「F」の日常。 第六話「喧騒と静寂と。」 |
いつもとは違う静かな朝。
クリエは窓から差し込む朝日で目を覚まし体を起こし、眩しい光に目を細め、そして思う。
ああ、外は静かだな。
そう言えば昨日家主のミーナさんが「明日は店休日」って言ってたっけ。
じゃあ、僕ももう少し寝ていようかな。
アニスに商品を渡して買い取りを待ってる状態だし今日くらいはゆっくり寝ていても罰は当たらないさ。
そしてクリエは再び眠りに就く。
少し冷え込む冬の寒さには心地よすぎる布団の温もりを噛みしめながら。
しばらくして部屋のドアががちゃりと開いて誰かがクリエの肩を揺さぶる。
「…きなよ。ほら、起きな」
次第に揺さぶりは強くなるがそれでもクリエは起きようとしない。
「えーい、面倒だ。それ!」
そう言って何者かが布団を剥ぎ取る。
バサッという音と共にクリエの体に冷たい空気が吹いてきた。
寒さに思わず縮こまるクリエ。
静かに顔を上げるとそこには猫頭の女性が立っていた。
「ミ、ミーナさん。酷いじゃないかぁ…」
「何言ってるんだい。こんな時間まで寝てるなんてさ」
「だって…今日は店休日なんだろ?こういう日位…」
寝ぼけた様子で答えるクリエにミーナが言う。
「今日が休みなのは大掃除するからさ!」
「大掃除?」
「そ、大掃除さ。あんたも新年を気持ち良く迎えたいだろ?分かったらさっさと支度して降りて来な」
「分かった。ちょっと待ってて」
その言葉を聞いたミーナは先に一階へと降りて行った。
階段を降りて店の方に出たらそこには朝食を終えて新聞を読む馬頭の男。
同居人のブライアンがいた。
「よう、今日は遅く起きたんだな」
「おはようブライ。今日位はゆっくりしようかと思ってたんだけどね…」
「はは、それは災難だったな」
そういうやりとりをしながらクリエは店のテーブルに着く。
「あんたにも存分に働いて貰うからね。分かったらとっとと食いな」
クリエは言われるままにテーブルに置かれた『マオまんま』をかきこむ。
今日のマオまんまはいつもより薄味だな。そう思いながらテーブルに置かれた魚醤を手に取りマオまんまにかける。臭いに少し癖が出たがこれも悪くない。
そうしてクリエは出されたマオまんまを時間をかけず食べ終えた。
クリエが食器を片付けたのを確認するとミーナはパンパンと手を叩きながらハキハキと話し出す。
「さて、と。早速始めようじゃないか!ブライはまず店内のモップ掛けを頼むよ。それから…クリエはこの書類を『開拓府』に持っていって貰おうかね」
「ちょっと待てよ!」
「何さ?」
「なんで俺がモップ掛けであいつがそんな軽い仕事なんだよ」
「だってアンタお使いに出すとなかなか帰って来ないじゃないか。それにクリエ。アンタにも出さなきゃいけない書類があるんじゃないのか?」
「んー、そうだった。じゃあ早速行って来るよ」
「よろしく頼むよ」
そう言ってクリエは店外へと駆け出す。
今日もまた騒がしい日が始まる。
開拓府に入るとそこにはあわただしく書類を仕分けるみみずく頭の『コロ族』の男がいた。
「忙しそうだね。ワイズ」
クリエが話しかける。
「ほぅ…。この時期は書類の整理が大変でのぅ…」
「手伝おうか?と言いたい所だけど僕も忙しいんだ」
「ほほ…この時期忙しいのはみんな一緒だのぅ…」
「ははは、そうみたいだね」
笑いあった後別れた二人。
普段から整理整頓していればそんな手間かける必要ないのに。
と言う女性の声をクリエは聞いた気がした。
ワニとトカゲを合わせた様な外見の『エメト族のカーマイン』の部屋に着いた。
そこでクリエはミーナから預かった書類と自分が出すつもりだった書類を渡す。
