ガンパレードマーチもう一つの小隊 第二話 |
一〇三五
1両の士魂号Lが山道を猛スピードで後退していた。
「おい!もう少しスピード落とせ!うまく狙えない!」
「じゃかぁしぃ!そげなことできらんわ!そげなことやっとたらこっちがやられるわ!」
「弾丸装填完了したよ。西山君狙う必要はないよ、足止めがメインなんだから、それでうまく当たってくれたらラッキーなんだから。」
「げ、月江寺さん、でもそれじゃ、敵を倒せませんよ?それにこれじゃ敵から逃げてます。」
西山雄二(にしやまゆうじ)は、自分に助言をする月江寺一紀(げっこうじいつき)に戸惑いながらも反論する。
「仕方ないよ。戦車隊はもう僕たちしかいないんだから」
「だからですよ。自分たちしかいないのですからここで多くの敵を・・・」
「馬鹿かお前は、それじゃ死にに行くようなものっちゃろが」
「・・・」
「八代君の言う通りだと僕も思うよ。ここで死んでもいいことないよ。」
二人の言っていることは西山にも分かっていた。
自分たち・・・士魂号L型一両だけで戦うのはどう考えても以って数十分だろう。
だが・・・
「隊長からの撤退命令が出てないじゃないですか。」
「・・・」
その言葉に月江寺は苦笑いを浮かべた。
あの隊長、水野隊長が撤退命令を出すとは考えられない。初代隊長が戦死してからこの隊はおかしくなった。
隊内で派閥を作りだしたのだ。二代目隊長と現隊長の水野の派閥、この二人は初代隊長がいた時から仲は良くなかった。
でも、初代隊長の言うことには忠実な二人だった。そう考えると初代隊長はすごい人だなと月江寺は思った。
そして、初代隊長が戦死した次の日から隊長は誰がやるかで二人はもめた。
階級は二人ともは百翼長だった。結局多数決で決めることになった。
そして、二代目隊長が決まった。
月江寺はどちらにも手を挙げなかった。他にあげなかったのは、鵜沼と八代の二人だけだった。
後日、二代目隊長に呼ばれなぜ手を挙げなかったのか理由を聞かれ自分に付けと言われた。
しかし、月江寺は派閥とか好きではなかった。仲間なのだからみんなで手を取り合って戦えばいいではないかと思っていた。
だから、二代目隊長の誘いを断った。
それが二代目隊長の逆鱗に触れてしまったのか月江寺はスカウトから整備兵に転属させられたのである。
これには、隊の全員が驚きを隠せなかった。
「いくらなんでもおかしいっちゃろ!」
そういって二代目に抗議しに行く八代を大丈夫だからと言って鵜沼と二人で止めた。
正直大丈夫なわけなかった。なぜ自分がこんな目にあうのかと。
でも、八代が自分のことのように怒ってくれた事、鵜沼がいろいろ自分に気を使ってくれた事が月江寺にはうれしくて、この境遇にも頑張れたのだ。
整備に少し慣れた頃に二代目が戦死した。
そして、水野が隊長になりとんでもないことを言い出した。
「俺たちは、もう負けることは許されない!次の戦闘では整備兵も含め全員で出撃する!」
ふざけた命令だった。
だが、誰もそれに逆らわなかった。理由は簡単だ。逆らったらどんな仕打ちを食らうか分からないからだ。
そして、月江寺は戦車隊に異動を命じられた。
さすがにこれには疑問を隠せなかった月江寺は、仕打ち覚悟で水野に質問した。
その時返ってきた答えが
「あ?お前みたいなのが目の前をうろちょろしてると目障りなんだよ。」
もう絶望しか感じなかった。
なぜ、自分がこんな事を言われなきゃならいのか。なぜ・・・なぜ・・・
「そりゃいくらなんでもあんまりです!」
月江寺が立ち尽くしていると八代が声を荒げて立ち上がった。周囲の目が八代に集まった。
ほぼ全員が憐みの目で八代を見た。
「何があんまりなんだ?八代十翼長。」
水野が八代を睨みつけたが、八代は負けじと睨み返した。
「月江寺さんは、整備兵に異動になる前はスカウトやった、それは隊長も分かっちょるはずです。」
「分かっているさ。だが、さっきも言った通り。あいつが俺の視界に入ると目障りなんだよ。」
「それは、隊長の個人的な理由でしょう?それやと月江寺さんがむげねーです。」
