極リリカル銀魂〜魔法少女と死神と女神と悪魔と無敵の万事屋〜 プロローグ |
それはある日の出来事。
ここは大江戸国際ホール。
其処では一人のトップアイドルのコンサートが行なわれていた。ステージに立つのは一人の少女。
その少女に浴びせるのは大量のスポットライトと大歓声。それに対して少女は眩しい笑顔と手振りでお返しする。
お通「皆、今日は私のコンサートに来てくれてありがトウキビウンコ??」
観客『トウキビウンコ??!!』
少女の名は『寺門 通』
現在は江戸を代表とするトップアイドルであり、その人気はとんでもクラスである。CDの売り上げもとんでもなく凄いらしい。アップダウン人生を送ったらしいが見事に返り咲いた不屈のアイドルでもある。
ちなみに彼女が言葉の語尾に付けていた下品で意味不明なつなげ言葉はお通語であり、日常やファンの前でも堂々とパフォーマンスに使う言葉である。よくこのキャラでアイドルやってるなーと、不審を抱くのはまー一般論で。
お通「今日は頑張って歌うから、最後まで聞いていってネクロマンサー」
観客『ネクロマンサー!!!』
そして、熱狂していたコンサートは最後まで続いた。
大江戸国際ホール・正面口
隊員「いやぁ、相変わらずお通ちゃんの歌は最高だったなぁタカチン」
タカチン「オォ!なんたって宇宙1のアイドルなんだしよ!最高なのたあたりまえだって!」
コンサートが終わり大江戸国際ホールからたくさんの人が出てくる。その中に、青い半被を身に纏い白い鉢巻を巻いた変な集団が居た。
彼等は寺門通を影から守る親衛隊。その名も『寺門通親衛隊』である。要するにファンの集まりである。
先程話し合っていたのは隊員と金髪リーゼントと出っ歯が特徴の高屋八兵衛ことタカチンである。
タカチン「そうだろう、軍曹…――あれ?軍曹?」
隊員「軍曹ならそこで携帯いじってますよ」
タカチンは周りをキョロキョロ見て人混みの中、軍曹を探すと、一人の隊員が指を指す。
そこには携帯画面を見ながらにやついている軍曹がいた。
タカチン「何やってんだ軍曹の奴?まさか、また女とメールしてやがんのか!?」
隊員「いえ違います。何か最近、『魔法少女リリカルなのは』って言うアニメにハマったらしく、暇さえあればそのアニメの待ち受け画像を見てるんですよ」
タカチン「アニメだとォ!?軍曹のくせに何やってんだ!?」
タカチンが掴みかかろうとしたその時――、
軍曹「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!」
軍曹が悲鳴を上げた。見ると一人の男が軍曹の鼻の穴に指を突っ込んで体を持ち上げていた。
『た・・・隊長ぉぉぉぉ!!』
隊員達が恐怖の声を上げた。軍曹を持ち上げている眼鏡男は寺門通親衛隊を率いる隊長であり、この物語の中心である万事屋銀ちゃんのツッコミを担当する志村新八である。
普段は地味なツッコミ眼鏡だが、寺門通の事になるとスカOターがぶっ壊れるくらいの戦闘力を発揮するのだ。
新八は鬼の血相で軍曹を睨みつける。普段の新八にはない威圧感を放っていた。
新八「軍曹ォオオ!!寺門通親衛隊隊規12条を言ってみろォオオ!!」
軍曹「いだだだだっ!『たっ隊員はラノベ、アニメ、ゲーム等の二次元の作品を観ることなかれ』であります!」
新八「その通りだ!軍曹!貴様は幹部でありながらこの隊規に違反したッ!!よって・・・」
新八の眼がカッと開かれ――
新八「鼻フックデストロイヤーファイナルブラスター改の刑に処す!!!」
叫びながら新八は軍曹に鼻フックを決めながらそのまま一本の太い木に向けて投げた。
軍曹は「ぶぎゃ!!」と醜い声をあげて木にぶつかり、ズルズルと地面に落ちた。
新八「軍曹ォ!!貴様が持っているそのアニメのDVDとグッズは全て没収だァ!全部俺が売ってやる!!」
一時間後、軍曹は泣く泣く全てのラノベ、ゲーム、DVD&Blu-ray、グッズ等を新八に渡した。渡した後、軍曹は泣きながら帰っていった。
その後、親衛隊を解散させた新八は、江戸の町を歩きながら没収した魔法少女リリカルなのはDVDのカバーを見る。
そこには『魔法少女リリカルなのは』に出てくる魔法少女の格好をした美少女ふたりが写っていた。新八は魔法少女リリカルなのはの主人公の高町なのはを見て顔を赤くし、ハッと、正気になり首を振った。
新八(ア・・・アニメなんて・・・アニメなんて・・・!!)
DVDを持つ新八の手が震えていた。チラッともう一度パッケージを覗く。
そこにはかわいらしい二次元の少女たちが描かれていた。
新八(く・・・!くそありがとうございました!!)
新八は頭を下げて心の中で礼を言った。
一体誰に向かっていっているのだろうか?
新八は軍曹から没収した『魔法少女リリカルなのは』のDVD&Blu-ray、その他、ラノベ、ゲーム、グッズを売らずに一時、家に持ち帰り、姉に見つからないよう押入れに隠した(ここ重要)。その後、仕事場にむかったのが、このとき童貞――もとい、新八は懐にリリカルなのはのDVDをしまっていた事を忘れていた。
それが、これから起こる原因だと露も知らず…、
ここは江戸の歌舞伎町。
宇宙から来た異人、天人(あまんと)によって、侍は衰退の一歩を辿っていた。
その歌舞伎町に『万事屋銀ちゃん』と言う何でも屋があった。
そこには、今も変わらぬ侍魂を掲げる白い侍と、千の呪文の男と言われた赤い英雄と、天に愛された青年がいた。
その男たちの名は………、
「銀さん!ナギ!いいかげん仕事してくださいよ!!」
「ギャーギャーうるせーなぁ。どっか発情期の種馬はとっと、どっかの雌の穴にでも腰振ってろ」
「初めて株やってんだし、静かにしてくれよー。母さんの怒鳴り声で三億円損しそうーだぜ」
一見青年に見える恋姫シリーズの主人公『北郷 一刀』が、社長机に足を乗せて社長椅子でグーたらしている銀髪天然パーマの銀魂の主人公の『坂田 銀時』と、ハンモックに寝転がりタブレットを操作して株取引をやってる魔法先生ネギまの主人公の父親『ナギ・スプリングフィールド』に怒鳴っていた。
一刀「誰が万年発情期のシードホーンですか!この紅白マダオブラザーズ!!銀さんたちが最後に仕事したのは三ヶ月前!それまで俺たちが仕事をしてるのに銀さんだけは仕事してないんですよ!オーナーでも従業員のお手本になるようにちゃんと仕事をしてください!!」
ナギ「あのなぁ〜、ニートだの糞だのゴク潰しだの、不名誉なこといいやがって。俺だってちゃんと働いてんだぞ。おまえんとこの生真面目で俺と名前がかぶった忠犬ワンコ並に」
一刀「いや、ゴク潰しは言ってないですけど?自覚あるの?あと、ウチの凪をあんたと一緒にすんな!おまえと凪じゃ真逆の立ち居だろうが!某金持ちツンデレボイスの引き篭もりで不幸執事と絡まったりしなかったりのJT(女子中学生)キチガイヒロインのほうがよっぽどましだ!?」
ナギ「だれがニートだ、このやろう!!俺はJK(ジリ貧・金なし)だ!」
一刀「社会人が威張っていえますか!」
銀時「だいたいよー。さっきから仕事しろ仕事しろって言ってるけど、俺たちが働いたら負けって考える大人にみえるのか?」
一刀「年中ぐーたらでジャンプ読んでるしかみえません」
ナギ「おいおい、それは心外だぜカズピー。おまえらが仕事をしてる間は、池で優雅に泳ぐアヒルが実は両足をバタバタ動かしてるくらいちゃーんと仕事をしてるんだよ。紅い翼編並に」
銀時「そうそう、俺だって何でも屋銀ちゃんのオーナーとして社長して、この万事屋やとおまえら従業員のことを考えて、他社に投資とかしてるんだ。この前なんか、とあるロボット開発してる会社に十万ほどの投資をしたし…」
回想シーン
銀時『ギャァァァァァ!?レイが死んだぁぁぁぁ!?』
ナギ『この使徒強すぎんだろォォォォ!!!』
マダオ(グラサン)『アッハハハ!!断食決定だ〜!アッハハハハハ(発狂)!!』
白い淫獣『今月どう生きればいいんだ…』
悪魔な三頭身人形『ケッケケケ、ゴシュウショウサマ』
とあるパチンコ店にて、三人nおマダオと小さなナマモノが有り金を全部注ぎ込み、玉無しになったことに吼えて絶望する。
その隣の台に座って一人だけ大勝ちしていたライトグリーの髪の三頭身の人形が、絶望に落とされる三人と一匹姿を笑っていた。
バンッ!!ゴッス!ゴッン!!