「なるほど…君は((魔法機工士|アーティシャン))になったのか。それにしてもミーナの決算書を何故君が…?」
「ああ、ミーナさんの所に厄介になることになったんだ」
「そういう事か。まあ自分の居場所を見つける足掛かりが決まった事はいいことだ」
「そうだね。この街で何が出来るか分からないけど頑張ってみるよ」
「それがいい。そのひた向きさを忘れないでおくれ」
「分かった!頑張るよ」
そう言って部屋を出るクリエ。
しばらくしてカーマインはあることを思い出して叫ぶ。
「しまった!彼に渡す物があったんだった!!…仕方ない郵送で届けるか。すまないが頼めるか!?」
「…承知いたしました。大事な物故に私自ら届けましょう」
どこからともなく女性の声が聞こえる…。
クリエが通りを歩いていると突然何者かが肩にふれる感触がした。
その事に驚き振り返った先にはポストマン風の燕尾服を着たイルマ族(我々人類に近い外見の人間)の女性が立っていた。
「あらやだ!ごめんなさい。また人を驚かせてしまいましたね」
「びっくりした!けど僕になんの用だい?」
「あなたの住民登録証を渡しにきました。これであなたは正式にこの街の住民となります」
「そうなんだ嬉しいな!所であなたは…?」
「申し遅れました。私は((風祭烏衣|かざまつりうい))と申します。以後お見知りおきを…」
そう言いながら差し出されたカードをクリエは受けとる。
カードをまるでクリスマスプレゼントを貰った子どもの様にきらきらとした眼で眺めるクリエに烏衣はくすっと笑いながら話しかける。
「ふふ、嬉しそうですね」
「ああ!こうしてカードを貰うことでこの街から『僕はここに居てもいい』って認められた気がするもの」
「なるほど…。私も貴方がこの街で活躍する事を楽しみにしてますわ」
「ありがとう!」
そしてクリエが瞬きをしている間に
「ふふ、それではごきげんよう」
と言葉を残し烏衣はその場を去った。
急な出来事を飲み込めず辺りをキョロキョロと見回すクリエ。
するとまた誰かがポンと肩を叩くのを感じた。
振り替えるとそこにいた人は――――
「や、やあスパイクさん」
「なんだテメエ、道の真ん中でボーッと突っ立ってやがって。サボりかぁ?」
黒い山犬顔の男は凄んだ声で答える。
「さ、サボりだなんてそんな…」
「冗談だよ。あの女と話してるのを見てた」
「そ、そうなんだ。所でスパイクさんは何を?」
「…スパイクでいい。ツケの取り立てだよ」
「取り立て?」
「そうだ」
そう言ってスパイクはクリエの肩に手を回し悪い顔をしながら言う。
「覚えときな。ツケを貯めると年末に俺みたいな怖いお兄さんがくるんだぜ」
「き、肝に銘じておくよ…じゃ、じゃあ」
いそいそと離れていくクリエ。それを見送るスパイクが呟く。
「…ふん。久しぶりにからかい甲斐のある奴が出たな。それにしても…」
スパイクは辺りに耳を傾ける。
ガチャガチャとした喧騒。
遠くでは誰かが「ドロボー!」と叫ぶ声がする。
「五月蝿くて叶わねぇ。ったくだからこの時期は嫌いなんだ…」
賑わう通りをメモ書きを眺めながら歩くブライアン。
彼はミーナから食材の買い出しを頼まれていた。
(彼女は渋っていたが力持ちの彼でなければ量をこなせない為仕方なくお遣いに出した)
「外出で気分転換になるとはいえ、俺に食材の目利きなんて洒落たこと出来ないぞ。参ったな…」
添うボヤきながら歩いていると突然正面から「ドロボー」と叫ぶ声がした。
メモ書きから目を離すと鞄を抱えて走って来る小柄な男とそれを追い掛ける大きな褐色の影が見えた。
「怪我したくなかったらどきな!」
そう叫びながら突進してくる男をやれやれといった様子でかわし、左手で首根っこを掴み男を持ち上げた。
