とある不死鳥一家の四男坊 聖地巡礼シリーズ【ラブライブ!】 その4 (終) |
あの時、ラブライブ本選で勝利し、優勝を果たしたμ's。
これまで1年にも満たない短い期間とはいえ、互いに絆を深めてきた。
皆で頑張って目標としていた大舞台に立ち、その果てに手に入れることができた優勝旗。
夢がかなった。やり遂げたのだ、彼女達9人の力で。
……この時、彼女達の戦いは終わり、μ'sの活動は幕を閉じた。
以前から皆で決めていた。このラブライブが終わったらμ'sを解散するということ。
これから練習を共にすることはあるだろうが、それでもμ’sとして一緒に活動することはもうないのだ。
ラブライブで優勝したことによる感動もそうだが、それ以外にもこれで終わってしまったという悲しみもあるのだろう。
皆は互いに抱きしめ合いながら優勝を称え合い、そしてしばらく涙を流し続けた。
しかし、彼女達はそこで立ち止まっているわけにはいかない。
ラブライブが終了したとしても、彼女達にはまだ学生生活で重要なイベントが残っていた。
“卒業式”
最初に3年生の絵里、希、にこが卒業した。
笑顔で、それでも名残惜しそうに彼女達は別れた。
何度も振り返りながら去っていく絵里達3人。そして、その姿が見えなくなるまで見送っていた残りのメンバー達。
……それを一歩離れた所からみていた俺は、なんとも言えない虚しさを感じた。
3年生が卒業してからμ'sは解散したが、残りのメンバーのスクールアイドル活動は終わらなかった。
穂乃果達は、μ’sに憧れて新しくアイドル研究部に入ってきた新入部員達と共に新たなユニット名を名乗り、再びラブライブの大会に向けて活動を続けていった。
生徒会活動を行う穂乃果ら新3年生達は、忙しいながらも時間を見つけては部としての活動の方にも参加していた。
新しいユニットとして活動を続けていった彼女達は、もちろん全力で取り組んでいただろう。
リーダーである穂乃果を筆頭にメンバーみんなで励まし合い、海未の鬼のように厳しい練習をこなし、ことり作の衣装を纏って様々な舞台に立ち、海未や真姫が手掛けた曲を歌う。
……それでもμ's時代に比べて総合的に戦力が落ちていたのかもしれない。
元々アイドルに憧れてずっと活動していたことで、スクールアイドルとしての地力がついていた矢沢にこ。
小さい頃からロシアで行ってきた本格的なバレエの経験を活かして、的確なダンス指導を行っていた絢瀬絵里。
文武両道でそつなく何でもこなすことができ、一歩引いた立ち位置で皆を見つめていざという時にメンバーの緩衝役にもなっていた東條希。
絵里達3年生だけではなく、メンバー一人ひとりが皆を支えている存在だったことに違いはない。
それでも3年生達は、皆が一番力を発揮できたμ's時代において、それぞれが大切な支柱といえる存在だった。
そんな彼女達を欠いたことによる影響もあったのか、この年のラブライブにおいて彼女達は優勝を手にすることができなかった。
……それでも、準優勝にまで食い込んだのは流石といった所だろうか。
優勝できなかったことは悔しい。しかし、それでもみんな一生懸命頑張った。これがその結果というだけ。
彼女達は泣きながら抱きしめ合い、互いの健闘を称え合った。
そして、年が明けてしばらくしたら、また卒業の時期。
穂乃果、ことり、海未の三人が在校生に見送られる中、学院を去っていった。
理事長からの依頼では、彼女の娘であることりが卒業した時点で俺はすでにお役御免。
もうこの学院にいる理由もなくなったわけだが、最初のμ'sのメンバーにはいろいろと思い入れもあり、ずっと見守ってきた子達だ。
このまま「はい、さようなら」というのも、なんだかさみしい気がしていた。
あともう一年、ここで働かせてもらえないかというと……。
「そう。じゃぁ、この契約書にサインをお願いね」
そう笑顔で差し出してきたのは、俺が始めて来た時に書かされたものと同様の雇用契約書。
俺がそう言うことを予想でもしていたのか、素早く手続きを済ませて俺はアイドル研究部の顧問兼用務員として、再びこの学院で働くこととなった。
彼女達についてだが、アイドル研究部の部長であり新リーダーも任された花陽が主体となって前回優勝を逃したことをバネに、より一層活動に力を入れて今年こそは優勝を手にしてみせると意気込んでいた。
