシス”によって更に強化されたマクバーンの力をあざ笑うかのようにマクバーンが放った炎の獣を易々と消滅させてマクバーンに襲った。
「クク……!」
自身の攻撃を貫いたアイドスに対して更に戦意を高めたマクバーンは側面に跳躍して襲い掛かるレーザーを回避し
「光よ、行け!!」
「オラァッ!!」
アイドスが放った無数の光の魔力弾を剣の一振りで消し飛ばした。
「穢れなき光よ、邪悪なる者に裁きを――――天界光!!」
「グアアアアアアアア―――――ッ!?」
しかしその間に詠唱を終えたリアンヌが放った魔術を受けたマクバーンにまともに命中し、亡霊でもある為神聖や空属性が弱点であったマクバーンは究極神聖魔術でもある神聖魔術を受けた事によって大ダメージを受けると共に怯み
「裁きの光よ、我が槍となり、哀れなる者に慈悲を――――メギドの神槍!!」
「チィッ……!ガアアアアアアアアア―――――ッ!?」
アイドスが魔術で放った巨大な光の槍を防ぐ為に黒き焔の結界――――ヘルガードを展開したマクバーンだったが、”女神”であるアイドスが放った究極神聖魔術による”魔神”が展開する結界と同等の防御力を秘めるマクバーンの結界を易々と貫いてマクバーンに大ダメージを与えて怯ませた。
「疾風突!!」
そこにレーヴェが強襲し
「まだまだだなぁ!?オラッ、オラッ、オラァッ!!」
再び凄まじい速さで強襲して来たレーヴェの攻撃を受け止めた後レーヴェ目掛けて次々と魔剣を振るった。
「………………!」
対するレーヴェは表情を引き締めてマクバーンが振るう一撃一撃を見極めて剣を振るって相殺していた。
「ハハハハハッ!”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”に靡いて”結社”から抜けてふぬけた野郎に成り下がったと思っていたが、むしろ”結社”にいた時より俺を”アツく”させてくれているじゃねぇか!”結社”にいた頃のお前じゃ更に”力”を得て”本気”になった俺の攻撃をさばけねぇだろうしなぁ!?」
自身の攻撃を次々と相殺するレーヴェにマクバーンは好戦的な笑みを浮かべて声をあげ
「―――そうだな。お前を軽く凌駕する”化物”揃いのメンフィルの英傑達に鍛えられていなければ、”以前のお前を超えるすら事もできなかっただろうな。”」
レーヴェは冷静な様子でマクバーンの攻撃を相殺しながら答えた。
「クク、随分と大きく出たな?だったら、証明してみなぁ!」
レーヴェの言葉を聞いて不敵な笑みを浮かべたマクバーンは怒涛の連続攻撃の最中に強烈な一撃を放つために一瞬大ぶりな構えをし
「!風鎌の奥義、見せてやろう――――エクスヴェングス!!」
「な――――グッ!?」
マクバーンが見せた一瞬の隙を見逃さなかったレーヴェは高速剣技を叩きつけてマクバーンの背後へと駆け抜け
「空を断つ!!」
「チィッ!?」
更に追撃として高速の衝撃波をマクバーンに叩きつけた。
「―――確かに”力”を解放したお前の実力はかつての”鋼の聖女”に迫る程だ。―――が、”鋼の聖女”と違い、お前には”欠点”がある。その”欠点”がある限り、”鋼の聖女”と何度戦っても敗北するだろうな。いや――それどころか”理”に到った”剣聖”カシウス・ブライトや”光の剣匠”、そしてリィン・シュバルツァーでもお前を超える事も可能だ。」
「あん………?俺に”欠点”があり、しかも”鋼”どころか少ししか”混じって”いないリィン・シュバルツァーでも俺を超えられるだと?――――どういう意味だ。返答によっては今すぐお前を消し炭にしてやるぜ!?」
レーヴェの言葉が気になったマクバーンは眉を顰めた後全身に膨大な黒き焔を纏い、レーヴェを睨んだ。
「お前の”欠点”―――それは剣を使ったお前の業(わざ)があまりにも未熟である事だ。お前の剣は”異能”を解放した事で得る事ができる超越した”力”や身体能力任せに振るっているだけだ。対するリィン・シュバルツァーはお前程ではないとはいえ、お前と同じ”力”を持ち、八葉と飛燕の業を修めている。力任せに振るう剣と、力と業、双方を兼ね備えた者が振るう剣。―――ここまで言えば答えは明白だろう?」
「!!」
そしてレーヴェの指摘にマクバーンが目を見開いたその時
「―――その通りです。アルティウムセイバー!!」
リアンヌがマクバーンに詰め寄って強烈な一撃を解き放った!
「そらぁっ!!――――グッ……!?」
リアンヌの強襲攻撃にすぐに反応して剣を振るったマクバーンだったが反応が僅かに遅れた為、剣がリアンヌの槍に命中した瞬間圧し負けて吹っ飛ばされ
「行くわよ―――――ルン=アウエラ!!」
「うおおおおおおおおっ!?ガハッ!?」
更にアイドスが放った高火力の魔術によってダメージを受けると共に再び吹っ飛ばされて壁に叩きつけられた!
「ク、クク……俺が……また、負ける……?しかもちょっと混じっている程度の奴にも負ける可能性がある……だと?」
地面に跪いているマクバーンは不敵な笑みを浮かべながら仲間達と共にルーファスと激闘を繰り広げているリィンに視線を向け
「そんな事……ありえる訳がねぇだろうが―――――――ッ!!」
やがて全身に膨大な黒き焔を纏って咆哮をして立ち上がった!
