月と海と花
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[遥かな宇宙の先で踊る]

 

 1

 

(あれは天王星

あれは海王星

それと 冥王星)

 

宇宙をメリーゴーランドで

駆けて叫んで

巡ろうって夢 見たのかい?

僕はどうしたって

海にも飛び込めずに

一人泳ぐような君 見送った

 

心はどうして 閉じ込められたまま

君だけ宇宙へと旅立つのだろう?

僕だけどうして 君を飼ったまま

一人だけ体を投げ出せないんだろう?

 

 2

 

(そこはマリアナ海溝

あれはオリンポス山

そして 冥王星)

 

冥王星までの旅

行く路は鮮やかで

素敵だよと君は夢想 したんだ?

僕はどうしたって

君を捕らえたつもりでも

鎖引きちぎった君を呆然と見た

 

メリーゴーランドの馬 支柱さえ外してさ

空へ溶け込んだ君は帰らないだろう?

僕だけどうして 変われないままで

馬鹿なくらい君に惚れてる girl!

 

 コーラス

 

(あれは天王星

あれは海王星)

君が呟く海岸のカゴのなかで

(それと冥王星

そこはマリアナ海溝)

心だけ海に飛び込んでさ

(あれはオリンポス山

そして冥王星……)

僕を置いて遠くへ行くgirl

今に僕 喉元噛みつかれて しまうんだろう

 

合唱型

 

(あれは天王星

あれは海王星

それと 冥王星)

 

「宇宙のメリーゴーランド!」

君は夢見心地ではしゃいでる

僕は海にも飛び込めず

一人浜辺でおいてけぼり

君だけが泳ぐ姿 見送るよ

 

僕は君を囲ったつもりで

君だけは宇宙へ旅立って

僕は心閉じ込もり

一人膝を抱えたよ

 

(そこはマリアナ海溝

あれはオリンポス山

そして 冥王星)

 

「旅路は冥王星までよ!」

君はそれが鮮やかと唄う

素敵な夢想をしたのだろう

君は鳥篭にいるのに何故

鎖を壊して 踊れるのだろう

 

メリーゴーラウンドの 馬で駆け抜ける

君は戻らないここで

僕だけ自由になれないまま

飛び立つ君に恋焦がれた

 

(あれは天王星

あれは海王星)

君が呟く海岸のカゴのなかで

(それと冥王星

そこはマリアナ海溝)

心だけ海に飛び込んで

(あれはオリンポス山

 

そして冥王星……)

 

僕を置いて遠くへ行った

僕もいつか共にメリーゴーランド

君と自由求めメリーゴーランド

束縛などない世界へと

愛情だけを信じる空へ

 

壊れて 破裂して 砕けて 一緒になる

 

-2ページ-

 

[月に舞う姿は光り]

 

 

満月の廻りで踊り舞う

白いスカート翻す

月に染まって青くなる

微笑んだあの子のその頬も

 

卵から孵った夜のこと

薄い殻も纏ったまま

爪先から波を弾いたね

そして一気に腕広げ

バレリーナみたく跳んだんだ

 

 

三日月の夜まで狂い唄う

あの子旋律木霊する

小舟揺られて響かせる

滑らかな小夜曲に揺られてる

 

羽毛さえ抱いて海に飛び

気泡渦巻き沈んでいき

海面から月を見上げたね

それは心に迫る爪

腕を抱えて堕ちてゆく

 

コーラス

 

まだ まだ水面の記憶引き下げて

ほら ほらセイレーンとなって唄ってる

 

 

新月の闇に眠り就く

乾く羽根にそよぐ微風

淵から帰って疲れたろう

微笑む横顔眠り眠る

それでもいい夢見てるみたい

見果てぬ夢は蔭らずに

また覚醒をしたのなら

月夜の君は舞踏する

それまでそっと静謐に

 

コーラス

 

すや すや月影届く天空に

すや すや夢でも踊った唄が頬撫でる

 

-3ページ-

 

 

[月と花の踊り]

 

 

腕いっぱいに 星屑集めた

三日月の小舟に 乗ってさ

夕陽に背を照らされた 悪魔が追って来るよ

早く夜を仕上げなきゃ

たくさん星を 掻き集めて

 

1-2

 

