龍之介(名前だけ)に憑依したぁ!? |
「重ねて言います。この地にある聖杯じゃあ、とても願いなんて正常には叶いません」
「…………ふむ、どういう事か、聞いても?」
オレが二度、「冬木の聖杯使えねぇからぁ!」宣言をすると、サーヴァント達を代表してスカサハが聞いてきた。どうもこうも無いんだけどね!
「前回の第三次聖杯戦争でアインツベルンが今回のオレちゃんとは違う裏技使ってルール違反してまでして必勝を期し、復讐者のサーヴァント、アヴェンジャーを召喚しました。しかし最初期に殺られ、アヴェンジャー敗退。アインツベルンは脱落しました。
然してアヴェンジャーのサーヴァントとして喚ばれた反英霊、アンリマユと言う名の、この世全ての悪なるものを肯定する反英雄の極地であり、その役割を一身に背負わされた挙句に延々と蔑まれ、疎まれ続けた結果、「そういうもの」になってしまった人間。コイツがまた厄介でね。アンリマユは周りからの身勝手な願いで「この世全ての悪であれ」と摸造された「願いその物」であったがために、敗れ去って聖杯に取り込まれた際に「願望機」としての機能がその願いを叶えてしまい、聖杯は汚染された。
以降、今回の第四次からだな。聖杯が汚染され、願望機としての機能が変質した。具体的には『((この世総ての悪|アンリ・マユ))』に汚染された所為でどの様な願いも破壊を伴った形でしか叶えられん。
例として、とある魔術師――仮にこの魔術師をAとしよう。そのAが今回の聖杯戦争の景品の聖杯に『世界一優秀な魔術師になりたい』と願えば、Aより優秀な魔術師を皆殺しにして、Aより優れた魔術師が居ない世界に様変わりさせて願いを叶えた事とする、巫山戯た代物さ」
「……ふむ」
オレちゃんの言葉を聞いて、2人を除いて考える仕草をするサーヴァント達。そんな中、無銘のキャスターが話しかけてきた。
「要するに、貴方は聖杯に願いはない。寧ろ破壊する者と取って良いか?」
「方法はまだ未定だが、取り敢えずサーヴァント脱落させるとどうなるか分からんからサーヴァントは極力敵味方含めて脱落させない様にするけど、破壊工作はボチボチやってくよ」
「ん。ならいい。君に聖杯を破壊する意思ある限り、私は君の影となろう。((二重召喚|ダブルサモン))のお陰でアサシン適性も手に出来てるしね」
そう言うと無銘のキャスターは霊体化した。ただ単に霊体化しただけでこの空間には居ると思う(直感発動)。
「りゅうのすけ。ねがいごとがかなわないって、ほんとう?」
「……あぁ。何か願いがあったのか? だとしたらスマナイ。冬木の聖杯は汚染されていて、まともに願いが叶えられる代物じゃない。出来得る限り君達に不自由はさせないつもりだから、願いに関しては諦めてもらう事になる。スマンな、((アステリオス|・・・・・・))」
「!! いい。ねがいごと、いま、かなった。――ぼくは、あすてりおす。りゅうのすけが、ぼくのなをよんでくれるかぎり。ぼくはりゅうのすけと――ますたーとともにある」
……なんか分からんが認められたっぽい。アステリオスも言うだけ言って霊体化しちゃった。キャスターと同じく単に霊体化しただけでこの空間には居ると思う。
なんで一言二言話しただけで認められてるんですかねぇ?
「マスター。一つ頼み事が」
「頼み事?」
「ええ。自分の近くに寄っていただきたい。あと手を握って貰えれば」
「?? それでいいなら」
頼まれた、ならば握ろう、掌を。なんか俳句っぽくなった。まあ取り敢えずアサシンの右手をニギニギ。序に両手で握って上下に降ってみる。ソレするとなんか驚かれた。
「…………マスター。その、自分から頼んでおいてなんですが、私に触れて苦痛とかは感じませんか?」
「? いや、特に何も。あ、確か静謐の異名で呼ばれてたハサンって毒のスペシャリストだったっけ? なら大丈夫大丈夫。オレちゃん毒とか効かないから。蠱毒の毒風呂浸かったりヒュドラの毒の一気飲みとか出来る位だからねぇ。アサシンの毒はトリカブトだっけ? まあ、それくらいなら無意識下で解毒してるからアサシンの毒じゃあオレちゃんは死なんよ。オレを毒殺したいなら数億種の即効性毒を一瞬で打ち込まにゃ」
「あぁ─────」
なんかアサシンが片膝ついて臣下の礼とった。なずぇ?