「それが、どうした?俺がこの隊の隊長なんだから俺の好きなようにして何が悪いんだ?」
「ほじゃあけん・・・」
「八代、俺を怒らせるなよ?俺を怒らせると月江寺と一緒にスカウトで幻獣の大群に突撃させるぞ?」
「・・・このくされが・・・」
それ以上言葉が出なかった。
でも、このままだといけないと八代は思った。
理由は分からない。でもこのまま引き下がったら何か取り返しのつかないことになるような気がした。
何か言わなきゃ、何か・・・
「やったら、月江寺さんを4号車の操縦手としてこちらにください。」
「なに?」
八代の発した言葉に隊全員がどよめく。
「西山と月江寺を変えるというのか?」
「いいえ、西山は装填手をやってもらいます。それならいいですよね?」
水野は顎に手をやり考え始めた。
周りはその結末をじっと見つめている。
「いいだろう。月江寺、お前を4号車の操縦手に異動だ。」
「りょ、了解しました。」
状況がいまいち把握できない月江寺だった。
水野の話が終わり、周りは次々教室を出ていく。
「八代君なんかごめんね。僕のせいで・・・」
「あぁ、あんなん気にせんでええっちゃん。むしろ、なんもできんかった事が申し訳ないっス。」
水野の標的になったかもしれないのに自分を心配してくれている事に月江寺はうれしく思った。
このようにしてくれるのは八代と鵜沼だけで周りは見て見ぬふりだ。
「おい、八代!お前なぁ、なんて事してくれたんだよ!」
「しゃあしいなぁ。なんかえなぁ?」
そこに西山が八代に詰め寄ってきた。
「なんかえなぁ、じゃねぇよ!お前な、状況分かってんのか!?」
「じゃかあしいなぁ、おらぶな。」
「西山君、僕のせいでごめんね。」
自分と八代のせいで西山がひどい目に遭うかも知れないと思うと申し訳ないく思ってしまう。
「そ、そんな月江寺さんは悪くないですよ。悪いのは八代ですから。」
「あんなぁ、あれは月江寺さんがむげねーっちゃろ。ほんまぐらぐらしてはがいいわ!」
「あはは、八代君はやさしいね。」
「優しくないっちゃん、ただ“隊長“がすかんだけっちゃん。」
「あはは、大分弁だっけ、それ?こういう時方言があると何言ってるか分かる人にしか分からないからいいよね。」
「それより、八代どうするんだよ。月江寺さんが操縦手って装填手の方がいいんじゃないのか?」
「月江寺さんは操縦手の方がええっちゃろ。」
「じゃあ、無線はどうするんだ。俺が操縦手の時は一緒にやってたけど、これも月江寺さんにやってもらうのか?」
「いんや、それはお前がやっちくりぃ、操縦しながら無線は月江寺さんにはきつかろうて。」
「やっぱり、装填手の方がいいんじゃないのか?」
「はぁ〜、あんなぁ、月江寺さんが装填手やってもし弾薬をポロっと落としたらどげんなるかぐらい分かるっちゃろ?」
その状況を思い浮かべて西山は青くなった。
その西山を見て月江寺は戦車って大変なんだなとどこか他人事のように思うのであった。
「まぁ、最悪の場合はお前が砲手、月江寺さんが装填手で俺が装填手をやるっちゃけんどな。」
「はー!?なんだよそれ!!どんな状況だよ!」
「そんなん決まっちょるっちゃろ。逃げる時っちゃん!」
そう言って八代は笑った。
西山は不満なのかまだ八代に詰め寄っているが、そうそう最悪状態は来ないから大丈夫と言って西山をあしらった。
「って言っていたあの日が懐かしいなぁ〜。」
八代が想い出に浸りながら操縦桿をきった。
「な〜にが懐かしいだ!とにかく隊長からの撤退命令が出るまで戦うべきだ!」
「あんなぁ、あの隊長が撤退命令を出すと思っちょんのか?」
「そ、それは・・・」
言葉に詰まった。撤退命令を出すと言いたかったが、本当に出すのか?それとも・・・
西山は助けを求めるような眼で月江寺を見た。
「残念だけど、僕も撤退命令は出さないと思うよ。今回は負けられないとか言っていたしね。」
「・・・」
月江寺の言葉に西山は沈黙した。
やはり、撤退命令は出ないのか?このまま俺は無駄死にするのか?
