偽り
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それは身を焦がす陽の如く

纏う紅は絶望の色

 

既に自身の感覚など希薄なものでしかない

僅かに残った幾つかの機能に、最早何の意味があるのだろう

薄れ行く意識の中で思考する

 

 この身を灼き蝕む罪とは何だ?

 私がこれまで何をしたというのか

 私がこれから何をするというのか

 

 

 

それは吹き荒れる嵐の如く

吐き出す怨嗟は波となる

 

自由の利かない躯では、受け止め切れるはずもない

この身を十字で戒めて、何に赦しを乞えという?

 

憎悪の渦巻く広場へ目掛け、私は一言吐き捨てた

灼けた喉から掠れた声で

 

「――恨みます」

 

 

 

全てを賭して私は詛う

 

 

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其は理不尽に
其は滔々と
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