~少年が望んだ世界と力~
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前書き

 

 

ARX-7 アーバレスト「お久しぶりです。久々の最新話です!」

 

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火曜日

PM 10:24

海鳴市 野田家 リビング

 

『昨日の昼過ぎに発生した市街地でのテロに関してまして多くの人々が巨大なロボットを見たと証言しておりますが、何故か証拠となる映像や画像が全く残っておりません。そして不思議なことに昨日まで破壊されていた建造物が昨晩の間に全て元通りになっていました。我々は夢でも見ていたのかと思うところですが、昨日の騒動で多くの負傷者が出ており、夢ではなかったことを裏付けています。昨日のテロにおける負傷者の数は150人以上で、死者に関しては今のところ確認されていません』

 

「やっぱりどのニュースも昨日の騒ぎばっかり報道してるね」

 

「うん」

 

昨日の戦闘の影響で今日は学校がお休みになってしまい、健悟の、私達の家に朝からユーノと一緒に来ていたなのはが付いていたTVを見てニュースのことを言うと私は頷いて返事を返す。

報道の内容は昨日の夕方からずっと昨日の市街地での戦闘のことばかりだった。

 

「でも、あんなことがあったなんて信じられないと思ってしまうわね」

 

「ええ。負傷者がいるのに対して破壊されたはずの建造物は全て元通りになり、証拠となる映像記録はおろか写真すら残っていない。誰だって信じられませんし戸惑いますよ。情報は彼がなんとかすると言っていましたが一体何をどうやったらここまでの情報操作が・・・。彼の謎がますます増えてきますね」

 

今度はリンディ提督とクロノがTVを真剣に見ながら昨日のことが嘘のようだと言う。

それは私も思う。

だって怪我人は出ているのに街自体は既に元通りになっている。

それにクロノの言う通り、戦闘があった証拠になるはずの映像がニュースでは1つも流れない。

一体健悟はどうやって情報を押さえたんだろう?

 

「ところで野田君は何処に?」

 

「朝食をとってからずっと地下にいるみたい。昨日の戦闘で出動した勇者やトランスフォーマー達の整備状況を確認するためにって」

 

「・・・」

 

「クロノ君?」

 

健悟がいないことに気づいたなのはが居場所を聞かれて私が答えるとクロノがソファーから立ち上がって、エイミィがクロノの名前を呼んでクロノを見る。

 

「彼の近くにいるのに、僕達は今回の事件について何も知らなさすぎる。・・・問いただしてみます。答えてくれる可能性は低いでしょうが」

 

野田家 地下整備施設

健悟Side

今日は朝食を摂ってすぐに地下の整備施設に入り、ガンダムSEEDのオーブ軍、モルゲンレーテ社の男性メカニックが着ていた作業服とヘルメットを身に纏い、昨日のギムレット、コマンダーサザビー、トランスフォーマー達との戦闘に参加し、施設の自動整備システムと「機動戦士ガンダム00」でも整備等で使われていた小型作業用ロボット「カレル」を操作するハロ達に修復、整備、補給を受けている勇者とそのサポートメカ、トランスフォーマー達の損傷具合、それの整備状況をこっちの世界で作ったタブレット端末を使って確認していく。

確認と同時にネットでニュースも少し調べているが戦闘が起こったにも関わらず、街の建造物が一晩で元通りになっていることに戸惑いが生じていることが確認出来る。

この街の建造物復興に関しては俺がカーペンターズを使ったからだ。

 

「皆、体の具合はどうだ?」

 

「修復作業は順調です、隊長」

 

「ワシの方も問題ありませんぞ、健悟殿。ここの整備能力は素晴らしいですからな。あっはっはっは」

 

「しかし、この世界でディセプティコンと戦うことになると思ってもみなかった」

 

整備作業とニュースを確認しつつ、皆に不具合がないか尋ねると氷竜とスプラングが問題ないと言うと他の皆も頷く。

不意にオプティマスがこの世界でのディセプティコン達との予想外の戦闘をしたことを呟いた。

オプティマスの呟きで昨日の戦闘の後、キャプテン達とのことを思い出す。

 

回想

健悟Side

市街地での戦闘の後、なるべく人に見られないように俺と護衛のボルフォッグ達、そして今回の話し相手であるキャプテン達と共に海鳴林海公園に移動した。

 

「まずは戦闘に協力をしてくれたお礼を言わせてほしい。ありがとう」

 

まず最初に俺はさっきのギムレット達との戦闘で加勢し、コマンダーサザビー達の相手をしてくれていたことのお礼を言って頭を下げる。

 

「いや、彼らの相手をするのは私達の務めだ。それに君や他のロボット達がコマンダーサザビー達といた巨大ロボットの相手をしてくれていなかったら我々もコマンダーサザビー達との戦闘に専念できなかった」

 

「そうか」

 

キャプテンの言葉を聞いて、俺は下げていた頭を上げ、キャプテンを見る。

 

「ところで、君はその姿を解かないのか?」

 

「・・・・・アポロン」

 

「よろしいのですかマスター?」

 

「構わない、変身解除」

 

「ラージャ」

 

キャプテンに未だに変身を解除しないことを指摘された俺はアポロンに変身解除を指示する。

変身を解くことにアポロンが再度確認すると俺は頷き、アポロンが変身を解除する。

 

「!?」

 

「子供だったのか」

 

「ええ、まぁ」

 

「驚いたな。君のような子供がこれまであのような戦闘をしていたなんて」

 

「そうだろうな」

 

変身を解除してフェニックスの正体が子供であったことキャプテン達は驚いた表情を見せ、劉備とキャプテンの言葉に俺は頷く。

 

「名前を聞かせてもらえるか?」

 

「すまないがそれは出来ない、キャプテンガンダム」

 

「何故だ?」

 

「俺達はあくまで一時的に休戦をしただけで完全に仲間になったわけじゃない。だから名前を教えること放出来ない」

 

「なんだと!」

 

「やめるんだガンイーグル」

 

キャプテンに本名を尋ねられて俺が断るとガンイーグルが俺に突っかかろうとするとキャプテンがガンイーグルを止める。

 

「しかしキャプテン」

 

「彼の判断は間違っていない。姿を知られただけの場合なら捜索した場合、発見される確率は低いが、名前を知られた場合は捜索した場合、発見される確率は比較的に高くなる。彼は正しい判断をしている」

 

「流石キャプテンだ。理解してもらえてこちらも助かる」

 

「構わない。一先ず君のことはこれまで通り、フェニックスと呼ばせてらう」

 

「どうぞ。俺は自己紹介しないけど、彼らの紹介はさせてもらう。皆」

 

「了解しました、フェニックス。私はGGG諜報部所属のボルフォッグ」

 

「私はブレイブポリスのデッカードだ」

 

「同じくブレイブポリス所属、俺はシャドウ丸」

 

「僕はトランスフォーマーのライブコンボイ、よろしく頼むよ」

 

「ああ、よろしく。しかしGGG、ブレイブポリス、トランスフォーマー、どれも聞いたことがない名ばかりだな。我々の自己紹介は必要か?」

 

「いや、そちらは前回の戦闘で名乗ってもらっているし、既にある程度の情報を持っている。自己紹介は省略してもらっていい」

 

ガンイーグルを止めてくれたことと俺の考えを理解してくれたキャプテンに礼を言う。

個人情報は大切だからな。

キャプテンがこれまで通りフェニックスと呼ぶことに頷き、ボルフォッグ達に自己紹介をさせる。

ボルフォッグ達の自己紹介の後、キャプテンが自分達も必要かと尋ねてきたが知っているので断った。

 

「フェニックス、俺達はあんたに色々と聞きたいことがある」

 

「現段階で答えられる範囲でいいなら答える」

 

「では、まず最初の質問をさせてもらう。今の君の発言、我々のことをある程度知っていると言ったが一体何処まで知ってる?また、どうやって調べた?」

 

「そうだな。まず簡単に答えると、君達がこの世界で作られたのではなく、ネオトピア、ラクロア、アーク、ダークアクシズと異なる世界から来た・・・って言うことぐらいかな?」

 

『!?』

 

「劉備達に関してはキャプテン達と同じロボットにも見えるが実は違い、人であることとか」

 

劉備が俺に聞きたいことがあると言うので答えられる範囲で答えると告げるとキャプテンが最初に尋ねてきたのはキャプテン達について何処まで知っていて、どうやって調べたかだった。

ひとまずキャプテン達のことを何処まで知っているのかについてキャプテン達の他の世界から来ていることや劉備達がキャプテン達のような姿をしているが実は人間であることを伝えるとキャプテン達は表情を変えた。

 

「どうやって君達のことを調べたのか。これに関しては詳しく教えることは出来ない。だが、敢えて言うなら俺もこの世界のものではない力を持っているから・・・っと言ったところだろうか」

 

「この世界のものではない力・・・」

 

流石に次元の本棚のことは教えられないし、教えても把握することは出来ないと思ったため言葉を濁して教える。

この世界のものではない力、そう答えると劉備が言葉を繰り返して考え込む。

 

「それは、戦闘時に君が姿を変えているフェニックスのことだな?あれは一体なんなんだ?それに君が姿を変えたガンダムや呼び出されたガンダムは?」

 

「俺が戦闘時になっている姿、フェニックスは仮面ライダーと呼ばれる姿だ」

 

「前にヴィータも言っていたが、その仮面ライダーというのはどういう物なんだ?」

 