一刀「こっちが汗水流して働いてるに、なにパチンコで有り金全部スッてんだテメェら?まじめ手に働いてる人たち舐めてんのか、あぁん?」
笑っているが額に大量の怒りの青筋を浮かべた一刀が、ストレートパンチ・ボディーブロー・回し蹴りの三連コンボで床に張り倒されたマダオたちにヤクザのように言う。
紅白のマダオズは一刀にボロ雑巾のように痛めつけられ、全身赤いアザとタンコプを作りながらピクピクと痙攣していた。
そんな一刀の様子を近くでみていた恋姫シリーズのヒロイン『閑羽雲長(真名:愛沙)』は苦笑し、その隣にトライガンのパニッシャーに似た鋼の装甲に覆われた鋼色と黒の十字架が出現した。
愛沙「なんというか…初登場であぐれっしぶ、ですねぇーご主人様…^^;」
『しかちゃないですよ、愛紗しゃま。原作とちがって、ご主人しゃまは、この駄目紅白オヤジズと長年つるんだせいで、性格がおかあちゃん思考で荒くなったんですから。ぶっちゃけ、この作品ではストッパー役の主人公なのですです』
と、舌足らずの口調で十字架が全体を走る赤ラインを点滅しながら喋った。
この十字架は世界を滅ぼす力をもった存在が武器の形に封印された『天滅器』と呼ばれる武具であり『天上天下國死無葬破龍神の金黒十字架(てんじょうてんかこくしむそうのはりゅうしんのきんこくじゅうじか)』と長い名前がある。一刀たちは『破龍(バロン)』と呼んでいる。破龍は一刀の武器であり、盾として常に一刀のソバにいるのだ。因みに性格と性別は幼い少女である。
ローマ字のIを象った金の柄を中心にまるで筋肉繊維と思わせる凸凹とした黒い鱗の文様とソレを覆い隠すように鏡のような鋼の装甲で覆われ、四方向の先端には金が装飾、十字架の上部分には青白い水晶が埋め込まれていた。
破龍の上に悪魔の翼を生やした三頭身の人形が乗っかる。
「ケケケケ、グータラナニートノ息子ヲモッテタイヘンダナーオ母サ」
一刀「誰がお母さんだ!?銀さんたち同席したたら有り金をスるまえに止めろよ、チャチャゼロ!」
チャチャゼロ「オレガ他人ノ面倒ナンテミエルカ?ムシロ、絶望スル野郎ノ顔ヲミテ笑ウ側ダゼ、オレハ」
薄情なこというこの人形は魔法先生ネギまに登場する『チャチャゼロ』である。
そのとき、破龍の横に、白銀の刀身剥き出しの刀と赤く鳥の骨を印象を受ける杖が出現した。
『やれやれ。だから私がやめとけっていったんだ。あとで一刀に怒られるのがオチだというの、懲りない男だのぉ』
『ほんとだな。貴様らに学習能力というのが無いのか?』
銀時「うっせぇーぞ鋼龍。だいたいお前の主がピンチなのになんで助けないんだ?おかげで使徒に負けちまったじゃねーか!」
ナギ「そうだぜ、アヴァロデウス。お前の力使えばい今頃フィーバーだったのによ!それと、俺が馬鹿で鳥頭っていってんのかテメェ!?」
鋼龍『当たり前だろう。そんな自業自得でしょうもない事で私らが手を出すか。世界を滅ぼし神するら屈服させる私たちを使おうとするな!もっとも、私に黄金率というスキルなどないがな』
アヴァロデウス『我の力で幸運を倍にしても貴様らの運がゼロならば意味が無い。これを機にギャンブルをやめて、真面目に働いたらどうだ?』
銀時は白銀の刀を『鋼龍(こうりゅう)』と、ナギは赤い杖を『アヴァロデウス』と呼んだ。
破龍同じく天滅器であり、鋼龍は『天夜斗神之鋼龍神の機刀(あまのやとがみのこうりゅうしんのきとう)』と呼ばれ、アヴァロデウスは天滅器の起源なったと言われた最初に天滅器であり『赤翼龍皇の魔杖』で封印されている存在の名が『アヴァロデウス』という。
鋼龍は鍔は機械のような白銀の龍の頭を模しており、その後ろには銀色の銃のシリンダーと赤い線が一本入った白い柄で、刀身も白銀で柄の先から伸びる赤い線が網のように刃につながり動脈のように見える。また、鍔の龍の瞳はサファイアのような宝石が埋め込まれている
アヴァロデウスは全身が赤い金属の光沢を放つ、猛禽類を翼を広げて飛び立とうする造形で、杖というよりも戟か斧の形に近い。また、長方形の金色のプレートが埋め込まれていた。
ちなみに鋼龍は女性でアヴァロは男性である。
ナギ「フッ、男ってもんは常になにか賭けなら生きなちゃー生きれない生物なんだぜ」
アヴァロデウス『かっこつけておるつもりだろうが、賭けるモノが無い時点でもはや生きられないとおもうが?』
ナギ「大丈夫大丈夫。前に姫さんから貯金で株買ったから、もうすぐでっかい金がはいるぜ♪」
アヴァロデウス『…なら、聞くが株取引のやり方は知っておるのか?』
ナギ「ぜんぜん。まっ、八百屋で株を売るのと同じで、売れるときに売っちゃえばなんとかなるって♪」
アヴァロデウス『駄目だこいつ。早くなんとかしないと』
この三日後、ナギが有り金叩いて買った株は不景気の風の影響で大暴落し、ただの紙切れとなったのはいうまでもない。
破龍『むだでしゅよアヴァロさん。もうこの人たち修正不能で手遅れなのです。一度、堕ちるところまで堕として、土管の中で野たれ死んほうが社会のため、残された家族のためになるはずでしゅ♪』
アヴァロデウス『声が幼女の癖して、さらっと残酷なこというな貴様つ!?』
「そんなことさせません!お兄様には私たち姉妹がついてます!!」
「そうだな夜真斗。まずはギンに生命保険を入れて受け取り人を私たち姉妹にしてからこいつを逝かせた方が儲けだ」
銀時「ちょっ、夢叉子!?それってマジで言ってんのか!?銀さん保険金狙いで殺されるちゃうの!?」
オリキャラで、銀時の義妹である艦娘の大和に似た坂田 夜真斗(やまと)』が銀時を励ますが、同じくオリキャラで艦娘の武蔵に似た『坂田 夢叉子(むさし)』は銀時をからかいながら冗談を言った。もっとも、あの獣耳ぽい髪型の下で日頃グーたらで働かない義兄を殺す計画でも立てているのかとばかりに彼女のニヤけていた。
この次女、義兄と同じドSである。
「まぁまぁ、銀さんが死ぬなんてこと想像できませんが、北郷さんのシゴキで心身ともに疲れているのに、これ以上あまり痛めるのはよろしくないかと私は思いますわよ…?」
「あやかの言うとおりだ。最近過激すぎんぞおまえ」
一刀「ぐぅぅ、銀さんラブの夜真斗やあやかちゃんならともかくツッコミ役の千雨ちゃんまで…」
魔法先生ネギまに登場する、早塾で十四歳に見えない、いいんちょというあだ名の金髪巨乳少女『雪広あやか』とツッコミが新八より上手で普段は銀時たちのボケに正確にツッコミをいれる人気ネットアイドルのコスプレイヤーメガネ少女『長谷川千雨』が銀時をかばい、二人の少女に正論に一刀は悪者扱いされるは悔しがる。
千雨「今、誰かに失礼なこといわれたような気がするんだが…」
あやか「私もですわ。私にショコタンネタを使わないなんて!?早塾でオバハンなのは私じゃなくて千鶴ですわ!」
千雨「重要はそこかい!千鶴が聞いたら殺されるぞ!?」
流れるような場面で適切なツッコミをする千雨。
やはりツッコミキャラはメガネよりこっちのメガネのほうがいい。ツンデレでヒロイン力があるし。
なお、このボケが親友である本人が聞かれれば、まちがいなく血の雨が降るのは余談である。
銀時「たく、たかがギャンブルで負けたくらいで、半殺しにするかふつうー」
ナギ「そうそう。しかも一様おまえの上司なのに暴力振るいやがって。クビにされても文句いえねーぞ」
一刀「こいつら調子に乗りやがって…(怒)」プルプル
愛沙「怒りを抑えてくださいご主人様!?気持ちはわかりますが…!?」
破龍『そうです!手を出したらこっちが負けの空気です!』
夢叉子「そもそも、クビにされるのはごくつぶしの銀八たちのほうだと思うが?」
銀時「社長にクビなどありませーん」
ナギ「副社長も同じですぅー」
千雨「こいつら開き直りやがったぞ…;」
夢叉子「その顔、腹立つなぁー」
調子に乗る銀時とナギ。先ほど銀時を庇った千雨はフォローする側を間違えたと考え直し、常に銀時の見方である夜真斗は苦笑する。なお、千雨は銀時のこと銀八と呼んでいる。
眼前で有頂天になっている紅白マダオズ、特に銀時に対して腹を立てる一刀は、ふと、あることを思いつき、勝ち誇った態度で口元をニヤやけた。
一刀「フーン、社長と副所長がそんな態度を取るならこちらも考えがありますよ。――フランさーん♪」
「ん?呼んだ?」
部屋の隅でテレビゲームしていた金髪に紅い瞳で背中に宝石をつけたような翼を生やす少女、東方シリーズの吸血鬼『フランドール・スカーレット』がトテトテと一刀たちに歩み寄った。
一刀はフランに笑顔で言う。
一刀「銀さんがフランと遊びたいってさ♪」
フラン「ほんと!」
銀時「いや、言ってねーからっ!?EXキャラを指名する奴なんてオタクにはいねぇってっ!!」
さきほどの有頂天と変わって銀時は慌てて断然拒否する。
なんせ、相手は見た目は愛らしく可愛らしい少女であるが、その能力は最強レベル。吸血なので見た目と違って銀時より年上であるが精神年齢は容姿同様に十歳ほどのため力加減ができず最低で内臓破裂、最悪塵と化すかもしれないのだ。
しかし、フランは銀時と遊べることに頭がいっぱいで聞くを耳もたず、彼の首元にへばりつき、笑顔でご機嫌であった。
フラン「銀時〜弾幕ごっごして遊ぶ〜?それとも2D格闘風でリアルバトルでもする〜?」
銀時「嫌じゃあああああ!絶対嫌じゃあああ!お前と遊んだら、命が幾つあっても足りねぇっ!だいたい、2D格闘風でリアルバトルなんじゃ!?もうガチだろうが!オイ!!霊夢!魔理沙!おまえらフランとおなじ作品だから相手してやれよ!」
銀時はそう言ってソファーでまったりしてる茶を飲みながら茶を啜る紅白で腋の部分がない巫女服を着た少女『博麗霊夢』と、寝転びながらジャンプを呼んでいる白黒で魔女のような少女『霧雨魔理沙』に助けを求めるもが…、
霊夢「いやよ。何で私がそんな面倒なことしなくちゃならないのよ?」
魔理沙「たまにはゆっくりするのも必要だぜ?銀時」
銀時「おまえらはほぼ毎回ゆっくりしてんだろうが!チッ、こいつらが駄目なら、ヤミ!マミ!シャナ、十兵衛、セイバー、ライダー、カオス!!俺の社員なら社長のピンチ助けろよ!」
霊夢と同じくソファーに座っているToLOVEるの金髪クール美少女『金色のヤミ』に、魔法少女リリカルまどかのクルクルツインテェール女子高生『巴マミ』、灼眼のシャナの主人公『シャナ』、百花繚乱サムライガールズのお気楽侍『柳生十兵衛三巌』、そらのおとしもの愛を知りたい無垢な金髪幼女『カオス』、FaTeの凛とした王の風格をだす騎士王『セイバー(アーサー王)』と同じく同作品で薄幸なメガネ巨乳騎手『ライダー』(魔眼封印中)に救援を求めるも…、
ヤミ「残念ながら弾幕が撃てないので無理です。それに、ただいまタイ焼きタイムなのであそべませんのであしからず」
マミ「紅茶の時間ですし、優雅に飲ませてください」
シャナ「私のメロンパンタイムを邪魔するなら燃やすわよ」
十兵衛「十兵衛、今ごはんタイムだから遊べないよ〜」
セイバー「食事中は席を立たないのがマナーです、モグモグ…」
カオス「ごめんね、フランちゃん」
ライダー「たまにはフランとあそんではどうですかギントキ?」
紅茶にタイ焼きにメロンパンと統一感がないが、女子会みたいなことをやっていた。ちなみに十兵衛、セイバー、カオスの三人は白ご飯の上に小豆をたっぷり乗せた宇治銀時丼を食べている。
銀時「おいぃぃぃぃテメェらもかよッ!?なに、自分家みたいに女子会やってんだ!?ここ喫茶店かなにかと勘違いしていません!?つうか、それ俺の銀時丼!?俺のメロンパン!?俺のジャンプ!?」
フラン「銀時!もう、いいかげん遊んでくれないと、血吸っちゃうよ〜!」ガブガブガブ
銀時「イッタタタタ!?もう血ッ吸ってるんじゃん!銀さんのあたまがぶりって噛ぜんじゃん!せめて、腕で吸って!キバっていかないけど!?」
――ガラッ!!
