33,護匈奴中朗将 |
李?・郭の2名による長安での氾濫は無事に鎮圧された。敗残兵達は敗北を知ってすぐに降伏したり、欺瞞情報と称して抵抗を続けたり、我先に長安から逃げ出したりと様々な反応をみせる。
俺達董卓軍も戦後の復興活動に尽力し、同時に敵兵を吸収してドサクサに紛れて戦力を増強。志願者の中に呂布の親友の1人で有名な李粛や董卓軍忠臣の1人である張済など有能な将がいたので、真っ先に第6師団に配置されることとなった。
戦果も十分に出せたので意気揚々と天水に凱旋しようとした矢先、王朝の文官より言伝を言い渡された。
‘‘火急速やかに長安謁見の間へと参上されよ。帝様がお会いになられる’’。
本当ならばさっさと逃げて面倒事を回避したかったが、こうも早く動かれるとは予想外だ。だが帝を知る機会には変わらず、帝が今後も漢にとって有益になるか災いにしかならないか見極められる。
そう感じながら俺は単身で帝がいる謁見の間へと向かった。
「陛下。この者が天水の董卓軍より参じた男で御座います」
「おぉ??ようやく来たか??待っておったぞ??」
謁見の間に入ると、1番奥にある玉座に座る劉宏に左右で直立不動で立つ皇甫嵩。俺の左右には曹操、馬騰など今回の戦に参加した武官と文官達がいた。
俺はその場で片膝を付くと右手を自分の胸辺り、左手を背中に回して頭を垂れる。
「皇帝陛下。御身の御無事、何より安心致しました。私は天水を治める董卓 仲穎が配下、董卓軍第6師団師団長を任されておりますリアン・スチュアート。皇帝陛下の謁見ご希望に従い、参上致しました」
「うむ。苦しゅうない。朕はこの漢を治める第12代皇帝の劉宏じゃ。楼杏より話は聞いておるぞ。非常に大義であった」
「もったいなきお言葉………しかし私は一兵士として国の窮地に参じただけのこと………それに私は国外の者であり、真に讃えられるべきなのは我が主、董卓やそちらにいる曹操殿、馬騰殿、そして陛下のお隣におられる皇甫嵩将軍になります」
俺は3人が最もな功績者であると口にする。
「その者たちからもお主が最も武功を出した忠臣であると聞く。それに巷でお主は‘‘天界の戦士’’と噂されていると聞くが、誠かの?」
「管路の予言………巷では確かに私はそう呼ばれていて、敵や賊からは‘‘班目の山賊狩り’’と云われていると聞きます。しかし私は私。そこは誤解なきように……」
「うむ………報通りじゃな……見事なまでの忠臣じゃ……それでいて己に驕ることなく高みを目指す……」
「……………」
「そなたに褒美を遣わす」
そういうと隣の皇甫嵩が文官より書物を受け取り、それを広げると一息いれてから口にした。
「リアン・スチュアート。此度の反乱鎮圧で窮地に陥った皇帝陛下を救い出し、首謀者2名を討ち取った功績者により護匈奴中朗将の地位を授ける」
「護匈奴中朗将………」
「そなたの配下には五胡が多いと聞く。ならばそなたもそちらの地位ならば都合がよかろう?」
護匈奴中朗将は確か辺境の統治を行なう階級で、第6師団は積極的に外人受け入れをしているからこの階級は素直にありがたい。
「また、陛下個人より謝礼として貴殿の主、董卓に対し河東太守の地位を与え、西涼においての独自軍備拡大を容認する」
「よろしいのでしょうか?」
「うむ。朕の命を救ってくれたのじゃ。これくらいはさせて貰わぬと気が収まらぬのでな……」
「………謹んでお受け致します」
「うむ。他の者たちも改めて今後も漢に住む民のために持てる限りの力を持って尽力してくれることを願う」
「……畏まりました」
それだけいうと俺は再び深々と頭を下げ、帝と皇甫嵩が謁見の間より退出したのを確認したら俺もすぐに退出した。
間違いなき漢はこれから大乱世に突入するだろう。
だったら今の俺に出来ることは地位を利用して軍備を増強し、訓練し、農林業や傭兵稼業で国益を養っていく。
そう考えながら鷹たちが待つ集合場所へと向かい、快勝を報告する為に天水へと向かった……………。
説明 | ||
リアンの漢において官職が与えられる。 | ||
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コメント | ||
無事に帝との謁見を終えて「天水」に帰還するリアン達。 今回の一件で、華琳や馬騰に皇甫崇は今回のリアン達に対する評価がどういう感じなのかを知りたくなりましたね。(劉邦柾棟) | ||
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