宝城双斗のIS学園生活 第12話宝城双斗VS更識簪
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 side双斗

 

 簪と刀奈さんが和解してから1週間が経った。

 

 2人は少しずつ話せるようになっており、以前のようにギクシャクはしていなかった。

 

 また、1年生の間である事が話題になっている。それは今日1組に2人の転校生が来るらしいということ。

 

 1人はフランスから、もう1人はドイツでそれぞれの国の代表候補生だということだ。

 

 というか転校してくる代表候補生が本当に多いね。まあおそらく僕たち男性IS操縦者のデータを取るためだろうけど。

 

 僕がそんなことを考えていると、チャイムが鳴り、今日もいつもと同じように授業が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後になり、僕は簪と模擬戦をするため第4アリーナに来ている。

 

 僕が何で簪と模擬戦をやることになったかというと食堂で簪と昼食を食べていた時のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「双斗、私と模擬戦しよう」

 

 そう言ってきた。僕もだいぶ青風に慣れてきたことだし、そろそろ模擬戦をしたいと思っていた頃だったので僕は簪と模擬戦をすることにした。

 

 「うん、分かったよ。手加減はしないからね」

 

 「うん!」

 

 という経緯で僕と簪は模擬戦をすることになった。

 

 僕と簪はそれぞれISスーツに着替えてアリーナに出た。すると、どこで知ったか知らないけど、観客席には僕と簪以外の4組の生徒全員が集まっていた。

 

 「なんで、みんなここに?」

 

 「宝城君、更識さん。4組の情報ネットワークを舐めてたでしょ。宝城君と更識さんが模擬戦をするのはみんな昼休みのうちに把握済みよ」

 

 どうやら4組のみんなにはすでに知られていたらしい。しかも

 

 「宝城君、更識さん」

 

 「「結城先生!」」

 

 観客席の奥の方には結城先生もいた。

 

 「私も2人の戦いを見させてもらうわね」

 

 そう言って結城先生は微笑んだ。

 

 

 

 

 僕と簪は時間も限られてることもあり、すぐに『青風』と『打鉄・弐式』を展開した。

 

 「じゃあ、始めようか」

 

 「うん」

 

 そう言い、僕と簪は上空で制止し、開始の合図で同時に動いた。

 

 まず簪が春雷を放ち、僕はそれを最小限の動きでかわす。僕は双翼剣を展開して簪に接近して斬りかかる。だけどそれを簪は夢現で受け止めた。

 

 僕たちはお互いに距離を取ると、簪は春雷を僕はレーザーライフルで円を描きながら撃ち合いを始めた。

 

 そしてその撃ち合いはしばらく続いた。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side簪

 

 私と双斗の残りのシールドエネルギーは私が550、双斗が520で私が少し優勢だった。

 

 「やっぱり強いね簪は、さすが日本の代表候補生だ」

 

 「双斗も十分強いよ。これだけの動きについてくるんだもん」

 

 双斗は私の動きに完璧ついてきていた。なので私はここで勝負を仕掛けることにした。

 

 山嵐のマルチロックオンシステムを起動させる。そして48発のミサイルを放った。しかし、双斗はミサイルをかわしながらドラグーンを18機同時に動かし、48発のミサイルを次々に撃ち落としていった。

 

 ミサイルが次々と爆発して煙が上がり、視界が見えなくなり双斗を見失ってしまった。

 

 「しまった・・・!」

 

 反応が遅れ、後ろから現れた双斗に双翼剣で斬られてしまい、シールドエネルギーを大きく削られてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side双斗

 

 「(何とかうまくいったか)」

 

 僕は48発のミサイルをドラグーン18機を使って全弾落とした。

 

 さらに簪の隙をついてシールドエネルギーを削った。しかしそれでも簪のシールドエネルギーは削りきれなかった。

 

 「まさか全弾撃ち落とされるなんて・・・」

 

 「結構、ギリギリだったけどね」

 

 今回は何とかなったけど、一歩間違えればミサイルをかわしきれず、自分のシールドエネルギーが0になる危険もあった。

 

 でもこれで、簪のシールドエネルギーは200を切り、僕のシールドエネルギーはまだ300以上も残っていた。

 

 僕は再びドラグーン24機を展開する。

 

 そして、24機のドラグーンを不規則に動かし、攻撃していく。

 

 それに対して簪はドラグーンの動きを見切り、ドラグーンの攻撃をかわしていきながら夢現でドラグーンを次々と破壊していく。

 

 「(さすがに簪くらいのレベルになるとこれくらい簡単に見切られちゃうか・・・)」

 

 僕はドラグーンでは簪のシールドエネルギーを0にできないと判断し、ドラグーンをしまい、僕は双翼剣を出す。

 

 すると、簪も夢現を出す。とここで僕は試合の残り時間が3分だということに気づき、僕は簪にある提案をする。

 

 「簪、もう時間も少ないし、次の一撃で決着をつけない?」

 

 「うん、いいよ」

 

 僕の提案に簪も賛成する。

 

 僕たちはお互いに距離を取り最大の一撃を放つ体勢に入る。

 

 「宝城流双剣術第10の型・・・『双天』!!」

 

 双翼剣を上からふり下ろす。一方簪はダブルイグニッションブーストを使い、機体の速度を上げた状態で夢現で斬りかかる。

 

 「「いっけえぇぇ!!」」

 

 僕の双翼剣と簪の夢現がぶつかり、衝撃が拡がる。

 

 「きゃっ!」 

 

 簪は衝撃と双翼剣の重さに始めは耐えていたけど、もともと腕の筋力がそれほどない簪は耐え続ける事が出来ずに弾き飛ばされた。

 

 「(勝った!)」

 

 僕はそう確信した。しかし・・・

 

 

 『そこまで!! 勝者 更識簪!』

 

 「えっ?」

 

 簪は自分が勝ったことに驚く。

 

 「シールドエネルギーを消費しすぎたみたいだね」

 

 僕のシールエネルギーが0になった。理由は最後に使った技『双天』だ。

 

 双天は宝城流双剣術の型の中でも最も攻撃力が高い技で、シールドエネルギーを最も使う技でもある。

 

 そのため残っていたシールドエネルギーもその時に全部消費してしまったようだ。

 

 「今日は僕の負けだね。でも次に戦うときは絶対に勝つから」

 

 「・・・! うん、私も負けないよ双斗」

 

  

 

 一方、観客席では・・・

 

 「凄かったね!」

 

 「宝城君も健闘したけど、やっぱり更識さんの方が強かったわね!」

 

 などなど今の模擬戦を見て盛り上がっていた。

 

  

 

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インフィニット・ストラトス、オリ主×簪

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