「えぇぃッ!うるさい!屋根の上で昼寝してたのにうるさくて眠れないではないか!」
突然銀時の後ろの窓から入ってきたのはあやかたちと同じく魔法先生ネギまの金髪吸血鬼の『エヴァン・ゲリオン・KA・マスタング』であった。
エヴァの目には、フランが銀時とイチャイチャしてる姿(実際は捕食されかけてるけど)が映っていた。
エヴァ「って、コラァーッ!!私の銀時にべたつくなっ!悪魔の妹!!」
顔を赤くして怒鳴り声を上げながら、銀時の胸に飛び込み抱きついた。急に抱きついてきたので銀時は倒れそうになるが、なんとか持ちこたえる。
エヴァはコアラのように銀時をホールド、し顔を銀時に胸に埋めた。その様子に銀時の後ろにしがみ付くフランに、あやかと夜真斗はムッと嫌そうな顔をし、千雨と夢叉子は疲れた顔つきでため息を吐いた。
フラン「やめてよ!銀時はフランの物だよ!年上だからってフランの物にさらわないで!!」
エヴァ「うっさい!銀時の心と体は私の物だ!貴様なんぞに指一本触らせん!」
銀時「なに勝手なこと言ってるのこの金髪幼女姉妹もどき!?銀さんの少年の心と純粋がいつおまえらのもんになった!?」
夜真斗「お兄様の言うとおりです!!お兄様のすべては妹である私と夢叉子の物です!!」
あやか「ちがいますわ!銀さんはみんなのものです!ちなみに正妻は私です!」
銀時「義妹と元教え子までなにいってるんの!?銀さんの心と体は銀さんのもんだ!!あと、あやか、いつ銀さんとカップリングになった!?」
あやか「アルカディアで三年B組銀八先生が完結した時です」
銀時「メタ言うな!?作者は無許可でやってるから、ほか作者にバレないとか、著作権とかでビビリまくってるんだぞ!豆腐メンタルなんだぞ!!!」
ライダー「メタですよギントキ。ついでにあなたは私のマスターなので、あなたは私の物です!」
銀時「テメェもかよ!」
銀時を自分の所有物だと宣言する二人の金髪幼女と金髪巨乳少女と大和撫子と長身巨乳美女。
相当、この天然パーマに御執心のようだ。
天パ、まじモゲロ。
夢叉子「ま、まって撫子!?私は別にギンのことなんて…///」
千雨「アタシも別に銀八のことなんてそこまで思ってねぇって…///」
ヤミ「顔を赤くしても説得力はありませんよ、二人とも」
カオス「これも愛なのね〜」
十兵衛「うんうん!これも愛の裏表現なんだね♪」
シャナ「それ、私の中の人の特権なんだけど?っていうか、あんた何処でそんな言葉知ってるわけ?」
ちなみ、銀時ラブの四人の余波がしっかり千雨と夢叉子に届いた。
顔を赤くしうじうじする、ウブな二人に、一刀たちはほほえましく思い、チャチャゼロは「甘アマダゼー」と濃いコーヒーを欲していた。
さて、画面上を見てる皆さんはもうお気づきであろうか?
実はこの世界は銀魂を中心とした、東方やネギまや恋姫、その他のアニメキャラやオリキャラが混じった銀魂の平行世界なのです。
ここは歌舞伎町なのは確かだが、同時に人里でもあり、近くには、魔法の森や迷いの竹林などもあり、電車に乗れば麻幌学園、海を渡れば外国、火星に行けば魔法国があるなど、東方やネギまなどの地域がある。ただし、聖フランチェスカ学園(その他特定の学園や地域)だけは無く、そのため一刀は聖フランチェスカ学園の制服ではない。で、一刀の格好はというと、銀時の羽衣の青雲を赤に変え、背に金の十文字の上着と、その上に両腕や腰を黒いベルトでグルグルに巻きけ、上着の下は黒のTシャツに白いズボン、そして黒ブーツと着こなすなど銀時にすこし偏った服装だ。
説明を戻すが、ここは幻想郷ではないので博霊結界は存在せず、また、人外たちが一般に徘徊するため麻幌学園には御認識する結界もない。また、ネギまは原作とちがい魔法国は幻想ではなく現実の者たちなので創造主の掟で消されることは無い。ちなみにだが、あやか、千雨、エヴァなどは原作から一年後、つまり中等部を卒業しており、この世界では十五歳は立派なに働くことができるので、万事時で働いてもさほど問題ない。
シナンプは天人二分類され、カオスは攘夷戦争時にシンナプスの最終兵器と開発されたエンジェルロイドで、セイバーやライダーは対天人用に魔術師や魔法使い、技術者が魔法と科学で作られた人工生命体『サーヴァント』で正式名所は『第五世代型サーヴァント:セイバー』『第五世代型サーヴァント:ライダー』だ。また、マスターはセイバーがナギ、ライダーが銀時となっている。
剣姫は地球の古い種族であり、忠義はなくてもマスターサムライになることができ、マミなどの魔法少女は魔姫と呼ばれる剣姫と対となる種族のため詐欺師(QB)と契約しなくても魔法少女になることが出来、地球では剣姫と魔姫は二天姫と呼ばれ、傭兵三大部族と同様の戦闘民族。また、シャナは蓬莱と同様に三大部族に隠れていた『フレイムヘイズ』と呼ばれる伝説の部族であり、“天壌の劫火”アラストールの娘となっており、コキュートスはない。また、自在法は魔法に属している。
愛沙など恋姫のヒロインたちは全員独自の会社を設立、桃香、華琳、雪蓮、月、麗羽を会長にした『蜀カンパニー』、『魏軍事開発局』、『孫呉温泉組合』、『童卓コーポレーション』、『袁家警備会社』で社員として働いている。ちなみに愛沙は蜀カンパニーの副会長で桃香の右腕だが休暇のときは一刀の元におり、原作どおり一刀のことをご主人様と呼んでいる。
ヤミは原作どおりであり、幼いころ兵器として攘夷戦争に参加したことがある。
次に銀時とその義妹の夜真斗と夢叉子と、ナギ、一刀について説明しよう。
四人は寺小屋からの親友で攘夷戦争時共に戦った仲間であった(途中、ナギが紅い翼を結成し火星にある魔法界の大戦に参加し離脱)。
銀時は原作どおり『白夜叉』の異名と鋼龍を片手に圧倒的な武力で敵を蹂躙するため敵味方から『白銀の龍神夜叉』『鋼色の龍を従える白き鬼』と呼ばれ、夜真斗は赤い番傘を武器に戦場を優雅に歩きながら襲い掛かる敵を一瞬のうちに薙ぎ払い肉塊とさせる戦い方から惚れ惚れする容姿から『鬼姫』、夢叉子は素手で敵を慈悲なく千切っては投げ千切っては投げと悪鬼羅刹のごとく虐殺することから『黒羅刹』、この鬼のように強い三人の兄妹を合わせて『殲滅の三鬼士』と呼ばれた。
ナギもまた銀時同様原作どおり『千の呪文の男』に『最強の人間』『バグチート人間』『つーか本当に人間なのかコイツマジで』『イケメンだけど絶対バツイチになるなー』といろいろとあり、得に相棒のアヴァロデウスを使って自身オリジナル魔法で殲滅する姿から『赤と紅の魔法』『魔法紅帝』がお気に入り。
最後に一刀はとある理由により戦時中は出身地不明、年齢不明、種族不明と自身の正体を隠していたがその器量やカリスマ、新しい知識や思考によって仲間のピンチを助け援助し味方から『天の御使い』、その知識と指揮能力と慈悲に仲間を何度も勝利に導いたことより『常勝の旗手』『天下一のお人よし』、そして破龍を使用としたとき敵から『天罰』『災異の御子』と畏れられるなど様々な異名がある。
銀時「ずいぶん凝ったオリ設定だな。ってか、一刀。おまえの設定ってなに?後半の異名でなにやった?めちゃコエーんですけど?しかも正体不明って、尼寺で円盤に乗ってるお漏らし妖怪かテメェ?」
一刀「いろいろと事情があるんで今は秘密です。それと、ぬえちゃんの侮辱になるので本人に言わないように」
ナギ「俺はまぁ原作寄りで別にいいけどよぉ…この『イケメンだけど絶対バツイチになるなー』の二つ名ってなに?誰かの悪意を感じるんだけど…?」
夢叉子「だが、事実だろう?実際、自己中心とチャランポランと自尊心の性格が災いして夫婦の仲が冷め切った挙句、育児放棄とばばかりに息子ほったらかして、とうとう今じゃー奥さんから離婚届に判子を押せって攻められるほど状況だしな」
ナギ「ぐさっ!?」
夜真斗「夢叉子!?それはナギの前では禁句ですよ!?」
ナギの胸に鋭い言葉の矢が突き刺さった。
その痛みになんとか耐えるのだが、同作品で息子の元教え子たちが次の矢を装填する。
千雨「そういえば、あの子供先生、すっかりこのマダオに幻滅して、いまじゃーあのアルアル娘二号の親父を自分の父親だと思っていた口ぶりだったな?」
あやか「そうですわねー。ネギ先生、今ではナギさんのように立派な魔法使いより、『星坊主さんみたいな苦しんでいる人たちを助ける宇宙の掃除になりたい!』言っておいでましたわね〜」
ナギ「ごっほ!?」
エヴァ「私たちが卒業して早半年。母親のアリカ共に宇宙に旅立った坊やは今頃どうしてるんだろうなぁ」
愛沙「どっかの星で武者修行しながら強い御仁と戦ってるんでありませんか?あの子、あーみえて師匠の影響をうけているせいか性格が戦闘狂いになってしまってるので」
ライダー「きっとナギ殿みたいなチャランポランではなく芯の通った立派な戦士になってるかもしれませんね」
鋼龍『そうなると完全に親子の縁が切れるな』
破龍『もはや修復不能なのです』
チャチャゼロ「積ンデンナー」
ナギ「ぐっが!?」
シャナ「一緒に付いていったアリカが苦労しそうね」
十兵衛「もしかするとナギよりもかっこいい再婚して新しいお父さんと一緒に暮らしたりして?」
ナギ「だっは!?」
銀時「たしかにあの姫さん中身がきついけど外見は美人だしな」
フラン「ナギと違って世渡り上手だしねぇ〜」
魔理沙「私としてはどうしてこんな駄目な鳥頭と結婚したのか未だに不思議だ」
カオス「愛というのは火と火が合わさって激しく燃えるように出会いは情熱的になるけど、すぐに燃え尽きる。それを人は結婚という」
霊夢「あら、チビの癖にうまいことをいうわね」
アッハハハ、と会話が弾むが、言葉の凶器で集中砲火されたナギにいたっては、彼らの足元で大量の言葉の凶器に突き刺さったまま血塗れの死体となって倒れていた。
ヤミ「さすがの最強の魔法使いも、リアルな家庭問題に耐え切れなかったようですね」
アヴァロデウス『日頃の蛮行のツケだな』
一刀「いままで調子に乗った結果がこれか。救われない」
セイバー「もはや、弁護しようのありませんね。ナギ、強く生きてください」
マミ「マスター(師匠)、希望を持って!」
ほぼ見捨てられた中で、マミだけがナギに同情し励ます。
ちなみに、セイバーはナギのサーヴァントであり、攘夷戦争時代から背中を預けた戦友であり、マミは両親が事故で他界し、同士に魔法少女として覚醒したころナギに拾われて、魔法での戦いなど教えられたのでナギのこと師匠として慕っていた。また、二人とも異性としてナギに好意をよせているのだが本人はまったくきづいていない。
ナギ「ちくしょう〜。原作じゃー作中最強キャラでネギより主人公体質のオレがこんな哀れな目に会うんだよ〜誰かオレに人生の希望をぷり〜ず…」
「あらあら、かわいそうなナギ。泣きたいなら、私の胸貸してあげるよ♪」
ナギ「おっ、ありがとう――って、こいし!?」
こいし「そうでーす。あなたの癒しの天使、こいしちゃんだよ♪」
そう言ってかわいくウィンクする少女は『古明地こいし』。無意識を操る程度の能力という最高のステルス能力で他人に気づかれずいろんな場所に放浪する風来坊娘である。
また、ナギが(未だ)既婚していても気にしないナギに激ラブである。