ユニット名についてもどうやらまた新しいユニット名にすることを決めたようで、これはもはや恒例になっているのかもしれない。
“誰かが欠けても、誰かが増えても、それはもうμ'sではない”
確か穂乃果がまだ2年生の時に言った言葉だったか。
それを思い出した時、彼女達は今までの経験はもちろんだが一緒に頑張ってきた仲間達の想いも確かに受け継いでいるのだと、そう思えた。
……そして努力の結果、花陽達はラブライブ本選ベスト8に入賞を果たす。
雪がまだ若干残る卒業式の日。
花陽、凛、真姫の3人が、音ノ木坂を卒業していった。
また幾らか時が過ぎた。
毎年毎年、新しいアイドル研究部員が入ってきて部としては盛り上がっていた方ではあるが、それでも最初のようにラブライブの大会で優勝することはできなかった。
……それもある意味では仕方ないことかもしれない。
むしろ初代、μ'sメンバーの果たした“設立から1年弱でラブライブ優勝”という快挙の方がおかしかったのだ。
それを成し遂げることができたのも、彼女達一人一人が努力したことも理由ではあるだろうが、その能力によるところも大きい。
歌の作詞は語彙が豊富で、想像力豊かな海未。その他にも彼女は全ての基礎となる体力トレーニングを、自他ともに厳しく熱心に取り組んでいた。
作曲やボーカルトレーニングはピアノを含め、いくつかの楽器の演奏ができて歌が得意な真姫。
舞台で着るための衣装は手先が器用で型作りから製作まで、その大半を一手に手掛けていたことり。
ダンスレッスンは小さい頃から本場のロシアでバレエの経験があり、本人もダンスを得意とする絵里。
アイドルに必要な知識や技術を、アイドルに強い憧れを持っていたにこや花陽。
いつも元気で全体のムードメーカーにもなっていた凛。
一歩離れた立ち位置で見守り、母親のような優しさで皆を包み込んでいた希。
そして、いろいろと個性的なメンバーを前面に立って引っ張っていく行動力があり、メンバー達のカンフル剤にもなっていたリーダーの穂乃果。
他にもいろいろと必要なものはあるだろうが、内心「こいつら、小さいアイドル事務所としてやっていけるんじゃね?」と思えるくらい、当時は能力のある人材がそろっていた。
そんな彼女達だからこそ、1年という期間でラブライブ優勝を果たすことができたのかもしれない。
それから数年は本選に出場できたりできなかったりという不安定な状況が続いたが、いつしか一向に本選にすら出場できなくなっていた。
スクールアイドルのランキングも年々落ちており、ついには100位を下回る結果になってしまうこともしばしば。
中々成果を出せないことに苦しんでいたのもあるだろうし、「あのμ'sが活動していた部なのに」という負い目もあったのかもしれない。
一人、また一人と、せっかく入部してもアイドル研究部を去っていく人が出てきた。
そのことについて当時の部長から相談を受けたこともあるが、こればかりは地道に基礎練習を続けたり、イベントに参加するなど宣伝を行っていき少しずつ成果を上げていくしかない。
俺としてもできることは限られているが、彼女達からの提案があればそれを可能な限り手伝っていった。
……それでも、成果を上げることができたとは言い難いが。
そしてさらに数年後。
最後の部員が卒業すると同時に、とうとうアイドル研究部には誰もいなくなっていた。
代々の部員達が残していった備品が棚に並べられているだけの、もはや誰もいなくなってしまった部室で、俺は一人立ち尽くしていた。
この部室はμ'sやそれ以降の部員たちとのいろいろな思い出の詰まった場所だ。
それなのに、今ではこの部室には誰もいない。
稀代の成果を成し遂げ、この学院存続の一端を担ったμ'sの思い出の場所として、理事長はこの部室をそのままにしておくといってくれていたため、次の入部者が現れるまで埃がかぶらないように掃除くらいはしておかなければと、ちょくちょくやってきては掃除をしているのだ。
そして、掃除が終わって一段落した時、ふと思い返す。
ここでみんなと出会ったこと、ちょっとしたパーティーを開いたこと、ワイワイと馬鹿騒ぎをしたこと。
この部室は、いつも彼女達の声で賑やかだった。彼女達の笑顔が溢れていた。
とても温かく、心地よい場所に感じていた。
……なのに、今では薄暗く冷たい空気しか流れていない。
また、あの頃のような活気に溢れたこの部室を見ることはできるのだろうか?