「仮面ライダーはこの世界、君達のいた世界とも異なる世界に存在する異世界の戦士だ。そして以前、俺がそっちの守護騎士達に対して呼び出した5組の戦士達も異なる世界で地球を守るために戦った戦士で、俺が変身、召喚したガンダムやロボット、今日戦っていた巨大なロボット達も全てがそれぞれ異なる世界で生み出され、人が乗り込み、中には君達のようにAIによって人格を持って戦ってたものだ」

 

「我々でも把握していない、異なる世界の戦士とロボット。話だけなら信じられなかったが君や彼らを見ては信じるしかないな」

 

この世界のものではない力と聞いてキャプテンは迷わずそれをフェニックスのことだと指摘し、フェニックスのことについて訊かれ、仮面ライダーであることと答える。

今度は爆熱丸に仮面ライダーについて尋ねられるとこれまでの戦闘で戦ったスーパー戦隊やMS、他のロボット達についても軽く説明する。

俺の説明を聞き、俺やボルフォッグ達を見ながらキャプテンは俺の話を信じてくれたようだ。

 

「フェニックス、貴方はどういった目的で戦っているのか教えてくれないか?」

 

「俺の行動はあくまで自衛行動、今住んでいるこの街と仲間を守るためだ。誰かが街や仲間に危害を加えない限り、俺は無闇に戦闘をするつもりはないし、襲われているなら例えで敵でも助ける。今回のように敵が共通であるなら共闘もする。キャプテン、劉備。貴方達の今現在の行動目的、そしてこれからどうするのかを聞かせてほしい」

 

「・・・我々は今、この世界で君も知っているヴォルケンリッターとその主の世話になっている。この世界で困っていた私達を彼女達は助け、家族のように思ってくれ、今我々も彼女達を家族のように思っている。だが、その主は今、闇の書の呪いに苦しめられている。だから我々は主を、家族を救うために行動をおこなっている」

 

「それを除けば俺達の行動は海鳴の街と仲間を守る時だけ戦う。ほとんど君と変わらない」

 

劉備に俺の目的を尋ねられると俺は素直に俺の今現在の行動目的を伝える。

今度は俺がキャプテン達に目的を尋ねるとキャプテンと劉備が答えてくれる。

答えに関してはそこそこ予想通りの回答だった。

 

「成程。だが、その主を救うという理由で多数の魔導士達が襲われ、リンカーコアから魔力を無理やり奪われている。俺の友達も含めてな」

 

「君のいうとおりだ。そのことについては申し訳ないと思っている。謝って済まされることじゃないとも理解しているが謝らさせてほしい。すまない」

 

俺に指摘されるとキャプテンは俺に頭を下げて謝罪する。

 

「君達の主はもう救えそうなのか?」

 

「いや、まだ時間が掛かる」

 

「まだまだこれからもリンカーコアを、魔力を集めるんだな?」

 

「ああ」

 

「・・・そうか。なら残念だがまた戦うことになるかもしれないな」

 

「そうかもしれないな」

 

分かっていたことだが念のために闇の書の蒐集具合を尋ねるとまだ時間が掛かるようだ。

今後もリンカーコアからの蒐集することを尋ねて、キャプテンが肯定するとまた以前のように敵として戦うことになるかもしれないことを伝える。

キャプテンは何処か残念そうな声で頷く。

 

「おいおい!協力とかしてくれないのかよ!」

 

「この件は俺の独断で対処出来る許容範囲を遥かに超えている。一番の問題点は時空管理局の局員に手を出していることだからな」

 

「やはりそうか」

 

事情を知ったにも関わらず協力をしない俺に張飛が言うが正直ここで俺が協力するのは色々と問題になる。

キャプテンは薄々分かっていたようだな。

 

「俺も俺と一緒にいる管理局の関係者達はそちらとの敵対することは望んでいない。戦闘するのはあくまで自衛行動のためだ。今回のように共闘出来る時は共闘したい、少なくとも俺はそう思っている」

 

「君の考えは理解した。基本的には私達も同じ思いだ。出来れば今後、戦わないことを祈りたい」

 

「それは時の運に任せるしかない」

 

「そうだな」

 

俺がキャプテン達と敵対することを望まず、逆に共闘したいと思っていることを伝えるとキャプテンも同じ思いで可能なら今後戦わないことを祈ると言ってきた。

それは俺も同じだが互いに事情があり、解決しない以上、戦わずに済むのは本当に時の運に任せるしかない。

 

「キャプテン、そろそろ」

 

「そうか。すまないフェニックス、そろそろ帰らなければならない。家で主と守護騎士達が待っている」

 

「最後に1つ質問させてくれ。君達はどうやってこの世界に来たんだ?」

 

ゼロがキャプテンに声を掛け、キャプテン達がそろそろ帰宅する時間が迫ったようなので最後に一番の疑問だったキャプテン達がどうやってこの世界に来たのかを尋ねる。

 

「我々ガンダムフォースはある日、改修したガンダムサイの試験運転中に突如発生した謎の次元異常に巻き込まれた。ガンダムサイは海鳴の沿岸部近くに不時着した。その時我々は主達に遭遇し、この世界が我々のいた世界でないことが分かり、どうするか考えていた際に主が我々を招き入れてくれた。またその時に我々は主達と共に沿岸部で倒れていた劉備達を保護した」

 

「俺達は元の世界で生活をしていたらいきなり目の前に銀色の光の幕が現れて俺と一緒にいた関羽と張飛と一緒に呑まれて気を失って、気がついたら主の家で主やキャプテン達に看病されてて、その時には既に曹操や孫権達もいたんだ。曹操達も俺達と同じ銀色の光の幕に呑まれたらしい。でも何故それぞれ別々の場所にいたはずの俺達がこの世界に、それも同じ場所で倒れていたのかは分からないんだ」

 

キャプテン達に関してはほぼ予想の範囲内だったが、劉備達は銀色のオーロラでこの世界に連れてこられたのか。

なんで劉備達の世界にあのオーロラが出現したんだ?

というかガンダムサイが不時着したってことはこの海鳴の何処かにガンダムサイ隠してるってことか?

 

「私達から最後に質問させてほしい。君のその仮面ライダーの力はどうやって入手したんだ?それに異なる世界のロボットである彼らを一体どうやって作ったんだ?」

 

「すまないキャプテン。それだけは答えることは出来ない」

 

「おいおい、それはねぇんじゃねぇか?」

 

「私達に答えさせておいて、君は答えないとは、美しくないぞ」

 

キャプテンからライダーの力の入手方法とボルフォッグ達をどのように作ったのかを聞かれたが答えられないことを告げるとグラップラーグフとゼロが俺を睨む。

 

「言いたいことは分かる。だが、その質問にだけは答えることは出来ない・・・」

 

「どうしてもか?」

 

「ああ」

 

「そうか。なら仕方ない」

 

「キャプテン!」

 

「いいんですかキャプテン!?」

 

頑なに答えない俺にキャプテンが折れると爆熱丸とガンイーグルが驚いたようにキャプテンを見る。

 

「確かに彼がどうやって仮面ライダーの力を入手したのかは気になるが彼には彼の事情があるようだ」

 

「それに彼は本当に話せしてはならない理由があるからこそ話せないように見える。少なくともそれは街で戦ってた連中のような悪意あることじゃないと思うんだ。だから無理に聞くのはよそう」

 

「劉備殿」

 

「まぁ、兄貴がそう言うなら」

 

「それでいいか、曹操、孫権」

 

「よかろう。お前に任せよう」

 

「俺もそれでいいです」

 

キャプテンと劉備の言葉に関羽、張飛が渋々であるが了承し、劉備が尋ねると曹操と孫権は劉備に任せるようで反対しなかった。

ゼロや爆熱丸達はひとまずここは納得してくれるようだ。

 

「そういう事だフェニックス。今は話す必要はない」

 

「すまない、ありがとう」

 

「ああ、そうだ。言い忘れてたことがある」

 

「ん?」

 

「シャマルから話は聞いた。この前はシャマルを、私達の家族を守ってくれてありがとう。そして事情を知らずに君を攻撃してすまなかった」

 

皆を説得してくれたキャプテンにお礼を言うとキャプテンが俺に前にシャマルを助けたお礼と攻撃をしたことについて頭を下げて謝罪した。

 

「気にしないでキャプテン。その件については今回助けてもらったからおあいこだよ」

 

「そうか。本当にありがとう。では我々はこれで失礼する」

 

「ああ」

 

今回俺も助けられたため以前のことはチャラであることを伝えるとキャプテンは最後にもう一度俺にお礼を言い、時間になったためキャプテン達は俺達に背を向け、八神家へと帰っていく。

彼らの背中を見送りながら俺も家へと帰宅する。

 

回想終了

今思い返すと俺なんか謝ったりお礼言ってばかりだったな。

にしてもキャプテン達がガンダムサイでこっちの世界に来ていたのは正直想定外だった。

もし今後の戦闘であれ出されたらどうやって対処しようか?

普通にホワイトベースやアークエンジェルを使うか、いっそのことマクロス級が手っ取り早いかな?

まぁそれはおいおい考えるとしてはやてってキャプテン達を犬や猫を拾う感覚で招いてないか?