こいし「いいかげん昔の奥さんのこと忘れて私と一緒に暮らそうよ〜。わたし一生ナギのこと面倒みてあげちゃうよ〜」
ナギ「イヤイヤイヤ!まだ離婚してないから!そもそも幼女に手出すほど落ちぶれてねーから!とくにヤンデレ幼女はいりませんので引取りください!!」
こいし「うっふふふ、そんなこといって、ほんとうはまだまだ女の温もりをほしいんでしょう?大丈夫、わたしならアリカよりもっとナギのこと気持ちよくできるよ///」
セイバー「……ナギ…あなたには失望しましたよ…(騎士王として女を捨てた身ですが、ずっとそばにいたのに女として見れくれなかったのは屈辱ですよ…///)」
マミ「…マスター……あなた…そんなに餓えてるんですか…?(言ってくれれば私がアリカさんの代わりに…///)」
ナギ「いっぺん脳外科でその色ボケした脳みそ取替えってこい!それと、お前らまでうのみすんな!!」
こいし「もう強情なんだから〜。そんな態度とるならこっちだって考えがあるよ」
そう言って取り出した一本の鎖。その先端には大型犬用の首輪があった。
ナギ「ちょっ!?その鎖でいったいなにを…?」
こいし「うっふふふふふふ♪ナギがわたしを愛してくれないなら、いっそのことわたし無しでは生きられないように調教しちゃえばすべて解決だね♪わたしって頭いい〜♪」
ナギ「どこが頭いいんだ!?そんなもんお断りだ!!」
病んでいるこいしから逃げようとナギが出入り口に走る。しかし、こいしは巧みに鎖を操りナギを足を巻きつけてナギをこけさせた。
そのまま倒れているナギの背中に跨り、こいしはナギの首に首輪をつようとする。
こいし「サァ、ナギ。ワタシトイッショニジゴク(旧地獄)ニイコウ♪」
ナギ「嫌だー!?ヤンデレ娘のペットにされるのは絶対に嫌だー!!」
背中に乗っかった悪魔を振り払おうとジタバタと暴れるナギ。
セイバーとマミもこいしの暴行を見過ごせず、まナギを助けようと二人係でこいしをナギから引き剥がそうとする。
しかし、身体的に一般の子供と変わらないこいしより、成熟したナギたちのほうが有利なのはずなのに、思考回路が逝っているせいか、こいしの狂気の影響なのか、ナギから引き剥がすことができない。
恐るべしヤンデレの執念。
ヤミ「やっぱ銀時とナギって似てますね…。もう思考回路とか性癖とかオチとかいろいろと似すぎてます」
シャナ「ほんとうは血のつながった兄弟じゃないの?」
夜真斗「そんなことありません!お兄様の兄妹は私たちだけです!」
夢叉子「そうだぞヤミ。私たちは血が繋がっていないが銀時の妹は私たちだけだ。――まっ、義兄妹だから結婚もセッ○スもできるけど」ボソ
一刀「あれ、なにか言った夢叉子?」
銀時とナギの兄弟疑惑が大きくなる中、夢叉子に銀時とナギ以外全員は思った。
この義兄妹、一線越えなちゃいいが。
比較的常識人である千雨と一刀、霊夢を中心に銀時を心配し、恋や愛にお年頃の十兵衛とカオスと魔理沙は興味津々だった。
で、義妹二人に好意を抱かれている銀時はというと、未だ頭と胴体にへばり付いているフランとエヴァを引き剥がそうとしていた。
銀時「おまえらいいかげん離れてくんない?さっきから重くて疲れるんだけど?」
フラン「やーだ♪銀時ニュウムを補充中だから離れたくない☆」
銀時「銀時ニュウムってなに?銀さんにそんなもん放出しません。下のほうは出るけど」
一刀「それ誰だって放出しますよ?」
エヴァ「くっくく、そう嫌がっているが本当はもっと押し付けてほしいだろ?ほらほら金髪美少女の体だぞ〜欲情するだろう〜?」
特に未発達の胸を銀時に押し付けるエヴァ。まるで夜真斗やあやかなど、恋敵に見せびらかすようにグイグイと銀時に身を寄せる。フランも負けじと、銀時の頭部に自分の胸部を当てる。
ロリコンなら発狂してしまうが、銀時はロリコンでない。無い胸を二つ押し付けられて逆に鬱陶しく不機嫌になりながらエヴァとフランを力技ではがそうとする。しかし、幼い容姿の裏腹に二人は吸血鬼という人外。筋力が人より異常に高く、銀時の腕力より強い。さらい二人は銀時の服にがっちりしがみ付いているので剥がすことができない。
義妹たちに助けを求めれば…と思ったがやめた。
なにせ、
夜真斗、夢叉子、あやか、千雨、ライダー「「「「………」」」」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
銀時ラブの彼女たちはエヴァとフランにムカッと口を尖らせながら嫉妬のオーラを出して銀時を睨んでいた。
下手に刺激するとこっちが痛い目にあう。そう直感した銀時は相棒の鋼龍に助けを求めようとしたが、いつのまにか破龍とアヴァロデウス共々消えていた。
銀時(あいつら…にげやがった〜!?)
ラブを放出する幼女sに取り付かれ、嫉妬の炎を燃やす恋する女子たち阻まれ、銀時は未だこいしに襲われるナギと同様ピンチであった。
ちなみに一刀と愛沙とヤミとシャナはというとこの修羅場に対し苦笑しており、十兵衛とカオスとエヴァの従者であるチャチャゼロは昼ドラを見るような目で「修羅場〜♪」と笑いながら観しており、霊夢と魔理沙は顔を赤くして「もう勝手にして」と見ないフリをしながらチラチラと銀時とこいしに縛られかけているナギを覗いてた。
むろん、助ける気はさらさらない。
二匹の吸血鬼幼女は侍に、病んだ無意識の幼女妖怪は魔法使いに、好き好き大好きとイチャつくこの甘い空気と殺伐とした殺気が万事時に満喫する。
そんな時、
新八「テメェらなに白昼イチャコラしてんだァァァ!!ここをカップリングの大バーゲンセールですかコノヤロー!!」
通勤してきた新八がこのラブが満喫した空気をぶち壊すように激しいツッコミを炸裂させた。
これに対し銀時たちは、
全員『……誰?』
新八「志村新八だよ!銀魂に必要なツッコミ役の志村新八!!冒頭の地の文で紹介されただろう!!なに新キャラみたいな反応してんだ!?」
銀時「そんな奴、ウチにいたかか?」
夢叉子「さぁ?ただのオリキャラじゃないのか?」
新八「オリキャラは貴女でしょうが!人気ゲーのモデル使ってるからって調子にのんな!銀さんの隣はツッコミ役の僕のもんだ!ツッコミ役は僕だけだァァァ!!」
銀時「ホモくせーこというじゃねーよ。キモちわるいぃ…。そもそも夢叉子はツッコミ役じゃねーぞ」
新八「でしょうね。なんたって銀さんのツッコミ役はこのぼk――」
銀時「うちの千雨に決まってんだろう」
新八「そこは新八でしょうォォォォォ!!なんでこんな僕被りのアマに僕に居場所を取られてるだ!僕とそのアマとどう違うんだ!?」
銀時「そりゃーもちろん、声がデケェだけのおまえと違って的確にツッコンでくれるし、何かと面倒みてくれるし。あと、なにかとかわいいところあるし」
マミ「くわえて花の十五歳♪これはいい物件ね♪」
一刀「もはや、ヒロインっていいようがないよな千雨ちゃんて」
愛沙「主人公のボケにヒロインがツッコミするは王道ですね」
カオス「ヒロイン力が半端ないのね♪」
十兵衛「うん♪やっぱツンデレメガネは重要だよね〜♪」
ナギ「ぶっちゃけネギまのヒロインは姫子ちゃんじゃなくって、こいつじゃねーかと思ったわ。性格とリアクションがもうヒロインだったな。なにかとネギのこと支えたし」
新八「まさかのベタぼれ!?しかもヒロイン認定のツッコミ役決定かよ!?萌えか!?萌えに負けたのか僕は!?」
ツッコミ役解任の危機に慌てる新八。
また、まさか褒めるとは思ってもいなかった千雨は恥ずかしさのあまり顔を赤くし「別にうれしくなんてねぇよ…///」と天邪鬼となっていた。
ツンデレありがとうございます!
新八「ヒロインといえば神楽ちゃんは?ゲロインだけど一様銀魂のヒロインなのにさっきから姿がみえませんが…?」
ヤミ「神楽なら、ソコ…」
ヤミが指差した壁側でオレンジ色の髪の少女が白い大きな犬にもたれながら酢昆布をしゃぶっていた。
銀魂で一様ヒロインの『神楽』と神楽のペットの『定春』である。
神楽「もう、色ボケどものラブラブは耐え切れないアル。私は空気になってるから、キスだろうが小作りだろうが勝手にするがよろしいヨ。ケッ」
定春『わふぅ』
エヴァ「あのアルアル娘、最後まで空気にされたから拗ねてんぞ」
夢叉子「目が完全に座ってんな〜。もう瞳に光がない」
フラン「神楽、元気出して〜?」
新八「しっかりして神楽ちゃん!!このままだと僕たちの居場所が、銀さんの隣がオリ設定のカップリング共にとられちゃう!!」
新八が心配するが神楽は聞く耳をもたず唾を床に吐き出して酢昆布をしゃぶりつづける。
千雨「銀八、なんとかしろよ。さすがにかわいそうすぎんぞ」
銀時「たく、しょうがねーな。夜真斗」
夜真斗「ハイ♪夜真斗におまかせを♪」
そう言って夜真斗が取り出したバケツいっぱい入ったアイスであった。
夜真斗「神楽ちゃーん!私の手作りアイスいっぱい作ったのでみんなと一緒に食べましょう♪」
新八「夜真斗さん。出番削減されてネガティブ状態になっている神楽ちゃんに、さすがにアイスで機嫌がとれるわけ――」
神楽「キャホォオオ!!アイスアル♪」
新八「復活早!?」
夜真斗をもっていたアイスのバケツを奪い、おいしそうに頬張る神楽。
また夜真斗は定春のためにペット用にアイスを作っており、そのアイスを定春の前に置くと定春はうれしそうに食べはじめた。
神楽「やっぱ夜真斗の作ったアイスおいしいアル!」
定春『わん♪』
夜真斗「うっふふふ♪喜んでくれてなによりです。さぁ、皆の分もたくさん作ったので食べてください♪飲み物のラムネもたくさんありますから♪」
新八以外『わーい^^』
新八「……」
アイスとライムを飲み食いする銀時たち。
さきほどの修羅場がどこにいったのか、もはやホームパーティーの雰囲気になった。
そんな中、ひとりぽつりと立ち尽くす新八は、このほんわかした空間を作り出した大和撫子に戦慄していた。
新八(こ、この人外魔境を通り越した混沌を支配しやがったァァァァ!?)
銀魂、それもキャラの個性のぶつかり合いが激しいクロスオーバーの二次創作は、一言で表せば無限に広がる混沌と宇宙戦争か。
そんな世界で、ただでさえ個性が強すぎる銀時たちを甘味と胃袋で掴み、纏め上げたというこの偉業。
オリキャラという一番個性が強くでるはずが、逆にオリキャラ特有のオリ設定で各キャラを懐柔させた器量の良さ。
混沌の絶望の果てに輝く希望――アンドロメダの微笑み!?
まさに、俺の理想の嫁!
絵に描いた餅。
理想の女性がここにいた!?
新八(これが伝説の戦艦を名を冠した人をモデルにしたオリキャラの存在力というのか!?)
夜真斗「新八くん?」
新八「あっはい!」
あわてて返事する新八のまえに夜真斗がガラスの容器に乗ったアイスとスプーンを渡した。
夜真斗「新八さんもどうぞ♪」
新八「………(ぱく)」
一口食べる新八は冷たく甘いアイスを味わいながら考える。
自分が知ってる女性(主に実姉)と違って可憐で腰が低く、誰にも優し正真正銘の大和撫子。
そんな人が目の前にいることに新八は…、
新八「お兄さんと呼ばせてください!」
銀時「何でだ!?」
銀時に深く頭を下げて頼み込んだ。
素はいえ童貞である新八の純情を弄ぶとは、夜真斗恐ろしい子!?