現在部員が0名。つまり入部したら、その生徒がたちどころに部長を任されるという状況。
いくら、かの有名なスクールアイドルユニット“μ's”がいた部でも、他に部員がいないところで一から活動を行うなど、どれほど大変なことか。
ほとんどの生徒がそう思ったのか、物見遊山に部室を見学に来る生徒はいるものの、結局誰も入部することなく時間だけが過ぎていく。
……そして、いつしか俺も150歳を超えていた。
200歳が半人半魔の平均的な寿命と言われている俺にとっては、もうしばらくすれば寿命を迎えるという頃。
外見としてはやはり悪魔の血が入ってるせいか、だいたい30代半ばのおじさんのような見た目といった所だろうか。
若干白髪交じりな茶髪が、いい感じの渋さを出してるんじゃないかと思う今日この頃。
100年以上も前に俺を雇っていた南理事長は、当然ながらもういない。
定年までこの音ノ木坂の理事を務め、後任に後を任せて退任。
それ以降も個人的に付き合いはあり、時々お茶を一緒に飲む間柄であった。
そして、特に病魔に侵されるといったこともなく90歳でその生涯を終え、天界に魂が旅立っていった。
……契約の時を過ぎてもなお、俺がこの学院に身を寄せ続けている理由は、まぁ、死の間際に南理事長……いや、南さんに「できればこれからも、音ノ木坂をお願いします」と言われたこともあるが、それ以外にもどうにもここを離れ難かったのも理由だ。
一応南さんからは「今までありがとうございます。もう、契約なんてとっくの昔に切れているんですし、オルトさんの自由にしてくれて構わないんですよ?」とも言われてはいたのだが……。
今となっては、なぜ離れ難かったのか俺にもよくわからなくなってしまった。
数十年前に“最後”のμ'sのメンバーである凛の葬儀に参列した時から、なんというか俺の中で若い時には感じていた情熱というか日々の楽しみというか、そういうものを感じ難くなってしまっていた。
家族に見送られて逝った凛の葬儀の時には久しぶりに涙を流していたが、それ以降今の今まで涙が流れてこない。
もはや俺の涙も枯れてしまったということなのだろうか。
俺はただ茫然と、ただ黙々と用務員としての仕事に取り組んでいく。
長い時間が過ぎていく中で、いろんな人達が入れ代わり立ち代わり入学しては卒業していくのを見てきた。
それを見続けていると、いつからか忘れたが最初のような感慨深さというものも、もはや沸いてこない。
元々人付き合いというものが苦手なきらいがある俺は、昔ほど人付き合いもしなくなった。
話し掛けられれば相応に返すといった具合だ。
部員はいないとはいえ、一応アイドル研究部の顧問という立場でこれはどうかと思うが、どうしても気力が湧いてこなかったのだ。
そして、そんな話し掛けてきた生徒がいつの間にか卒業するという時など、「……あぁ。あの子、もう卒業なんだ」程度の感情しか浮かばない。
なんとも、薄情な人間になってしまったようだ。
……半人半魔だけどな。
そんな日々が続いていて、今日に至るというわけだ。
俺はいつものようにアイドル研究部の掃除をしていた。これはもはや俺の数少ない日課といえるものになっている。
もう百数十年の時が過ぎたこの部屋は所々ボロボロではあるが、学院側には南理事長の時代からそれなりに貸しがあるため、それを利用して俺ではできないところの整備を行ってもらっている。
それでも、棚に並んでいる備品はその大半が年代もので俺が魔法で劣化を遅らせていなければ、もうボロボロになっていただろう代物ばかり。
……それも、あと4、50年ばかりでできなくなってしまう。
大体それくらいが俺の残りの寿命というやつだ。
流石に悪魔の血が流れていようとも、寿命が近くなってくると体のいたるところが動かしにくくなってくるようで、最近ようやくではあるが老いを自覚してきたところだ。
200歳近くなってくるとどうなることやら。
(……俺がいなくなれば、ここを整備する人もいなくなるだろうし、新しい部室に替えられちまうんだろうなぁ)
現状でも貸しがあるとはいえ、学院の一室を俺の我儘で好きにさせてもらっている状態なのだ。俺の死んだ後まで残しておいてほしいというのは、流石に我儘が過ぎるだろう。
(……せめて、死ぬ前にもう一度だけ。この部室があの時みたいに、賑やかになるところを見たいもんだな)
そう思いながら窓の外で下校中らしい生徒たちの姿を見ていると、『ガチャ』という音とともに部室のドアが開いた。
(……また、見学の生徒か?)