 

「マスター。よろしいでしょうか?」

 

「どうしたアポロン?」

 

昨日のことを思い出して色々と考えているとアポロンに話しかけられた。

 

「今しがたクロノ様から連絡があり、皆さまがマスターにお話があるそうです。可能であれば勇者やコンボイ達とも話したいと」

 

「・・・どうするかなぁ」

 

皆ってことはやリンディさんもいるよなぁ。

聞きたいことの内容は間違いなく昨日のことだし。

説明を拒むとクロノが五月蝿そう。

 

「どう思うアポロン?」

 

「いずれ話さなければならない時がくるでしょうし、話さなければクロノ執務官が五月蝿そうです」

 

「・・・そうだな。整備施設への入室を許可、皆にこっちに来てもらってくれ」

 

「ラージャ」

 

アポロンに相談し、説明しなければクロノが五月蝿そうという意見に納得した俺は施設内への立ち入りを許可し、こっちに来てもらうように指示を出して再び整備等の確認作業に戻る。

 

同時刻 海鳴市 八神家

はやてSide

 

「ふふ〜ん♪ふふふん♪」

 

私は今、朝食を終えた皆の食器を洗っている。

今日も外はええ天気やわ。

 

「あの、はやてちゃん」

 

「ん?どないしたんシャマル?」

 

シャマルに声を掛けれてシャマルの方を向いて返事するとシャマルは黙ったまま視線をリビングに向けたから私も車椅子を少し動かしてリビングの方を見る。

 

『・・・・・』

 

リビングにはシグナムやキャプテン達がおるけど普段みたいに誰も会話をしない。

キャプテンや劉備達がソファーに腕を組んで座ってる呂布とキャプテン達を警戒してるキュベレイを警戒しながら睨み合っている。

 

「食事の時もそうでしたけど、あの状況なんとかならでしょうか?」

 

「う〜ん、せやなぁ。なんとかせなあかんなぁ」

 

朝食の時も今とほとんど変わらへん互いに睨み合ったピリピリした空気やった。

シャマルが言う通り、あの状況がなんとかならへんもんなんか頭を悩ませる。

 

回想

三人称Side

八神家

 

「まだ誰も帰ってへんようやね」

 

「そうみたいですね」

 

「ほら、2人とも上がって」

 

「すまない」

 

玄関の鍵を開けてドアを開き、まだ家に誰も帰っていないのを察し、シャマルに車椅子を押してもらいながら家に入って行くと、はやては呂布達に上がるように言い、貂蝉が呂布を支えて中に入る。

 

「シャマル、私は大丈夫やから呂布さんに手ぇ貸したって」

 

「はい」

 

シャマルは車椅子から離れ呂布に近寄る。

 

「大丈夫?」

 

「手助けなど不要だ。くっ!」

 

シャマルの手助けを断る呂布だが痛みで倒れそうになり、シャマルは慌てて呂布の身体を支えリビングに移動する。

 

「ひとまずソファーに座ろうか。シャマル、救急箱持ってきてくれる?」

 

「はい」

 

はやてに言われて呂布をソファーに座らせるとシャマルは救急箱を取りに行く。

 

「この程度の傷、手当てなど・・・」

 

「無理をするな」

 

「せやで呂布さん、怪我してんのに治療せんかったら治るもんも治らんよ?」

 

「はやてちゃん達の言う通りだと思いますよ」

 

「・・・なら好きにするがいい」

 

「ほな、私は呂布さんの方をするからシャマルは貂蝉さんをお願いな?」

 

「はい」

 

はやて達に言われ続けてようやく治療することを呂布が認めるとはやては呂布の治療を、シャマルは貂蝉の治療を始める。

 

「それよりも娘、『はやて』と言ったか?」

 

「せや。で、どないしたん?」

 

「お前の話は本当なのだろうな?劉備達を知り、ここに劉備達が住んでいると」

 

「ええ、本当ですよ」

 

呂布が本当にここに劉備達が居るのかを尋ねると貂蝉の治療をしながらシャマルが頷いて答える。

 

「なら何故俺達をここに招いた?俺達は劉備達と戦ったと教えたはず。あいつらの敵である俺達を何故招いた?」

 

「なんでってそれは・・・」

 

「たっだいまぁ〜」

 

「あ、おかえり〜」

 

はやてが呂布に説明しようとした時、玄関から張飛の声が聞こえ、はやては返事を返す。

 

「すまないはやて、野暮用で帰りが遅く---っ!?」

 

帰宅したキャプテンがリビングに入り、呂布と奉遷を見て驚き動きを止めて瞬時に警戒態勢に入った。

 

「どうしたキャプテン---な!?」

 

キャプテンが途中で止まったことに疑問を持ち、尋ねながらリビングに劉備が入って来るとキャプテンに続けて劉備も驚く。

 

「呂布!それに貂蝉!」

 

「何!?てめぇら何でここに居やがる!」

 

劉備が呂布と奉遷の名前を叫ぶと名前を聞いて張飛が慌てて劉備の後ろでリビングをのぞき込んで呂布と貂蝉に叫んだ。

回想終了

はやてSide

私は皆に出すお茶を用意しながら昨日のことを思い出した。

あの後、皆が呂布さんと貂蝉さんについて私に色々尋ねてきて特に張飛や孫権は無理やりにでも呂布さん達を追い出そうとしとった。

私が2人をなだめている時に丁度シグナムとザフィーラ、ヴィータが返ってきてくれたおかげで張飛と孫権を落ち着かせることが出来て、皆にも堪えるように言ってなんとかあの時は抑えられたけど、昨日からずっとキャプテンも劉備も呂布さん達を警戒して、呂布さん達もキャプテン達を警戒しとるせいでとても重い空気が張り詰めとる状態や。

 

「シャマル、皆にお茶配ったって」

 

「あ、はい」

 

私は皆の分のお茶を入れ終えて、シャマルを呼んでお茶を配るのを手伝ってもらう。

 

「皆、お茶入れたよ」

 

「ん?ああ、ありがとう、はやて」

 

私が劉備にお茶を差し出すと劉備はお礼を言ってお茶を受け取ってくれた。

劉備の他にも曹操さん、関羽、孫権にもお茶を渡して、私は呂布さん達に近づく。

 

「はい、2人とも日本の緑茶やけどかまへん?」

 

「ああ、すまない。頂こう」

 

私が呂布さん達にもお茶をお盆に乗せたまま差し出すと貂蝉さんはお礼を言ってすぐに受け取ってくれたけど呂布は中々取ろうとせず、湯飲みをジッと見ている。

 

「・・・あ〜、やっぱり緑茶、嫌やった?」

 

「・・・」

 

緑茶が嫌やったのかと思って尋ねると呂布さんは無言で湯飲みを取り、緑茶を飲んだ。

呂布さんがお茶を受け取ってくれて私は安心しながら呂布さんから離れてお盆をキッチンに置きに行こうとする。

 

「なぁはやて、この2人いつまで置いておくんだよ?こいつらは敵なんだぜ?」

 

私がキッチンに行こうとした時、張飛が呂布さん達をいつまでここにいさすんが訊いてきた。

呂布さんからは劉備達とは敵やったってことは聞いてたから警戒してまうんは分けるけど・・・。

 

「怪我してるのにほおっておけへんやろ?」

 

「いや、そうは言ってもだなぁ」

 

「そんなに我らがここに居座るのが気に入らんか、張飛?」

 

私が張飛と話してると呂布さんが割って入って張飛を睨んでいる。

 

「そうだと言ったらどうする?」

 

「喧嘩はあかんよ張飛」

 

睨まれる張飛は呂布さんを睨み返し、喧嘩を始めそうな張飛を止めるけど止める気はないようや。

 

「ならば力で我らを追い出すのだな」

 

「上等だ!その方が手っ取り早いぜ!」

 

「こらっ!」

 

「あいたっ!」

 

呂布さんは一度張飛から視線を外して持ってた湯飲みをテーブルに置くとさっきもよりも鋭い目で張飛を睨んで挑発すると張飛は声を上げて、今にも呂布さんに殴りかかろうとしてたから私は持っていたお盆で張飛の頭を叩く。

 

「な、なにすんだよはやて・・・」

 

「喧嘩はあかんゆうてるやろ!しかも相手は怪我してるんや、そんなんしたらあかん!」

 

私がお盆で叩くと張飛が頭を右手で押さえながら私の方を向くと私は張飛を叱る。

 

「で、でもよぉはやて、あいつが先にふっかけてきたんだぜ?」

 

「乗ろうとしとった張飛も悪い!ゆうこと聞かん子はしばらくの間、ご飯抜きにすんで!」

 

「何!?・・・わ、分かったぜ」

 

「よろしい。・・・あと」

 

張飛を叱った私は今度は呂布さんの方を向く。

 

「呂布さん、あんたもや!怪我してるんやから喧嘩しようとしたらあかん!」

 

「何度も言うがこの程度の怪我で騒ぐな。大したことなどない」

 

「怪我しとることに変わりはないやろ!」

 

「ぬぅ・・・」

 

「仮に喧嘩するにしてもまずは怪我を直してからにしぃ!分かった?」

 

「・・・ふん」

 

張飛に続いて呂布さんを叱ると呂布さんは不機嫌そうに湯飲みを取ってお茶を飲んで、湯飲みをテーブルに置いて、腕を組んでソファーにジッと座った。

一先ず喧嘩する気はなくなったようやな。

 

「はぁ、ほんまにもぉ〜」

 

この状況がなんとかならへんもんかと思い、思わずため息をついてしまう。

 

野田家 地下整備施設

 

「健悟」

 

「おう、来たか」

 

作業をしているとフェイト達が降りてきた。

 