そんな時、電話が鳴った。
ちょうど近くにいた夜真斗が受話器をとり電話に出た。
夜真斗「はい。こちら万事屋銀ちゃんです♪あっ、源内さん?えぇ、…なるほど…わかりました。お兄様に伝えておきます」
夜真斗は内容だけ聞き受話器を置いた。
銀時と一刀がアイスを食べながら夜真斗に聞く。
一刀「誰からの電話だったんですか?」
銀時「依頼か?」
夜真斗「はい、源外さんたちからの依頼です」
その単語聞いた途端、銀時とソファに座っていたナギが嫌そうな顔をした。
銀時「あのマッド共からかよ、絶対いやだz――」
夜真斗「来ないなら、今までのツケを払えって言ってましたよ?あと、依頼料として五十万ほど用意してるとか?」
銀時、ナギ「「よし、おやつタイム終了!仕事に行くぞ!」」
全員『現金だな、オイ!!』
鋼龍『…銀時…^^;』
アヴァロデウス『なぜ、私はこんな奴を相棒と選んでしまったんだろうか…;』
破龍『ほれたよわみではありませんしゅか?』
金は天下の回りものというべきか、金が関わると素直になる銀時とナギに一刀がツッコンだ。
言っておくが、鋼龍とアヴァロデウスと破龍は彼らは顕現しておらず声だけが室内に響いている。
銀時「んで、お前等も付いてくんかよ?」
魔理沙「そっちのほうが、おもしろそうだしな♪」
霊夢「どうせ、暇だしついていくわ」
フラン「銀時がいくならわたしも行く〜♪」
こいし「こいしも〜」
あやか「念のため全員で行ったほうがよろしいかと?」
セイバー「あの人たちに関わると碌なことがありませんしね」
ライダー「右に同じくです」
と、いうことで銀時達、は依頼人の源外の工場を目指して万事時から出発した。
その道中で……、
「あら、万事時揃ってどっかお出かけ?」
「サーヴァントである俺たちを内緒とは無粋だなマスター」
「余を呼ばぬとは失礼極まりないぞ奏者よ?」
「タマモを抜きにするなんて、ひどいですよご主人様♪」
銀時「おっ、アルクェイド」
一刀「アーチャー。それに、赤セイバーにキャス狐まで」
フラン「わーい♪アルクェイドおねーさまだ〜♪」
エヴァ「こら!先輩に失礼だろう!」
愛沙「ぐぅ、よりによって私とご主人様と一緒のとき出くわすとは…」
出くわしたのは月姫の『アルクェイド・ブリュンスタッド』、Fate・Fate/EXTRAの『アーチャー』とFate/EXTRAの『セイバー(表記:赤セイバー)』と『キャスター(表記:キャス狐)』だった。
なお、アルクェイドは原作どおり吸血鬼の始祖である真祖の一族に作られた人工真祖で遠野志貴の自称彼女。ルーツが違うが同じ人工的に作られた真祖のエヴァにとって彼女は先輩であり憧れ的存在だ。また、金髪で懐が大きく面倒見がいい巨乳美人とフランにとって理想的な姉的な存在であり実姉以上に姉のように慕っていた。
アーチャーと赤セイバーとキャス狐はセイバーよりも新型サーヴァント『エクストシリーズ:ナンバー02:アーチャー』『エクストシリーズ:ナンバー01:セイバー』『エクストシリーズ:ナンバー03:キャスター』で三人とも一刀のサーヴァントである。むろん、暴君と狐は一刀に好意を寄せており、愛沙や恋姫たちは、この二人を(最大の恋敵として)危険視していた。
ナギ「めずらしい組み合わせだな」
アーチャー「丁度、万事屋に行く道中出会ってな」
アルクェイド「ほんとなら志貴とデートだったんだけど、試験勉強の邪魔ってブランコ妹に追い出されちゃって、暇つぶしに万事屋に以降等としてたの。それに、銀時と夜真斗がつくるデザートおいしいし♪」
銀時「うちは喫茶店じゃねーぞ」
夜真斗「あっはははは、今度志貴さんたちの分をつくってもって行きますね」
赤セイバー「それで、どこを行くつもりだったのだ奏者よ?」
一刀「源外さんの工房だ。あのマット共の依頼でね。依頼内容は知らないけど、たぶん新しい発明の実験なんだろう、きっと」
魔理沙「だよなぁ〜。しかも、あの5人が協力して作ったモノって、ろくなモノがないぜ銀時」
銀時「そうだな…。俺の木刀なんか何故か醤油刺しに改造されたし…」
神楽「私の傘も同じネ。せめて卵かけご飯用にダシ醤油してほしかったヨ」
夜真斗「えぇ、私の傘もアイス用にシロップか生クリームかチョコレートソースが出るようにしてほしかったです」
新八「そこ重要!?」
こだわる神楽と夜真斗に新八がツッコンだ。
フラン「フランのレーヴァンティンは紅茶がでるようにされたよ」
セイバー「私のエクスカリバーと鞘は、剣を塩、鞘に胡椒を出るようにされました…」
シャナ「私なんて贄殿遮那は黒酢が出るように改造されたわ!」
十兵衛「十兵衛の刀、トマトジュースが出るやつに改造されたよ〜」
エヴァ「生活に役立つならまだマシなほうさ。私なんて何故かお気に入りのマントをA.B.C.マント仕様にされんだたぞ」
カオス「羽をフリーダムガンダムの羽に改造されかけたよぉ…」
霊夢「私の払い棒なんてビームサーベルよ」
魔理沙「私のミニ八卦炉は太陽炉にされたぜ」
チャチャゼロ「オレナンテ危ウク、ゼロシステムヲ組ミ込マレルトコロダッタゼ」
ヤミ「私はアルティメットガンダム細胞を注入されかけました」
ライダー「私なんて仕事用のマウンテンバイクにミーティアン(自転車専用)をつけられましたよ!しかも、制御不能で暴走した上マウンテンバイク諸共爆発!うぅ〜貯金を貯めて買ったのにあんまりです〜;;」
マミ「それは災難でしたね…;」
新八「ってか後半ガンダムネタばっかですね…;」
夢叉子「大方、ガンダムに嵌ってやったんだろうぉ。あいつらの性格からして断定できる」
千雨「ぜってぇー面白半分でやってるぜ、アレは…」
アルクェイド「あっははははは♪なにそれ?おもしろ〜い♪」
鋼龍『笑い事ではない!あいつら天滅器を調べるために私たちを無理やり分解しようとしたのだぞ!?冗談ではない!!』
アヴァロデウス『まったくだ!これだから未知と知識欲に駆られた科学者は嫌いだ!そのおかげで破龍がトラウマになってしまったわ!』
破龍『ドリルが!?アームが!?ケーブルがわたしの内を侵してッ!?イヤッ駄目!?わたしの中をいじらないで――イッヤぁぁぁぁあ!?ごしゅじんさちゃまだすけてぇ〜!?』
一刀「破龍しっかりして!?俺はここにいるから!?」
文句を言う被害者たち。
とくに、破龍は相当怖い目にあったのであろう、トラウマを思い出し発狂していた。一刀が声をかけて宥め、なんとか落ち着かせた。
アーチャー「もはや、その時点で嫌な匂いしかしないんだが?」
ナギ「まったくだぜ。どうしてマッド共の依頼、受け取っちまったんだか…」
千雨「金とツケにくらんだ白と紅のマダオのせいじゃねーの?」
銀時「それはそれ、これはこれ。まっ、なんとかなるって」
霊夢「はぁ、どうだかね〜……」
マイペースな銀時に霊夢がため息を吐いた。
アルクェイド「ねぇねぇ、私もついて行っていいかなー?」
銀時「マジで?」
アルクェイド「マジマジ。だって銀時たちが行くところ、おもしろいテンプレがあるのは必然だもん♪」
赤セイバー「うむ、どんなときでもトラブルが起こるのは主人公の宿命だな。主人公体質の奏者を護るのもサーヴァントである余の役目だ。余も付いてってやろう」
キャス狐「ご主人様の隣で支えるのも良妻狐の役目です♪てーゆか、運命共同体(ハート)」
そう言いながら赤セイバーとキャス狐は一刀の両腕に腕を回して、抱きつく。
むろん、二人の豊満な胸が一刀の腕を挟むため、一刀は顔を真っ赤にし、恥ずかしがる。
赤セイバー「ほら、余がエスコートしてやる。ありがたく思えよ」
キャス狐「ササッ、いきましょうご主人様♪――嫉妬将から遠く」クスッ
一刀「ちょっ、二人とも!?///」
一刀をひっぱりながら源外の工房へ向かう。
なお、振り向くさまに、キャス狐は奥手で出遅れてしまった愛沙にまるで嘲笑うかのように艶やかな笑みを零した。
愛沙「あの痴女と女狐めぇ〜!!私のご主人様を独占しおって〜!?」
愛沙は武器である青龍円月刀を握り締め、怒りに震えた。
愛沙「ご主人様もご主人様ですよ…!私たちほったらかしにて、あんな幽霊モドキをはべらすなんて……――コウナレバイッソノコトコノ手デゴ主人様コロシテ、ワタシダケノモノニ…」
ウフフフフ、と、妖しく瞳を光らせ笑みを零す愛沙。
その殺意と狂気に銀時たちは恐怖する。
ナギ「…銀時、あれヤバくないか?もう、桂○葉の末期みたいになってんだけど?」
銀時「俺らも人のこといえねぇーけど、アレは一刀の問題だしほっとけ。ってか、関わったらこっちまで被害にあう」
銀時とナギはその内、一刀が背中から包丁でぐっさり死ぬか、鉈で首をぶった切れられて死ぬか、腹をめった刺しにされて死ぬか、と、スクールデイズ的なバットエンドを浮かべた。
アーチャー「やれやれ、我がマスターの女たらしには困ったものだ…」
チャチャゼロ「皮肉ヲ言ッテルトコ悪イガ、テメェモ人ノ事イエネーンジャネ?(原作)」
アーチャー「………むぅ」
チャチャゼロに一本取られ、言葉を詰まらせるアーチャー。
その後一行は源外の工場へ向かった。
銀時「おーい、じーさん、河童、トラビキニ、エセ中国ぅー、でこメガネー、ピンク姫モドキー」
