XSP-2 ファイアス
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説明
フレームアームズ部隊コンペ『ヘレグルックス』派生企画、『オレンジライダー』候補作品となります。
複眼、複腕、逆関節と好みの要素をこれでもかと入れ込みました。
全体のフォルムは、AC4系列のALICIAを参考にしつつ、さらに魔改造した感じになります。
少しでもそれらしさが伝われば幸いです。
以下、機体設定。
[報告書類・例の部隊の新型機について]

中近距離での高速機動戦を旨として、既存のFAの枠を大きく外れた設計のもと開発された、異形の機体。鹵獲したフレズヴェルクのTCSユニットを、機体フレームの強化、および空力抵抗の減衰へと応用することで、異次元の運動性能・射撃性能を実現させているようだ。

驚異的な跳躍力と推力を併せ持った逆関節構造の脚部を軸に、機体各部のブースター・スラスターを絡めた三次元的な機動は、かの『YSX-24RD ゼルフィカール』すらも凌ぐと噂されるほど。次世代の運動性能を実現、という意味を込めて「ネクスト機動」とすら呼ばれている。とはいえ、実際にこの機体を駆使して、ゼルフィカールを超える機動を実現するというのは、操縦技術の面からして到底不可能のように思える。理論上は可能である、というところから誇張を交えて広まった噂ではないだろうか?

独特の複眼構造を持つ頭部は、従来の戦闘とは比較にならないスピードで展開される機動戦に対応するべく、専用に開発されたものであり、驚異的な破壊力を誇る二門の大口径キャノン『Demolisher&Pulverizer』の運用のために徹底的にチューンされている。
そして、ウェポンハンガーに手を加えそのまま第三・第四の腕とした四腕構造。これは本来、反動の大きいキャノンを補助するための機構のようだが、この機体のパイロットの個人的な意向なのか、実戦においては(無茶なことをするものだ)これらの腕すらも武装を持ち、攻撃のために運用されている。
(参加する作戦により装備する武装は様々だが、グレネードランチャーを取り付けた重アサルトライフルを持つことが多い)
フレズヴェルクのコアに、半ば強引に纏められるような形で接続されたバーゼラルドのコアは、改修され追加ブースターおよび大型ジェネレーターとしての役割を果たしている。ただし、このような強引な設計は機体の重量バランスに悪影響を与えており、この改修は大きな出力と引き換えに取り回しの悪さを抱える、諸刃の刃ともなっている。

簡潔に纏めるなら「異次元の運動性能と火力を合わせ持つとされているが、実戦において運用可能かどうか疑わしい機体」といったところ。

なお余談ではあるが、この機体を戦場で実際に見たものは、その人間離れした戦いぶりから「パイロットはナニカサレテいるに違いない」とか「あの動き、補助AIでも搭載されているのでは」と、冗談交じりに、だが完全に信じていないという風でもなく、きな臭く不確かな憶測を口にする。
というのも、この機体の開発・整備・試験に至るまでのすべての過程は、一貫して極東支部FA大隊『グルックス』が管理しており、外部の人間はおろか所属する隊員ですら、ほとんどがこの機体の正確なスペックを把握していないためである。

とはいえ大雑把な見方をしても、機動戦のため強いられる莫大なエネルギー消費(これによる稼働時間の短さ)、TCSユニットの補助をもってしてもなお大きい機体への負荷、アンバランスな構造と推進器の配置による機体制御の尋常ではない難しさ。どう見ても見過ごせないレベルの欠点も数多く抱えており、やはり実戦での運用には懐疑的な見方をせざるを得ない機体である。

月面への技術供与の材料としてはいささか不安の残る機体であり、上層部としても特段注視すべきものではない。

以上


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[XSP-2 ファイアストーム格納庫上オペレータールーム 男二人の声]


「――だってよ。注視するほどの機体じゃないらしいぜ。このスパイはお目目が節穴っぽいな」
「本当だな。節穴すぎてかわいそうだから今から直接見せに行ってくる」

[格納庫内 銀色の円筒形ユニットが機械によって、機体へと運ばれていく]

「……何故か知らんが、お前が嫌に目立つオレンジ色に塗ってくれたことだしな」
「そういう色した精鋭部隊に栄転って噂を聞いたんだよ。整備ついでに気を利かせて、先に塗っといてやったんだ」
「その噂が本当ならいいんだがなぁ。もうあんな刃の付いたホッピングみたいな機体に乗って玉砕するのは御免だ」
「ならこの作戦で、隊のお偉いさんに見せつけてやろうぜ。目標はあのスパイの乗ったマガツキ、護衛はルフスが2機だとよ」
「マトが1つと鳥が2羽か、楽勝だ。行ってくる」
「頑張れよ、No.37」
「番号で呼ぶな。俺の名前は――」

[アラート音が格納庫中に鳴り響く]

「今はXSP-2か、No.37ってのが正しいんだろうな、部品になっちまったお前の名前は」

[ユニットが機体に収まり、複眼に光が灯る]

『すまん、機体との接続中で聞こえなかった。何か言ったか?』
「……帰ってきたらちゃんと名前で呼んでやるって話だよ!さぁ行ってこい!」
『了解だ。必ず帰ってくる』

[シャッターが開き、機体が跳び出す]
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コメント
設定が急進派の潜入報告書風に変わり、会話劇が挿入されて、妄想が更に高まりました!銀色ってエントリープラグぽい?(時雲(TimeCloud))
ありがとうございます、大火力+補助武器いいですよね〜 肩のポリキャップは腕+武器の重さに完全に負けててロクに上がらないので、必死にポーズで誤魔化しました……(パピルス)
両手に重火器、サブアームに小火器という構成が大好きなのでとてもすきな感じです(;//?Д/?/) にしても意外に肩と胴体の繋ぎ目的に保持きつそうなのに保持できるものなんですねぇ・・・(不知火[)
ありがとうございます。本体が妙に細く長く、そのうえ肩とか張り出してるので、武器で全体のボリュームをかさましした感があります。でっかい武器好きなので結果オーライでした!(パピルス)
華奢なボディに対してごっつい兵装が好きです。(mistdragon)
コメントありがとうございます。副腕の構造は最後の写真を見ていただけると分かりやすいかと思います。(パピルス)
この凶悪な面構えからして、かっこいいですね。ボディと武器の対比が面白い。副腕の構造が知りたいです。(時雲(TimeCloud))
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