「じゃあ移動しようか」

 

「え?ここじゃないの?」

 

「ここだとメンテナンスの邪魔になりますので。だから場所を変えようと思います。ついて来て」

 

場所を移動しようとするとここで話し合いをすると思っていた様子のエイミィさんが尋ねて来る。

まだメンテナンスを受けている最中の勇者やトランスフォーマー達がいるので邪魔になるのもあるが折角ならちゃんとした場所で話し合おうと思い、別の場所を用意してある。

理由を説明し、フェイト達についてくるように言ってハンガーから移動する。

 

「ああ、言い忘れてたけど、さっきの場所に入る時はヘルメットと安全靴、あと作業着を着るようにしておいてくれ」

 

「どうして?」

 

「あそこはメンテナンスや補給をするためにクレーンとか色んな機械が動いてる。頭上に物が落ちてきても大丈夫なように安全対策だ。作業着は機械油とかで服が汚れてしまうからな。サイズは充実してるから問題ないと思う」

 

「成る程」

 

「しっかりしてるね〜」

 

フェイト達を連れて通路を移動をしている最中、皆に今後はハンガーではヘルメット等を付けるよう注意を促す。

理由をなのはに尋ねられ、安全対策であると教えるとなのはは納得し、エイミィさんは感心している。

 

「最初に言っておきますが勇者達の中には喋れないのもいるので全員が参加することが出来ないので予めご了承を」

 

「あ、そうなんだ?分かったよ」

 

「ああ」

 

「ええ」

 

「どうも」

 

歩きながらクロノ、エイミィさん、リンディ提督に向かって話し合いでは一部のトランスフォーマーと勇者が参加出来ないことを伝え、3人から了解を得る。

 

「どうぞ」

 

ハンガーからブリーフィングルーム前に到着すると扉がオートで開き、俺が先に入るとフェイト達も後に続いて入って来る。

この第13ブリーフィングルームは俺達のような人と勇者ロボやトランスフォーマーのようなロボットがブリーフィングをするための場所だ。

内装は扇状になっており、左半分がロボット専用スペース、右半分が人専用スペースになっていて多数の座席が配備されている。正面には人とロボット達がそれぞれ見やすいように3つの大型モニターがそれぞれ正面、右側、左側に向けられている。

 

「健悟、急に集まるよう言われたが何かあったのか?」

 

「いや、ファイヤーコンボイ、そんなに大した程のことじゃない」

 

「では、そこにいる人達が何か関係しているのか?」

 

「大方正解だ、グランドコンボイ」

 

「健悟、いくら同居しているとはいえ、この人達をここに呼ぶのはあまり関心しないんだが」

 

「言いたいことは分かるが大目に見てくれ、ギャラクシーコンボイ」

 

「それで健悟。私達を招集した理由は?」

 

「ああ、コンボイ。彼らは今回の件で総動員で出動しただろ?見知らない皆が出動したからこの際紹介してほしんだそうだ。んで、全員は時間がかかるから今日は取り敢えず代表だけ集まってもらったってわけだ」

 

「そういうことか。分かった。初めまして、私はファイヤーコンボイ。トランスフォーマー、サイバトロン軍、ファイヤーチームの総司令官だ」

 

「折角呼ばれたのだから私もしておこうか。私はコンボイ、サイバトロン軍、マイクロンチームの総司令官だ」

 

「私はグランドコンボイ、サイバトロン軍、グランドチームの総司令官を務めている」

 

「私はサイバトロン軍のギャラクシーチームの総司令、ギャラクシーコンボイ、よろしく」

 

「私はエクスカイザー、よろしく頼む」

 

「私はダ・ガーン、よろしく」

 

「私は勇者特急隊のガインだ」

 

「私はブレイブポリスのデッカードだ。よろしく」

 

「我が名は黄金剣士ドラン、レジェンドラの勇者だ」

 

「あともう1人話すことが出来るのが居るんだが、今はメンテナンス中だから今回は欠席だ。引っ越しの時にあったオプティマスも同じ理由で欠席だ」

 

ブリーフィングルームに入ると既にトランスフォーマー、勇者ロボ達が待っていた。

俺達が姿を見せると最初にファイヤーコンボイが俺に招集した理由を尋ねてきた。

ファイヤーコンボイに返事を返すと続けてグランドコンボイ、ギャラクシーコンボイ、コンボイが俺に尋ねてくる。

一体一体の質問に答え、説明するとトランスフォーマー達と勇者ロボ達はフェイト達に自己紹介していく。

またメンテナンスの都合上、火鳥とオプティマスが欠席することをフェイト達に伝える。

 

「適当な席にどうぞ」

 

俺が席に座るように言うとフェイト達は最前列に座る。

 

「にしてもこんなに他のトランスフォーマーや勇者達がいるなんてな。一体今まで何処に潜んでいたんだか」

 

「この地下施設のすべてを見せているわけではないからな。潜む所なんていくらでもある。時にはパトロールのために外にも出動しているのもいるしな。それで、俺達に聞きたいことって?あ、質問の際は挙手を」

 

他にもいたトランスフォーマーと勇者の存在に多少驚きつつ、何処か呆れたように言うクロノに答えながら皆に俺に聞きたいことについて尋ねると全員が手を挙げる。

 

「ではクロノから」

 

「そうだな。色々聞きたいが最初に聞くなら昨日君達が戦っていた敵、一体何者なんだ?」

 

「OK。順を追って説明していこうか。アポロン。戦闘記録映像を」

 

「ラージャ」

 

皆の中で最初に手を挙げたのが早かったクロノを指名するとクロノはやっぱり海鳴で戦ったギムレット達の正体について尋ねてきた。

頷いた俺はアポロンに指示し、3つの大型モニターに昨日の戦闘映像が映し出される。

最初に映し出されたのはゾンダーロボだった。

 

「まずフェイトは近くで見たと思うが学校に出現したこのロボットは『ゾンダー』と呼ばれるガオガイガーの世界の敵だ。ゾンダーは怒りや悲しみ、絶望等の負の感情が強い有機生命体、主に人にゾンダーメタルと呼ばれる物を寄生させて核とし、周囲にある無機物を取り込むことでロボットになる。今回は学校に停めてあった先生達の車を取り込んだんだろう」

 

「人に寄生って・・・」

 

「その核とされた人はどうなるんだ?」

 

「これが大人だった場合、ガオガイガーの本来の世界にいたある特殊な能力を持った少年がいなければ元の人の姿に戻ることはなかったが今回核となったのは負の感情がまだ未成熟だった子供だったから自力で元に戻ることが出来た。不幸中の幸いだった」

 

『・・・・・』

 

「次に行こう」

 

皆が黙ってしまったのでゾンダーメタルの説明を終え、次に以降しギムレットの画像を出す。

 

「なんだ、こいつは?」

 

「身体が機械だよ?」

 

「こいつの名はギムレット。こいつもガオガイガーの世界の出身でバイオネットと呼ばれる犯罪シンジケートのメタルサイボーグだ。今回の戦闘でスターガオガイガーが戦ったゾンダーロボ以外のロボットは全てこいつがバイオネットの技術を使って造ったロボットだ。どうやってかは不明だけど本来異なる世界であるエクスカイザーやデッカード、ガイン達の世界の敵のデータを入手して作ったみたいだ」

 

「ねぇ健悟」

 

「なんだフェイト?」

 

「このガオガイガーに似たロボットは?」

 

ギムレットや他のロボット達の映像を見ていたフェイトが俺とギムレットとの戦闘映像の所でまだ見たことがないガオガイガーと姿が似ているガオファイガーを見て俺に尋ねる。

 

「こいつはファイティングガオガイガー、通称ガオファイガー。装備や戦闘スタイルはスターガオガイガーとほとんど変わらないがスペック上はスターガオガイガーのスペックを上回っている」

 

「こんなロボット達がいたのにも驚いたけど、昨日の戦闘で被害を受けた街の一晩での復興と昨日の戦闘に関しての情報が一切公開されていないけれど、健悟君、一体どうやったの?」

 

「街の修復に関しては皆も一度アースラで見ているカーペンターズのお蔭です。各メディアの情報操作に関してはこれは機密なので教えることは出来ません」

 

フェイトにガオファイガー説明を軽くしてリンディ提督に街の修復と情報操作に尋ねられると以前アースラでの艦内修復で活躍したカーペンターズを使ったことを教えるが情報操作に関してはヴェーダのことを放さないといけないため教えない。

実際ヴェーダの性能はかなり高く、リンディ提督達だけならまだ問題ないだろうが管理局本局に知られるとライダーシステムのように悪用する人間が現れる可能性が十分過ぎる程ありえる。

だからリンディ提督達にもヴェーダについて話すのは危険だ。

 

「あれ?」

 

「どうしたエイミィ?」

 

「ねぇ健悟君、映像を少し戻してくれないかな?」

 

「分かりました。アポロン」

 

「ラージャ」

 

映像を見ていたエイミィさんが何かに気づき、クロノが尋ねるとエイミィが映像を巻き戻すように頼んだので頷いた俺はアポロンに映像を巻き戻させる。

俺もエイミィさんが何に気づいたのか気になっている。

 

「そこで止めて!」

 

エイミィさんに言われてアポロンが映像を止める。

 

「あそこに映ってる小さいのって何?」

 

エイミィさんが映像に指を指すとその部分をアポロンが拡大する。

拡大した映像に映っていたのはコマンダーサザビーだった。

 