すでに100年以上の時が過ぎた今でも、μ'sの名はスクールアイドルに関心がある女の子達の間では憧れを抱かれる存在らしい。
そのため、μ'sが使っていたこの部室に見学に来る生徒はそこそこいる。
まぁ、あくまで“見学”であって、入部する生徒はいないのだが。
本気でスクールアイドルを目指している子達ならば、長年スクールアイドル活動が行われていないこの音ノ木坂学院ではなく、他のバリバリに活動をしている学校の方に入学していくだろう。
……なんでも、最近では“UTX学園”の方で活動が活発化しているらしく、大よその生徒はそちらの方に流れているようだ。
そのせいか、音ノ木坂学院への入学希望者は減少気味らしいが……これは、蛇足だな。
となると、やはりμ'sファンの生徒の見学といった所だろうか。
そう当たりを付けて、一応顧問としての対応をするためにドアの方を向く。
『あ、オルトさん! こんにちわ!』
(……え?)
……視線を向けた瞬間、そんな幻聴が聞こえた。
それはもはや聞くことができない、懐かしい”彼女達”の声。
俺はただ眼を見開き、部室に入ってきた女の子達“9人”を見つめていた。
彼女達は、当たり前ながらこの音ノ木坂の制服を身に纏っている生徒で、身に着けているリボンを見るにどうやら今年入学したばかりの1年生らしい。
彼女達は物珍しそうに部室を見回している。
棚に所狭しと並べられている、年代物のアイドルグッズを見つけてはしゃいでいる子。
部室内をせわしなく動き回る子。
そんな子達を見て微笑ましそうに、にこにこ笑みを浮かべている子。
騒ぎすぎだと落ち着かせようと止めに入る子。
そしてその様子をみて、やれやれといった様子の子。
幼馴染というやつなのだろうか。彼女達にはどこか新入生同士で気が合ったという感じではなく、長年の付き合いで作り上げたような親密な空気が流れている。
その様子はどこか懐かしく、昔見た“彼女達”のようなそんな光景が今、目の前で繰り広げられていた。
彼女達を見た時の衝撃に、まだ言葉を発することができない。
ポカーンとアホみたいに口を開いたままになっている俺は、傍から見たらさぞ間抜けに映っているだろう。
すると、はしゃいでいた女の子達のうちの一人がそんな俺の方に気付いたのか、こちらに太陽のように眩しい笑顔を向ける。
「あなたが顧問のオルトさんですよね! 私達はアイドル研究部に入部しに来ました!
これから、よろしくお願いします!」
「「「「「「「「よろしくお願いします!!!」」」」」」」」
彼女の元気な声に合わせて、皆がそろえて挨拶をしてくる。
この時、今まで冷え切っていたこの部屋が、一気に温もりを取り戻したように感じた。
「……ッ、お、俺は、アイドル研究部の顧問兼用務員として働いているオルトだ。こちらこそ、よろしく頼む!」
内側から溢れてくる感情で言葉を紡ぐのがやっとという在り様だったが、変に見られなかっただろうか?