銀時が工場の玄関先で声を掛けた。
すると工房からゴーグルをかけた老人と緑の帽子をかぶった少女を先頭に数人出てきた。
源外「来たか銀の字。一の字とナの字たちもいっしょか」
超「よくきたネ♪」
沙和「まってたなの」
真桜「なんや、仰山きおったわー」
にとり「これまた百鬼夜行だね、銀時」
ハカセ「こんだけいると爽快ですね」
ララ「ヤミちゃんもおしさしぶり〜♪」
茶々丸「いらっしゃいませマスター」
凪「わざわざ来てくれてありがとうございます、隊長」
イカロス「おまちしました」
ニンフ「えらく、大量に引き連れてるわねぇ」
平賀源外はカラクリ技師で、河城にとりは妖怪の山に住む河童で河城重工のエンジニア。
ララ・サタリン・デビルークは銀河の半分を統一するデビルーク星人の第一皇女。むろん、原作通り結城梨斗に大好きで、地球との交流の一環として彼の家に双子の姉妹と一緒に住んでいる。
楽進(真名:凪)、李典(真名:真桜)、于禁(真名:沙和)の三人は直属の部隊『北郷三羽隊』のメンバーであり、現在は魏軍事開発局で働いている。
イカロスとニンフはカオスと同じく戦闘用エンジェロイドで原作通り桜井智樹に仕えている事になっている。因みに智樹は江戸一の最低変態スケベであり、つねにエロいことが無意識に100パーセント起こすラッキースケベの梨斗とあわせて『江戸の超変態双璧』してかなり女の子達に嫌われている。
超は原作通り未来から来た未来人があるが、実は並行世界つまり原作のネギまの未来から超鈴音である。どうやら誤ってこちらの世界に来てしまったらしく、しかも、生真面目に原作通りに未来改竄を行おうとした。今ではハカセこと葉加瀬聡美共々麻帆良学園を卒業しにとりの河城重工でやっかいになっている。茶々丸は原作通りエヴァの従者であり普段はお登勢の所でバイトしている。
ちなみに一の字は一刀、ナの字はナギのことである。
「とにかく入れ」と源外に言われて、銀時達は工場へ入ると、中には――ー
万事屋全員『うおおおおおおおおお!?』
工房の中央に機器と極太のケーブルに繋がれたメカニカルな巨大な柱の形をした装置が三つが佇み、真ん中の一番大きい柱には扉らしものがついていた。
ギミック満載な巨大な装置に銀時たちは驚く。
魔理沙「何これ!?すげーぜ!」
シャナ「結構、デカイわね…」
アルクェイド「かっこいい〜♪まるでSFに登場する転送装置みたーい♪」
新八「SFの転送装置ってアルクェイドさん?一様ここ銀魂を中心にしてる世界だから、SFなんですけど…;」
源外「がっははははは!猫吸血鬼の言うとおり!こいつはよ、いわゆる次元転送装置だ」
神楽、十兵衛、カオス「「「次元転送装置?」」」
にとり「ターミナルと同じで、生身の人達を別の惑星に移動だけじゃなく別次元にも移動できちゃう優れものさ」
超「さらに、私が発明した懐中時計型カシオペの原案を組んでるから、過去だろうが未来だろうが並行世界だろうがいけるわけネ」
ララ「つまり、これを使えば大人数で、行きたい場所と時間にすぐにいけちゃうってわけなの♪」
ヤミ「これはまた、すごいものを発明しましたねプリンス」
マミ「これさえあれば、雨の日でも、限定品で売り切れたときでも、ほしい紅茶の葉が手に入るわ♪」
ニンフ「欲が小さいわね、あんた」
一刀「それで、俺たちに依頼した理由は?」
源外「銀の字たちには装置の中に入って瞬間移動してもらうためじゃ」
銀時「ようするに実験体なれっと?」
ハカセ「そういうことです」
あやか「それって危険ではありません?」
千雨「最初は動物実験からするもんじゃないのか?」
沙和「そんなことしたら動物団体に訴えられちゃうのなの!!動物がかわいそうなの!」
千雨「あたしらはかわいそうじゃねーのかよ!!」
真桜「安心しぃ。ちゃーんとシュミレーションを百回以上してメンテも念入りにしてるさかい、爆発して分子結合でごちゃ混ぜの肉塊になるなんてオチはないから♪」
エヴァ「さらっと怖いことをいわないでくれ…;」
源外「安全性はわしが保証する。さっさと入れ」
銀時「ハァ、しょうがねぇ。ちゃんとツケちゃらと料金をくれよ」
源外「わーてるよ」
銀時は頭を掻きながら言った。
イカロスとニンフが機器を操作して次元転送装置の扉を開け、銀時は装置の中に入ろうとした時、後ろについてくるアルクエェイドとフランたちに振り向く。
銀時「オイ、お前等も来るのか?」
アルクェイド「当たり前よ。こんな面白そうなの、乗るに決まってんじゃない」
フラン「私も銀時に付いていくもん」
一刀「銀さん一人にしとくと、あぶなっかしいから俺もついていきます」
夢叉子「私も、ギンがサボらないように見張る役目もあるしな」
夜真斗「私はどこまでもお兄様のそばにいますから」」
銀時「おまえら俺の両親ですか?」
ナギ「うんじゃ、俺は負けた分を取り返しにパチンコでも――」
一刀、夢叉子「「おまえも来るんだ!」」
ナギ「チッ」
こいし「ほら、ナギも入ろ?」
魔理沙「霊夢。私たちも行ってみようぜ!」
霊夢「魔理沙だけ行けばいいじゃない。私は乗らないわ。私の勘で乗っちゃいけないって言ってるし」
魔理沙「まぁ、そう言わずに、行こうぜ!」
霊夢「ちょっ、魔理沙!」
あやか「さぁ、私たちも乗りましょう」
千雨「あたしはヤダ。あいつらが作ったモンの実験体なんかやるたくねぇ。ただでさえ、博霊の巫女が嫌な予感するって言ってるし…」
十兵衛「そういわずに行こうよ、千雨ちゃん♪」
千雨「ちょっ、押すなって!」
カオス「わーい♪」
エヴァ「茶々丸、ほんとうにこの装置大丈夫だよな?」
茶々丸「ご安心ください。不死身のマスターなら、失敗しても電子レンジに入れた卵みたいに木っ端微塵になるだけですので」
エヴァ「冗談だよな?冗談でいっていってるよな貴様?」
チャチャゼロ「イイカラトットト入レ」
アーチャー「さて、俺たちも入るべきかな?」
セイバー「無論、私たちも入るべきです」
ライダー「マスターだけ危険な目に合わすなど、それこそサーヴァント失格ですしね」
赤セイバー「奏者を一人にするほど、無粋ではない」
キャス狐「地獄であろうが天国であろうが、はたまた銀河の果てでもお供しますとも」
アーチャー「フッ、そうだな」
新八「僕達も行くしかないようだね」
シャナ「気が進まないけど…」
神楽「この装置、こんなに乗って大丈夫アルカ?」
源外「それは作者の都合だ」
新八「源外さん、メタ発言よしてください」
ヤミ「そんな、ことより早く乗りましょう」
と、次々と装置に入っていく。
そして、
愛沙「なぜ、私と定春だけ居残りなんですか!?」
定春『わん?』
愛沙と定春だけが装置に入れなかった。
源外「定員オーバーだ」
ハカセ「こちらも万事全員に加えてほかの人たちまで来るとは想定外だったので…」
超「さすがに全員が入れるスペースは作ってないネ」
愛沙「うぅ〜ご主人様〜〜T_T」
一刀「愛沙、今回はおとなしくまっててくれ」
神楽「定春。愛沙とお留守番ネ。お利口に待っとくアル」
定春『わん!』
閉まられた扉のガラス窓に愛沙はキャラに似合わず女々しそうに泣く。
その隣で定春だけが利口に返事をした。
千雨「にしても暑いなぁ…」
シャナ「まるで満員電車ね」
カオス「おしくら饅頭〜」
新八「アタタタ!?カオスちゃん!羽が!羽の先端が当たってるって!?」
銀時「こんなに乗り込めばあたりまえっか……オイ、ジジィ、トラビキニ、さっさとしやがれ!」
真桜「任せろ!」
源外「それじゃ装置を作動させるぞ」
源外は装置のスイッチを押した。
源外「ちなみに銀の字。どこに移動するかは俺達にもわからんから気を付けろ」
銀時「ジジィィィィィィ!そう言う事は先に言えぇぇぇぇ!」
銀時が怒鳴った直後だった。
ビービービービー。
突然装置から警報が鳴り響いた。
銀時「おい!ジジィ!何だよこれ!?」
千雨「なんか、やばそうな警報が鳴ってるんだけど!?」
銀時は装置の外に居る源外に怒鳴った。
源外は申し訳なさそうに口を開く。
源外「…すまん銀の字。なんでか知らんが機械が暴走した」
銀時「ジジィィィィィィ!また欠陥品作りやがってぇぇぇぇぇぇ!」
一刀「しょっぱなから暴走する機械なんて作るなよ!!」
霊感「やっぱり勘が当たってた!?」
ナギ「テメェらどうしてくれんだよ、こんちくしょう!」
安全を保証するといった直後に暴走と、銀時たちは青筋を多く浮かべながら怒鳴った。
アルクェイド「これこそテンプレね☆」
フラン「アハハ、何処行くのかな?」
十兵衛「ワクワク、ドキドキだね♪」
カオス「愛があふれるところなら大歓迎です♪」
こいし「楽しみだね♪」
マミ「友達百人できるかなぁ〜♪」
シャナ「あなたち、楽しんでられる場合じゃないわよ!?」
セイバー「あと、マミ殿?あなた現実逃避で幼児化していませんか?」
こんな危機的状況のなかでマイペースなアルクェイドたちだった(一人は別だが)。
愛沙「ご主人様!今お助けします!!」
沙和「沙和も!」
茶々丸「同じく。右アーム、ドリルモード・オン」
愛沙と沙和が自分の武器で、茶々丸が右手をドリルに変形させ、次元転移装置の扉を壊そうとするが、
カッキーン!?