「ああ、こいつらですか。こいつらはSDのMSですよ」

 

「SD?」

 

「スーパーデフォルメの略で俺が召喚したりしているMSと違って元々人間程のサイズで自分達で意志を持っ

たMSです」

 

コマンダーサザビー達SDの説明をして他の、キャプテン達の映像も見せていく。

 

「あ!」

 

「どうしたのフェイトちゃん?」

 

キャプテン達の映像を見ていたフェイトが何かに気づいて声を出すとなのはがフェイトに尋ねる。

 

「あのSDと戦ってるのって、この前私と戦ったガンダムだ!」

 

「え!?」

 

「何!?」

 

「健悟君、どういうことか説明してもらえるかしら?」

 

「今回彼らは一時的ではありましたが俺と休戦、加勢し、俺や勇者達が各巨大ロボと交戦している最中、SDの相手をしてくれていました。また戦闘終了後に彼らと短い時間ですが会談も行いました。彼らが俺に加勢してくれたのはあのSD達が自分たちの世界の敵、自分たちが戦わなければならないため、そしてこの町、海鳴を守るためだと言っていました」

 

フェイトが気づいたのはこの前戦ったゼロが映ったからだ。

ゼロと戦ったと聞くとなのは、クロノが驚き、直ぐにキャプテン達の映像を見る目が変わる。

敵であったはずのキャプテン達と共に戦っていたことについてリンディ提督は慌てずに俺に視線を向けて尋ねて来る。

無論、クロノ達も俺に視線を向ける。

流石に言い逃れは出来そうにないし、キャプテン達については少しは話してもいいと思った俺は加勢してくれた理由を教える。

 

「この映像を見る限り、彼らが街を守ろうとしたのは嘘じゃないようだが、では何故彼らは闇の書の守護騎士達と行動を共にし、フェイト達を攻撃したんだ?」

 

「それについても話は聞けた。彼らが守護騎士達と行動を共にする理由はこの世界で闇の書の主や守護騎士に世話になっているから。闇の書の主や守護騎士は彼らを家族のように思い、また彼らも闇の書の主、守護騎士達を家族のように思っているから守るために。そして闇の書の主を救うためだそうだ。主を救うために守護騎士は魔力を集め、彼らもそれを手伝っていると言っていた」

 

「少しではあるけど事情を知ることは出来た。でも、だからと言って彼らの行動が許されることじゃない」

 

「健悟君。彼らはこれからも魔力を集めるのかしら?」

 

「・・・はい。彼らは主を、家族を救うまで引くことは出来ないと言っていました。そうなると彼らはこれからも魔力蒐集を行うと思われます」

 

俺は話せる範囲で尋ねてきたクロノにキャプテン達がなのはがヴィータに襲われた際に戦闘に参加した理由を説明する。

俺の説明を聞いてクロノも多少なりとは理解してくれたようだがやっぱり想定通り、いや、管理局員として当然の反応だった。

リンディ提督の質問に俺は自分の考えとキャプテン達の行動目的からキャプテン達はこれからも魔力を蒐集すると思うことを伝える。

 

「健悟、君はどう考えているんだ?」

 

「ファイヤーコンボイ・・・」

 

「今回は共闘出来たが次に会う時はまた敵として戦うことになるかもしれない」

 

「ガイン・・・」

 

「そうなった場合、君はどうする?戦うか?」

 

「ギャラクシーコンボイ・・・」

 

最初に声を掛けてきたファイヤーコンボイ、次にガイン、そしてギャラクシーコンボイに視線を向け、彼らに今後の俺の行動について問われる。

俺の答えは既に決まっている。

 

「確かに彼らには戦う理由があることは理解出来た。しかし、彼らが俺達と戦おうとするのならその時は自衛のために戦う。だが、今回のように協力が出来る時は、また協力する」

 

「それが考えて出した答えなんだな、健悟」

 

「ああ、グランドコンボイ」

 

「心得た、我が主よ」

 

「君の考えに私も賛成だ」

 

『うん!』

 

「ありがとうドラン、コンボイ、皆」

 

「それはいくらなんでも都合が良すぎないか?」

 

俺が答えを出すと再度グランドコンボイに尋ねられ頷くとドランとコンボイが賛成してくれ、エクスカイザー、ダ・ガーン、デッカード、ガイン、ファイヤーコンボイ、グランドコンボイ、ギャラクシーコンボイが頷いてくれると俺は皆にお礼を言った直後、クロノの言葉を聞いて俺は視線をクロノに向け、他の皆も全員クロノに視線を向ける。

 

「例え君がそう考えているとしても向こうが何度も今回と同じように協力してくれるとは限らないだろう?」

 

「そうかもな。でも、それでも今言ったのが俺が考えたこと、俺のやり方だ。それを変えるつもりはない」

 

クロノが真剣な表情で俺を見ながら正論を言ったのに対して、俺もクロノを見ながら理解しているが自分のやり方を貫くことを伝え、互いを見続ける。

俺達2人をフェイト達は少々心配そうに見ている。

 

「・・・はぁ、君は本当に頑固というか。言っても言う事を聞かない奴だな」

 

「それはお褒めの言葉として受け取っておくよ。・・・ああ、悪い。ちょっと用事があるから今日はこの辺でいいか?」

 

俺に呆れたように僅かに笑いながら皮肉を言うクロノに俺も僅かに笑いながら言い返すとふと壁にあるデジタル時計が目がいく。

時間を見ると今日予定していた時間が迫っていたのでクロノ達に説明をここまででいいか尋ねる。

 

「用事って?」

 

「戦闘訓練。俺の日課なんだよ」

 

「ねぇ健悟」

 

「ん?」

 

俺の用事が気になったのか、なのはが尋ねてくる。

別に隠すような用事ではないため、俺の日課である戦闘訓練であることを教えるとフェイトが声を掛けてきた。

 

「その訓練って見学させてもらえないかな?」

 

「見学?」

 

「うん」

 

フェイトから訓練を見学させてほしいという思いもよらない頼み事をされてしまった。

 

「いいけど見てもつまんないと思うぞ?」

 

「ううん。健悟がどんな訓練してるのか観てみたいんだ」

 

「わ、私も観せてもらえないかな?」

 

「僕も」

 

「あ、なら私も観てみたい!」

 

「確かに君がどんな訓練をしているのか興味があるな」

 

「そうね。健悟君、私達も見学させてもらっていいかしら?」

 

フェイトに続いてなのはとユーノも見学を申し出てくると続けてエイミィさんも手を挙げて見学を希望し、俺の訓練内容が気になったのかクロノも見学に興味を持ち、挙句の果てにリンディ提督まで見学を希望してきた。

あ〜、皆観る気満々だぁ。

う〜ん、まぁ見られて困るようなことはないだろうし、いいか。

 

「OK。なら来てくれ」

 

訓練ぐらいなら見られてもいいと思った俺は見学を許可し、皆についてくるように言って移動を始める。

 

野田家 地下演習場 観測室

 

「ここが観測室だ。ここから見学してていいぞ。機械は勝手に触らないでくれよ?ロック掛けてるから無意味だけど」

 

フェイト達をブリーフィングルームから演習場の観測室に案内し、キーボード等はロックを掛けているが一応念のためにフェイト達に機械に触らないよう一言言って俺は1人、演習場に入る階段を使い、演習場に降りる。

 

「トレーニングシステム、コンバットモードで起動」

 

『TRAINING SYSTEM、COMBAT MODE START』

 

「戦闘フィールド及び敵数、敵種をランダムに!」

 

音声でトレーニングシステムを起動させ、起動を知らせる電子音声が流れると続けて戦闘フィールドと敵の数、機種をランダムで設定すると直ぐにシュミレーションが設定された。

戦闘フィールドは市街地のようだけど、なんかランダムに設定すると市街地の割合が高い気がするのは気のせいか?

 

『10 SECONDS BEFORE OF STARTING(開始10秒前)』

 

「・・・」

 

訓練開始10秒前のアナウンスが鳴ると俺は静かに待つ。

 

3・・・2・・・1・・・GO!

 

「さぁ、敵はどう出てくるかな」

 

模擬戦が開始されると同時に前方から複数の車両によるスキール音が聞こえると約10m前方の交差点から3台の車両が現れ、こちらを向くように停車した。

停車した車両はただの車両ではなく車体が装甲で覆われている。

 

「兵員輸送装甲車。自衛隊の車両か」

 

装甲で覆われている車両は陸上自衛隊で正式採用、運用されている装輪装甲兵員輸送車「96式装輪装甲車」で3台中2台がA型、1台がB型だ。

96式の後部ハッチが開くと乗車していた兵士達が駆け足で降車し、武器を俺に向けて構える。

96式から降車してきたのはライオトルーパーとゼクトルーパーなのだが彼らのカラーリングは普段の銅色、黒ではなく、陸上自衛隊の自衛官が着ている迷彩服と同じ色と迷彩柄になっている。

武器もよく見るとアクセレイガン、マシンガンブレードでなく、ライオトルーパーは陸上自衛隊の「89式 5.56mm小銃」、ゼクトルーパーは同じく陸上自衛隊の「64式 7.62mm小銃」を持っている。

どうでもいいがいくら使っている車両が陸上自衛隊の車両とはいえ何故ライオトルーパー達を陸上自衛隊風にしてあるんだ?

