英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
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〜ジュライロッジ・最奥〜

 

「エステルさん達が”空の女神”の一族……」

「し、しかもあの”赤髪の冒険家の冒険日誌”が実話で”空の女神(エイドス)”の父親だなんて……!」

「という事はあのおとぎ話は実話だったの!?」

「……まさかエステル殿やカシウス卿が”空の女神(エイドス)”の血を引いているとは……」

「ア、アハハ……”ブライト家”は”化物”どころか”神様”の一家なんだから、誰も勝てる訳ないよ〜。」

「「…………………」」

我に返ったガイウスは呆け、エリオットとアリサ、ラウラは信じられない表情をし、ミリアムは表情を引き攣らせ、リィンとサラ教官は口をパクパクさせ

「そ、それに”空の女神(エイドス)”のご両親どころか先祖までいらっしゃっているって、一体どうなっているのですか……!?」

「どう考えても”先祖”扱いされているその二人は年寄りには見えないけど、もしかして異種族?」

セレーネは驚きの表情でナユタ達を見つめ、フィーは目を丸くした。

 

「うっ!?エ、エイドスさん……!」

「はうっ!?私達の事を年寄り扱いしないでって、何度言えばわかるのよ!?」

「というかこんな時にもふざけるなんて、何を考えているの〜!?」

「もう、この娘は……ううっ、未来の私とレアは育て方を一体どこで、いつ間違える事になるのかしら……」

「う、う〜ん……どう考えてもフィーナとレアのせいにはならないと思うんだけどな……」

「そうですよね……親と子の性格が似ていない親子もいるという話はわりとよく聞きますけど、さすがにエイドスさんのような”規格外”な性格にはそう簡単にならないと思いますし……」

一方ナユタと共にショックを受けたクレハはノイと共にエイドスを睨み、フィーナは疲れた表情で頭を抱え込み、困った表情をしているアドルの言葉にエレナは苦笑しながら頷いた。

 

「ね、姉様はあまり驚いていらっしゃらないようですが、もしかしてエステルさんや女神様とのご関係もご存知だったのですか……?」

「ええ。ちなみにその事がメンフィルの秘匿情報の中で一番驚いた事よ。」

「というか驚かない方がおかしいだろう……」

「お前達”ブライト家”はどこまで非常識かつ規格外になれば気が済むのだ!?」

エリスの疑問に苦笑しながら答えたエリゼの言葉を聞いたマキアスは疲れた表情をし、ユーシスは顔に青筋を立ててエステル達を睨んで声を上げた。

「くふっ♪みんな、面白いくらい驚いているよね♪」

「というか驚かなかったら、逆にその事にあたし達が驚きますよ……」

「そうよね……特に今まで”空の女神”を崇めて来たゼムリア大陸出身の人々にとっては驚愕の事実だものね。」

「フッ、だが自身が”空の女神”の子孫である事に何とも思っていないエステル・ブライトの”器”を知れば更に驚くだろうな。」

口元に笑みを浮かべているエヴリーヌにツーヤは疲れた表情で指摘し、プリネは苦笑し、レーヴェは静かな笑みを浮かべてリィン達を見つめ

「うふふ、あちらの方々にとってはエステル様達は重要人物なのでしょうね♪」

「そりゃ彼女達は自分達が崇めていた”空の女神”の血を引いている一族なのだから、重要でないはずがないでしょう。」

からかいの表情でケビン達を見つめるシャロンの言葉を聞いたクロチルダは苦笑しながら答えた。

「エ、エイドスさん……さすがにこの状況でもいつものペースを持ち出すなんて、普通に考えてありえなさすぎやろ……」

「お願いしますから、こんな時くらいはマリアベル・クロイスと対峙した時のような”空の女神”としての威厳を見せてくださいよ……」

「ハア……”空の女神”の”本性”を知ったらアイン以外の教会の人々はみんな驚くか、卒倒する事になるのでしょうね……」

一方ケビンとリース、ルフィナはそれぞれ疲れた表情で頭を抱え込んでいた。

 

「え、え〜と……この状況、どう収集すればいいんでしょう?」

「誰も収集できないと思うよ〜。」

「ハ、ハハ……」

「いや〜、まさかエステルちゃんの先祖判明イベントまで俺達の時と全く一緒になるとはな〜。」

「あれからまだ1年も経っていないのに、なんだか懐かしく感じるわよね……」

「というか本来なら決戦の空気なのにそれを戦う前に粉々にぶち壊すとか、さすがはエステルさんの先祖ですね。」

「ちょっと、ティオちゃん!?貴女までそー言う事を言うの!?」

「ま、まあまあ。落ち着いてよ、ママ。」

「というか貴女もエイドス同様雰囲気を壊しているのですから、人の事は言えませんわよ……」

「ああもう!”空の女神”といい、”ブレイサーロード”といい、アンタ達”ブライト家”は状況を考えてから発言する事ができないの!?」

「いや、さすがに僕達までエイドスさんやエステルと一緒にされると困るんだけど……」

リィン達の反応とヨアヒムを見比べて困った表情をしているノエルの言葉と無邪気な笑顔を浮かべて呟いたキーアの意見を聞いたロイドは冷や汗をかいて苦笑し、ランディとエリィは懐かしそうな表情をし、ジト目で呟いたティオを睨むエステルをミントがなだめている中、フェミリンスは頭を抱えて呆れた表情で指摘し、呆れた表情で声を上げたセリーヌの言葉を聞いたヨシュアは疲れた表情で指摘した。