西山はそんな事を思っていたその時
「鵜沼百翼長より4号車へ、スカウト隊は自分を除き全滅。この戦域を撤退する」
「「「!?」」」
突然の通信に驚く3人。
「・・・は?全滅・・・」
「ッ、月江寺さん、鵜沼さんに何処に撤退するか状況を確認して!西山!撃て!撤退する前にやられるぞ!」
八代の声で我に返り、月江寺は鵜沼に状況確認を、西山は警戒射撃を始めた。
「八代君、スカウト隊は生体ミサイルで鵜沼さん一人を除いて全滅!撤退場所は光園寺!」
光園寺と言われ操縦桿を握りながら地図を開く。
・・・ここからなら5分ぐらいか・・・
「鵜沼さんはどれくらいで着くって?」
「だいたい4分ぐらいみたい。」
・・・4分・・・1分の差・・・。いや、鵜沼さんなら1分ぐらいならもってくれる。
そう思い、八代がスピードを上げようとした時、L型に衝撃がきた。
やられた?どこを?どこから?とにかく早く動かないとまた撃たれる。
急いで八代はアクセルを入れるがL型は動かない。
「ッ!はげらしい、車輪をやられたか!」
「え?」
「ど、どうするんだよ!?」
「そげぇなの決まっちょる、脱出や!月江寺さん、申し訳ねぇっちゃけんど先に出てくれます?西山が先に出るより元スカウトの月江寺さんの方が安心っちゃけん。」
「わかった。」
そう言うと月江寺は辺りを警戒しながら外に出た。
「悪かったな、安心がなくて・・・」
「そげな怒んな、俺はもうこれ以上誰も失いたくないっちゃん。やけん、戦車兵の俺らより月江寺さんの方がええんよ。」
「・・・そうか・・・」
「二人とも、出てきていいよ!」
「よし、西山行くぞ!」
外に出るといつもは頼りなさそうな感じの月江寺がまるで別人に見えた。
「なんか、スカウトみたいですね。」
「えぇ、どういうこと?」
不意に口に出てしまった西山の言葉に月江寺は目を丸くして西山を見た。
「アホ、月江寺さんは元スカウトやぞ。それじゃ、さっさと移動しましょう。多分これをやったのはナーガっちゃろん。そう考えるとじきにゴブがようき来るけん。その前に異動しましょう。」
「そうだね。それじゃあ、僕が先頭で行くから僕の後ろを付いて来て。」
「西山、月江寺さんの後をなにがなんでも付いて行けよ。さっきも言うたけどあの人は元スカウトや、俺らよりこういうのにはなれとるけん。」
「あぁ、わかった。」
鵜沼が光園寺に着いて10分近くが経とうとしていた。
ここまで何もなく着いた。とても運が良かった。
本当なら幻獣に遭遇してもおかしくなかった。それを、一回も遭遇することなく来れた。
ただ、5分ぐらいにこちらに着くと言っていた月江寺、八代、西山がまだ来ていない。
何かあったのか?まさかやられた?いや・・・でも
鵜沼がそんな事を思いながら社から外を見張っていると、300メートル先から走ってくる人影を見つけた。
「・・・大遅刻しやがって・・・」
鵜沼はそれが誰か分かると口元をほころばせ社を出て手を振った。
「二人とも、光園寺はもうすぐだよ!」
「だいぶ、遅れてしまいましたけど鵜沼さん大丈夫でしょうか?」
「大丈夫っちゃろ、あの人は俺ら戦車兵とは違うけん。」
「あ、あそこ鵜沼さんが手を振ってるよ!」
月江寺が指さす方を見ると鵜沼が遠くで手を振っているのが見える。
生き残った・・・。絶体絶命と思った今日を、生き残った。
自分たち四人を除いて全員が戦死してしまった・・・けど、自分たちは生き残った。
そう思うと妙な感覚が体にきた。
「おーい!鵜沼さーん!!」
「あ、ちょっと!!」
西山が急に走り出した。
鵜沼に出会えたことへの安堵と生き残った事への安心が西山を走りださせた。
「待って!西山君!まだ危ないよ!!」
「西山!せくな!戻っちこい!!」
「大丈夫だよ、二人とも。ここまで奴らに出会ってないんだから、もう大丈夫なんだよ!」
月江寺と八代の制止に耳を傾けることなく走って行った。
この時、何がなんでも止めるべきだった。そうすれば・・・
西山と鵜沼の距離が180を切ろうとしたその時!