続いて勢い余って突っ込んで来た影もかわす。
影の主は体勢を立て直すときっとブライアンの方に向き直りはっきりとした口調で話しだす。
「か弱き者から金品を奪うとは見下げ果てたものですね!さあ、観念なさい!」
「…まあまあ、ここは俺に任せてくれ」
「?」
ブライアンは左手に持っていた男を地面に下ろし盗品の鞄を奪い取り男にこう言う。
「さ、今日の所は盗った物を返したら見逃してやるよ。けどな…」
「?」
「いい加減に足を洗わないと次は骨の一本や二本じゃきかないぜ」
「ひいいい!!」
慌てて走り去る男を見送るとブライアンは振り返り男を追い掛けていた人間に鞄を渡す。
さらさらとした長い髪を持つ凛とした佇まいのバトゥ族の女性である。
「ありがとうございます。しかし何故あの男を離したのですか…?」
「ああ、悪人と言えども年越しを牢屋で過ごすのは気の毒だからな」
「あなたはお優しいのですね」
そう言う女性のまっすぐとした眼差しに彼は圧倒されていた。
「どうか…しましたか?」
彼女は不思議そうに見ている。
「い、いや。『損な性分』に従っただけさ。それよりお嬢さんもなかなか勇ましかったぜ」
ブライアンの言葉を聞いてハッとした様子で答える。
「あらやだ私ったら…。はしたない所を見せてしまいましたわね」
「俺は嫌いじゃないけどな。そういうの」
「お父様からも言われてますの『お前は誇りあるブリド族の淑女としての気品が足りない』と。ですから…その…」
「なんだい?」
「先程の事…出来れば忘れて頂きたいのですが」
「なんだい、そういう事ならお安い御用だ」
「ありがとうございます。ムスタ族の戦士様。お名前を…」
「ブライアンだ。お嬢さんは…?」
「パルスラと申します。貴方の様な手練れの戦士様に出会えて光栄ですわ。それでは失礼致します」
そう言ってパルスラは去って行く。
それを見送りながら
「ふむ…ブリド族はお高く止まってる奴が多いがあのお嬢さんはなかなかどうして…良い女だな」
呑気に呟くブライアンの脇腹に衝撃が走る。
「――――!?」
突いて来た方向を見るとそこにはタヌキの頭を持った老婆が居た。
「っ…痛ってえな!婆さん!何しやがる」
「ふん。ムスタの男はこうでもしないと気付かないからね」
「…まあいい。婆さんは何者なんだ?」
「さっきの鞄の持ち主さ」
「そうか。まあ、あの程度の事なら礼は要らないぜ」
そう言ってその場を去ろうとするブライアンの足を老婆は杖で引っかける。
盛大に転んだブライアンは声を荒げる。
「もう!一体なんだっていうんだよ!」
「さっき突飛ばされたせいで腰を痛めちまったみたいなんだよ」
「ふーん、それは気の毒だったな。それじゃあな」
そう言って去ろうとするブライアンの足を再び引っかける。
「待ちなよ。あんたムスタ族の男なのに困ってる人を見捨てるのかい!?」
「そんな事言われても俺に出来る事なんかあるのかい?」
「年末の買い物がまだなんだよ。付き合ってくれるかい?」
「やれやれ、要は荷物持ちが欲しかった訳か…」
「あんたセンスが無さそうだからアタイが品定めさせて貰うよ」
「ふん…」
彼は渋々買い物に付き合う事にした。
重い荷物を老婆の家まで届けたブライアン。
息を切らしながら尋ねる。
「そ、それにしても重い荷物だな。一人世帯には過ぎた量だろうに」
「つべこべ言うんじゃないよ。それに…まだあんたの役割はここで御免じゃないよ」
「なんだって!?」
「実はウチの部屋の大掃除がまだでねぇ…」
「…ったくもうしょうがねぇな」
言われるがままに仕事をこなすブライアン。