「フフ、殿下達からエステル殿達の話も聞いた事がありますが、話に聞いていた以上に賑やかな方々ですね、”ブライト家”の方々は。」

「そうですね。まさに”光(ブライト)”という家名通り、どんな状況も明るい状況にしますね。」

「ああ。そして彼女達の”光”は光、闇の種族関係なく与えられるもの。リウイ陛下達が彼女達を”友”と認め、かの”姫神”が彼女達と共に歩む事を決めた理由もわかる気がするよ。」

「ふふっ、世界は広い証拠ですね……一人の少女の”光”によって”神”どころか”神殺し”すらをも救ったのですから。」

シグルーンやルイーズ、パントとリアンヌはそれぞれ微笑ましそうにエステル達を見守っていた。

 

「クスクス、ねえ、どんな気分?必死に否定していた空の女神(エイドス)が目の前に存在していて、しかも死んでもなお執念でこの世に留まって苦労して完成させた”真のグノーシス”で空の女神(エイドス)が実在している事を証明してしまった事に♪」

「き、貴様――――――――ッ!認めるか………空の女神(エイドス)が存在するなんて僕は絶対に認めるものか――――ッ!」

そして小悪魔な笑みを浮かべているレンに問いかけられたヨアヒムは怒りの表情で声を上げてエイドスを睨んだが

「―――戯言はそこまでにしなさい。」

「…………ッ!?」

全身に膨大な霊圧や神気を纏ったエイドスに睨まれるとエイドスの迫力に圧されてしまい、息を呑んで黙り込んだ。

 

「貴方達”D∴G教団”の誕生に私が信頼して”幻の至宝”を託した”クロイス家”が関わっていた事や貴方達が今まで犯して来た数々の許されざる罪も全て聞きました。”人”は必ず間違いを犯し、それを糧として成長します。人が犯す”間違い”の中には多くの罪なき人々が傷つき、犠牲となる戦争等もありますが……それもまた人々の成長に必要な”糧”。ですが貴方達”D∴G教団”が犯した数々の”間違い”は決して許されるものではなく、成長に必要な”糧”ではありません!―――”D∴G教団”司祭、ヨアヒム・ギュンター。魂を冒涜した罪は重い。”人の領分”を越えた外道に訪れるのは”死”ではなく、”滅”!其はイースと七耀の下に滅する!」

そしてエイドスは”空の神槍ウル”を異空間から出した後、槍をヨアヒムに向けて怒りの表情で叫ぶと同時に全身から莫大な神気や魔力を解放した!

「エ、エイドスさん……?」

「さ、さっきとはまるで別人だぞ!?」

「あれがエイドスの”神としての顔”という事でしょうね……!」

エイドスの変貌にリィンは戸惑い、マキアスは信じられない表情をし、セリーヌは真剣な表情でエイドスを見つめた。

 

「認めない………認めない…………が存在するなんて……僕達………なんて絶対に認めない……」

するとその時ヨアヒムは顔を俯けてブツブツと呟き出し

「…………?」

「何をブツブツ言っているのよ!?こっちは準備ができているんだから、さっさとかかって来なさい!」

ヨアヒムの様子を見たリィンは眉を顰め、サラ教官はヨアヒムを睨んだ。

「!みんな、構えろ!間違いなくヨアヒムは―――」」

一方ヨアヒムの行動に見覚えがあるロイドがリィン達に警告しようとしたその時

「ヒハハ……!”空の女神”が本当に存在していたとしても、ここで”空の女神”を消せばいいだけじゃないか!」

ヨアヒムは凶悪な笑みを浮かべた後懐から錠剤が入った瓶を取り出し、リィン達に見せた!

 

「!!」

「なっ!?」

「あ、あれってまさか……!」

「恐らく”新型のグノーシス”ですわ……!」

瓶に入っている赤紫色の錠剤を見たエリゼは目を見開き、リィンとアリサは驚き、シャロンは真剣な表情で声を上げた。

「クク、その通り!」

シャロンの言葉に答えたヨアヒムはなんと瓶に入っている錠剤を全て呑んだ!

「チッ……!」

「なんてことを……!」

「先輩達を化物にした薬をあんなにたくさん呑んだら、一体どうなるんだ!?」

「ま、どんな化物になっても、これだけたくさん味方がいれば大丈夫じゃないかな〜。」

それを見たサラ教官は舌打ちをし、エマは信じられない表情をし、マキアスは不安そうな表情をし、ミリアムは意味ありげな笑みを浮かべてヨアヒムを見つめていた。するとヨアヒムは身体を震わせ

「視(み)える……視(み)えるぞ………!キーア様しか識(し)らない真なる”D”…………失われた真の力の源が……!ヒャハハハハハッ!!」

ヨアヒムは口元に笑みを浮かべて呟いた後、膨大な瘴気を纏って凶悪な笑みを浮かべて笑った!するとヨアヒムの身体は変貌し、巨大化した紅の超越した存在へと変わり果てた!

 

説明
第129話
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他エウシュリーキャラも登場 幻燐の姫将軍 空を仰ぎて雲高くキャラ特別出演 閃の軌跡U 

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