左右の草陰から5体のゴブリンが現れ西山に迫った。
それを見た月江寺、八代、鵜沼は走りだした。
「西山ー!逃げろーーー!!」
「な、なんだよ、こいつら・・・く、来るな、来るなーー!!」
だが、ここまで走ってきた西山はスタミナをほとんど使ってしまい、気分の高揚でまだ走っていられた状態だったが、急にゴブリンが現れ現実に戻された状況で思うように走れないでいた。
「!?」
そんな状態で走ったせいでかついに足がもつれて西山は転んでしまった。
1体のゴブリンが西山に追いつきおもむろに西山の腕を浮かんだ。
そして・・・西山の腕を引きちぎった・・・。
「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!痛えぇぇぇぇ!腕が!腕がぁぁぁぁ!!痛えぇぇぇぇよぉぉぉぉ!!」
西山の絶叫・・・それと同時に残り9体のゴブリンが西山に襲いかかった。
「に、西山ーー!!」
八代が走りながらアサルトライフルの引き金を引いた。それとほぼ同時に鵜沼と月江寺も引き金を引き西山に群がるゴブリンに向かいながら撃った。
1体、また1体とゴブリンが倒れて消えていく。
そして、すべてのゴブリンを片付いた。
「に、西山!!」
八代が西山の元へ駆け寄った・・・が・・・そこには無残な姿の西山がいた。
・・・いや・・・西山だったもの・・・。五体を引き千切られた姿の西山・・・。
「に、西山・・・お、お前・・・ふざけんなよ・・・あ、あれほど・・・げ、月江寺さんの後・・・っち言うちょおうが・・・ちったあ・・・か、考えろよぉ・・・はがいい!・・・はげらしい・・・!!」
その場に泣き崩れる八代にかける言葉もなく立ち尽くす鵜沼と月江寺・・・。
二人もそれぞれに自分を責めていた。
あの時なぜ安易に手などを振ってしまったのか・・・。
自分がもっとしっかり西山君を止めていたら・・・。
「・・・。ッ、お、おい、あれ!」
鵜沼が何かに気づき指をさす。
月江寺と八代がその方向を見ると。
ミノタウルスが5体こちらに向かってくるのが見えた。
「・・・え?え?ど、どうする?どうする!?」
「どうするって、逃げるしかないだろ!」
「逃げるって・・・む、無理だよ!ミノタウルスが来てるってことは、小型の幻獣がもうそこまで来てるってことでしょ!?」
「じゃあ、どうするんだよ!」
二人が言い争っていると八代が不意にスッと立ち上がった。
「や、八代?」
「・・・どげんこげんもない・・・」
「え?」
「もういい、もうだったよ・・・最後に奴らにちーくらわしちゃる!」
「ちょ、ちょっと待て!」
鵜沼はいきなり走りだす八代のを掴んで止めた。
「離してください!あいつらを、あいつらを!!」
「馬鹿!落ちつけて死にに行こうとするな!」
「西山が・・・他んしが死んでしまったちゅうに俺だけがのうのうと生きとんのが、せちいっちゃん・・・やけん・・・その手離しちくりい、鵜沼さん・・・。」
八代の手は震えていた・・・。
八代は優しい奴だ。八代自身それを否定するが、それはきっと彼の照れ隠しなのだろう。
自分はスカウトだからこのような場面は目にする事があった。
だが、彼は戦車兵・・・。目にする事なんてそうそうなかった。
そんな彼が目の前で戦友を殺された。
今八代は自暴自棄になっている。ここで彼を制止しないと彼まで無駄に殺させてしまう。
それはどうしても止めないと。
「・・・それは俺も月江寺も同じだ。だがな、俺達がここで無駄死にしたら他の皆や西山に合わせる顔がないぞ。それに、俺はこれ以上誰も死なせたくないんだ。それは八代も同じだろ?」
鵜沼の問いに八代は答えなかった。
だが、八代の手からは力が抜けていた。
「・・・ずりー・・・ずりーわ・・・鵜沼さん・・・。」
「・・・」