オールをこいで 夜の天を滑空

怖い物なんてないさ 風切って

吊るしたランタンに 星のドロップ

お腹が空けば食べるんだ

 

サビ

 

ああ ずっと君を探してる

悪い悪魔から遠ざかる

いつか夕陽に焼き尽くされて

悪魔の声がつんざいた

どうやら奴は 焼け落ちたみたいだ

 

 

空を見上げた 花を持ってさ

青空の高みに かすんだ

花びらの帆の船に乗った 笑顔の君が手振った

座り込んで安心した

野花の原に 降り立って

 

2-2

 

両腕広げ 君の体抱きしめ

辛いこともあったさ 苦しくて

全ては過ぎ去って 涙こぼし

花と月が薫って出会った

 

サビ

 

ああ ずっと君と話してる

甘い薫りに包まれる

そんな二人を照らし付ける

太陽 それと星月夜

星のドロップ 空から光り降ってくる

 

-4ページ-

 

[輪蝶]

 

黒い蝶は飛び廻れ

赤いかざぐるまに惑わされぬよう

その軍勢に羽根取られぬよう

 

白狐はぴょんと飛び跳ねて

原の彼岸花に白影落として

風にゆられて幽玄の態

 

少女が膝折り袂を寄せて

そっとビードロ吹く紅は

白い歯覗かせ妖しげ笑う

光る眼は狂乱の相

奏でる老婆の三味線に乗る

踊る 舞いては 唄えや はしゃげ

 

抜ける高空 天道かげり

暗雲流れて全てを隠す

鳥居にこめかみつけては見守る

嵐が遠くからやって来た

激しく連鈴鳴り響き

奏でや 森の 空気も 湿る

 

黒い夜空は雲も退き

秋の満月から魔道が届いて

地を照らし付け魂囚われずに

 

鳥篭隠して

腕で抱え込み白狐のお面の

少女が走り黒髪揺れる

 

百鬼夜行の夜は明けて

朝日駆け巡った朝ぼらけに立つ

黒蝶放って青空に舞った

 

少女微笑し見上げる天に

ひらり ひらら 舞い踊る

 

-5ページ-

 

[梅香]

 

コーラス

 

雪の狭間に見ゆる梅の花

ちらり 舞う雪と花びらよ

 

 

貴女と行くは小路の梢

見上げれば丸い鳥身を寄せ

わたしも肩にそっと頬乗せ

江戸傘に雪が舞い降りる

 

暮れ行く夕陽

雪を染めてく

わたしの頬も染めにければ

接吻そっと

交わす時刻は

闇に落ちるまで夢心地

 

 

白い枝先満月映えて

障子の先に光り広げて

凛と冷たく白梅香り

白い息が夜気にふんわり

 

眩しい月は

あなたの心

わたしも貴女に舞わされて

頬撫でる手も

凍えているわ

長い髪までも解いてよ

 

コーラス

 

京の紫 江戸の紫は

ゆらり 舞う袖の紅梅よ

 

 

 

彼岸花

 

彼岸花

天から見ると綺麗なの

地の底からも綺麗だよ

森羅万象

宇宙の底と果ての世界

繋げて潜む 秘密の輪廻

 

くるくる回る 恋のイロハは

色は匂えど 散りぬるを

紅の原は星の花

天から映るは曼珠沙華

花の回転 万華鏡

 

闇に浮んだ星と紅

天と原とで流るるは

麗し瞳とべに引く小指

ふふと笑っておいでます

 

静寂安堵の溜め息が

夜天に漂う星影重なる

 

秋紅葉

錦の山は神衣

天響くおおかみの声も

原生の森

落ち葉が描いた地の敷物

ドングリ マツボックリ イチョウ

 

くるくる回る 空に映えるよ

泉に落ちて すらりと滑る

合鴨囲う鏡面錦

天まで響くは鳶の声

落ち葉くわえて 跳んでく小鳥

 

橘の実についばみて

ヒヨ食い穴に月明り

集めて夜風を飛んで行く

ちちと囀りおいでます

 

夜は現の霧隠れ

山を包みて月星隠る

 

水煙立ち込める泉に

ぼんやり浮んだ彼岸花

群生惑わす黒蝶眠る

幽玄の相 微笑みて

 

 

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