紹介を終えたと同時に今まで枯れたと思っていた涙がジワリと溢れ、俺の頬を伝ってくる。
彼女達を見てから、昔の思い出が次々に記憶の奥底から思い起こされていく。
それは一つ一つがとても懐かしく、もう味わうことができないと思っていたあの楽しかった日々の思い出。
『“アイドル”っていうのは笑顔を見せるのが仕事じゃない、相手を笑顔にするのが仕事なの!』
その中で、とても鮮明に思い出したその言葉。
確か初代のアイドル研究部部長が言っていた言葉だったか。
俺の顔に自然と笑みがこぼれる。
その言葉を思い出した時、俺は密かに納得してしまった。
彼女達はまだスクールアイドルではないかもしれない。名も知られておらず、知名度なんて底辺中の底辺かもしれない。
それでも、他の誰かが否定したとしても、彼女達の最初のファンとなる俺には断言できる。
彼女達は今この瞬間、俺にとっては間違いなく世界で最も輝いている“アイドル”なんだと。
(……また作っていこう、彼女達と一緒にたくさんの楽しい思い出を)
この日、音ノ木坂に再び9人の女神が舞い降りた。
彼女達との新しい夢の物語が、今ここから始まる。
〜fin〜
これで終わりとなります。今まで付き合っていただいた読者の方には感謝が絶えません。
今後もまたいつになるかはわかりませんが、何らかの作品を書けたら書きたいと思っております。
その際には一読していただければ幸いです。
補足
・部の存続の危機の前にμ'sメンバーは応援に来なかったのか?
私も高校の部活にOBとして練習にいった経験はあるのですが、かなり頻度が低いんですよねぇ。
それこそ、年に2,3度? ちなみに、私は大学生だったんですけどね。
文系はそんなに忙しくないと思って入ったら、レポートレポートレポート三昧。
一応空き時間もあるのですが、どうも疲れで何もする気が起きなくなってしまうんですよね。
しかも、サークル活動とかで新しく関係を作っていくことになるとなおのこと時間が無くなっていく。
まぁ、私の経験をだらだら語りましたけど、穂乃果たちも新しい環境で、新しい関係を築いていったと思うんですよね。
近くの大学に進学したのか、遠くなのか、それとも就職をしていたのか、それは私にもわかりませんが。
……ことりちゃんの場合、もしくは海外で服飾の勉強をしてる可能性もあるのかな?
とにかく、彼女たちは私なんかよりも優秀で影響力もある人物だと思っています。
そんな人物が大学であれ、会社であれ、何のしがらみもなく暇な時間を過ごせているとは思えませんでした。
そのことにより、OBとして応援に来ていたとしても頻度は低く、励みにはなっただろうけど大きく改善できるほどではなかったと考えております。
・μ's解散以降の大会戦績について
これについては作中にも書いているように、あの9人だからこその1年で優勝という栄光を勝ち得たのだと考えています。
そもそも、数多くの参加団体がいる中で全国大会優勝(みたいな扱いだよね?)をするなんてかなりすごいことでしょうし。
……戦力が落ちている状況で次の年に準優勝というのもどうかと少し悩んだんですがね。
曲担当、衣装担当、ダンス担当を主として行っていた人たちが順々に抜けたのも大きいでしょうし、なかでも一番影響力があったのは十中八九穂乃果。
彼女の一種のカリスマともいえるものが部員の団結の一端を担い、モチベーションの向上にも繋がっていたものがあると思います。
……短編故(言い訳)そんな魅力のある穂乃果をしっかりと描けなかった点については反省しかありませんでしたが。
説明 | ||
最終話です。 今まで以上に地の文だらけ、ほとんど主人公の独白の様な内容。 ……個人的にこういう感じに着地させたいなぁという終わり方はあったのですが、なかなかその方向に話を持っていけないという未熟さよorz 一応、それなりにROM歴は長く、そこそこ執筆もしているのですがねぇ(汗 それでは、本編の方をどうぞ見てやってください。 ※自分でもどうして間違っていたのかわからないorz 読み返していたら穂乃果が穂乃”香”になっていた件orz 全作品、”穂乃香→穂乃果”へ変更しました。 |
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