きっと彼は自分が囮になって俺達を逃がそうとしたのだろう。ほんと優しいよ、お前は・・・。
「や、やばいよ!小型幻獣が来たよ!!」
月江寺の声で我に返った二人が見た先には小型幻獣が30以上。
これは・・・
「・・・さすがにやばいかな・・・」
まさかここまで来ていたとは思ってなかった。
「とりあえず走れ!絶対に生き残るぞ!!」
鵜沼が声を上げ走りだそうとしたその時
銃声が聞こえた。それは、アサルトライフルやサブマシンガンの銃声とは違う。もっと重い銃声音だ。
そして、自分たちの上を通過していく物体が3つ。その方に目を向けると見た事もない物がそこにいた。
それは人の形をした物だった。一つは漆黒でまるで昔にいた侍みたいだった。もう一つは先ほどのが侍で例えるならその侍が鎧を脱いだ感じのだった。そして最後のもう一つはその二つのどれにも当てはまっていない感じだった。背中から何か出ている。あれはなんだ?
そんな事を思っている間に、人の形をした何かが次々に幻獣を倒していく。
なんだ?あれは本当に何なんだ?
「大丈夫ですか?」
鵜沼がそんな事を思っていると後ろから声をかけられた。
振り返るとそこには可憐(かれん)を身に付けた男がいた。
可憐とは通常の両腕に加え、両肩にそれぞれ補助腕を持った重ウォードレスだ。
ちなみに鵜沼達が着ているのは互尊(ごそん)という一般的な標準のウォードレスである。
「ここは我々に任せてあなたたちは今のうちに撤退を。」
そう言うと男は幻獣の方へ向かおうとした。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!あれは一体何なんだ?それに君は一体・・・」
「あれは、人型戦車です。そして我々は5121小隊であります。さ、百翼長殿撤退を。」
それだけ言うと男は幻獣の群れに向かっていった。
戦死者28名・・・。
この日6512小隊は今までにない大敗を喫した。
3月12日
あの戦闘から2日が経過した。
昨日は鵜沼が何やら呼ばれたらしくその日は休暇になった。
そして今日、大事な話があるからと教室に呼び出されたのである。
「俺達、どげぇなるんですかね?」
「う〜ん、どうなるんだろうね?でも、すぐに出撃とかはないと思うよ?人もいないし、何より戦車がないからね。」
「そう・・・っすよね・・・」
八代の声に元気がない。まだあれから2日しか経っていないのだから仕方ないのだが、月江寺はなんて声をかけていいのか分からなかった。
その時、教室のドアが開き鵜沼が教室に入ってきた。3人の少女と共に。
そして・・・
「・・・二人に昇進と部署変更を伝える。」
つづく。
あとがき
はじめまして、神無月と申します。
ガンパレードマーチもう一つの小隊第二話を読んでいただきありがとうございます。
今回皆さんにお知らせがありまして、私ガンパレが本当に好きでゲーム、アニメ、マンガ、小説をほとんど見ました。
特にとある方が書かれた小説が大好きでして、士魂号の設定なども好きで多分リスペクトすると思います。
それは、士魂号の設定だけではなく、きっと世界観の設定など、5121小隊のメンバーもしてしまうと思います。
極力自分の思っている世界観で書いていこうと思っていますが、多分寄ってしまうと思います。
それが、あまりにも駄目だとご忠告を多く受けた時はこの作品を作るのを中止し新しい作品を作りたいと思っています。
今後あとがきでは6512小隊のキャラ紹介やガンパレの紹介などをやろうかなと考えております。
あと、最低でも月に1本は上げます(目標)
それではみなさん次も見ていただけると嬉しく思います。
神無月
説明 | ||
第二話です。 月1本って結構きついっすね(汗) |
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