リリカルなのは〜DXM〜
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   4phase.  『 襲撃×応戦 』

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部活を一足先に抜けて、途中スーパーに寄って食材の買い出しをしておく。米や野菜は定期的に実家から送られてくるから心配無いのだが、肉や魚介類はこうして買う必要がある。

(といっても、アリスは食べないのだが)

 

「それにしてもこんなに買い込んで大丈夫なんですか?」

「なんか黒いカード出してたよね」

「それ、本当に大丈夫なんですか?」

「クソ親父からウン十億位持たされてるから心配ねぇ」

「それは妥当なのか!?うぬの父親、頭は大丈夫か!?」

 

それぞれ両手いっぱいに袋を下げながら(レヴィの袋は大半がソーダキャンディーだが)そんなことを話しながらスーパーを出たところで、ふと違和感を感じた。なんというか、人気が感じられない、見慣れた景色のはずなのに何処か作り物じみた空気。

 

「レヴィ!シュテル!」

「はい」

「そういうことか。よし、買い物袋よこせ」

 

ディアーチェ達のただならない様子からこの違和感が魔法絡みである事を察して竜胆は全員の荷物を預かった。

 

「俺は先に家に戻る。魔法に関してはど素人の俺がいたらかえって足手まといになるだろうからな。それに昨日の奴らだとすれば狙いはあのマキナって奴だろうし早めに様子を見ておく」

「それでしたら私も一緒に。いいですよね?ディアーチェ」

「…絶対に無茶するでないぞユーリ。それと」

 

(ユーリに何かあったら殺す)と言わんばかりに睨みつけられた。というかユーリに対して過保護すぎるぞこいつ。正直、魔法なんて代物にどこまで通用するか分からないのだが。

 

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なんて事を考えてはいたが思いのほかすんなりと家に着く事が出来た。代わりに何処かで爆音が聞こえるあたり、ディアーチェ達がうまく引き付けてくれているらしい。

とはいえ、いつまで持つかも分からない以上こちらも動く必要がある。こういう時にあのクソ親父なら…

 

「ユーリ、マキナを頼む」

「ふぇ、竜胆さんはどうするんですか!?」

「少し回りを見てくる」

 

未だ目を覚まさないマキナをユーリに任せて外へ出る。こういう時にクソ親父ならまず相手の考えの前提条件を崩しに行くだろう。そしてその前提条件の一つはおそらく俺自身。魔法を知らず、使えもしない俺の存在は相手にとって御しやすく、捕えればディアーチェ達に対しては(というか何とか管理局とか)に対しては交渉材料にもなるだろう。ならその前提を崩す。と言っても今すぐ俺が魔法を使える様になるなんてことはない。なら崩すべき場所は一つ。

 

「簡単に捕まえられると思うなよ」

 

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「あんの馬鹿者め…」

「どうかしましたか?王」

「あの((竜胆|阿呆))がユーリを置いて一人で飛び出して行ったらしい」

「何か考えがあるとは思いますが、だからといってわざわざココに来る必要があるのでしょうか?」

「まったくだ・・・はあ!?」

 

シュテルの言葉に素っ頓狂な声を上げて眼下を見下ろすと…。

 

「よう。まさか空中戦とはなぁ。まっ、おかげで探しやすかったけどな…ってあっぶな!」

「うぬは何をやっとるかー!」

 

急降下と同時に振り下ろされた杖だかメイスだかをギリギリで受け止める。というかその尖ったとことか刺さるとホントにシャレになんねぇから。

 

「つーか、下着見られたくらいで怒ん…」

「いっぺん死ねー!」

 

ドォーン

ディアーチェの咆哮と同時に魔力砲が放たれ爆音と共に辺りに粉塵が舞う。

 

「本当に何しに来たんでしょう」

「そりゃあれだ、俺も一発殴っておこうと思ってな」

 

煙が晴れた場所には不適に嗤う竜胆とそれを涙目で睨むディアーチェがいた。

 

「何かピンピンしてるねー」

「ええ、ゼロ距離砲撃だったはずですが」

「…今ので一つ分かった事がある。お前等の使う魔法については未だによく分かんねぇが、どうやら氣で相殺位は出来るっぽいな」

「((氣|そっち))の方が私達には分かりませんが?」

 

とか言ってる間に囲まれている。まあ親切に待ってくれる義理も無ぇわなぁ。見た感じ昨日のヒト型とカプセルにカメラ付けたようなやつがふよふよ浮いている。

 

「早速で悪りぃが、蹴散らすぜ」

「おい!我への謝罪は無しか!」

 

取りあえず聞こえないふり。でもって、元が卑弥呼から教わった技だからあまり好んで使いたくはないが、

 

「漢女流・((死羅波|しらなみ))」

 

ほんの一瞬で囲っていた敵の一角に突っ込むとその目の前で姿が掻き消えるといつの間にかその背後に現れる。

 

「爆発!」

 

そのセリフと同時に竜胆の移動した直線上にいた敵が爆散する。

 

「さぁて、第2ラウンドといこうか」

 

周りがあっけにとられている中、竜胆は楽しそうにそう宣言した。

 

一方その頃

 

「ディアーチェに何かあった気が…」

 

何かを感じ取ったユーリと

 

「ん…んん…」

 

件の少女、マキナが動き出そうとしていた。

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あとがき

 

白雪「…流石親分の子供。下着一つじゃ顔色一つ変えない」

ツナ「そこに痺れる」

白雪「…でも作者は死ねばいいし」

ツナ「ぐふっ…」

白雪「…それにしても、卑弥呼は一体何者だし」

ツナ「たぶん東に敵なんかいないんですよ」

白雪(じとー)

ツナ「やめて、そんなジト目で見ないで」

白雪「…まあいいし」

ツナ「そんなことより白雪さん『リリカル』ものなのでアレお願いします」

白雪「…り、りりか、言える訳ないし!」グサッ

ツナ「ゴフッ…」

 

白雪「…また次回だし」

 

説明
ドンパチ突入。だが、次回はクリスマスだぜ

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コメント
中の人ネタか!(黒鉄 刃)
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