英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 |
〜真・煌魔城〜
「ほう?」
「クク、”空の女神”自らが私達に訊ねたい事とは興味がそそるな。一体何を聞きたいのかな?」
エイドスの問いかけにブルブランと共に興味ありげな表情をしたワイスマンはエイドスに問いかけた。
「貴方達からもあの宰相同様”ユリス”の気配が僅かに感じますが……それは一体どういう事ですか?」
「ククク……―――それはこういう事だ!」
そしてエイドスの問いかけに邪悪な笑みを浮かべて笑ったワイスマンは全身に膨大な瘴気を纏った後超越した存在へと変身した!
「えええええええぇぇぇぇぇっ!?」
「何という”風”だ……!」
「て、”天使”……?」
「なんて霊圧……」
「人間がよくわからないものに変態した〜!?」
「それを言うなら変身だ、阿呆!」
超越した存在へと変身したワイスマンを見たエリオットとガイウスは声をあげて驚き、アルフィンとエマは不安そうな表情をし、混乱した様子のミリアムにユーシスは呆れた表情で指摘し
「あの姿は……!」
「”輝く環(オーリオール)”を取り込んだ状態のワイスマン……!」
ワイスマンが変身した超越した存在の正体がわかっていたプリネは目を見開き、ヨシュアは厳しい表情で声を上げた。
「な―――”至宝”を取り込んだ状態ですって!?」
「お、おいおい……一体どういう事だ!?確か”輝く環(オーリオール)”は”リベールの異変”の時に破壊されたって話だろ!?」
「う、うん!あの時確かにあたしがリウイと一緒に破壊したわよ!なのに何でその姿になれるのよ!?」
ヨシュアの答えを聞いたサラ教官は信じられない表情をし、トヴァルの疑問にエステルは頷いた後ワイスマンを睨んだ。
「ユリスの持つ力―――”負”の力によるものです!」
「それは一体どういう事なんだ!?」
「エレボニア存亡会議の時にも説明しましたがユリスは憎しみや恨みと言った他者を害したいという”感情”の集合体……そして”感情”は”人の記憶”によって生まれるもの―――つまりあの者があの姿になれたのは”記憶の再現”によるものです!」
「き、”記憶の再現”だけであんな事までできるんですか!?」
「信じられない……!”記憶の再現”なんて”零の至宝”が持っていた力―――因果律の操作も関わっている事になるわよ!?」
「幾らなんでも非常識過ぎなの〜!」
「そうね……因果操作は”神”をも超える領域の力よ。」
「神々でも不可能と思われる”奇蹟”が”負”の力によって起こるなんて……!」
(そんな……下手をしたら”ラウアールの波”よりも強力かもしれない……!)
アドルの疑問に答えたエイドスの説明を聞いたナユタとクレハ、ノイはそれぞれ信じられない表情で声を上げ、ノイの言葉にサティアは真剣な表情で頷き、ロカは厳しい表情をし、ゲルドは不安そうな表情をしていた。
「ハハハハハハハハッ、その通り!そして我々は宰相殿から宰相殿が掌握した”ユリス”の力の一部を分け与えられた事によって先程のような事もできるという事だ!」
「クク……それどころか”鉄血宰相”は”真・煌魔城”自体にもユリスの力による”記憶の再現”の罠が仕掛けられ、お前たちはその罠にまんまとかかったのだ!」
「な―――罠だって!?それは一体どういう事だ!?」
そしてワイスマンの答えを聞いて血相を変えたリィンが問いかけたその時
「待機モード解除………」
何かの機械音が聞こえて来た。
「機械音だと………!?しかもこの機械音はまさか……!」
聞き覚えのある機械音にミュラー少佐が血相を変えたその時!
「システム再起動………再起動完了………座標確認………”真・煌魔城”………下層エリア………領域内に侵入者を確認……これより実体化を行う………」
リィン達の目の前に空間が歪み、膨大な瘴気を纏った漆黒の巨大な人形兵器が現れた!
