孫権伝―20 |
孫権伝第20話
『何だかんだで洛陽到着でございます』
函谷関を出発して数日後。俺達孫権、馬騰軍は洛陽まで目と鼻の先と言う所まで来ていた。
それぞれが陣を張り始め、これからが本番という気持ちで各兵達の顔つきも厳しい物となって行った。
一刀「・・・ちょっと気張りすぎかなぁ。」
そんな様子を見て回り俺はちょっとばかり心配になってきた。馬騰軍の方はまだ余裕がありそうだった。それもそのはずである。こっちは此処までの大規模行軍は初めて、対して馬騰軍は五胡との戦闘を繰り返してる分、経験の差が出ているのだ。
一刀「ま、なんとかなるだろうな。俺達の軍はある意味変態の集まりだしなぁ・・・」
勿論悪い意味では無い。変態というより・・・変人か?
一刀「さて・・・董卓軍の面々と顔合わせだ。気合を入れていかねば!」
頬を両手でバシンと叩いて気合を入れ直す。秋蘭達と話しあって決めたことだが、味方ならば記憶を取り戻す努力はした方がいいと言う事になった。霞、覚悟してもらうぞ。
・・・・・・・・・あれ?何だろう。記憶が戻ったら戻ったで俺が痛い目を見る気がして来たぞ?不思議だなぁ・・・
Side change 蓮華
洛陽城―玉座の間。
今私達は洛陽の街から少し離れた所に陣を張り、一部の将達と共に洛陽の城に入城を果たした。私の陣営からは私と一刀、雛里。馬騰殿の陣営からは馬騰殿、馬超殿、馬休殿か。ふと玉座に座る人が気になり、こそっと一刀に聞いてみる事にした。
蓮華「一刀。あれが董仲頴か?」
一刀「いや?違うみたいだけど。どう言う事だろう?」
蓮華「ふむ・・・?」
さすがに分からない。一刀が居れば本人でないかどうかぐらい分かるものだが。
??「私が董卓だ。今回の反董卓連合に異を唱えてくれたことに感謝する。」
一刀「(じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜)」
董卓?「そ、それで、今回どのぐらいの兵を連れて来てくれたのか、報告をお願いしたい。」
一刀「(じと〜〜〜〜〜〜〜〜)」
明らかに違う人物に一刀が白い目を向けていた。玉座に座る彼女もちょっと動揺していた。
蓮華「孫仲謀です。今回は5万の兵をご用意させていただきました。」
馬騰「馬寿成だ。俺の方でも5万だな。」
董卓?「そうか、感謝する。こちらは3万しか用意できていないので、助かった。」
一刀「あ〜〜〜。いいか?」
董卓?「なんだ?」
一刀「そろそろ月に会いたいんだけど。駄目?」
董卓?「な、何であんたが月の真名を呼んでんのよ!衛兵!そいつを捕らえなさい!!」
蓮華「は!?ちょ!」
いきなり偽董卓が一刀を捕らえようと兵に指示を出し始めた。すぐに私も応戦しようと思ったけど、いかんせん武器が無い。それに一刀は手を私の前に出して必要無いと視線を送ってきた。
最初に棍を突きだしてきた衛兵に対しては右手の平で棍に触れたかと思うとそのままくるりと回転し、左手を敵の側頭部に添えてスパン!と小気味に良い音を立てながら足払いをして相手を地面へと叩き伏せた。今度は両側から衛兵が攻撃を加えるけれど、突き出された棍を両方とも掴むとそのまままた回転運動でそれぞれ反対方向に流し、衛兵は虚を突かれた事により体勢を崩し、片方を蹴りでふっ飛ばし、その間に振り向いた衛兵は一刀の背負い投げの餌食となった。最後の一人は・・・さすがに分が悪いと感じているようで、偽董卓に視線を向けてどうしますか?みたいな顔をしている。
一刀「はぁ、蓮華。このまま月だけ連れて柴桑に帰ろうか?この人が董卓って名乗ってるなら勝手に討たれて貰おう。俺達が助けたいのは月であって、彼女じゃない。家探しするぞ。雛里、全軍に通達、洛陽を一時占拠、風評なんて気にするな。所詮価値の無くなる街だ。皇帝陛下のお膝元?だからなんだ。気に入らない。ぶっ潰せ。」
雛里「御意。」
董卓?「ちょっと、待ちなさいよ!そ、そんな事をすればどうなるか分かってるの!?」
一刀「知らんがな。」
無責任な発言だわ。ま、確かに知り合いを助けに来たのにこの仕打ちは無いと思うから私も乗ってあげる。
蓮華「寿成殿?どうしましょう。私達は本物に会わせてもらえないようですし、本人だけ探して連れて帰る。寿成殿は皇帝陛下を護る大義名分を持って本物を探し出して私達に明け渡すと言うのは。そうすれば洛陽も皇帝陛下も守れて勝手に偽董卓が討たれてくれると言う流れみたいですが・・・?」
馬騰「ふむ・・・悪くないな。よし、翠、鶸。すぐにでも軍に通達だ。孫権軍が動くが手だし無用、私達は静観を決め込むってな。」
馬超「は!?い、いいのかよ!?!?」
二つの軍はそのままとんとん拍子にこれからの事を決めていった。最終的に本物の董卓を連れて柴桑に帰れればいいのだ。・・・・・・という感じに演技してるんだけど、偽董卓が呆けて居るけど良いの?一刀。
??「詠ちゃん!なにしてるの!?一刀さんが来たって、霞さんが報告に来てくれたよ!・・・どう言う状況ですか?これ。」
そこに可愛らしい少女が現れた。え?何?まさかあれが董卓?な、なるほど・・・可愛いわね。ちょっと自信なくすわ。
董卓?「はっ!ゆ、月!?こ、これはその・・・」
一刀「と、言う訳で冗談は此処までだな。月、久しぶり。」
こうして私達は本物の董卓と顔合わせを果たしたのだった。というより・・・あそこで項垂れてる偽董卓がちょっと可哀そうに見えるのは気のせいなのだろうか?