大掃除の後は「買った食材を袋に小分けする」という謎の作業が待っていた。
全てを終えてブライアンは大事な事を思い出す。
「しまった!お遣いの途中だったのをすっかり忘れてた!今から買い物なんてとても間に合わない…」
「何の為に仕分けさせたと思ってるんだい?あれがあんたのとこの分さ」
そう言って仕分け袋の一角を指す。
「なんでうちの分を婆さんが把握してるんだよ!」
「あの時メモを落としたろ。あんた思った以上に抜けてるねぇ」
「ぐぬぬ…」
「課程が何にせよ品物が間に合うならいいだろ?とりあえず帰りな。」
「ちっ…。しゃーない!!ここはアンタの言葉を信じる事にするよ」
そう言いながら駆け出していくブライアン。見送る老婆はこう呟く。
「今時ムスタの奴らでも珍しい馬鹿っぷりだねぇ。来年はアイツにとっていい年であって欲しいね…」
一方その頃ミーナの店ににょろにょろと近づく者がいた。
閉ざされたシャッターを顎髭で叩きながら叫ぶ。
「ごめんよー!!誰かいるかい?」
叫ぶ来訪者の声に気付きミーナが半分ほどシャッターを開けて言う。
「なんだアンタかい。それで何の用だい?」
「やあ姐さん。アイツに報告する事があって…」
「…ちょっと待ってな」
ミーナに呼ばれて降りて来るクリエ。
「やあアニス。今日はいやに機嫌がいいね。何かあったのかい?」
「いやー…、ちょっとね!」
蛇の様な外見をした『ワーム族のアニス』は少し勿体付けてこう言った。
「この前貰った『花火玉』‥だっけ。あれが高値で完売したんだよ!」
「そいつはめでたいねぇ」
「嬉しいな!」
「正月価格でふっかけても売れるなんて俺っちじゃなきゃできないんだぜ」
「ありがとうアニス!」
「礼は売上げを見てから言ってくれよ」
アニスそう言って金貨が詰まった袋をテーブルに置く。
載せた瞬間のドサッという鈍い音が売上げの高さを物語っている。
「すごいすごい!あれが本当にこんな大金に!?」
「まあ俺っちの取り分は抜いてるけどな」
「うーん、こんなにあるなら少し贅沢出来そうだなー」
と言いながら金貨袋に手を伸ばすクリエ。
しかし 手が届く前にミーナによって袋は持ち上げられてしまった。
「ミーナさん!?」
「贅沢はウチの家賃をきちんと払ってからしな。という訳で売上げから引かせて貰うよ」
そう言うとミーナは袋から金貨を取り出していく。
土嚢大の袋の四分の一程取り出した所でミーナは手を止め
「さ、これがアンタの取り分さ」
と告げる。
「ミーナさん!?これは…」
「アイツが払えるか分からないからブライの分も引かせて貰ったよ。後ついでに来月以降の分もね」
「あ、姐さん。いくらなんでもそれは…」
「ふーん…それじゃあ来月以降の『預かっておく』って事にしようか。必要になったら渡す事にするよ
。その時に残ってたらね!あはははは!」
高らかに笑うミーナ。
あ、姐さん鬼だ…。そう思いながらアニスはその光景を眺めていた。
そういったやり取りをしているとお遣いからブライアンが帰ってきた。
「なんだい、意外に早く帰って来たんだね。見直したよ」
「『見直した』とはご挨拶だな。ほら、頼まれた物だぜ」
置かれた袋の中身を見るミーナ。
しばらくして感心した様子でブライアンに話しかける。
「へー、アンタに目利きが出来るとはねえ」
「ま、まあな。俺が本気を出せばこんなもんよ」
そんなやり取りを見ていたアニスは袋の中にあるものに気付いた。
「干し芋?また年寄りじみたものが好きなんだな旦那」
「ん?干し芋?」
ブライアンは干し芋の袋を手に取る。
袋には『お遣いお疲れさん。アタイが言うのもなんだけどお人好しも程々にしな』と貼り紙がついていた。
「アタシも嫌いじゃないけどな」