「俺の”全部”、耐えられるものなら耐えてみろ!オォォォォォ―――――――ッ!!」
「星芒よ!我が呼びかけに応え、今こそ我等を護りたまえ!オリンポスの星護壁!!」
大技を放つために全身に膨大な黒き焔を溜め続けるマクバーンを見たアイドスは大結界を展開した。
「クク……そいつを待ってたぜぇ!今度こそ俺の”焔”で全てを焼き尽くしてやる――――!」
アイドスが展開した結界を見たマクバーンは好戦的な笑みを浮かべて頭上に巨大な黒き焔の球体を顕現させてアイドス達目掛けて解き放った!
「ヘル――――ハザードッ!!」
マクバーンが放った巨大な黒き焔の球体はアイドス達に近づくたびに巨大化し、結界にぶつかった瞬間黒き焔の波と化して結界を呑み込み、超越した黒き焔の大爆発を起こした!”グノーシス”で自身の”異能”を強化した事で、更に強化された事で兵器すらも塵と化する凄まじい威力を手に入れたマクバーンのSクラフト―――ヘルハザードはアイドスが展開した結界を破壊し、アイドス達を焼き尽くしたかと思われた。しかし――――
「なん……だとっ!?今度は俺の本気の……しかも更に力を得た俺の焔を防ぐだと!?ありえねぇ!あのクソ司祭、この俺に未完成のヤクを掴ませやがったな……!」
傷どころか結界に罅すら入っていない状態のアイドス達が現れ、それを見て愕然としたマクバーンは自身が投与した”グノーシス”が未完成品だと思い、怒りの表情で声を上げた。
「メンフィルで得た俺の”力”、冥土の土産にその身に刻むがいい、”劫炎”のマクバーン。おぉぉぉぉぉぉ………!!」
するとその時全身に凄まじい闘気を纏っていたレーヴェが剣を地面に突き刺すとマクバーンの身体は凍結し始めた!
「チッ……!こんなもの、俺に効く訳がねぇだろうが―――――ッ!」
凍結し始めた自分の身体に気付いたマクバーンは咆哮を上げると共に全身から膨大な黒き焔を噴出して身体に纏いつく冷気を一瞬で溶かした。
「ハアッ!!」
「!!グアッ!?」
しかしその一瞬の内に詰め寄ったレーヴェがマクバーンに高速剣技を叩きつけ、反応が遅れたマクバーンはダメージを受けて怯んだ。
「滅!獅子皇!!」
そして天高くへと全身に凄まじい闘気を纏わせながら跳躍したレーヴェは巨大な黒獅子の姿になり、マクバーンに突撃した!
「オオオオォォォォ――――――ッ!!」
自身に襲い掛かって来る巨大な黒獅子に対抗するかのようにマクバーンは剣を振るって黒き焔の斬撃波を放ったが、最大の奥義を放った影響で一時的に力が落ちていた為マクバーンが放った黒き焔の斬撃波は黒獅子に易々と呑み込まれ、マクバーンは突撃して来る黒獅子をまともに受けてしまった!
「ガハッ!?」
レーヴェ最大の奥義を受けたマクバーンは大ダメージを受けると共に勢いよく吹っ飛ばされた。
「星々よ、今こそ大地に仇名す邪悪なる者達に星の制裁を!」
「ガアアアアァァァァァ――――ッ!?」
その時レーヴェの大技の間に詠唱を終えたアイドスが大魔術を発動し、それによって無数の流星がマクバーンに命中した。
「そして我が心を映したまえ!」
流星による攻撃が終わるとマクバーンを中心に超越した光の大爆発が起こり
「我が旅に終結無し、されど煌めくは蒼き大地!」
大爆発が起こると連鎖する光の爆発が起こり
「母なる蒼き光よ、粛清の慈悲を!!――――プリンセスオブマーメイド!!」
「グアアアアアアアア――――ッ!!??」
そして最後にはマクバーンの頭上から巨大な蒼き光の雨が降り注いだ!
「グッ……!?まだだ……まだ終わっちゃいねぇ――――ッ!!」
普通なら既に魂ごと滅されていてもおかしくないダメージを負っていたマクバーンだったが、執念で消えかけている自身の魂を保っていた。
「いえ―――貴方は”もう終わり”です。償いの道よ!今こそ顕れよ!!」
そしてマクバーンに止めを刺す為にリアンヌは槍を天へと掲げた。すると槍に膨大な光のエネルギーが溜め込まれ始めた!
「させるかぁ――――――――――ッ!!」
マクバーンは最後の悪あがきとばかりに残る力全てを振り絞ってSクラフト―――ジリオンハザードを解き放ったその時!
「エクスピアシオン!!」
エネルギーを溜め終えたリアンヌは膨大な魔力が込められた光の奔流を槍から解き放ち、光の奔流はマクバーンが放った焔を一瞬で呑み込み、マクバーンへと襲った!
「ガアアアアァァァァァ――――ッ!?ありえねぇ……この俺がこんな所で終わる……だと……アリアンロード――――――ッ!!うぉぉぉぉぉ…………っ!?」
光の奔流に呑み込まれたマクバーンはリアンヌを睨みながら咆哮を上げて消し飛び、魂ごと滅された!
説明 | ||
第117話 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
1027 | 953 | 2 |
タグ | ||
他エウシュリーキャラも登場 幻燐の姫将軍 空を仰ぎて雲高くキャラ特別出演 閃の軌跡U | ||
soranoさんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |