英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
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〜トリスタ〜

 

「ふふ……それにしてもサラ教官とレオンハルト教官には驚かされたな。」

「いきなり落とし穴がガコン―――だもんねぇ。しかもレオンハルト教官はレオンハルト教官で全く反応しないで、見守っていたし。」

ガイウスの話を聞いたエリオットは困った表情で答え

「その後、何とか脱出して石の守護者(ガーゴイル)と戦って……」

「苦戦はしたが、何とか全員で倒し切ったのだったな。」

「で、その直後にプリネとツーヤが現れてわたし達が苦労して倒した石の守護者(ガーゴイル)を瞬殺して”力の違い”を見せつけていたよね。」

「そ、そうなのですか!?」

「キャハッ♪さすがプリネだね♪」

「ア、アハハ……」

「別にそのつもりはなかったのですが……」

エマとユーシスの後にジト目になってプリネとツーヤを見つめるフィーの言葉を聞いたセレーネは驚き、エヴリーヌは口元に笑みを浮かべ、プリネとツーヤはそれぞれ苦笑していた。

 

「そうそう、その後ちゃっかりサラ教官とレオンハルト教官が現れたんだった……」

「二人ともタイミングを見ていたとしか思えなかったわよね。」

「間違いないと思う。」

疲れた表情をしているマキアスの後に呟いたアリサの言葉にフィーはジト目で同意した。

「でも―――あれが俺達の”始まり”なのは間違いない。多分、あの日のことはずっと覚えてる気がするな。」

「リィン……」

「ふふ……そうだな。」

「……どんなに時が流れても色褪せない気がします。」

「はい。例えどれだけの時が流れようと……」

「プリネさん……」

「プリネ………………」

人間であるリィン達と違うプリネはエマの言葉の重みを誰よりも理解しており、その様子をツーヤとエヴリーヌは静かな表情で見つめていた。

 

「むー、いいなぁ、いいなぁ!こうなったらボクがもっと凄い事をして最後に強烈な思い出を―――!」

「やめときなさい。」

「ミリアムさんの場合ですと、色々な意味で強烈になるのですから本当にやめてください……」

無邪気な笑顔を浮かべて声をあげるミリアムにリィンとセレーネはそれぞれ疲れた表情で制止し

「まったく……先が思いやられるな。」

ユーシスは呆れた表情でミリアムを見つめていた。その後リィン達は再び寮への下校を始めた。

 

「そう言えば……晩ご飯、みんなどうする?」

「ふむ、キルシェあたりで済ませるつもりだったが……」

「自炊をしてもいいかもしれませんね。手分けすればメニューも豊富になりそうですし。」

「そうね、たまには料理しないと腕も鈍りそうですし。」

「うん、私も異存はないぞ。」

「えー、めんどくさい。外で食べた方が楽だし、美味しいじゃん。」

第三学生寮の前で立ち止まって夕食を自炊にする事に盛り上がっている中めんどくさそうな様子で呟いたエヴリーヌの言葉を聞いたリィン達は冷や汗をかき

「お願いしますから、エヴリーヌお姉様も少しは空気を読む事も覚えてください……」

「こっちもこっちで先が思いやられるよな……」

「全くだな。あの様子だと、メンフィルに戻れば自堕落な毎日を送りそうだな。」

「エヴリーヌ様は客将なのですから、そんな事はないと思うのですが……そうですわよね、ツーヤお姉様?」

「ア、アハハ……(学院に来る前のエヴリーヌさんの生活を考えたら実際そうなりそうなんだよね……)」

プリネは疲れた表情で呟き、マキアスと共に呆れた表情でエヴリーヌを見つめるユーシスの推測を聞いたセレーネに話を振られたツーヤは苦笑しながら答えを誤魔化した。

 

「ハハ……よし、それなら買い出しも含めてみんなで手分けして――――」

「その必要はありませんわ。」

そしてリィンがアリサ達に提案しようとしたその時聞き覚えのある可憐な声が聞こえ、声に気付いたリィン達が振り向くとそこにはシャロンが微笑んでいた。

「へ―――」

「貴女は……」

「だからシャロン!なんで貴女がいるのよっ!?

シャロンの登場に仲間達が呆気に取られている中、アリサは疲れた表情で指摘した。そして優雅にスカートを摘み上げて一礼をしたシャロンは理由を説明し始めた。

 

「会長のお許しを頂きまして。今一度、第三学生寮の管理人を拝命いたしました。短い期間ではございますが皆様のお世話をさせて頂きます。早速、今夜のお食事も準備している最中ですわ。

「そ、そうだったんですか……」

「じゃ、遠慮なく。」

「世話になろう。」

「えへへ、今夜は御馳走だね!」

「ん。これで卒業までのご飯は楽になったね。」

「それ以前にエヴリーヌさんはずっと楽をしていたはずですけど……」

「ま、まあまあ。」

「って、RFグループの建て直しを手伝っているんじゃなかったの!?おまけにクロスベルからの注文が殺到して生産ラインが追いつかない上新しくできた”工匠”制度によって今後様々な商業界に進出して来る”工匠”達のスカウトやクロスベル帝国の共同開発の件だって……」

仲間達が呑気な様子でシャロンを受け入れている中、アリサは疲れた表情で声をあげた後真剣な表情でシャロンを見つめた。

 

「大旦那様がお戻りになったので今の所は大丈夫ですわ。会長と張り合いながら諸案件を次々と片付けてらっしゃいますし。それに何より”新人”であるエウシュリーちゃん達が4人全員でわたくしの二人分は働いてくれますので♪」

