エブリデイえーゆー譚!〜恋姫達とのドタバタ生活!〜 三十二話 |
ここは稲葉家の暮らすアパートの一室。
現在この部屋にいるのは次女の鶸と末っ子の蒲公英。
二人とも今日の宿題をしており、もう少しで終わりそうだ。
そんな所で、稲葉家長女である翠が帰ってきた。
翠「ただいまー」
…何故かニヤケ顔で。
正直女の子がしていいとは思わないほど崩れている。
そして鶸はそんな姉に突っ込まずにはいられない。
鶸「お帰りなさい…って、どうしたのお姉ちゃん!?なんか顔が崩れてるけど!?」
翠「い、いやっ…別に!?」
蒼「ふふふのふー。それはリトさんが原因なんだよねー♪」←翠の後ろからヒョコッ
翠「んな!?蒼、いつの間に!?」
蒲公英「蒼お姉ちゃんもお帰りー。で、何でリトさんのせいなの?」
蒼「実は今日バスケ部早く練習終わってねー。翠お姉ちゃん軽音部に行ってたんだー」
鶸「軽音部…って確か…」
蒲公英「リトさん達の所だね。あっ…」←察した
翠「てか何で知ってるんだよ!?」
蒼「頭隠してお尻隠さず…ちゃんと見えてたよ?翠お姉ちゃんの((ポニーテール|尻尾))♪すっごくリトさん見てたでしょ?」
翠「わあああああ!?」←真っ赤
大声でわめき出す翠。
実際そうなんだが仕方がないのだが…。
ちなみに翠が軽音部の所に来ていたのはその場にいたリト達にバレバレだった。
まぁ、だからといって指摘はしなかったのだが。
翠のそんな反応を面白がってる蒼と蒲公英。
だが、一人だけ…鶸だけはムスッと不機嫌になっていた。
鶸「…………」
蒲公英「あれ?鶸お姉ちゃんどしたの?」
鶸「…別に。それよりお姉ちゃん。好きならちゃんと告白すればいいのに」
翠「こっこここ告白ぅ!?」
鶸「お姉ちゃん顔もスタイルもいいんだし告白すればOK貰えるでしょ?蒼はともかく」
蒼「え?何で?ひっどーい」
鶸「性格的な意味でよ!蒼は変態なんだし告白されても引くでしょ」
えー!?と蒼は抗議しているが、自覚しているのであろうか。
通販で怪しげな薬をリトのコップの中に入れたり、リトの箸をこっそり舐めたり、リトが入浴中に脱いだパンツを嗅いだり、傾とかが着てそうな下着を着てリトの部屋に入ろうとしたり、黄金翠…違った、黄金水を飲むかリトに尋ねたり、リトの机の角に股を擦り付けたり、脱ぎたての下着をリトに渡したり、【ピー!】な写真を撮ってリトに渡したりetc….
まぁ、罪状はまだまだあるのだが、今はこれで止めておこう。
と、そんなこんなしていると、話をどこからか聞き付けた蓬が部屋に入ってきた。
蓬「いーや、そうでもねぇぞ?」
翠「母さん!」
蒼「あれ?お店は?」
蓬「メンドイからサボった」
蒲公英「それ店長としてどうなの…」
鶸「…どう言うこと?」
蓬「そのまんま。よく考えて見ろよ。変態だったらこのアパートだろうが学校にだろうがいるんじゃねぇか?」
翠「ああ、桂花とか、黄とか…(ほぼドMだなぁ)」
蓬「それと、学校にもそんな奴が居てもアイツ嫌がってたか?」
蒲公英「ううん。ツッコミするくらいしかしてなかったよ」
蓬「だろ?アイツはどっか感覚が狂ってるからそういうのすんなり受け入れやすいんだよ。ただ逆鱗に触れたら…制裁されるけどな」
四姉妹「「「「ああー…うん」」」」
思い返してみると、リトを怒らせた人間は大体アイアンクローされている…主に春蘭と麗羽が。
それ以外は怒鳴ったりハリセンで突っ込まれるくらいで済んでいる。
蓬「取り合えずリトは変態だろうが拒まねぇってことだ。分かったか?」
鶸「…うん」
蒼「…ねぇ、鶸ちゃん」
鶸「何?」
蒼「もしかして嫉妬してる?」
鶸「はっ…はぁああ!?」←顔赤い
蒲公英「うわっ、翠お姉ちゃん並みに分かりやす」
翠「どういうこった!?」
蒼「だって〜、蒼がリトさんの服まさぐってる時と鶸ちゃんのおっぱい揉んでる時だと怒り方違うんだもん」
鶸「だ、だってリトさんは先輩だし…」
蒼「ほら。前は平沢さんって呼んでたのに今はリトさんになってる」
鶸「あ、あううう…」←真っ赤
蒲公英「…蒼お姉ちゃんって攻めると凄いよね」
翠「…うん」
いつもはストッパーが鶸で暴走するのが蒼で蒼は鶸に頭が上がらなかったのだが、今は上下関係が逆転した。
反論してもすぐに返され、鶸はいつもの冷静さが見られない。
そしてここまでの流れで核心を得た蓬はニヤニヤと鶸を見ていた。
蓬「なんだぁ?まさか鶸もリトに惚れちまったってか?」
鶸「ち、違っ…」
蒲公英「隠さなくてもいいのに…たんぽぽと翠お姉ちゃんなんて前の世界からだよ」
翠「ああ…って蒲公英!?ああああたしは違うからな!?好きとかじゃ、いや別に嫌いではないけど、れ、恋愛感情とかは…」
