英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
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〜ジュライロッジ・最奥〜

 

「へ…………」

「こ、この声って……!」

「まさか……」

背後から聞こえて来た女性の声を聞いたマキアスは呆け、エリオットとセレーネは信じられない表情をしてリィン達共に背後へと振り向くとそこにはロイド達―――”特務支援課”、エステルを始めとしたエレボニアを含めた様々な国家で活躍した”ブライト家”の面々、そしてエイドスを始めとした”空の女神”の一族に加えてケビン達―――”星杯騎士団”の面々がそれぞれ武器を構えていた!

「エリィ、ティオ!まずは魔人化させられた彼の動きを止めてくれ!」

「ミントも手伝ってあげて!」

「わかったわ!ティオちゃん、お願い!」

「お任せ下さい!」

「うん!」

ロイドとエステルの指示に頷いたエリィとティオ、そしてミントはそれぞれ同時に詠唱をし

「「コールドゲヘナ!!」」

「ガアッ!?」

エリィとティオはコンビクラフトによって発生した膨大な氷のエネルギーを放って魔人化したクロウの全身を凍結させてクロウの動きを鈍くし

「時よ、”真竜”の名の元に凍結せよ――――タイムストップ!!」

「――――――」

更に詠唱を終えたミントの魔術によってクロウの動きが完全に止まった!

 

「クロウの動きが……!」

「ほええ〜っ!?何かまるで、ビデオの停止状態になっているかのように止まっているよ〜!?」

「クロウを纏っていた”風”が止まった……?」

「あ、ありえない……クロウ自身もそうだけどクロウの周囲の時空間が完全に停止しているわ!」

「あんな”奇蹟”のような秘術、できるとすれば”零の至宝”ぐらいよ!?しかもあんな短い詠唱で易々と発動させる上反動もないなんて……!」

「あれが”刻”を司る”真竜”のみが扱える秘術――――”時空魔法”……!」

動きが止まったクロウを見たリィンとミリアムは驚き、ガイウスは呆け、セリーヌとクロチルダ、エマは信じられない表情をしていた。

 

「今だ!ランディ、行くぞ!」

「合点承知だぁっ!」

「ヨシュア、行くわよ!」

「了解!」

「どうする、ノエル?」

「うん、一気に行こう!」

「エレナ、準備はいいかい!?」

「はい!行きましょう、アドルさん!」

「ノイ、クレハ、行くよっ!」

「うん!」

「わかったわ!」

その時ロイド達はそれぞれ一気にクロウへと突撃し

「みんなに”因果”の加護を―――――アカシックフォース!!」

キーアは詠唱をした後付与した味方の攻撃を一度だけ爆発的な威力へと上昇させる効果を持つ”因果”属性のロストアーツ―――アカシックフォースを発動してロイド達を強化した。

 

「「バーニング―――レイジ!!」」

「「奥義!太極無双撃!!」」

「「ブルー――――ブレイカー!!」」

「「ブレイブラッシュ!!」」

「「「スターノヴァ――――――――――――ッ!!」」」

「ガアアアアアアア――――――ッ!?」

ロイド達がそれぞれ叩き込んだ協力技を次々と受けてしまったクロウは大ダメージを受けて怯み

「我が深淵にて煌めく蒼の刻印よ…………天に昇りて昏き闇を照らす希望の光の柱と化せ…………」

「そは忌むべき俸命にして偽印の使徒!深遠の淵へ帰れ!招かれざる者よ!」

「姉様、お願いします!」

「ええ、任せて!」

背後に蒼き”聖痕(スティグマ)”を顕したケビンや足元に巨大な魔法陣を展開したフェミリンスが詠唱を開始すると同時にリースとルフィナは互いに視線を交わして頷いた後同時に詠唱を開始した。

「「天の眷属たる女神の僕よ、昏(くら)き大地に平和をもたらさんがため、今こそ来たれ!其は光にして騎士、七耀の守護者なり、今こそ我らに七耀の勝利を!」」

リースとルフィナが詠唱を終えると何と上空に戦乙女が現れ

「「七耀の勝利の剣(セプトカリバー)――――!!」」

「照らせ!空の神槍!!」

「セラフィックローサイト!!」

そして二人が叫ぶと戦乙女は持っている剣を振るって虹色の斬撃波を解き放ち、ケビンは無数の神槍を解き放った後巨大な蒼き光の柱を発生させ、フェミリンスはクロウの頭上から巨大な光の柱を降り注がせた後光の大爆発を起こした!

 

「オオオオォォォォォォオオオオ――――――ッ!!??」

リース達の強力な攻撃を受けた事によってクロウは苦しみだすと共に激しい赤紫色の光を放ち始めた!

「お母様!」

「ええ、わかっているわ!」

それを見たエイドスとフィーナは同時に祈りを始め

「「イースよ……魔に墜ちし哀れなる迷い子に御慈悲を……七耀(慈悲)の光よ、昏き瘴気を払い、迷い子に道を指し示せ。卑しき闇よ、退け――――!」」

二人が祈りを終えるとクロウは虹色の光に包みこまれた後人間の姿へと戻った!