 

ウイイイン

 

本来、銃手を必要とする車体上部に搭載されている96式A型の「96式40o自動てき弾銃」とB型の「12.7mm重機関銃M2」が俺に照準を合わせると俺はすぐに左に駆け出した直後、96式とライオトルーパー、ゼクトルーパー達による一斉射撃が行われ、俺がいた場所に無数の弾が着弾する。

俺は駆けながらフェニックスドライバーを放つと1発がゼクトルーパーの一体に命中、ゼクトルーパーが倒れると96式、ライオトルーパー、他のゼクトルーパーが俺を追い銃弾を撃つ。

ビルの陰に身を隠し、銃弾がビルの壁に着弾、壁を削っていく。

ビルの陰に隠れながら俺はフェニックスドライバーをライオトルーパー達に放つ。

放ったエネルギー弾がライオトルーパー1体、ゼクトルーパー2体に命中すると残った連中は96式の陰に身を隠し、俺に向けて再び銃撃を行う。

 

「まずはこれだ」

 

『KAMEN RIDE! RYUKI!』

 

ビルの陰に身を隠しながらカードを取り出し、ドライバーに入れて龍騎に変身する。

龍騎に変身した俺は続けてカードを引き、ドライバーに装填した。

 

『ATTACK RIDE! ADVENT!』

 

『ADVENT』

 

「ギャオオオオン!」

 

ARでアドベントを発動させ雄叫びを上げながらビルの窓ガラスからドラグレッダーが現れ、ドラグレッダーにライオトルーパー達は小銃を構え、発砲する。

 

『ATTACK RIDE! SWORD VENT!』

 

『SWORD VENT』

 

ライオトルーパー達がドラグレッダーに気を取られている間にARでドラグセイバーを装備してビルの陰から飛び出す。

俺に気づいたライオトルーパー達が銃を向けるがその直後、ドラグレッダーは尻尾を振るいライオトルーパー達を薙ぎ払う。

ドラグレッダーの攻撃を免れたゼクトルーパーも2体が64式 7.62mm小銃を近づく俺に向け、放つが放たれる7.62o弾を躱しながら近づき、ドラグセイバーを横に振るい、1体のゼクトルーパーの64式 7.62mm小銃の真っ二つに斬り、左足からミドルキックを繰り出し、ゼクトルーパーを蹴り飛ばし、俺の後ろを取っているもう1体ゼクトルーパーが64式 7.62mm小銃を構えると左向きにゼクトルーパーに振り替えながら左腕を振り、裏拳で64式 7.62mm小銃を弾き飛ばし、振り返りざまにドラグセイバーでゼクトルーパーの胸を斬る。

96式B型の12.7mm重機関銃M2が俺に向けられるがドラグレッダーが火炎弾を放つ。

ドラグレッダーの火炎弾が直撃すると96式B型は爆発、大破、炎上する。

上からローター音が聞こえてくる。

上に視線を向けると左のビルの陰からアメリカで開発され、アメリカ陸軍で運用されている「AH-64 アパッチ」と呼ばれる戦闘ヘリにロングボウ火器管制レーダーを搭載して大幅に能力向上、アメリカ陸軍で運用されているアパッチの派生型「AH-64D アパッチ・ロングボウ」が姿を現した。

さらにこのアパッチ・ロングボウはアメリカ陸軍の機体ではなく、陸上自衛隊仕様の機体だ。

その証拠にカラーリングが陸上自衛隊のカラーリングに機体尾部には日の丸と黒文字で「陸上自衛隊」と書かれている。

アパッチ・ロングボウのターレット下部にある固定武装「M230A1 30mm機関砲チェーンガン」が下に動き、俺に向けられる。

 

「やばい!」

 

『ATTACK RIDE! GUARD VENT』

 

『GUARD VENT』

 

ヴゥゥゥゥゥゥゥ

 

「ふっ!・・・・・うああああっ!!」

 

アパッチ・ロングボウにチェーンガンを向けられると俺は急いでARのカードを取り出してドライバーに装填して発動、アパッチ・ロングボウのチェーンガンが掃射された直後にドラグシールドが装備され、ガードするが勢いに負けて吹っ飛ばされる。

 

「ドラグレッダー、撃ち落せ!」

 

ドラグレッダーにアパッチ・ロングボウを撃墜するよう指示するとドラグレッダーが火炎弾を放とうとした時、ドラグレッダーの顔に銃弾が命中した。

 

「ギャオオオオオンッ!!」

 

「ドラグレッダー!」

 

突然の銃弾にドラグレッダーが怯んでいるとアパッチ・ロングボウはドラグレッダーに「AGM-114 ヘルファイヤ対戦車ミサイル」を発射し、ヘルファイヤが命中、ドラグレッダーが悲鳴を上げる。

周りを確認するが周囲にドラグレッダーを撃った奴の姿は見えない。

そうなると遠距離からの攻撃、狙撃手がいるようだ。

戦場は市街地、ビルが多数立ち並んでいる。

狙撃するポイントはいくらでもあるしな。

 

「仕方ない。ドラグレッダーを諦めるしかないな」

 

狙撃手がいる以上、ドラグレッダーが妨害される。

このままだと足手まといになるためドラグレッダーを諦めてアパッチ・ロングボウに対処出来そうなライダーになるためにカードを引き抜く。

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『FOURZE!』

 

「宇宙キターッ!」

 

引き抜いたカードを入れてトリガーを引くと龍騎からフォーゼにKRする。

俺がフォーゼになるとアパッチ・ロングボウが両外側パイロンに搭載されている「ハイドラ70ロケット弾ポッド(M261発射ポッド)」から19発の航空機搭載型小翼折り畳み式ロケット弾「ハイドラ70ロケット弾」を放つ。

放たれたロケット弾をフォーゼの背中にあるブースターを使って上昇して回避する。

 

『ATTACK RIDE! LAUNCHER MODULE!RADAR MODULE!』

 

『LAUNCHER ON!RADAR ON!』

 

空中でARを取り出してドライバーに装填、発動させ、右足に「ランチャーモジュール」、左腕に「レーダーモジュール」が装備される。

2つのモジュールが装備すると俺はレーダーのついた左腕をアパッチ・ロングボウに向ける。

 

「ターゲットロック!発射!」

 

レーダーでアパッチ・ロングボウをロックオンし、ランチャーからミサイルを全弾発射する。

しかし、アパッチ・ロングボウは右に水平に移動しながらミサイルを躱していく。

 

「こっからのぉ!」

 

『ATTACK RIDE!GATLING MODULE!』

 

『GATLING ON!』

 

アパッチロングボウがミサイルを躱す中、ARを取り出してドライバーに入れ、左脚に「ガトリングモジュール」を装備した。

 

「喰らえええ!」

 

ガトリングモジュールを装備した俺は銃弾を俺から見て左に外れた位置に向かって発射する。

だがこれはワザと外した。

その理由はランチャーから放ったミサイルを回避するためにアパッチ・ロングボウは右に水平移動している。

今俺が撃っているガトリングの銃弾はそのアパッチ・ロングボウの回避進路上だ。

止まることが出来なかったアパッチ・ロングボウはガトリングの銃弾の中に突っ込み、銃弾をモロに受け、機体前面が蜂の巣状態になり墜落した。

仮にガトリングを止まって躱しても追尾してくるミサイルの餌食になっていただろうからどのみち撃墜は確定だった。

 

「うっし!・・・!?」

 

アパッチ・ロングボウの撃墜に成功して喜んでいるのも束の間、左側から再び車両の音が聞こえ視線を向けるとまた交差点から数台の車両が現れた。

今度はアメリカ軍の軍用車両「ハンヴィー」の武装型、装甲強化型の「M1043」3台、TOW対戦車ミサイル搭載、装甲強化型「M1045」1台の4台に、それと・・・!?

 

「おいおい冗談だろ、あれってまさか!?」

 

ハンヴィーの他に現れたもう1台の装甲車両を見た俺は目を疑いたくなった。

現れたのは兵員輸送車である「M1126 ストライカー装甲車」の派生機、火力支援及び対戦車自走砲型の「M1128ストライカー MGS(以降 MGS)」だ。

なおMGSは「Mobile Gun System(機動砲システム)」の略だ。

対戦車兵器とか苛めだろ。

ハンヴィーとMGSからライオトルーパー、ゼクトルーパー達が降車して前面に並ぶとM4カービン、もしくはM16を構え、MGSの砲塔がゆっくりと俺に向けられる。

 

「さけるか!」

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『BLADE!』

 

『TURN UP』

 

ライオトルーパー、ゼクトルーパー達の小銃、ハンヴィーからの機銃、そしてMGSから戦車砲を撃たれる直前にKRのカードを取り出してドライバーに装填してトリガーを引き、ブレイドに変身する。

ブレイドにKRした直後にライオトルーパー達から一斉に攻撃が放たれる。

攻撃が放たれると俺は素早くカードを抜き、ドライバーに入れた。

 

『ATTACK RIDE! METAL!』

 

『METAL』

 

ARでメタルを発動させ、放たれる銃弾、砲弾をメタルで防御する。

対戦車砲撃たれるとかマジで怖いんだけど!!

