『戦乙女〜彼の地の戦場で散る命〜』
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いつも傍らにあるのは

 

ありふれた優しさ

 

どにでもあるよな

 

何て事のないもの

 

道に迷い

 

歩き疲れた私に

 

差し伸べられた手は

 

光を見失った心に

 

新たな希望を

 

与えてくれた

 

私は軍人だった

 

<全軍突撃ー!!>

 

戦場を駆ける私

 

けれど私には

 

愛する人が居た

 

<また、そんな事言って>

 

恋に溺れる私

 

どちらも私で

 

両方とも大切で

 

掛け替えのない記憶

 

空を見上げると

 

白い雪が降っていた

 

霞む視界に視えるのは

 

涙を流す貴方の姿

 

<どうして泣いているの?>

 

重たい腕を伸ばし

 

人差し指で涙を掬う

 

少しずつ遠退く意識

 

<貴方と会えて良かった>

 

私は上手く

 

笑えているだろうか

 

全身の力が

 

抜けて行くのを感じながら

 

重たくなっていく瞼を

 

閉じたくなくて

 

最後まで

 

足掻こうとした

 

<子供達を守って>

 

今の私に出来る事は

 

貴方の為に

 

笑う事だけ

 

“ありがとう”

 

この言葉は届いたのかな

 

その想いだけが

 

心残りだった

説明
久々の更新です。
アガレストのやり過ぎだったのか、何気なく思いつきです。
戦乙女を題材に書いてみました。

良かったらどうぞ。
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