Triangle Goddess! 第9話「次の依頼は人探し」
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 冒険者として最初の依頼を終えた三柱と一人は、次の依頼を探す事にしました。

「えーっと、次の依頼はっと」

「これだな」

 エルダーが見つけた依頼は、これでした。

 

 うちの息子が行方不明なんです

 難易度:★

 報酬:2000ゼニー、ポーション×3、栄養ドリンク×3

 うちの息子が洞窟に入ったっきり、行方不明になってしまったんです。

 しかも、あの洞窟には凶暴なトロールがいると聞きました。

 もしかしたら息子が食べられてしまったのではないかと心配で……。

 お願いします、どうか息子をできるだけ早くお助け下さい。

 

「ですって」

「凶暴なトロール、ですか……。行ってみる価値は、ありそうですね」

 ジャンヌは意外と好戦的です。

 トロールと一度戦ってみたい、という気持ちもあったのです。

「では、早速これを受けてみましょう!」

「そうだな」

 

 こうして、依頼を受けたジャンヌ達は、早速依頼主の息子が入った洞窟に入りました。

「本当にここに、凶暴なトロールがいるのでしょうか? 楽しみです」

「……ジーンは好戦的なんだな」

「お姉様はこう言う人なんですよ……」

 ジャンヌの好戦的な性格に、ゲールが突っ込みを入れました。

「ここは足場が悪いので、気をつけて歩いてくださいね」

「ああ」

 足場が悪い洞窟を慎重に歩きつつ、ジャンヌ達は洞窟を進んでいきました。

 途中、通りすがりの魔導師と遭遇しましたが、魔導師はスルーして先に進んでいきました。

「あっ、宝箱を見つけました!」

 ゲールは途中、宝箱を見つけました。

 罠にかからないように慎重に調べた後、ゲールが開けると、その中には200ゼニーが入っていました。

「小銭か……まぁ、ないよりはマシだな」

「そうですね……」

「あっ、向こうにも宝箱があったよ!」

 その後、バイオレットが宝箱を見つけ、それを開けて小銭を手に入れました。

 

 しばらく歩いていくと、向こうにオークの群れがいるのを見かけました。

「あっ、オークがいますね」

「俺達は子供を助けるんだ、無駄な戦闘は避けろ」

「はーい……」

 ジャンヌ達はゆっくりとオークの群れの傍を通りました。

 しかし好戦的なオークはそれを見逃すはずがありませんでした。

「ガァァァーッ!」

「きゃっ!」

「戦闘ですか!」

 ジャンヌ達は戦闘態勢を取りました。

 

 しかし群れているとはいえオーク達は所詮は雑魚、戦闘はあっさり終わりました。

「ヤ、ヤラレタァ……」

「マイッタカラユルシテクレ!」

「これで気絶していなさい」

 ジャンヌは命乞いをするオーク達を、風の力により気絶させました。

「お前は本当に人間なのか? あの力、人間とは思えなかったぞ」

「人間ですよ?」

 実際は嘘でしたが、ばれると大変な事になるため、三女神は人間として振る舞っているのです。

「さあ、先に進みま……きゃあっ!」

 ジャンヌが先に進もうとすると、彼女は落石によってダメージを受けました。

「大丈夫か?」

「ええ、このくらい平気です……」

「それはともかく、先に進むぞ」

「ええ」

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「あっ!」

 ジャンヌ達が先に進むと、ゲールが宝箱を見つけました。

「宝箱か……」

「何が入っているんでしょうか……あっ、罠!」

 ゲールが宝箱を調べてみると、そこには罠がかかっていました。

「ここはこうして……ちょちょいのちょい! はい、開きましたよ」

 ゲールは罠を解除し、宝箱を開けました。

 すると、中には栄養ドリンクが入っていました。

「あ、栄養ドリンクです」

「気力を回復するアイテムか」

「持っていておきましょうね」

「無論」

 そう言い、エルダーは鞄の中に栄養ドリンクを入れました。

 

「また宝箱だよ!」

 バイオレットは宝箱を見つけ、開けました。

 中には300ゼニーが入っていました。

「300ゼニー……」

「安いですねぇ……」

「まあ、気を取り直していきましょう」

「そうだな」

 ジャンヌ達が歩いていくと、トロールが通せんぼしていました。

「避けては通れません、よねぇ」

「……だな」

「目標のトロールではなさそうですが……倒させていただきます!」

 ジャンヌ達はトロールに戦いを挑みました。

 

「エアリアルブラスト!」

「影縫い!」

「ドレインライフ!」

「せいっ!」

「ガァーーーーーッ!」

 ジャンヌ達が剣や能力を使ってトロールに攻撃をしました。

 しかし、トロールは全く怯みませんでした。

「く……鈍重とはいえ、なかなか堅いですね……!」

「日光が無いからな……かなりの脅威になっている!」

 トロールは非常に頑健な肉体を持っていますが、

 その代わり鈍重で、日光に当たると石になってしまいます。

 なので、洞窟などの日の光が当たらないところを好むのです。

「ですが、諦めてはいけません! 必ず倒しましょう!」

「そうですね!」

 ゲールに言われ、ジャンヌ達はやる気を出すのでした。

「ガァーーーーーッ!」

「うぐっ!」

「きゃあ!」

「うわあっ!」

「ぐおぉぉっ!」

 トロールが力任せに棍棒で殴ってきました。

 ジャンヌ、ゲール、バイオレット、エルダーは大きなダメージを受けてしまいました。

「駄目、攻撃が届きません!」

「お姉様、バイオレット、ここはわたくしが何とかします!」

 ジャンヌの風攻撃が届かない中、ゲールは光攻撃で一生懸命トロールに攻撃しました。

 しかしそれでも、トロールを倒すには至らないようです。

「く、どうすればいいんだ!」

「全力で攻撃するしかないよ! 行こう!」

 バイオレットに言われ、ジャンヌ達は全力で攻撃をする事にしました。

「ウオオオオオオオ!!」

「ストーム!」

「ドレインライフ!」

「シャドークロー!」

「アサルトエッジ!」

 ジャンヌは巨大な突風を手から放ち、

 ゲールは生命力を吸い取る光を杖から放ち、

 バイオレットは影の爪でトロールを切り裂き、

 エルダーは素早い剣撃でトロールを斬りつけました。

「グガアアアアアアアアア!!」

 結果、ジャンヌ達は大きく負傷しながらもトロールを撃破しました。

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」

「トロールは強い相手でしたね……」

「……ほら、回復してあげますよ。恵みの雨よ、傷つき者達を癒したまえ……ヒールレイン!」

 ゲールが癒しの呪文を唱えると、ジャンヌ達の傷は全快しました。

「こんなに傷つくなら、もう戦闘はこりごりです……」

「でも、先を急がなきゃ、子供は助けられないってば。ほら、先に行くよ、お姉ちゃん!」

「はぁーい……」

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TRPGをイメージして執筆しました。
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