Side change 一刀
偽物の董卓がなんか偉そうなんでからかうつもりでとんでもない事を言ってのけてみた訳だが、どうやら月が幽閉されたとかそういう状況では無かったようなので一安心だ。さてと・・・
一刀「月、久しぶり。」
そう、久しぶりだ。というよりあの頃より元気に見えるのは俺の気のせいでは無いだろう。きっと良い仲間に囲まれてるに違いない。
月「一刀さん・・・一刀さん!」
そのまま月は俺に抱きついて来た。
一刀「月、約束通り君を助けに来たよ。それと、文遠殿に持たせた文は呼んでくれたかな?」
月「あ、はい。えっと・・・へぅぅぅ///////」
あれ?そんな真っ赤になる事を書いたっけ?あれぇ??
董卓?「あんな手紙出しておいてなんでそんな反応?みたいな顔をしてんじゃないわよ女ったらし!!」
蓮華(・・・間違ってないから否定できないわ。)
雛里(まさしくでしゅ。)
一刀「あるぇ〜(・ε・)?おっかしぃな〜。」
全員「「「「「わざとらしい!!」」」」」
一刀「冗談だって。でも本気で思い当たらないんだけど・・・」
董卓?「『月へ、そろそろ君を助けに行けそうだよ。こんな時にこんな手紙を出すのは憚れるんだけど、これだけは決めておきたいんだ。この大戦、勝っても負けても君は窮地に立たされる。そこで提案。俺の所においで。俺が君を守って見せる。必ずだ。いい返答を期待してるよ。君を護ると決めた男より。』って略奪宣言かぁぁぁ!!!」
一刀「・・・・・・?」
全員「「「「「本気で・・・ん?何の事?って顔をするなぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」
と、言う訳で洛陽に到着です。
蓮華「一刀?ちょっと倉庫裏往こうか?」
あ、これは駄目なパターンだ。
ぷちひめ†むそう
蜀国内でかじゅとの『パパは何処?』発言でカオスってる中。当の一刀はと言うと?
一刀「どうも、北郷一刀です。俺は今、呉に居ます。どうしてこうなった?」
『プリッとした物を見つけました』
呉の貴賓室で待たされる一刀君。ぼやいてます。
一刀「いや、本当にどうしてこうなったんだろうな?」
??「もぅ。」
おや?何やら声が・・・
一刀「はぁ。雪蓮の奴。後で冥琳に報告してやる。」
??「もぅ!もうぅ〜〜もぅ!」
同意しているようです。というか気付いてあげてください。
一刀「にしても・・・目の前になんだかプリッとした物が・・・これは・・・」
??「もぅ//////」
そこにはなんと・・・お尻です。つづく。
説明 | ||
今年最後の投稿です。洛陽に到着の一刀達。どうなる一刀、どうする一刀。月は皆のメイド。それでは本編どうぞ | ||
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コメント | ||
黒鉄刃さん<まあ、分かりやすすぎですかね?名前はちょっと可愛く行こうかと思っております。お楽しみに!(ユウヤ) 叡渡さん<俺はそこに痺れないが憧れる。そんな男になりたいなぁ。・・・え?死ぬって?それは嫌だなぁ・・・(ユウヤ) たっつーさん<漢女ぷち一応考えたよ?考えただけだけどw(ユウヤ) marumoさん<おっと失礼いたしました修正しときます。(ユウヤ) 殴って退場さん<半殺し→回復→半殺し→以降ループって所じゃないですかね?(ユウヤ) mokitiさん<その後多くの恋姫が一刀をぼこりました←干からびループ(ユウヤ) 未奈兎さん<そのままお湯につかると種馬の出汁が手に入ります(効果不明)(ユウヤ) ぷちひめ?むそうに出てくるお尻でプリッ……蓮華かな?(黒鉄 刃) 誤字〜董卓?「な、何であんたが月に真名を呼んでんのよ!衛兵!そいつを捕らえなさい!!」月の真名ですです〜そしてプリッとしたものは誰のプリッなのか気になる〜(marumo ) これは半殺しで済むレベルかな?(殴って退場) 一刀よ、確かにそれは完全に月に対するプロポーズにしか見えないっすね。(mokiti1976-2010) 倉庫裏にはぼこぼこの干からびた一刀さんが居ましたとさ(未奈兎) |
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