 

「なああああああああっ!?」

「ク、クロウが……!」

「元に戻った……」

元の人間に戻ったクロウを見たヨアヒムは驚愕し、アリサは信じられない表情をし、フィーは呆けた。

「おぉぉぉぉぉぉ……!」

「しま――――」

するとその時ロイドがヨアヒムへと詰めより

「タイガー―――チャージ!!」

「グアアアアアアアア――――ッ!?」

虎の闘気を纏って突撃してヨアヒムを吹っ飛ばした!そしてエイドス達は倒れているクロウを守るかのように位置でそれぞれの武器を構え、それを見たリィン達はエイドス達に駆け寄った。

 

「フフ、お久しぶりですね、皆さん。ユミルで別れて以来ですね。」

「”空の女神”――――エイドス様……!」

「ええっ!?あ、あの方が女神様……!?」

自分達に駆け寄ってきたリィン達にエイドスは微笑み、明るい表情でエイドスを見つめるセレーネの言葉を聞いたエリスは驚き

「ほええええええ〜〜!?しかも”特務支援課”に”ブレイサーロード”達に加えて、”星杯騎士団”までいるじゃん!”い、一体何がどうなっているの〜!?」

「フフ、事情はよくわからないが我らにとって最高の援軍が駆け付けてくれたようだな……」

ロイド達を見たミリアムが混乱している中、ラウラは静かな笑みを浮かべてロイド達を見つめ

「エ、エステルさん!?それにアドルさん達やナユタさん達までロイドさん達と一緒に……」

「やっほ〜!久しぶりね、プリネ!」

「どうやらギリギリ間に合ったみたいだね。」

「フッ、まさかこの絶妙なタイミングで現れるとはな……―――さすがは”世界の光”と称された”ブライト家”と言った所か。」

自分達の登場に驚いているプリネにエステルとヨシュアは微笑み、レーヴェは静かな笑みを浮かべてエステル達を見つめていた。

「うふふ、しかもロイドお兄さん達まで一緒になってレン達を出し抜いて美味しい所をかっさらうなんてやるじゃない♪」

「あ、あのなあ……」

「別に狙ってもいねーし、こんな緊迫した状況でそんな事をするような余裕はないっつーの。」

(……まあ、ヨアヒムの話の途中から既にわたし達も到着していた事は否定しませんが。)

(エイドスがリィン達の所に行くタイミングを待つって言わなかったら、すぐに行っていたんだけどねー。)

(ティ、ティオちゃん!それにキーアちゃんも!)

(アハハ……ある意味”女神のみぞ知る”、だよね……)

(何せその”女神”がそうするように僕達に言ったしねぇ?)

小悪魔な笑みを浮かべているレンの言葉を聞いたロイドは脱力し、ランディは疲れた表情で指摘し、ジト目で呟いたティオと苦笑しているキーアの小声を聞いたエリィは冷や汗をかき、苦笑するノエルの小声にワジは静かな笑みを浮かべて答えた。

 

「フフ、久しいですね、”特務支援課”。”星見の塔”以来ですね。」

「へ………なあっ!?」

「”鋼の聖女”―――いえ、”槍の聖女”リアンヌ・サンドロッド卿……!?」

「オイオイオイ……!何でアンタが”Z組”の連中と一緒にいるんだよ!?」

リアンヌに微笑まれたロイドは呆けたがすぐにかつて自分達が戦った強敵の中でも最も苦戦した強敵――――”蛇の使徒”の第七柱”鋼の聖女”アリアンロードである事に気付くとエリィと共に驚きの表情で声をあげ、ランディは疲れた表情で声をあげ

「色々と事情がありまして、一時的に彼らに力を貸しているのですよ。」

「ええっ!?あ、貴女がですか!?」

「へえ?まさか”鋼の聖女”を味方にするなんて、向こうの方もとんでもない反則的存在な助っ人がいたようだね♪ま、僕達の助っ人達と比べればまだ見劣りするだろうけどね♪」

「というかあの存在自体が滅茶苦茶非常識かつ規格外なメンツを超えるか同等の存在の人達なんてこの世に存在しないと思うのですが。」

リアンヌの説明を聞いたノエルが驚いている中ワジは静かな笑みを浮かべ、ティオはジト目で呟いた。

「――御子殿も、遥か未来でもご壮健で何よりです。」

「えへへ……みんなのお蔭でキーアは今も元気だよ♪」

そしてリアンヌに視線を向けられたキーアは微笑んだ。

 

「え、えっと……どうしてエイドスさんやロイドさん達がこちらに?」

ロイド達の様子を冷や汗をかいて見守っていたリィンはエイドスに視線を向けて尋ね

「フフ、詳しい説明は今は省きますが”D∴G教団”の存在は私も許せませんでしたので、レクターという人との取引をした際に皆さんの援軍として私達が駆け付ける事に関してエレボニアは文句を言わない事を約束してもらったのですよ。」

