「鎧袖一触よ、心配いらないわ」
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説明
ハセガワ=アオシマ:1/700 艦隊これくしょんプラモデル No.10 正規空母 加賀
今年2作目の作例も、塗装替えですね、ただしもっと大掛かりです。
2015夏のワンダーフェスティバルに於いてアオシマブースにて限定で販売された「対空迷彩加賀」を逆擬人化してみました。
【甲板】:フィギュアのものは葛城の迷彩パターンをアレンジしているようです。
最初はステンシルを作っていたのですが、イメージの違いから挫折、結局、マスキングテープを使用して地道な塗り分け作業になりました。
【船体】:特に目立った改造はありません。
各機銃の増設、噴進砲の新設、高角砲を全てシールド付きにするなど、対空火力の増強をイメージしてすげ替えてあるくらいです。
【艦載機】:烈風、彗星、流星の艦これトリオに今回、「IFモノだから遊ぼう」と思い「リアルなんかクソ喰らえ」と震電、秋水、橘花を搭載しました。
作品としては手間は掛かるものの「誰でもできる」範囲を心がけたつもりです。

拙い文章ながら、サイドストーリーを考えました、艦これ世界観、史実史観、どちらにも属さない、双方の「美味しい所取り」をしてありますが二次創作ですのでご容赦を。


「航空練兵場」・・・正式名称はともかく「弓道部」と呼ばれる。
望めば空母以外の艦娘も使用できるが、やはり空母用といった趣がある。
そこでは今日も加賀が的を射ている、その腕前は鬼神の領域に達している。
一連の弓道の所作の流れの中で何千回と繰り返した問い・・・「なぜ、私が生きているのか・・・」
慣れない緑色の服のせいか加賀は的を僅かに外してしまった。
瑞鶴「ここでしたか、加賀さん」
加賀「瑞鶴・・・次の作戦」
瑞鶴「はい」
加賀「負けるかも知れない」
瑞鶴「はい」
加賀「!解っているなら・・・」
瑞鶴「加賀さん、気落ちはお察しします、でも、私は参加します」
瑞鶴「・・・翔鶴姉は帰投出来ませんでした、祥鳳さんもそうです」
瑞鶴「翔鶴姉たちを忘れないようにしたいんです・・・上手く言えませんけど・・・」
加賀「・・・ふふふ・・・あははは」
唐突に加賀が笑い出す、何を迷っていたんだろう。加賀が出したシンプルで乱暴とも思える答え。
だが、それが一番しっくりくる「生きのびたから、生きているのだ」
長い吐息。
瑞鶴はそれが溜息だと気づくのに、しばしの時間が必要だった。
瑞鶴「・・・加賀さん、この子達を」
エンテ型と言われる特徴のある機体、そしてジェット、ロケットと呼ばれる推進機
加賀「間に合ったの!?」
ゆっくりと頭を振る瑞鶴
瑞鶴「いえ、先行試作の名目で作った、それだけです」
加賀「そう・・・」
瑞鶴「それに、その子達じゃじゃ馬で!」
加賀「あなたにそう言わせるなら、期待できるわ」
瑞鶴「ひっどーい」
弓道部に久しぶりに、本当に久しぶりに明るい笑い声が響く
加賀「瑞鶴、提督に・・・伝えてちょうだい」
瑞鶴「何を?・・・!」
瑞鶴が聴いたのは、待ちわびた加賀の、あの台詞だった。
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