【真・恋姫†無双】舞台裏の夫婦 二話
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『還るべき処へ』

 

 

 

 

思えばこの数年は早く過ぎていってた。

ひたすら勉強し、ひたすら体を鍛えた。

学園の先生や先輩達に勉強を教わり、じいちゃんに土下座して剣道に打ち込んだ。

学園では医学を専攻して中位でしかなかった成績も卒業時には上位十人には数えられるほどになった。

それでもまだ走り続けて知識を吸収していった。

政治は風達が、軍は秋蘭達が、技術は真桜が、平和な世界になったあの場所で必要な人間は医師だと考えて。

俺は確信していたんだ、あの場所、彼女達の下に戻れる事を。

 

「…及川には感謝しないとな」

 

この世界に戻って一月もしない時の事だった

 

『かずピー!かずピー!遊びに一緒に行かへん!?』

 

『行かない』

 

『まぁそう言わんでくれーな、ほらどや三国志の歴史館なんやけど、女の子も誘っとるから行こう、な?、な!?』

 

『行く!いつだ!』

 

『今日なんやけど…なんやかずピー今日はえらいノリがええやん。…ハハーンこのムッツリさんめー、ヘッヘッヘッ』

 

『うるさい!いいから早く行こう!』

 

色々言ってる及川をほっといて、首根っこ引きずりながら案内させて館内に入った。

 

『ちょ!?まだ女の子来てへんで!?』

 

『あー…先入ってるから後から一緒に来い』

 

及川はなんか言っていたが無視した。

 

館内の魏のコーナーに足早に見に行った色々な物を見た。

夏侯惇が使ったと思われる大剣(どうみても春蘭の七星餓狼)

于禁の妻の服(どうみても沙和自身の服)

 

…そして、曹操の墓の写真。

 

その写真に映る墓の隅に掘ってある字…俺の字だ

 

【俺はここにいる】

 

その後俺はニヤニヤしながら上の空だったとしばらくして及川に聞いた。

そこからはがむしゃらだ、だってあの場所にいるんだ…俺が皆のそばに。

 

だから卒業して一ヶ月たった今日中国に旅にでる。

それで戻れるかは解らない、でももう長く待ったんだ。

今、きっと今なんだ。

 

「それじゃあじいちゃん行って来るよ」

 

「待て一刀、これを持っていけ」

 

そう言ってL字型の物体を渡してきた

 

「?…じいちゃん……これなに?」

 

「銃じゃ」

 

「銃刀法違反じゃねーか」

 

「大丈夫だ、普通の弾は飛ばん」

 

何が大丈夫かわからねぇ……。

 

「これは氣を飛ばすんだ」

 

びっくりした。

その言葉をまさかこっちで聞くとは思わなかった。

 

「おまえに使えるかわからんがな」

 

そう言いながらその銃?を押し付けてきた。

 

「元気でな」

 

「じいちゃん…ああ!行って来るよ!」

 

「行って来い…ワシは道場にもどるからな」

 

そう言ってじいちゃんは道場の方に歩きだした。

 

「ああそれと…なんだもう行ったか」

 

 

 

 

「達者でな、一刀」

説明
真・恋姫†無双の二次創作です。
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コメント
いよいよ、外史入りかな?(劉邦柾棟)
修正しましたー(青騎士)
1ページの7行目の確信が革新になってます。(sasaru)
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