「人形兵器……!?」
「―――グランセル城地下に眠りし”環の守護者”トロイメライ”か。」
「ハハ、参ったね。初戦が我が好敵手に加えて過去の決戦で戦った強敵ばかりだなんて、先が思いやられるね………」
人形兵器の登場にクレア大尉が驚いている中、人形兵器の正体――――トロイメライを知っていたレーヴェは目を細め、オリヴァルト皇子は疲れた表情で呟いた。
「な、何でその人形が”影の国”でもないのにいるのよ!?その人形はあたし達がブッ壊したわよ!?」
「クク、これも”記憶の再現”という事だ。――――お前達の奥底に秘められてある記憶を”世界の災厄”が再現したという事だ。」
「え、えっと……それってどういう事なの??」
エステルの疑問に答えたワイスマンの説明の意味がわからなかったミントは首を傾げ
「!まさか……ヨアヒムが私達の記憶を読み取った時のように、”ユリスの力”が私達の記憶を読み取って、再現したというのですか!?」
「正解だ。それにすぐに気づくとはさすがは”女神”といった所かな?」
あることに気づいて血相を変えたフェミリンスの言葉にブルブランは口元に笑みを浮かべて拍手をした。
「ほえええええ〜〜っ!?そ、そんなのってアリ〜〜!?」
「ひ、非常識にも程があるぞ!?」
フェミリンスの推測にブルブランが肯定するとミリアムは信じられない表情をし、マキアスは疲れた表情で声をあげ
「不味いな……そうなると最悪の場合”影の国”の時のように過去僕達が戦った強敵が出てくるかもしれないな……!」
「はい……それこそ”碧の大樹”での決戦のような相手が出てきてもおかしくありません。」
「再び現れるかもしれない敵の事は後回しにして、今は目の前の敵達の撃破に集中しましょう……!」
厳しい表情で考え込んでいるアドルの意見にフィーナは不安そうな表情で頷き、エレナは仲間達に戦闘を促した。
「――――いや、彼らの対処は私達がしよう。」
するとその時男性の声が聞こえてきた!
「え………」
「こ、この声って……!」
声を聞いたミントが呆け、声の正体を察していたエステルが驚いたその時!
「―――――オーバルエネルギー充電完了!エーテル―――バスター!!」
「やあっ!!」
「そらよっ!!」
「喰らいやがれっ!!」
「ぬっ!?」
ワイスマンの側面から放たれた凄まじいエネルギーや銃弾に爆弾、そして導力砲によるエネルギー爆弾がワイスマンに命中し
「ハァァァァァァ………!」
「らぁぁぁぁぁぁ………!」
エネルギーが命中するとエネルギーが放たれた方向からリシャールとアガットがそれぞれワイスマンに突撃して攻撃を叩き込んだ!
「伍の型――――光鬼斬!!」
「喰らいやがれ――――ドラゴンスマッシュ!!」
「ぐおっ!?」
「吹き飛びなさい―――スパイラルウィップ!!」
「グアッ!?」
二人の強烈な一撃によってできたワイスマンの隙を逃さないかのように二人の背後から現れた銀髪の女性が風を纏わせた鞭をワイスマンに叩き付け、ワイスマンを怯ませた!
「冷厳なる氷の刃達よ、我が敵を貫け!絶対氷剣!!」
「グッ……!?」
ワイスマンが怯んだ直後に娘の声が聞こえるとブルブランの足元から無数の氷の刃が発生してブルブランを怯ませ
「行くぞ!はっ!やっ!せいっ!たぁ!!」
「おお………っ!?」
そこにリシャール達が現れた方向から現れたユリア准佐が一気にブルブランに詰め寄って一糸乱れぬ見事な連撃を放ち、放たれた連続攻撃をブルブランは紙一重で回避したが
「ジーク、お願い!」
「ピューイ!!」
「グアッ!?」
回避し終えたブルブランに突如白隼が突撃し、突撃によって勢いを増した白隼のくちばしが仮面に命中してしまったブルブランは攻撃を受けた衝撃とくちばしによって仮面の一部が破壊された事による衝撃で怯んだ!
「方術―――儚きこと夢幻の如し!!」
「!?」
そして新たな青年の声が聞こえた後トロイメライは頭上からの奇襲を受け
「隙は見逃さないよ!そこっ!!」
更に新たな女性の声が聞こえると数発の銃撃がトロイメライに命中した。
「おぉぉぉぉぉ………!」
「はぁぁぁぁぁ………!」
するとその時リシャール達が現れた方向からそれぞれ武装した青年と娘がトロイメライに突撃し
「剣技―――八葉滅殺!まだまだまだまだまだまだぁっ!」
青年より一足速くトロイメライに近づいた娘は自身の得物である刀で怒涛の連続攻撃を叩き込み
「とどめっ!!」
「喰らえ―――グラッツスペシャル!!」
「!!??」
最後の強烈な一撃を青年と共に叩き込んでトロイメライを怯ませた後、後ろから駆けつけてきた僧兵のような姿をした青年とガンナーの女性と共にトロイメライと対峙した!
という訳で英雄伝説シリーズお馴染みの援軍イベントですww一部名前は出していませんが誰が援軍に来たのか軌跡シリーズを知っている人たちには丸わかりでしょうねww
説明 | ||
第643話 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
1964 | 1692 | 3 |
コメント | ||
匿名希望様 それがわからないのが一度やられたボスキャラの運命かとww(sorano) ワイスマンとか勝つ気があるのかな? 過去に敗北したものを大量に持ち込んでも、より成長した敵に勝てるわけない……。(匿名希望) 確かに分からないわけがないww(匿名希望) |
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