恋姫外史医伝・華陀と一刀 五斗米道の光と影 第12話
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ある日、一刀は真桜の工房へと向かうため、城の廊下を歩いていた。

 

「ん?」

 

その途中、一刀は凪と沙和の後ろ姿を見かけた。

 

「お〜い。凪、沙和」

 

「「?」」

 

振り返る二人。

 

「一刀殿」

 

「何か用なの?」

 

「いや、どこに行くのかと思ってな」

 

「真桜の所です。午後から非番なので、三人で街へ行こうかと」

 

「そうか。なら工房まで俺も一緒に行こう」

 

「一刀さんも真桜に用があるの?」

 

「頼んでた物を取りに行く所だったんだ」

 

「そうでしたか」

 

「なら一緒に行くの」

 

「ああ」

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

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連れ立って歩く三人。

 

そんな中、一刀はチラチラと凪に視線を向けていた。

 

「一刀さん。さっきから凪ちゃんの方を見てるけど、もしかして凪ちゃんの事好きなの?」

 

「ええ!?」

 

沙和の言葉に動揺する凪。

 

「いや、そういうわけじゃない」

 

しかし一刀はあっさりと否定した。

 

「で、ですよね・・・」

 

あまりにもあっさりと否定されたので、少々へこみ気味の凪だった。

 

「一刀さん。その言い方はあんまりなの」

 

「ああ、確かにそうだな。悪かった。別に凪に女性としての魅力が無いとか、嫌いだとか言ってるいるわけじゃないんだ」

 

「は、はい。分かってます」

 

そう言いつつも、凪の顔は少々引き攣っている。

 

「じゃあ、何で凪ちゃんの方を見てたの?」

 

「ああ、身体の傷が少し気になってな。ずいぶんあるが、それは戦場で受けた傷か?」

 

「・・・はい」

 

「一刀さん!凪ちゃんは乙女なの!傷のことだって結構気にしてるんだからあえて触れないのが優しさなの!」

 

配慮の無い発言に憤る沙和。

 

「いいんだ沙和。これら一つ一つは私が守るべきもののために負った傷。むしろ誇りに思っているくらいなんだから」

 

「凪ちゃん・・・」

 

「そうか。気にしているようなら俺が消してやってもいいと思ったんだがな」

 

「・・・え?」

 

思わぬ一刀の一言に呆けた声を出す凪。

 

「そ、そんなこと出来るの?」

 

「植皮に薬。方法はいろいろあるさ。全部完全に消せるかまでは分からないが、それでも最悪目立たなくするくらいなら出来る・・・・・・で?どうする?」

 

「やってもらうべきなの、凪ちゃん」

 

「・・・・・・」

 

顔を伏せて少し考え込んだ凪だったが、上を向いて言った。

 

「このままで構いません。先程言った事もそうですし、私はまだ未熟者ですからこれからも傷は増えていくでしょうし・・・・・」

 

「そうか・・・まあ、気が変わったらいつでも訪ねて来い」

 

「はい。ありがとうございます」

 

「あの〜〜、一刀さん?」

 

「ん?」

 

「沙和もそばかすが消えないの。何かいい方法ある?」

 

「ふむ・・・あるにはあるが、まず原因を特定しないとな。暇が出来たら医務室に来い」

 

「了解なの!」

 

このような話をしている間に、真桜の工房が見えてきた・・・・・・

 

 

 

 

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工房へ着いた三人。

 

工房の中では職人達が所狭しと動き回っている。

 

そんな中に、真桜の姿もあった。

 

「真桜ちゃ〜〜ん!」

 

沙和の呼びかけに顔を一刀たちの方へ向ける真桜。

 

「沙和?ああ、凪に一刀もおるんか」

 

作業を一時中断し、一刀たちの前までやってくる真桜。

 

「真桜。頼んでた物は?」

 

「ちょっと待っとって」

 

そう言うと真桜は工房の隅へと向かった。

 

そこには見慣れない物が並べられており、真桜はその中からいくつかを選ぶと、立てかけてあった木製の台車に乗せて一刀たちの前に持ってきた。

 

台車に乗せられていた物。それは身長計、体重計、座高計などの身体測定用具だった。

 

「一刀さん。これ、何なの?」

 

「身体測定用の道具だ。近々、城の人間達を対象にした身体測定を行おうと思ってな」

 

「身体測定・・・ですか」

 

「ああ。健康診断もやるつもりだ。それじゃあ真桜。このまま持っていかせてもらうからな」

 

「ええで。台車は後で返しに来てな」

 

「ああ」

 

一刀は真桜から台車を借り受け、医務室へと戻っていった。

 

そして、残された三人は真桜の作業が一段落した後、街へと向かったのだが・・・・・・

 

 

 

 

 

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「凪、沙和。ちょっと肉まんでも買っていかへん?」

 

「沙和はいらないの」

 

「へ?」

 

「どうかしたのか沙和?」

 

「凪ちゃん。真桜ちゃん。一刀さんが言った事を忘れたの?」

 

「「?」」

 

「身体測定があるの。間食なんかして体重増えてたら目も当てられないの」

 

「気にしすぎや無いの?」

 

「とにかく!沙和はこれから身体測定の日まで減量することにしたの!食べるなら凪ちゃんと真桜ちゃんだけ食べればいいの!」

 

「ちょ!沙和!」

 

沙和は不機嫌そうにズカズカと先に行ってしまった。

 

後を追う凪と真桜。

 

そしてその日から、沙和の減量への挑戦が始まった。

 

 

 

・・・・・・だが数日後、無茶な食事制限と過度の運動が原因で倒れてしまう。

 

 

 

 

一刀からのお叱りを受けた挙句、リバウンドによって前より体重が増えるという悲劇に見舞われる沙和。

 

 

 

 

彼女の明日は・・・・・・どっちだ!?

 

 

 

 

 

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どうも、アキナスです。

 

今回は三人娘の話でした。

 

身体測定の話も後々書こうと思ってます。

 

さて、近頃は別のゲームの二次創作も書きたいなあ、などとぼんやり思ってます。

 

私立ジャスティス学園、コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS、機動戦艦ナデシコ the blank of 3yearsとかの・・・・・・

 

まあ、別にプロットとか出来てるわけでもないんですがね(笑)

 

そんなところでまた次回・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

説明
ある計画が・・・・・・
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コメント
mokiti1976-2010さん:そのとおりですね(アキナス)
神余 観珪さん:それで納得する女性ってどれくらいいるんでしょう?(アキナス)
本郷 刃さん:それだけに医師の存在も重要性が増していますね(アキナス)
未奈兎さん:ごもっとも(アキナス)
アストラナガンXDさん:大事です。ゲームはまあ・・・・・・確かに・・・・・・(アキナス)
何事も過ぎたるは猶及ばざるが如しって事ですね。(mokiti1976-2010)
沙和ェww 体重気にするのは分かりますけど、痩せすぎよりもちょっとぽっちゃり目の方がかわいいとあれほど……(神余 雛)
この時代は特に健康が重要ですよね、病にもかかりやすいですし戦もありますから(本郷 刃)
減量は健康と比例しないのが世の常である(未奈兎)
健康診断は大事なことですよねぇ・・・・・・。 それにしても、また微妙に古いゲームを持ち出してきましたね。(アストラナガンXD)
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