【真・恋姫†無双】舞台裏の夫婦 一話 |
『惹かれあう魂』
三国会議が行われたある夜
成都近くの森を歩く少女がいた。
見れば高貴な身分であろう少女が
乱世が終われどまだ危険があろう場所を歩いているのは理由があった。
数年前のこの場所で真に大切であった人を手放してしまった。
日がたつ毎に後悔や自責の念に捕らわれたが、少女の日常は塞ぎ混む事を許さない。
仕事に追われる日常を過ごしながら、一年に一度あの場所に訪れ涙を流す。
ここに来るのは辛く、苦しかったが、それでももしかしたらという微かな期待と、そんなわけないという諦めの様なない交ぜの気持ちで…。
「…一刀」
そろそろ彼と別れた場所に着く。
ただその場所に誰かが立っているのが見えた。
「……一刀?一刀なの!?」
人を確かめず走って近づいたが淡い期待は裏切られた。
その場所に立っていたのは、およそ彼とは似てもにつかない、いや、そもそも同じ人間なのか判断の着かない筋骨隆々筋肉モリモリマッチョの紐パンを穿いた変態がいた。
「ぶるぁぁぁぁぁぁぁ!」
少女はずっこけた。
「キャア!?」
「あーらごめんなさいね曹操ちゃん、驚かせちゃって♪待ってたわよん♪」
「本当よ!なんなのよ貴方は!?」
「私は貂蝉、しがない旅の漢女よぉん♪」
「………」
少女は帰りたくなっていた。
だがこの彼は「彼ってだれぇ!彼ってどこぉ!?」…彼女は自分の名前を呼んだ。
少女の役職を考えればこの時間、この場所に護衛も着けずにいるはずがない人間だから、暗殺者かとも思ったがこんな目につく暗殺者はいないだろう。
そしてこの場所に立って待っていたと言う。ならもしかしたら…
「曹操ちゃん、御主人様に逢いたくなあい?」
「…御主人様?」
「北郷一刀の事よん♪」
「!一刀を知ってるの!彼に逢えるの!」
「ええもちろん彼に逢えるわ、ただ条件があるの…」
少女は喜んでいたのを一気に引き締め覇王の顔になった。
「……条件って?」
「今この時代の役職仲間を全て置いていく事よん♪」
「…ならそれは出来ないわ、私は覇王曹孟徳。全てを投げ出すなんて事は私自身が許さない。…そう私自身が…」
「言ってるでしょう?『置いていく』ってしばらく代わりの人に勤めてもらうの。幸いある夫婦が代わりに国主を担ってくれるそうよん」
「ふふっ、この曹孟徳より優秀でなければ代わりを任せるなんて出来ないわね、私の前にその夫婦を連れて来てみなさい、その力量見極めてあげるわ」
「残念ながら今曹操ちゃんの前に連れて来る事はできないのん、ごめんなさいね」
「なら駄目ね、私は帰るわ」
少女は交渉決裂とし、後ろ髪を引かれる気持ちを断ち切る為に足早に立ち去ろうとした。
「代わりに曹操ちゃんなら認めてくれるだろうって一つ政策案を貰ってきたわん、それはねーーーーーーー」
「ーーーー貴女その案は!?」
それは少女が軍師達と共に今計画中の案件、それも自分達より、より効率のいい政策だった。
少女は動揺した、この案だけで顔も解らない相手を信用はできない、だけどもしかしたら…もしかしたら任してもいいほどの腕があるかもしれない…だけど…だけれど。
「それでも……駄目ね、任せられないわ」
「曹操ちゃん貴女子供はいるの?」
「…………ッ!」
それはここ数年魏に言われていること、そう魏には跡継ぎがいないのだ。
「…桃香でも、雪蓮でも、…なんならシャオでも他の国がなんとかしてくれるわ」
「貴女自身はどうするの?」
「……いいのよ」
「御主人様も子を成さないわよ、貴女がいかないと」
…それは、なんだか悲しくもあり嬉しくも感じてしまう。
「一歩踏み出しなさい。…そしたら御主人様に逢えるわん」
私は…
説明 | ||
真・恋姫†無双の二次創作です 文才投げ捨ててるし突発的に書きたかっただけなんで まぁフワッと見てください 今回一刀くん出ません |
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1710 | 1520 | 9 |
コメント | ||
貂蝉を見て、よく気絶しなかったな〜華琳。(笑)(劉邦柾棟) ありゃありがとうございます修正しましたー(青騎士) 「見れば高貴な身分である少女が」では文章的にはおかしいかと。「見れば高貴な身分であろう少女が」か「見れば高貴な身分と判る少女が」の方が適切では? 後、女性に対して「あなた」を用いるなら「貴方」より「貴女」の方が良いのでは?(アストラナガンXD) |
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