「ん、そうだな。たまには悪くない…」
「ま、そんな事より調理始めようか。二人にも手伝って貰うよ!」
『えー!!』
「つべこべ言うんじゃないよ!その変わり今夜はご馳走が待ってるよ!さ、早く手を動かしな」
そしてアニスが口を開く。
「さて、と。俺っちもそろそろいかなくっちゃ」
「あ、今夜良かったらウチでご飯食べて行かないかい?」
「ありがとう。そうしたい所だけどこれから『行商』に出るんだ」
「この年の瀬でもきちんと働くなんて偉いねえ。ウチの奴らにも見習って欲しいよ」
「そんなんじゃないよ。ただ『貧乏暇なし』してるだけさ」
「『行商』って事はこの町以外にも町が…?」
口をはさんで来たクリエに対しアニスは得意気に答える。
「ちっちっちっ…。世界は君が思っているより広く世間は思っているより狭いものなのだよクリエ君」
「ん…?どういう事?」
「…来年になれば分かるさ多分」
そう言うやり取りの後アニスは出ていった。
夜になると昼間の喧騒が嘘のような、静かで穏やかな時間が過ぎていた。
今のテーブルにはご馳走が並べられている。
「お、酒もあるじゃないか!…それにしてもこの季節に冷やなんだ?」
「暖かくした部屋で飲む冷や酒も乙なもんだろ?」
「そんなもんかね」
「お酒か!初めて飲むから楽しみだな!」
「…お前は駄目だ」
「なんでさ?」
「アンタみたいな子どもが飲んでいい物じゃないんだよ」
「うー…」
「ま、とにかく食事にしようじゃないか」
「…そうだな」
「そうだね!それじゃあ…」
『いただきます!』
テーブルに並べられた見たこともないご馳走を食べるクリエ。
ミーナ、ブライアンもそれぞれが食事を楽しんでいた。
食事も一段落した所でミーナがぽつりと呟く。
「…こんなに賑やかな年越しは久しぶりだねえ」
「…」
何も言えないでいるブライアン。
空気が変わったのを感じたクリエは切り出す。
「言い難い事かもしれないけど確か弟さんがいるんだよね。その人は…」
「変な心配しなくても良いよ。仕事であちこち飛び回ってるだけさ。」
「そうか…」
胸を撫で下ろすブライアン。
「でも『便りが無いのが元気なしるし』って言うけどこの時期位は帰って来て欲しい…って柄じゃなかったね!そろそろ日付も変わるし明るくいこうよ!」
時計を見ながら一同は日付が変わるのを秒読みする。
…3
…2
…1
…そして新しい年がやってくる。
『明けましておめでとう!!』
と同時に言った後に外の方で突然轟音がする。
「…!」
「なななな何だ!?敵襲か!?」
「ふふ、アンタ達は知らないだろうけどこの辺りでは新年の訪れを花火で祝うんだ。それにしても今年は何時にも増して大きいね」
ミーナとブライアンはニヤっとした表情でクリエを見る。
「へー、そうなんだ!僕もその花火見たかったな…」
それを聞いた二人は
「あの子思ってたより鈍いね」
「俺もここまでとは…」
とひそひそと話をしていた。
「ん?どうかしたの」
『何でもない!それより今は新年の訪れに感謝しようよ!』
そうしてそれぞれにとって幸せな時間は年明け後もしばらく続いたのである。
説明 | ||
「F」‥ファンタジーでフロンティアな世界観の日常を描いた作品です。 スタートがクリスマス前後な関係で「日常モノなら特別な日である大晦日は外せないでしょ?」みたいな理由でこんなエピソードになりました。 本当はもっと早く投稿したかったのは内緒。 エピソードリスト→ http://www.tinami.com/mycollection/21884 |
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