蒲公英「あー、うんうん。分かってるから、落ち着いてね」
蒼「やっぱり血が繋がってるよねー。おんなじ人の事好きになるなんて」
鶸「ちょ、ちょっと待って…前はどうかわからないって言ったよね?」
蒼「うん。今は完全に恋してるよ?お母さん曰く、アソコが大きくてテクニシャンらしいし♪」
翠「て…てくにしゃ…!?」←湯気出てる
ほんとこの長女と次女はこんな性格なんだろうか、もう少し三女と末っ子に初さとか分けてあげればいいのに…。
翠と鶸は頭から煙を出しており、蒲公英は鶸の事で聞きたいことがあるようで、目を輝かせていた。
蒲公英「それでそれで!?鶸お姉ちゃんはリトさんのどこがいいの!?」
蒼「顔?性格?筋肉?それとも【ピー!】の大きさ?」
翠「最後のはないだろ!?」
鶸「…歌ってた所」
蓬「歌ぁ?」
鶸「前に軽音部室を通った時に、演奏聞いて…歌がすごく上手くて…」
蒲公英「それで意識しちゃったんだ」
鶸「で、でもそれだけ!べ…別に、好きって訳じゃないし…!」
翠(いや、リトの場合絶対落とすんだろうな…)
蒲公英(一家まるごと手込めにするなんてねー…)
蒼(親子丼に姉妹丼…リトさん干からびないかな…?)
蓬(つかほぼ確定だろ)
自分以外の家族が“絶対堕ちるな”と思っている事は露知らず、鶸は手と頭をブンブン振り回している。
そしてこのタイミングで…いや、このタイミングだからこそ、部屋に入ってくる奴がいる。
リト「おーい、夕飯できたってよー」
翠蒲蒼蓬「「「「あ…」」」」
鶸「ッッッッ!!!?」
リト「なんだよ、あって…それより冷えるから早く来いよ」
鶸「は…はいっ!?すぐ行きま…ひぶっ!?」←転んでリトにダイブ
リト「うわっと!大丈夫か?」←受け止めた
鶸「はへっ!?へ、平気れす!!」←顔真っ赤
リト「平気って………お前顔赤いぞ。熱とかあるんじゃ…」
鶸(顔近い顔近い顔近い顔近い顔近い顔近い…!)←スゴい真っ赤
もう鼻が触れる距離までリトは近づいている事で、鶸の心拍数は盛大に跳ね上がり、硬直する。
目と目が合い、羞恥で思考も追い付かなくなった。
もう数センチ近づけば色々とくっついてしまいそうだ、等と考え始めたくらいだ。
一方のリトは何で固まっているのか理解できず、?マークを浮かべる。
そして目を合わせてから数秒…翠が大声をあげた。
翠「…って鶸から離れろよエロエロ魔神!」
蒲公英「うわぁ…リトさんってけっこう大胆だよね…」
蒼「リトさ〜ん♪蒼の体もペロペロしてぇ〜♪」
蓬「あ、ヤベ…前の事思い出しちまった…」←詳しくは熟女イレブンで
リト「ウェΟwΟ?」
一気に騒ぎだした部屋の住人達。
言ってる事はバラバラなのだが、うるさいに越したことはない。
リトは思わずケンジャキ…じゃなくてオンドゥル王子…でもなく、色々とボケた顔をした。
そして鶸はと言うと…
鶸「…っ……ズルイ…」
顔を真っ赤にして、胸に手を当てていた。
その顔は一言で言うならば…乙女の顔。
そして騒ぎは少々キレた祭が来るまで続いたと言う。
次回予告
第41会天ノ川料理大会に出場した流琉は決勝にたどり着く。
司会「さぁ、残るは流琉選手の得意料理『マヨネーズとカスタードとマヨネーズ』のみ!審査員の恋さんはどんな答えを出すのか!」
流琉「これで決まりです!」
恋「………………まいうー」
一方その頃、
白蓮「私は普通をやめるぞ、華雄ーーーーーー!!!」
華雄「待て、早まるな!」
璃々「白蓮おねーちゃんからフツーを取ったら人間じゃなくなるねっ!」
白蓮「……………」←意気消沈
華雄「私は!白蓮が!立ち直るまで!励ますのを!止めない!」
だがここでまさかの急展開!?
ライバルの彼女がまさかの登場!
愛紗「ふっ、甘いな流琉。私のこの『モザイクでしか言い表せない蠢く麺のような何か』で勝つ!さぁ、食べてくれ、恋!」
恋「………………ノーセンキュー」
果たして決勝はどうなる!?
そしてその先にいる眼帯セイバーSpringとは一体何者なのか!
三十三話、『今日のポピー』お楽しみに!
リト「色々言いたいけど内容とタイトル掠りもしねぇ!!」
一刀「嘘つくならもうちょっとまともにしろよ!」
XXX「てへぺろっ」
説明 | ||
XXX「エイプリルフールか……去年は間に合わなかったな」 一刀「で、今回で何の嘘つくんだ?」 XXX「今回は今回。嘘は嘘。と言う訳で『三十二話:稲葉家の恋愛事情』。正直リトは最後しかいません」 |
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