「このハサン。生命続く限り貴方様と共に」
そう言ってアサシンも霊体化した。自分で喚んどいてアレだけどクセ強いの多いなおい。
「……ま、わしは特に願いとか無いからのぉ。先にも言うたが、そなたをマスターとして認めよう! それと後で良いから現代の娯楽とか色々教えてネ!」
「私も特に願いとかありませんし。でもまあ、喚ばれたからにはマスターに尽くします。よろしくおねがいしますね? マスター」
「私一人の願いの為に他の存在を道連れには出来まい。まあ、ゆるりと現代を謳歌でもするさ」
「願いを叶えると破壊を伴う、か。まあ、ソレなら諦めるしかないね」
「そうですわね。ではマスター、暫しの間だけやも知れませんが、よろしくおねがいしますわね?」
各々それぞれなんか言ってドンドン霊体化して行った。ホントなんでこんなに癖強いんですかねぇ?
「…………で、残ったアタランテは何か聖杯に託す願いが?」
「私の願いはこの世全ての子供らが愛される世界≠セ。父に、母に、人に愛された子供が育ち、また子供を愛するという循環だ。誰であろうと、この願いを妨げるなら容赦はせん。例えマスターである汝でもな」
「だが此処冬木の聖杯は使い物にならん」
「あぁ。聖杯は使えない。汝が嘘を吐いてはいないだろう? なんとなく分かるさ」
「そうか。……しかし、子供らが愛される世界、か。…………規模を縮める事は許容できるか?」
「規模の縮小?」
「ああ。この世全ての子供たち≠ナはなく、オレ等の手が届く範囲の子供たち≠ノ許容できるか? オレ、一応名義は知り合いの名義借りてるんだけど孤児院を運営していてね。世界各国の孤児たちを引き取って育ててる。まあ、ほぼオレ一人で運営してるからな。何分人手が足りん。その手助けをしてはくれんか?」
「……私が手伝えば、救える子が増えるのだな?」
「ああ。寧ろ子供らの相手して欲しいんだが。流石に一般の子供ら相手に魔術で分身する訳にもいかんだろ」
「……分かった。だが、汝が子らへの慈しみの心を無くした時、汝の首を頂こう」
「良いぞ。首でも命でも魂でもくれてやるさ」
「ふっ、それを聞いて安心した。汝が子供らへの慈しみの心を持ち続ける限り、私は汝と共にあろう」
そう言うとアタランテも霊体化した。…………一応取り敢えずはサーヴァント全員に認められたのかな? まあそういう事と認識しとこう。
Side:三人称
――当面の準備は整った。
その為、龍之介はサーヴァント達には実体化してもらっていた。
「さて、我が陣営のサーヴァント諸氏。今し方、冬木市全域への細工が終了した。具体的には冬木市全域をオレちゃんの神域にしますた。神域ってのは魔術師が持つ工房を上回る神代の魔術師の持つ神殿の更に上位互換ね。冬木市全域神域にした事により冬木市内なら何処にだろうと転移する事が出来ます。あと冬木内の霊脈を好きに弄れるし魔力回復し放題魔力使いたい放題魔法魔術使いたい放題になりました。その他にも諸々の恩恵が有ります。まあソレはこの際置いといて、コレにより冬木内で発動される魔術全部知覚出来る上に魔術行使の妨害所か逆に魔術や使い魔下手しなくてもサーヴァントの支配権とかも奪えます。メンドイからやらんけど。
まあソレは扠置き、コレより行動を開始する。第四次聖杯戦争、しっちゃかめっちゃかに引っ掻き回して面白おかしく妨害して行こう」
「マスターよ、そなたその口調似合っとらんぞ?」
「喧しいよ。てかノッブはコレでも着とけやなんで裸の上にマント何だよ変態かよ痴女かよ」
「何ちう辛辣!?」
「良いからサッサと『服』を着ろォ!!」
「ノブッ!?」
そう言ってナチスドイツの軍服を改造した学ランモドキの軍服を出現させて魔人アーチャーに投げつける龍之介。その頬はほんのり朱に染まっていた。
「((痛|いつ))つ、ボタンが鼻にクリティカルヒットしたぞ。しかし、そなたも初心よのぉ。ワシと同じ性別の((女子|おなご))なんじゃし、そこまで恥ずかしがらんでも良かろうに」
「こ、コラ織田信長! マスターを挑発してはいけません!」
「へぇ。マスターって意外と初心なんだね」
「みたいですわね。存外可愛らしい所もある様で」
「ふむ。私のマスター足る者、せめて初心な心持ち位は治してもらいたい物よな」
「あぁ――――。初心なマスターをこの手で私色に染め上げてベッドの上でメチャメチャに狂わせたい。二十代目、手伝ってください」
「………………あ、二十代目って私の事ですか? いや、ソレについては後で聞くとして、まあ、マスターの初心さは限界突破してるみたいだから手伝いますよ」
容赦ない女性サーヴァント達の追撃。因みにアステリオスは地下水道の奥底で且つ冬にどうやって育てたんだと言いたくなる程に巨大な向日葵の花を触っていた。そして性別を間違えられた龍之介が爆発した。
「えぇい! 寄るな触るな((弄|まさぐ))るな! 全員揃って『服』を着れ! そしてオレは男だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