「ハアッ!?」

「ほええええええええっ!?一体どんな取引をしたの、レクターは〜!?」

「うふふ、何はともあれ”形勢逆転”ですわね♪」

「―――人質を取り返した以上、もはやそちらが望む取引をする必要はなくなった。」

「後は貴方をこの場で滅すればいいだけです。」

「キャハッ♪エヴリーヌ達に嬲り殺される覚悟はできた?」

「貴方だけは楽には死なせません……!」

エイドスの答えを聞いたサラ教官は驚き、ミリアムは信じられない表情で声を上げ、シャロンは意味ありげな笑みを浮かべてヨアヒムを見つめて仲間達と共に武器を構えて、パントとルイーズは静かな表情で答え、エヴリーヌは凶悪な笑みを浮かべ、ツーヤは怒りの表情でヨアヒムを見つめた。

 

「お、おのれ……!まさか忌々しき”特務支援課”に”遊撃士協会”、それに”七耀教会”の狗共まで現れるとは……!そして……貴様が七耀教会が創りだしたまやかしの存在である”空の女神”を名乗る愚か者か――――!」

「やれやれ……こんだけごっつい霊圧を放っている上、常に七耀脈からの加護を受けているのを見てもなお”空の女神”を否定するとはな……」

「もはや呆れを通り越して感心に値するわね。」

「というか現実逃避をしているだけだと思う。」

エイドスを睨みつけるヨアヒムの言葉を聞いたケビンとルフィナ、リースはそれぞれ呆れた表情をしていた。

「うふふ、ヨアヒム・ギュンター。そんなに”空の女神”を否定したいのだったら、是非”真のグノーシス”によって”大いなるD”とやらの力を得ている貴方がそこの”空の女神”を名乗っている女性の”記憶”を読み取ってよ♪そうすればわかるでしょう♪」

「レ、レンちゃ〜ん……」

「ここで更に追撃とか、容赦なさすぎだろ。」

「まあ、あんな外道に容赦をする必要はありませんが。」

意味ありげな笑みを浮かべてヨアヒムに問いかけるレンの言葉を聞いてすぐに何が起こるか察していたミントは冷や汗をかき、苦笑しているランディの言葉を聞いたフェミリンスは静かな表情で答えた。

 

「!!??ば、馬鹿な………その女が本物の空の女神――――エイドス・クリスティン・ブライトであり、空の女神の両親や先祖までいるだと!?」

「ええっ!?”空の女神”の両親に先祖!?」

「し、しかも”ブライト”って……!」

「そ、そう言えば……以前エステルさんはエイドスさんの事を遠い親戚だと仰っていましたけど……」

驚愕の表情でエイドス達を見つめるヨアヒムの言葉を聞いたアリサは驚き、マキアスとエマは信じられない表情でエステル達を見つめた。

 

 

エステル様のご説明によると何でもエイドス様はエステル様達―――”ブライト家”の遠い親類に当たるとの事です。

 

 

「まさか……本当にエイドスさんはエステルさん―――”ブライト家”の縁者なんですか!?」

クラウスのある言葉を思い出したリィンは信じられない表情でエイドスに問いかけ

「ええ。―――”光(ブライト)”。この名は当時混迷に満ちたゼムリア大陸を救った事で人々から”空の女神”の称号と共に送られた大切な”家名”であり、エステルさんやエステルさんのお父上は私の血を受け継ぐ”子孫”になります。ちなみにそちらにいる赤毛の男性は私のお父様――――この時代にまで伝わっている”赤髪の冒険家の冒険日誌”の主人公―――アドル・クリスティンでもあり、白翼の女性は私のお母様―――フィーナ・クリスティンです。ちなみに騎士装束を纏った金髪の女性はお父様のもう一人の妻であるエレナお母様で、水色の髪の少年と白髪の少女は私とフィーナお母様にとって先祖にあたるナユタお祖父様とクレハお祖母様です。」

エイドスは順番にアドル達に視線を向けた後微リィン達に微笑みながら答えた。するとその時

「ええええええええええええ―――――っ!?」

リィン達はそれぞれ驚愕の表情で声を上げた!

 

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と言う訳で久しぶりの三下っぷりを早速見せつけてくれ、更にご丁寧にエステルの先祖発覚までしてくれたヨアヒムでしたwwそしてロイド達にとって、まさかのアリアンロードとの再会でしたww

説明
第128話
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コメント
本郷 刃様 三下にとってロイドは天敵ww リョウ様 閃Vですか……嬉しいですけどさすがに同じマップ3回か3rdみたいにダンジョン一直線という手抜きは勘弁して欲しいですし、主人公もリィンはUまでで十分ですので3rdのケビンのように他のキャラに交代して欲しいですね(sorano)
ロイドの揺るぎないタイガーチャージに草w いよいよ原作も閃の軌跡V製作が発表されましたね!(リョウ)
ロイド君がまたも三下を吹っ飛ばした件にワロたww(本郷 刃)
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