愛沙「か、堅いすぎる!?」
沙和「腕がしびれたの〜!?」
茶々丸「ドリルの刃が砕けてしまいました…」
扉に傷をつけるどころか、自分の獲物の刃がボロボロになってしまった。
これに真桜とハカセが愛沙たちに近づいて説明する。
真桜「無駄やで、沙和。装置にはあえて外部から壊れないようボディーにはダイヤモンドの100倍の硬度をもつ超合金を使ってりさかい、あんたらの腕じゃ無理や」
ハカセ「もちろん茶々丸の装備もです」
凪「くっ、だったら、私の気弾で!」
凪が全身の気を高め、両手に溜める。
十分破壊できるほどを気を最大限まで充電させ――放った。
凪「ハァァァッ!」
見た目はかめはめ波並の極太ビームが次元転移装置に直撃――したと思いきや、凪が放ったビームは装置に直撃した寸前、ビームがガラスが割れるように散ってしまった。
凪「私の気弾が!?」
超「ちなみに、能力とかでマシンが暴走しないよう、あえて能力封じの素材を使ってるから能力は無効されるネ♪」
千雨「もう暴走してるんだろうかエセ中国人ぃいいいいん!!」
なんとも都合の悪いことか。
念のため処置が恨めに出てしまい、笑ってごまかす超に千雨が怒鳴る。
そのとき、装置の中で夢叉子がベキベキと拳を鳴らした。
夢叉子「ダイヤモンドの10倍、100倍だろうが、私のコブシで壊せないほどじゃねー!」
神楽「ぺっぺぺ。わたしの手刀はア○トニ○ン猪木のあごを切り落とすネ」
ヤミ「能力封じでも、私の変身には適応されませんので、使用可能です」
赤セイバー「どういう意味だ?」
アーチャー「そうか…!身体力が高い夜兎の神楽と夜兎以上の腕力もちの夢叉子なら能力封など関係ない!」
キャス狐「能力封じはあくまで異能系だけなので、科学サイドの能力は適用されないから、ヤミちゃんの変身能力が使えるんでした!?」
夜真斗「これなら、装置の扉を壊すことができますね!」
魔理沙「説明乙☆」
ナギ「よしッ!うんじゃ、この先の展開ごとぶっこわせ!」
新八「まさかのテンプレ初の試み!?」
メタを言うナギに新八がツッコンだ。
とにかく希望がみえ、夢叉子たちが扉を壊そうとしたそのとき、にとりが重要なこと言う。
にとり「壊すのはやめといたほうがいいよ。この装置、秘密保持のために自爆システムがついていて、中から破壊されると自爆する仕組みになってるから」
ララ「それも、装置の中心でブラックホールを形成して中にいる対象を装置ごと自己崩壊しちゃうんだよ!すごいでしょう♪」
千雨「すごいでしょう♪じゃねェェェェ!!」
銀時「おもいっきり完全封殺じゃねェェェェかあァァァァ!!」
ナギ「そんな危険なモンつけた装置で俺たちを実験体にすんじゃねェェェェェ!!」
一刀「わざとだろう!?わざと狙ってない!?」
目の前にして希望を完全に絶たれしまい、怒り狂う銀時たち。
もしや計画してやってるのでは?と思えてしまう。
銀時「鋼龍!おまえらでなんとかできねぇのか!?」
鋼龍『無理だな。今、銀時たちがいる空間が不安定で、顕然できん」
アヴァロデウス『無理やり介入すれば、その空間に歪みが生じ大爆発を起こす危険性がある』
破龍『そればかりか、くうかん連動で大地震で起こって関東がほうかいしちゃう、にじさいがあるかもしれまちぇん』
頼みの綱の鋼龍たちでも駄目となり、もはや打つ手がなかった。
ニンフ「まぁ、どっかの世界に行くんだけだから、安心しなさい」
あやか「どこに安心できる要素があるのですか!?」
真桜「信じるや!ウチらの発明を!信じれば必ずなんとかなる!……はず」
ライダー「この状況下で信じらますか!?」
シャナ「もう、こいつら一刀両断していい!?燃やしていい!?」
エヴァ「茶々丸ゥゥゥ!そこにいる馬鹿発明家ども今すぐ、切り刻んでおけ!」
新八「ちょっと!みなさなん暴れないで!圧迫してこっちは苦しいんです!」
新八が次元転移装置の中で押されていたその時、
ゴトン
カオス「あった…!?」
新八の懐から何かが出て、カオスの頭に落下し、そのまま床に落ちた。
新八「あっ!?」
カオス「…なにこれ?」
カオスは自分の頭に落ちたものを床から拾いあげる。
新八は”しまった”っという顔をして汗を流す。
カオスが拾ったものは『劇場版魔法少女リリカルなのは』のDVDであった。
カオス「ねぇねぇ、カズトお兄ちゃん。これなーに?」
一刀「ん?あぁ、これはたしかリリカルなのはっていう深夜にやってたアニメのDVDだよ」
千雨「原作はちょっとマニアックけど、今は現在に合わせたテーマで、いろんなシリーズがある人気ジャンルでな。あたしも一度だけ主人公のコスプレのために、資料がまだあるから興味があるなら観してやるよ?」
カオス「へぇ〜ちょっと見てみたいかも〜♪」
リリカルなのはを説明する一刀と千雨。カオスはちょっぴり興味をもった。
一方で、銀時たちは狭い装置の中で新八から壁側に寄って離れながら、軽蔑の眼で新八を見る。
銀時「新八…おまえ、アイドルオタクからとうとう、キモオタクまで堕ちやがったのか…」
神楽「まじキモいアル。私の近寄らないでほしいネ」
ナギ「クロスオーバだから、きっとマミとかフランとか萌える娘をいやらしい眼で見てたんだろうおまえ?」
キャス狐「うっわ、マジさいてー」
マミ「あなたがそんな人だったなんて心外です…」
ヤミ「…軽蔑です」
あやか「もはや、あなたは万事屋にも銀さんの隣にも不要です!」
シャナ「死ネ」
フラン「ロリコンは死刑〜♪」
こいし「ナリを斬り落とせ〜♪」
新八「ちょっ…なんで僕だけ!?しかも死ねってなんですか!?フランちゃんもこいしちゃんも恐ろしいこといわないで!?そもそもリリカルシリーズを説明した北郷さんと千雨ちゃんはどうなんですか!?」
銀時「こいつらはいいの。一刀はホビー系とかアイドル企業の仕事を扱ってる一流のプロディーサーだし、千雨は人気のネットアイドルでいろんなコスプレする仕事みたいなもんだから。もはや、道楽と風俗のカリスマだぞ?それに比べて、おまえはアイドルの淫らな妄想を浮かべるだけの普通のキモイオタクだろうが」
新八「人種差別だぁああああ!!」
頭を抱えて絶叫する新八。彼の足元で何かが崩れ底なしの谷に落ちるような絶望感であった。
一刀や千雨は差別された新八に苦笑しながら同情、カオスはなぜ新八が絶望してるのかわからず?マークを浮かべて首をかしげた。
愛沙「あなたたち!!今、新八殿を苛めてる状況ではありませんよ!?」
茶々丸「さすが超さんたちの発明です。びくともしません…!?」
凪「あきらめては駄目です!!」
沙和「いいかげん開いてなの〜!!」
装置の扉の外では愛沙たちは一刀たちの救助を諦めず、扉を開けようと扉の隙間に刃や指を通して、テコの原理でこじ開けようと奮闘していた。
その間に、新八は復活し、慌てて誤解を解こうとした。
新八「って違うんですよ銀さん!そもそも、このDVDは万事屋に行く前、隊員から没収した物であって、断じて僕の私物ではなくてですからして・・・!」
源外「それだ、銀の字!!」
そのとき、外からの源外の声によって遮られる。
にとりが続けて叫ぶ。
にとり「そのDVDだ!DVDに瞬間移動装置が反応しているんだよ!!」
千雨「DVD!?何でDVDに反応してんだよ!?」
DVDで装置が暴走することに千雨にはわけがわからなかった。
しかし、現に装置は暴走し、装置内の赤い光が強くなっている。
イカロスとニンフがモニタリングしていた機器のメーターが最大値まで振り切った。
イカロス「質量80…90…105…120…エネルギー臨界値を超えます」
ニンフ「やば!?みんな伏せって!!」
ニンフが叫んだとき、次元転送装置から放たれた赤い光が工場を包み込んだ。
そして…、
ドカァァァァァァン!!
愛沙「のわァァァァァッ!?」
沙和「きゃっ!?」
凪「ぐあっ!?」
茶々丸「皆さん!?」
瞬間移動装置が大爆発した。
源外たちは、とっさに機器のうしろに隠れて非難。
装置の近くにいた愛沙たちは爆発の衝撃で吹き飛ばされるも、茶々丸が身を挺して庇い、工場の外まで一緒に飛ばされた。
真桜「沙和、無事か!?」
沙和「な、なんとか〜〜!?」
凪「茶々丸さんのお陰で助かりました…」
ハカセ「茶々丸!?怪我はしてませんか!?」
茶々丸「人工肌が軽症しましたが、システム及びその他各部にダメージ無し。問題ありません」
愛沙「うっぐっ……ハッ!?ご主人様!」
愛沙はなんとか立ち上がり工場を見た。
工場内は煙で充満している。
源内「げほ、ごほ・・・ぎ、銀の字!ナの字!一の字!大丈夫か!?」
にとり「霊夢!?魔理沙!?」
ララ「ヤミちゃん!?みんな!?」
愛沙「ご主人様ァァァァ!?」
ペケ「みなさん落ち着いてください!まだ危険かも!」
源外たちは銀時たちの無事を確かめようと煙を掻き分け、装置に向かう。ララのお目付け役であるペケが止めるが今はそれどころではない。
工場内を依然として煙が充満していたが徐々にその煙が晴れて行く。
超「イカロス、ニンフ。あなたたちのセンサーでなにかわかるかネ?」
イカロス「……ハイ、さきほどから各センサーを展開して確認をしてるのですが……」
ニンフ「………なんていうか…これを成功か失敗どう判断したらいいのやら……」
煙が晴れていくとそこにあったのは黒い煙を上げる次元転送装置があった、
装置の扉が勝手に開くと、装置の中には銀時達の姿は無く、代わりに茶色く焦げた魔法少女リリカルなのはのDVDだけが残されていた。
イカロス「銀時さん、および多数のターゲットをロスト。江戸全体をフルにサーチしましたが、結果反応無し。それらしい人物が見当たりません」
源外「…一様、成功として考えるとして、はて、どうしたものか…」
沙和「…装置壊れちゃったなの…!?」
真桜「ヤヴァイ!?これじゃー隊長たちを連れ戻すことができひん!?」
凪「なんだと!?」
にとり「…こりゃー隙間妖怪に連絡したほうがいいよね?」
ララ「同時に装置の修理もしとかないと…」
ペケ「修理といってもララさま。ここまで損傷すると丸ごと部品を代え変えるしかありませんよ?」
ハカセ「わ、私!大学のラボから必要な部品をとって来ますね!」
超「だったら岡崎教授たちに協力してもらうアル。あれでも私と同様、次元を超えてきた科学者ネ。力になってくれるはずヨ」
ニンフ「念のため魔法関連の奴等にも頼んでみましょう。パーチュリーあたりなら、なんか知恵を貸してくれるかも。私、ひとっ飛びしてつれて来るわ」
イカロス「では、私は岡崎さんを呼んできます」
各自、次元転送装置の修理と銀時たちの帰還のため動き出す源外。
そんな中で愛沙と定春が、どこかに転送された彼らの無事を祈った。
愛沙「ご主人様…みんな…どうかご無事で…!」
定春『くぅぅ』
一方別の次元。
連合階層都市『イカルガ』。
かつて黒き獣の襲来によって、有害物質である魔素が大量に産まれ、地上のあらゆる部分を覆い尽くし、現在の人類は地上での生活ができない状態と化せた。
その状況を打破するため、人類は地上から遠く離れた高山地帯に十三の都市を建設した。
その十三のうち第五階層都市『イブキド』を中心に第六から第十階層都市の六つの階層都市を形成した連合都市である。
第五階層都市『イブキト』の森林付近。
そこに、『蒼』を宿す銀髪のツンツンヘアーの男が赤みかかった茶髪のポニーテイルの少女と二人で森の中を歩いていた。
「たっく、まいどまいど行方不明になりやがって。探すこっちの身も考えろッ」
「いやぁ〜アッハハハ、ごんめねーラグナ」
少女がラグナと呼ぶ銀髪でオッドアイの男はラグナ=ザ=ブラッドエッジ。
最強の魔道書と呼ばれる『蒼の魔道書』を右腕に宿し、術式という魔法を行使するための『魔道書』と世界を管理・統治する組織『世界虚空情報統制機構(統制機構)』に一人で挑んだSS級反逆者。
通称――『死神』。
ラグナ「買出しで近くのスーパー行くのになんで、階層都市の外にでるんだよ?まさか、転院魔法で使ったのか?」
「そんなわけないじゃん。私が使える魔法は回復だけだよ?それに、ちょっといろんな所を寄り道してたらなぜか森林についちゃっただけだもん」
そう言って笑いながら言い訳する少女はセリカ=A=マーキュリー。
術式とは異なる「魔法」を使える希少な存在でラグナのお目付け役である。
あと、無自覚の超方向音痴。
ラグナ「いや、おかしいから。歩いてるうちに都市から離れることに気づくよね普通?いいかげん超方向音痴だってこと自覚ろおまえ…」
セリカ「超方向音痴なんてひっどーい!私だって好きで迷子になってるわけじゃないよ!ただ、地図や標識どおりに進んだら別のところにいっちゃうだけで、別に方向音痴とか関係ないから」
ラグナ「そのガンガン進もう精神の時点でもう迷子になる原因だろう。つか、迷子って認めたぞテメェ…」
この天然のセリカに頭を抱えるラグナ。
ちなみ、今回セリカの捜索で半日以上かかって見つけたという。
セリカ「まぁ、最後にはラグナが見つけてくれるし、いつも探してくれてありがとうね♪」
ラグナ「……うるせぇ。こっちとらいい迷惑だ」
頭を掻き毟りながら先頭を歩くラグナ。
始めて来た森だが、前方にイブキトが見えてるので迷うことがない。
セリカ「ラグナ、あれ?」
ラグナ「ん?なんだ…コレ?」
二人の眼前に巨大な石碑のような扉が鎮座してた。
セリカ「石碑…?うんうん、なにかの扉みたい…」
ラグナ「なんで、こんなところに扉があるんだ?」
ラグナが扉に触った瞬間、石の扉は赤い文様を浮かばせた。
ラグナ「っ!?離れてろセリカ!」
扉から離れようとしたが、扉は力強く開き、ラグナとセリカを吸い込んだ。
ラグナ「ぬっわァァァァァァ!?」
セリカ「ラグナァァァァ!?」
バッタン!