地下空間に龍之介の魂の雄叫びが響き、龍之介は『言霊』を用いて全員分の服を出現させて投げつけた。その雄叫びを聞いた女性サーヴァント達は一瞬停止したモノの、静謐のハサンが「男女の別は関係ありませんね私はマスターが良いんです男女の別は関係ありません大事な事なので二度言いました」と一息に言いながら龍之介の投げつけた服の中から一つを選んで着込み、行動を再開した。他のサーヴァント達もそれぞれ服を着てハサンに続き、セイバーは付いて行けずにワタワタし、龍之介は羞恥に耐えられずにアステリオスの肩の上に逃亡した。
後書き
元々はアステリオスと魔人アーチャー居なくて、代わりにアサシンジャックと恋姫の呂布が居た。因みに恋ちゃんのクラスはランサーの予定だった
暫くしたら何人か鯖追加するかも。追加するなら乳上とジャンクウーメンとモーさんとフランちゃん出したい。
あ、因みに鯖達の捨は軒並み強化されてます。端的に言うとCより下は無いです。あとアステリオスの幸運は龍之介がソッコーで『アステリオス』呼びしてるから静謐のハサンと同じくAランクです。後で捨載せます。
補足
本作の龍之介の特典の一つの『人の習得できる事柄全て』について
この特典は、「ネロ・カオス」「荒耶宗蓮」「キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ」「ズェピア・エルトナム・オベローン」「一部除いた英霊達」「エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル」「ディオ・ブランドー」「藤原妹紅」「BLEACHの登場人物達」「カンピオーネの魔王達」等の様に後天的に人外に転身した『元人』。「ギルガメッシュ」「カルナ」「魂魄妖夢」「上白沢慧音」「森近霖之助」「鬼太郎」「五十音ことは」等、人と人外のハーフ他、設定上人であり人外要素も持ち得る『半人』。「逆廻十六夜」「西尾維新作品の一部除く登場人物達」「NARUTOの登場人物達」「トリコの一部除く登場人物達」「DOG DAYSの登場人物達」「とあるシリーズの一部除く登場人物達」等、力量的人外や見た目人外っぽいが設定上人類な『種族:人』。「ドラゴンボールの人造人間シリーズ」「スーパーコーディネイター」等の『人造人間』。「ラウ・ル・クルーゼ」「レイ・ザ・バレル」「エリオ・モンディアル」「プルシリーズ」「((妹達|シスターズ))」等の『クローン人間』。「エルピー・プル」「ブーステッドマン」「エクステンデッド」「パーフェクトソルジャー」等の人道的非人道的の強化処置の施された『強化人間』。「昭和仮面ライダー」等の『改造人間』その他諸々元や半含む人全てが該当する。尚、会得出来るのはスキルや技術等で道具・武具等は無い。『王の財宝』は使えるが中身が無いといった感じ。但し「四季崎記紀」とかの鍛冶師の能力とか「ドラえもんの未来道具」作れたりするのでそれっぽい物を作れるから下手すると王の財宝よりえげつない事になる。
駄弁
すまない。ホントは1/9に投稿する予定だったんだが誕生日でFGOのサーヴァント達に祝ってもらいつつフリーダム作ってたら日付が変わってたんだ。あと文章構成に悩んでたんだ。本当にすまない。
3時間掛けて取り敢えずクスィフィアと背中の翼以外は終わらせたんだが、途中でメンドくなった。流石SEED最強機体だわ。ストフリよか楽だけどね? 伊達にプラズマ収束ビーム砲積んでるだけ有るわ。え、イージスとカラミティのスキュラとフォビドゥンのフレスベルグとストライクのアグニとレイダーのツォーンはって?
フレスベルグはプラズマ砲だけどプラズマ『収束ビーム』砲じゃないし、スキュラは580mmのエネルギー砲だし、アグニは超高インパルス砲だし、ツォーンに至ってはエネルギー砲な上にサイズが100mmしか無いじゃないですかヤダー。
あと関係無いけど個人的にブーステッドマン3人集の最期のシーンに物申したい。特にスペシャルエディションのクロトの最期。アニメ版でアレだけ壮絶で悲しい最期を迎えたのにスペシャルエディションの最期アッサリし過ぎじゃね? シャニは相変わらずエグい最期だったし、オルガも変わらずミーティア二機のイジメだったのに、なずぇクロトの最期があんなアッサリに……。どうせならアズラエルをアッサリ殺せば良かったのに。
あ、フリーダムは1/10に30分で残り完成させますた。シールは貼ってない。何故ならメンドイから。
説明 | ||
第1話 〜説明〜 |
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総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
2585 | 2455 | 0 |
コメント | ||
家は星5鯖は、ジャンヌ、ジャック、金時、ヴラド、孔明ですな……(−−;)(黒鉄 刃) ウチのFGOは金ちゃんとヘラクとフランで高速短期決戦で廻ってますね、一応予備パーティにジャンヌも居ますけどね(ツナまん) |
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