 

『ATTACK RIDE! MACH!BEAT!』

 

『MACH.BEAT』

 

メタルで攻撃を防ぐと新たに2枚のカードを取り出し、ARで2つのラウズカードの能力を発動、マッハでライオトルーパー、ゼクトルーパー達に急速に接近し、ビートで殴り飛ばす。

ライオトルーパー達を殴り飛ばすとハンヴィーの機銃とTOWミサイル、MGSの砲が俺に向けられようとしている。

 

『ATTACK RIDE! BLAY ROUZER!』

 

ライオトルーパー達を殴り飛ばして直ぐに次のARのカードを2枚取り、1枚目を装填して発動させ、ブレイドの武器であるブレイラウザーを装備する。

 

『ATTACK RIDE! SLASH!』

 

『SLASH』

 

ブレイラウザーを装備するともう1枚のカードを入れ、スラッシュを発動させ、砲口や銃口が俺に向く前にハンヴィー、MGSをブレイラウザーで切り裂き、後ろに跳躍して離れると車両が爆発、炎上する。

車両を撃破するとビートで殴り飛ばしたライオトルーパー、ゼクトルーパー達が起き上り、全員が小銃を俺に向け、トリガーを引いた。

 

「くっ!うっ!ぐあああっ!」

 

10体いるライオトルーパー、ゼクトルーパーの小銃による一斉射撃を受け、最初は耐えていたが段々と銃撃に耐えられなくなり、後ろに飛ばされ地面を転がる。

 

「つぅぅっ!ならこいつだ!」

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『FAIZ!』

 

『COMPLETE』

 

地面を転がった俺は上半身を起こし、カードケースからカードを引き抜く。

抜いたカードをドライバーに装填して立ち上がってトリガーを引いてファイズに変身する。

ファイズに変身すると再びカードケースから2枚のカードを抜き、1枚目を入れる。

 

『ATTACK RIDE! FAIZ POINTER!』

 

『READY』

 

俺の右足にファイズポインターが装備され、それの確認後もう一枚のカードも入れる。

 

『FORM RIDE! FAIZ AXEL FORM!』

 

『COMPLETE』

 

FRの発動で胸の装甲が開き、アクセルフォームにフォームチェンジする。

 

『START UP』

 

フォームチェンジ後すぐにファイズアクセルのスタートスイッチを押し、超加速に入り、周囲の動きがゆっくりになる。

 

『FINAL ATTACK RIDE! FAIZ!』

 

『EXCEED CHARGE』

 

FARを取り出してドライバーに装填してトリガーを引くとファイズポインターにフォトンブラッドが充填され、ライオトルーパー達を円錐状の赤い光で次々とロックオンしていき、ライオトルーパー達の動きが止まった。

 

「ふっ!」

 

「ぐわっ!」

 

「はっ!」

 

「があああっ!」

 

「やぁっ!」

 

「うわぁぁっ!」

 

「たぁっ!」

 

「がっ!」

 

「ふんっ!」

 

「ぐっ!」

 

「てやぁっ!」

 

「うわあああっ!」

 

『THREE・・・TWO・・・ONE・・・TIME OUT』

 

複数の掛け声の後に次々とアクセルクリムゾンスマッシュを喰らい、ライオトルーパー達が赤いΦの文字を浮かべ、爆発する。

最後の1体となっていたライオトルーパーが倒された直後、ファイズアクセルのカウントダウンが発せられ、0になるとアクセルモードが終了し、ゆっくりとなっていた周囲が通常の動きに戻る。

 

『DE FORMATION』

 

「あとは狙撃手を・・・!?」

 

アクセルから通常のファイズに戻り、ライオトルーパー達を倒したので続けて狙撃手を撃破しに行こうとした時、右斜め前で僅かに何かが光った。

咄嗟に左に跳ぶと俺が立っていた場所に着弾し、小規模の爆発を起こす。

 

「ビーム兵器!?」

 

僅かな光が見えてからの着弾までの時間と爆発の規模からしてビーム兵器だと言うことはすぐに把握出来た。

 

「マジかよ。ストライカーMGSでも面倒だったのに。一体何が出されたんだ?」

 

今さっきのビームの色は緑色、この色のビームを放つのはSEEDの世界のMSだ。

ビームを放ったのは地球軍のダガーシリーズかオーブのM1、もしくはザフトのゲイツRかザクウォーリア、ザクファントムの量産機かと思い、視線をビームが飛んできた方向に向けるとそこに立っていたMSを見て目を見開いた。

敵はガンダムタイプのMSだった。

 

「勘弁してくれよ。訓練とはいえ、相手がガンダムタイプ!しかもよりにもよってファントムペインのエース機かよ!」

 

地球連合軍の部隊、ファントムペインの「ホアキン中佐」の隊に配備された「GAT-X1022 ブルデュエルガンダム」、以前俺が変身したデュエルガンダムの改修機だ。

 

「はあああっ!」

 

しかもこいつ、人格はただのAIじゃない!

ご丁寧にブルデュエルの専属パイロットだった「ミューディー・ホルクロフト」にしてある!

 

「本当に面倒な設定しやがって!」

 

『ATTACK RIDE!FAIZ EDGE!』

 

ARを取り出してドライバーに装填してトリガーを引き、ファイズの武器でオートバジンの左ハンドルとなる「ファイズエッジ」を装備するとブルデュエルに向かって駆けだし、ファイズエッジで斬りかかる。

 

「やああっ!」

 

ファイズエッジで斬りかかり、装甲に当たるがそこで止まってしまった。

 

「くっ!ふっ!はっ!つあっ!」

 

更にファイズエッジで連続で振い、装甲に当てるがブルデュエルの装甲は僅かな傷をつける程度でダメージをほとんど受けていない。

 

「はぁ、うざいわね!」

 

ファイズエッジを受けていたブルデュエルが鬱陶しいそうに言うと頭部のバルカン砲「M2M5『トーデスシュレッケン』12.7mm自動近接防御火器」を掃射、至近距離で無数の弾が俺に命中する。

 

「うっ!ちっ!」

 

「落ちな!」

 

「ぐがっ!」

 

トーデスシュレッケンを受けて怯み、俺が動きを止めるとブルデュエルは右肩に装備されている「対ビームシールド」の裏に装備されているレールガン「M443 スコルピオン機動レールガン」を放ち、砲弾は俺の腹部に当たり、吹っ飛ばされた。

 

「がはっ!つぅっ!や、やっぱ、そう簡単にはいかないか」

 

よくよく考えればブルデュエルの装甲は以前俺が変身したアビスガンダムと同じ進化したPS装甲であるVPS装甲で出来ている。

実弾系に対する装甲防御力はASを遥かに凌ぎ、PS装甲は大気圏を突破する際の摩擦熱にも耐える程、熱に強い装甲、超高熱エネルギーのファイズエッジで斬るのは難しいか。

 

「なら、オリジナル機で相手してやるよ」

 

『MOBILE RIDE!』

 

「変身!」

 

『DUEL GUNDAM ASSAULT SHROUD!』

 

仮面ライダーで倒すのを諦めてMSに変更、立ち上がった俺はケースからカードを取り出し、カードをドライバーに装填してトリガーを引き、初めてキャプテンと戦い、ブルデュエルのベースになったデュエルガンダムアサルトシュラウドに変身する。

 

「野田健悟、デュエル、出るぞ!」

 

「そんな旧式の機体で!」

 

デュエルに変身するとブルデュエルは叫びながら既に両手に握られている、近接戦機であるため敵味方が交わる乱戦状態の使用と威力と射程よりも即応性、連射能力を重視して設計されたを両前腕アーマーと一体化されているビームハンドガン「M7G2 リトラクタブルビームガン」からビームが数発放たれる。

対ビームシールドを前に出し、2発を対ビームシールドで防ぎ、残りのビームは俺の周囲に着弾する。

 

「舐めるな!このナチュラルがぁぁぁ!!」

 

ビームを防いで対ビームシールドをどけ、叫びながら直ぐにビームライフルを向けてブルデュエルにビームを撃つ。

俺の放ったビームをブルデュエルは対ビームシールドで防ぎ、お返しとしてスコルピオンを撃ってきたが俺は身体を捻って躱し、今度は俺がシヴァを撃つが左に跳んで躱された。

ブルデュエルがシヴァを避けると次はリトラクタブルビームガンを撃ってくるとこれはバックテップで回避し、ビームを撃ち返すが今度はあっちが身体を捻って躱してまた俺にビームを撃つと互いにビーム、レールガンを撃ち合う。

ブルデュエルのビームをバックステップで躱し、反撃にビームライフルを撃ち返すがブルデュエルは右に跳んで回避する。

ビームを撃ち続けながらブルデュエルを追うがブルデュエルはビルの陰に身を隠す。

 

「くそ!流石に手強いな。『ピーピーピー』っ!!」

 

ブルデュエルの戦闘力の高さに愚痴を零していると警報が鳴り響き、正面のビルから何かが飛び出し俺に迫る。

 

「ちっ!ぐううっ!」

 

咄嗟に左に避けようとしたが間に合わず、右上腕に命中した。

俺に命中したのは実体弾、恐らくビルの向こうからブルデュエルがスコルピオンを撃ってビルを貫通させたんだ。

 

「もらった!」

 

ビルの陰から飛び出してきたブルデュエルがスネアーマー側部にマウントされていた「ES05A ビームサーベル」を持って接近、ビームサーベルを振り上げる。

 

「舐めんな!」

 

ビームサーベルを引き抜き、向かって来て振り下ろされるブルデュエルのビームサーベルを受け止める。

 

「このぉぉ!」

 

「くっ!ふっ!」

 

ビームサーベルを振り払い、シヴァをブルデュエルに放つがビームシールドで防がれ、バックステップで離れていく。

 

「はっ!」

 