二人が扉に吸い込まれると扉は硬く閉じられた。
すると閉じられた扉の前に金髪ツインテールの黒ゴスロリ少女が出現した。
「…一足、遅かったようね」
少女はレイチェル=アルカード。
ヴァンパイヤ血族、アルカード家当主の吸血鬼である。
そして、この世界を長年観測してきた傍観者だ。
レイチェル「かつて、魔素のない別次元へといざなう為に作られた魔道書――異次元の門。けど、世界自体境界の存在に囲まれていたことで別次元への転移は無理だと分かり制作は中止。作成中だった試作品もすべて破棄されたと思ってたけど…まさか残っていたとわ。しかも、境界に影響なく通過するなんて」
能面のような顔で、眉間にはシワを寄せながら冷たく呟くレイチェル。
レイチェル「……今回は『蒼』とマスターユニットは関わって…いないようね。でも、これは偶然なのかしら?」
レイチェルは考える。
たまたま通りかかったラグナたちが、たまたまた残っていた異次元の門があって、さらに起動して、別次元へと転送。偶然にしては出来すぎていた。むろん、個人として計られた線も捨てきれないが、レイチェルとしてはなぜか、その線だけは薄かった。
レイチェル「まぁ、どちらにしろ、すこし修正が必要ね。クスッ、おもしろくなりそう♪」
氷のような表面にすこしだが笑みをこぼす、レイチェルは消えた。
これまた別の次元。
ゲイムギョウ界。
それは、女神というものが治める国がある世界。
『女神パープルハート』が治める『プラネテューヌ』
『女神ブラックハート』が治める『ラステイション』
『女神ホワイトハート』が治める『ルウィー』
『女神グリーンハート』が治める『リーンボックス』
この4つの国と女神が存在する世界。それがゲイムギョウ界という。
そのゲイムギョウ界のプラネテューヌの教会で…、
「ネプテューヌさん!何処に居るんですか!」
と、ネプテューヌという名前を呼んでいるのはプラネテューヌの教祖でまとめ役を担っているイストワール。
その身が小さく手のひらサイズの本に乗るサイズなため、まるで妖精のようである。
イストワール「まったく、まだ仕事が残ってるというのに遊んでばかっり…。もう、今日という今日はゆるしませんッ。見つけたら即四時間コースの説教ですわ!」
イストワールはネプテューヌを探すため協会の外に飛び出す。
その頃、仕事をサボったネプテューヌは何処にいるかというと……、
ネプテューヌ「ふっふーん!さすがのいーすんも、まさか私がまだ協会にいるなんて気づかないもんね〜!まさに東大元暮らしだね♪」
プラネテューヌ教会のとある部屋で、妹のネプギアが開発中の装置や発明品をなどが置いていく倉庫に隠れていた。
あと、それをいうなら「灯台下暮らし」である。
ネプテューヌ「さーて、今日はここでのんびりとあそぼーと♪なっにかないかな〜?」
ゴソゴソと妹の発明品を漁るネプテューヌ。
これでもないこれでもない、と面白くないものを放り投げながら探すこと数分後、
ネプテューヌ「オッ!なんか見たこともないディスクはっけ〜ん!」
机の上に置かれた一枚のディスクを見つけた。
ネプテューヌ「絵柄的にゲームソフトぽいけど私の記憶にないゲームかな?あっ、もしかして、ネプギアが私のために作った手作りゲーム!?姉思いのネプギアなら絶対そうだよ!よっし!今日はこれで遊ぼうー!!」
短絡的に考え、近くのディスクパソコンにソフトを入れようとした時、
ネプギア「さてと、続きを始めますか……」
運悪くネプギアが部屋に入ってきた。
ネプギアは、ネプテューヌが持っているディスクを見て、慌てて叫んだ。
ネプギア「ッて、わぁーーー!お姉ちゃんそれ入れちゃだめェェェェェェ!!」
ネプテューヌ「えっ?」
ディスクは自動にPCに挿入されたとたん、PCの画面いっぱいに数字が埋まり、ぱちぱちと電気を放電し始めた。
ネプテューヌ「ねぷっ!?何々!?何が起こったの!?」
ネプギア「お姉ちゃん!それ次元転送システムのプログラムで、挿入したPCを媒体に転移装置にしちゃうディスクなの!しかもまだ試作段階の途中で、一度起動しちゃうと周囲にいる人たちを自動でどこか別の次元に飛しちゃうんだよ!?」
ネプテューヌ「へ〜。って、えェェェっ!?」
すると画面に『転移開始』と文字が浮かび画面眼前にブラックホールのような穴が開いた。
ネプテューヌ、ネプギア「「うわっぁぁぁぁぁぁぁぁ吸い込まれるぅぅぅぅ!?!?」」
ブラックホールの吸引力で吸い込まれるネプテューヌとネプギア。二人が吸い込まれたと同時に穴はふさがれ、その場にネプテューヌ達の姿は無く、PCの画面には『転移完了』の文字だけが残された。
またまた別の次元。
駒王学園。
全校生徒の約7割が女子生徒の学校であるが、それは表の顔。
その裏があるのは悪魔や人外たち。
そして、この学園にある紅い悪魔と赤きドラゴンの宿命を宿す青年がいた。
「というわけで、実験に付き合ってくれないか?」
「なにがというわけだこのやろう!」
少年の名は兵頭一誠。
ごく普通の学園の生徒に見えるが、実は人間から悪魔に転生した存在である。
そして、対面している男はアザゼル。
堕天使一族の総長であり、一誠が所属するオカルト研究部の顧問でもあり、神器マニアでもあった。
「アザゼル、あなたって人はいつもいつも・・・」
赤髪の女性がため息をはく。
女性の名はリアス・グレモリー。
オカルト研究部の部長で、悪魔72柱の一角のグレモリーの一族で、彼女はその一族の次期後継者でもある。
そんな二人にアザゼルがあることを頼んでいた。彼にの腕には某妖怪○ッチのような腕時計をしていた。
アザゼル「今回はこれを使うときだ」
一誠「・・・なんだこれ?神器(セイクリッド・ギア)か?」
アザゼル「そのとおり。こいつは空間や転移関係の神器のデータを元にした人工神器でな、対象を別世界に飛ばしたり呼び出したりするができんだ!その名も次元ウォッチ!!」
リアス「いろいろと危ない名前ねぇ…:」
一誠「・・・で、それを俺達にどう使う?」
アザゼル「もち、おまえらをどっかの別世界に飛ばす」
一誠「部長、ちょっとこの堕先生を殺す許可をください」
アザゼル「待て待て待て待て待て!話せばわかる!」
一誠がぽきぽき腕を鳴らして近づくのをアザゼルがストップさせる。
アザゼル「考えても見ろよ!これを使えば女の子がいっぱいいる世界にいけるかもしれないぜ?」
一誠「なん・・・だと・・・!?」
リアル「イッセー…?」
アザゼルの言葉に一誠が驚愕するほど反応し、そんな一誠にリアスが彼のほほをつねる。
イッセーとは一誠の愛称である。
一誠の性格は単純にいえば、基本的に「変態」である。
女子更衣室を覗いたり女性を裸にさせたりとスケベな心の持ち主なのだ。
ゆえにハーレムを目指しているのだ。もっとも、戦いを乗り越えてきたおかげで、すこしマシになっている。
一誠がリアスに躾られている間、アザゼルが勝手に次元ウッチを発動させた。
一誠とリアスの足元に魔方陣らしき光る文様が現れる。
アザゼル「んじゃッ、とりあえず逝って来い」
一誠「ちょっ、いきなり!」
リアス「行くっていってないわよ!?」
そのとき、
「部長さん、イッセーさん、先生、なにやっているんですか?」
部室に金髪の少女が入ってきた。
アーシア・アルジェント。一誠と同じく元人間の悪魔である。
彼女は首を傾げながら一誠たちに近づき、光り輝く魔方陣を踏んだ。
アザゼル、一誠、リアス「「「あっ」」」
その瞬間、部室に光が爆ぜた。
光が収まるとアザゼル以外、一誠たち三人が消えていた。
アザゼル「……まッ、あいつらなら大丈夫か」
こんなときに平常運転なアザゼルだった。
ピカッ!
とあるビルの屋上
その高さ10メートルの高さで激しく光った。
その光から銀時が落ちてきた。
目の前に迫るコンクリートの地面に銀時は最初は慌ててたがすぐに冷静になり頭から落ちる体勢を変えるために体を猫のように空中前転し足から上手く着地した。
銀時「銀さんこれでも主人公だからこんなもん朝飯前――」
ドドドドドドドドドドドドドッスン!!
銀時は得意気に笑いながら自画自賛をしていたところ、頭上からナギ、一刀、千雨、霊夢、魔理沙、アーチャー、セイバー、ライダー、アルクェイド、ヤミ、カオス、フラン、こいし、チャチャゼロの順に落下した。
すると上空の光が収まり消えた。
チャチャゼロ「ドウヤラ、アソコカラ落チタミタイダゼ」
こいし「あぁ〜たのしかった♪」
フラン「もう一回やりたい!」
カオス「今度はもっと高いところからやろう〜?」
ヤミ「お気楽ですね、あなたたち…」
アルクェイド「とりあえず、手足はついてるわね」
ライダー「みなさん無事ですか!?」
セイバー「はい…ですが、頭にやわらかいモノを押し付けないでください…。私に対する当てつけです?(青筋)」
アーチャー「やれやれ、荒い送り方だな」
魔理沙「そうだぜ、まったく」
霊夢「私をこんな目に合わすなんてゆるさないわ。帰ったら夢想封印でピチューンしてやる!!」
千雨「うんなことよりも…早くどっけ…!!重い…!?」
一刀「銀さん、ナギ、大丈夫?」
ナギ「な、なんとか…」
銀時「ひ、昼食ったアイスとラムネが出そうになった…」
その後、下敷きにされた銀時は立ち上がり辺りを見渡した。
銀時「ここ…どこ?」
此処は銀時たちが知っている町かぶき町ではなかった。
しかも、さきほどまで昼だったはずが今では夜になっていた。
と、その時だ!
「「うわああああああああああああああああ!!」」
「きゃあああああああ!!」
銀時「ぐえっ!?」
上空から男性と青年と少女が落ちてきた。
しかも、また銀時の頭上で。
少女「あ〜もう、これで三回目だよ落ちるの…」
男性「チッ、一体なにがどうなっていやがるんだ…?」
一刀「あ、あのーとりあえず、ソコどいてくれません?うちの上司が下敷きにされているので…」
青年「え?…あ、ごめん」
ナギ「銀時〜生きてっかー?」
銀時「なんで、俺だけこんな目に……ガック」
霊夢「あらっ、死んじゃった」
舞台に役者が集った。
白き鬼と恐れらし侍の魂を持つ銀時。
千の呪文の男の異名をもつ最強の魔法使いナギ、
戦乱を鎮静する天の御使い一刀。
自由奔放な博麗の巫女霊夢。
蒼を右腕に宿す死神ラグナ。
次元を救った女神ネプテューヌ。
赤い龍に魅入られし悪魔の兵士一誠。
そんな彼らの物語が、今始まる。
説明 | ||
みなさんおひっさしぶりです。 ようやく帰ってこれました。 そして凝縮ですが新しい作品を投稿します。 面白く呼んでいただければ最愛です。 では、どうぞ。 |
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