「ああもう……」

シャロンの説明を聞いたアリサは呆れた表情をし

「さすがはグエン老だな。」

「しかもあの訳のわからん天使のメイド達もそんなに能力が高かったとはな。」

「4人とは言え、普通のメイドの方とは比べものにならない能力をお持ちになっているシャロンさんの二人分の働きをするだけでも十分過ぎますわよね……?」

ガイウスやユーシスは感心した様子でそれぞれの人物達の顔を思い浮かべ、セレーネは苦笑していた。

 

「あー、お腹空いた〜。ちょっと暖かくなってきたしそろそろビールの季節よね〜。と言う訳で奢りなさい、レーヴェ。上司命令よ。」

「何が”と言う訳”だ。学院長にパワーハラスメントで訴えてやろうか。」

「あら〜?悪名高き”結社”の”執行者”の連中の中でもトップクラスの実力を持つ”剣帝”様がそんな”執行者”として情けない事をするのかしら―――ってあら?何してるの君達―――」

するとその時レーヴェと共に寮に戻って来たサラ教官はシャロンに気付くと血相を変えた。

「げげっ、なんでアンタがここにいるのよ!?」

「ご無沙汰しております、サラ様、レーヴェ様。ビールのおつまみでしたらカキの燻製やオイルサーディンを仕込んでありますけど……ご夕食の時にお付けしますか?」

「うぐっ……よろしくお願いします……」

「フッ、先程の言葉をそっくりそのまま返してやろう。A級正遊撃士の中でもトップクラスの実力を持つ”紫電(エクレール)のバレスタイン”が酒のつまみの為だけにかつての敵に膝を折っていいのか?」

シャロンに微笑まれて疲れた表情で肩を落としているサラ教官にレーヴェは静かな笑みを浮かべてサラ教官を見つめ

「ぐぐっ……!これだから”執行者”の連中は嫌なのよ〜!特にその余裕ぶったドヤ顔!」

レーヴェに図星を突かれたサラ教官は声をあげてレーヴェとシャロンを睨み、その様子を見守っていたリィン達は冷や汗をかいた。

 

(シャロンさん、微妙な立場なのに結構平気で動いているよね……)

(多分、メンフィルに寝返ってそれぞれの新たな立場を確保したサンドロッド卿やクロチルダさんのようにRF社とクロスベル政府の間で協定が結ばれてるんだろうな……まあ、シャロンさんなら関係なしに手伝いにきてくれそうだけど。)

その後久しぶりのシャロンの夕食に舌鼓を打った後……リィン達もそれぞれの自由時間を満喫し始め、夜に仲間達とそれぞれ会ってこれからの未来について談笑し終えたリィンは明日に備えて休む為に自室に戻った。

 

〜第三学生寮・リィンの私室〜

 

「…………そろそろ寝るか。そう言えば今日は確かエーデル先輩だったけど……夕方にしたから、今夜は来ないよな。」

自室に戻ったリィンはもはや恒例化している共に夜を過ごす相手を思い出した後冷や汗をかいて呟き、就寝の準備をしようとした。

「リィン君、いるかしら?」

するとその時扉がノックされ、エーデルの声が聞こえて来た。

「エ、エーデル先輩!?え、ええ、いますけど……」

「失礼するわね。」

「エ、エーデル先輩……その……今夜は何の御用でしょうか?」

自室に入って来たエーデルにリィンは冷や汗をかきながら訊ねた。

 

「あら、女が就寝前の男の部屋に訊ねると言ったら理由は一つしかないでしょう♪」

するとその時カトレアへと人格が変わり、カトレアはリィンに抱き付いた。

「カ、カトレアさん!?そ、その……夕方にしましたから、今夜は必要ないんじゃ……」

「それはそれ、これはこれよ♪それにリィン君だってあれだけじゃもの足りないでしょう?」

「……ッ……!?い、いえ……あれで十分ですよ……」

カトレアに妖艶な笑みで微笑まれたリィンは一瞬で夕方の情事を思い出した後カトレアから視線を逸らしたが

「そう言っている割にはもうここは大きくしているみたいだけど?」

「ちょっ、そこは……!?」

カトレアにある部分を触られると慌て始めた。

(うふふ、結界展開っと♪)

「ベ、ベルフェゴール……」

そしてベルフェゴールが展開した結界に気付くとリィンは冷や汗をかき

「フフ、準備も整った事だし、始めましょうか♪」

カトレアはリィンをベッドに連れて行った後、エーデルと人格を交替しながらの情事を始めた。

 

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シャロン二人分の働きをするエウシュリーちゃん達は高性能といえば高性能ですけど、恐らくエウシュリーちゃん一人でシャロン1,2〜3人分の働きで残りの0.7〜8人分の働きはブラックエウシュリーちゃん達という割合かとwwだって、エウシュリーちゃん以外のメイド天使達はまともなメイドとは言えませんしwwそれと既にお気づきかと思いますが再びエーデルとの18禁展開がありましたので、いつものようにシルフェニアに投稿しておきました(遠い目)なお、後日譚の夜の自由行動時での仲間達との会話は本編で書きますのでその時をお待ちください。ちなみに最終話まで残り5話を切っていますので、後少しでif篇は完結します!

説明
第151話
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他エウシュリーキャラも登場 幻燐の姫将軍 空を仰ぎて雲高くキャラ特別出演 閃の軌跡U 

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