離れる際にブルデュエルは左肩増加アーマー内部ラックに格納している自推式投擲兵器、短剣型爆弾の「Mk315 投擲噴進対装甲貫入弾スティレット」を3本同時に引き抜くと俺に向かって投げる。

 

「間に合わん!うあっ!」

 

ブルデュエルに投げられたスティレットの一本がコクピット部、胸に刺さるコースだったため対ビームシールドを胸の前で構え、スティレットが突き刺さり爆発する。

まだ動けるが損傷状況を確認すると対ビームシールドは半分以上がなくなり、右肩のシヴァと左脚部のASの装甲が破壊された。

 

「やってくれるじゃないか。でもなぁ!」

 

ブルデュエルに向けて左肩のミサイルポッドから5発のミサイルを全弾発射する。

 

「そんなミサイル如き!」

 

迫りくるミサイルをブルデュエルはトーデスシュレッケンで迎撃、全弾撃ち落し、正面が爆煙で見えなくなる。

 

三人称Side

ブルデュエルがミサイルを撃ち落としたことで両者の間には爆煙が広がり、視界が遮られる。

 

「ミサイル程度なんて簡単に墜とせるわよ。『バシュー!』『ピーピーピー!』何!?」

 

ブルデュエルがミサイル迎撃が簡単であったことを口にしていると煙の向こうフェニックスデュエル(以降 Pデュエル)の方から何かの発射音が聞こえ、警報が鳴り、驚きながらも警戒する。

そして間もなく、正面の煙から1つの物体、Pデュエルの持っていたビームライフル下部に搭載されていた17

5mmグレネードが飛び出してきた。

 

「グレネード!!」

 

突然のグレネードにブルデュエルは一瞬驚くがすぐに右肩のビームシールドを動かし、グレネードを防ぎ、爆発による爆煙で更に前が見えにくくなる。

 

「無駄なことをして!・・・・・な!?」

 

ブルデュエルがビームシールドをどかした時、正面の煙の中からASをパージし、ビームライフルと対ビームシールドも持たず、両手にビームサーベルを持ったPデュエルがスラスターを全開にしてブルデュエルに迫る。

突然のことに驚きながらブルデュエルは再びビームシールドで防ごうとする。

 

「遅い!」

 

だが、ブルデュエルが構えるよりも早くPデュエルはビームサーベルを持った左腕を振り上げ、一気に振り下ろし、ブルデュエルの右腕を肩ごと切り裂いていた。

 

「うああああっ!!」

 

「ふっ!」

 

「がはっ!」

 

右腕を斬り落とされ、痛みで悲鳴を上げるブルデュエルにPデュエルは続けて右腕を振り上げてブルデュエルの左腕をビームサーベルで斬り落とす。

左腕も斬り落とすとPデュエルはスラスターを噴射しながら一回転し、右脚を上げ、ブルデュエルの頭部左頬に回し蹴りを喰らわせ、ブルデュエルは右に蹴り飛ばされ、ビルの壁に激突する。

 

「くっ、くそぉっ!『ブオンッ』・・・っ!?」

 

「まだ続けるか?」

 

両腕を失っても起き上がろうするブルデュエルの喉元にPデュエルは左手のビームサーベルを突きつける。

 

健悟Side

ミサイルとグレネードの爆発を利用した戦法でブルデュエルをほぼ戦闘不能状態にまで追い込んだ。

改修機であるブルデュエルはデュエルよりも性能は確かに上がっている。

だが、全身を覆ている装甲は固定式になっているためデュエルのASや以前、時の庭園で戦ったデュエルダガーのフォルテストラのように着脱出来ず軽量化することが出来なくなっている。

つまり僅かであるが機動性で勝ったんだ。

相手は既に両腕を失っている。

これ以上の抵抗は出来ないと理解しつつも警戒を怠らず、ブルデュエルの喉元にビームサーベルを突きつける。

 

バァン

 

「いっ!」

 

ブルデュエルを警戒していると銃声が聞こえた後、右肩後ろに僅かな痛みが走る。

今の痛み方はPS装甲に実弾射撃を受けた時のもの、つまり狙撃手による狙撃だ。

俺は銃弾が放たれたと思われる方向に視線を向ける。

狙撃出来るポジションに移動したのか。

狙撃手の存在をすっかり忘れてたわ。

 

「うーん。やっぱ見えないか。(グサッ)・・・ならこいつだ」

 

狙撃された方向を見るが遠距離にいる相手が無論見えるはずがない。

なので俺は駆け足でビルの陰に隠れ、その遠距離の相手を見るためにカードケースからカードを取る。

ちなみに俺が狙撃方向を見ていた際にサブカメラで監視していたブルデュエルが抵抗しようとしていたため突きつけていたビームサーベルを喉元に突き刺し、止めを刺した。

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『KUUGA!』

 

取り出したカードをドライバーに入れてトリガーを引き、クウガにKRする。

 

『FORM RIDE!KUUGA DRAGON FORM!』

 

「はっ!」

 

クウガになってすぐにドラゴンフォームにFRし、助走をつけて手短なビルに向かって跳躍し、屋上に着地する。

 

『FORM RIDE!KUUGA PEGASUS FORM!』

 

屋上着地した俺は再度FRしてペガサスフォームになり、さっきの狙撃された方向に目を向け、同時に耳を研ぎ澄ます。

 

「・・・・・」

 

(見失った!一体何処に?!)

 

目で見つけるよりも先に相手の狙撃手が俺を見失い戸惑っている声が聞こえてきた。

 

「いた!MS、機体は・・・・・ジム・スナイパーU!」

 

その後に俺は遠距離にいる「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」に登場した一年戦争末期に開発された地球連邦軍の狙撃型MS「RGM-79SR ジム・スナイパーU」が頭部バイザーを降ろし「75oスナイパー・ライフル」を構えながら俺を探しているのが見えた。

 

『ATTACK RIDE!PEGASUS BOWGUN!』

 

ジム・スナイパーUを捉えるとARでペガサスボウガンを装備し、ジム・スナイパーUのいる方向に構える。

 

『FINAL ATTACK RIDE! KUUGA!』

 

「狙い撃つ!」

 

FARを発動させ、ペガサスボウガンの銃尻のトリガーを引いて照準を絞り、持ち手のトリガーを引いて封印エネルギーが高密度圧縮された空気弾「ブラストペガサス」を放つ。

俺の放ったブラストペガサスは遠く離れていたジム・スナイパーUの頭部を撃ち抜いた。

 

『ラストエネミー撃破確認。トレーニングシステム終了』

 

ジム・スナイパーUが最後だったらしく、トレーニング終了のアナウンスが流れ、立体映像の建物が次々と消えていく。

 

「よっ」

 

立体映像の建物が消えていくと俺はすぐにビルの屋上から飛び降りて演習場の床に着地、変身を解除して皆のいる観測室に戻る。

 

「たくっ!今回のトレーニングシステムは鬼かよ」

 

「今日はまだ優しい方ですよマスター」

 

「そうかもしれないがブルデュエルが出るなんて想定外だぞ」

 

「戦場では想定外がつきものです」

 

「言いたいことは分かるがなぁ」

 

「お疲れ様、健悟」

 

観測室に戻る途中、俺は今回のトレーニングに対して愚痴を零す。

確かにアポロンの言う通り、敵の大半が現代兵器で基本的には楽な分類に入る。

だが、その中でブルデュエルと戦うことになるとは思っていなかった。

愚痴を零す俺にアポロンが指摘、それに俺が反論していると観測室に着き、フェイトが最初に声を掛けてきた。

 

「おう、ありがとう」

 

「凄かったね野田君。さっきの戦い!」

 

「そうか」

 

「いつもこんなトレーニングをしてるのか?」

 

「ああ。基本的には今みたいな模擬戦だよ」

 

「随分無茶苦茶なことになってたけど大丈夫?」

 

「まあなんとか」

 

「あまり無茶したら駄目よ、健悟君」

 

「分かっていますよ」

 

フェイトにお礼を言うとなのはが少々興奮気味で今さっきのトレーニングの感想を言ってきた。

次にクロノにいつも同じトレーニングをしているのかと尋ねられて、基本的には同じだと答える。

そしてエイミィさんとリンディ提督が心配して言ってくれたので俺は頷いた。

 

「ねぇ健悟、相談があるんだ」

 

「どうした?」

 

なのは達の後またフェイトに声を掛けられた。

しかも今後は少しだけ真剣な声でだ。

すぐに俺はフェイトに尋ねる。

 

「あの・・・私もここのトレーニングシステムを使わせてくれない?」

 

「え?」

 

フェイトの地下トレーニングシステムを使わせてほしいという相談に俺は気の抜けた声を出してしまった。

 

 

-3ページ-

 

後書き

 

ARXー7アーバレスト「皆さま、お久しぶりです!ARXー7アーバレストです!仕事の都合などで執筆が中々出来ず、更新に4ヶ月もかかってしまいました。この4ヶ月の間に色々なことがありました。特に10月で私も23歳になりました。仕事をしていると月日が流れるのがとても長く感じます。さて他にも色々話したいですがもう残りが少ないので本日はこれにて失礼します。恐らく今の私の執筆スピードでは今年度中にもう1話の投稿は難しいです。ですので少々早いですがメリークリスマス、そして良いお年を。投稿は遅いと思いますが来年も『〜少年が望んだ世界と力〜』をよろしくお願いします!では、次回は第五十七話『皆を鍛えます』です!楽しみに!」

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第五十六話 特訓
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