ポケットモンスター トライメモリーズ 第28話 |
第28話 からくり屋敷での一幕
シダケタウンを出たリクガはのんきに道を進んでいた。
「ケーシィもゲットできたし満足だね」
その道中で以前からほしかったポケモン、ケーシィもゲットできた。
みつけるたびにテレポートで逃げられてしまっていたためずっと捕まえられなかったのだ。
その優越感に浸りながらもポケナビのマップを開いて現在の場所と目的地を確認する。
「このまま進めば流星の滝か・・・。
珍しいポケモンがいるという噂もあるし楽しみだな。」
今修行の旅を続ける彼は珍しいポケモンがいるという流星の滝を目指していた。
その途中・・・
ずしん、ずしん・・・
「ん?」
なにか足音のようなものが響き渡りリクガはあたりを警戒する。
「なんだ・・・?」
音は徐々に近づいてきた。
「だれだ、でてこい!」
『そこのチミぃぃぃぃ!!!』
「うぎゃあ!?」
森の中から巨大なロボットのようなものが出てきた。
そこからは中年の男のような声が聞こえる。
「なんだこりゃー!?」
『へぇーいチミ!
なかなか頭よさそうだねぇー!』
「だ、誰ですかあんたー!」
『いやいやぁ、いい目をしてるネ!
うんうん、このカラクリ大王に挑むのに相応しいポケモントレーナーと見たね!』
「人の話を聞けー!」
突然ロボットの中から出てきたヘンテコな格好をした男に全力で突っ込みを入れるリクガだったが、全てシカトされて一方的に話を進められた。
「このカラクリ屋敷は人の頭と体力を試す、
すんばらしーものなのね!」
「・・・あーはいはい・・・・」
「でもなんだか手ごたえのない人ばっかここに入ってくるね、それにここ数年いい人来ないね!」
「みんな単にあんたに近寄りたくないだけだよ!」
「だかぁーら! チミも挑戦するね!」
ビシィィィン!!!
という効果音がつきそうなポーズを決めるカラクリ大王に対し冷たい目線を向けるリクガ。
「・・・・そうですか、じゃあ」
「おお、きてくれるね」
「スルーします、さようなら」
「だっははぁぁぁぁっ!!!!」
あまりのウザさに半分キレそうになりながらロボットに背を向け目的地へ歩き出そうとする。
しかし・・・
「!?」
「遠慮しなくてもいいね!
謙虚なほど挑戦させてあげたくなるね!」
「勝手に決めるなぁぁっ!!!!」
ロボットから伸びてきたマジックハンドに捕まれそこに内装されているからくり屋敷に入れられるリクガであった・・・。
「・・・知識のある人を試すっていってもねぇ?」
「じゅ・・・」
屋敷に閉じ込められて2分・・・そこにいた「カラクリ大王の弟子」に
相棒のジュプトルで勝利し、そこにおかれていた問題を解いていた。
そこに書かれていた問題は
「トレーナーがもてるポケモンは何匹まで?」
オダマキ博士の子どもにして尚且つ自分の力で勉強を続けたリクガにとってはこういう問題は朝飯前だ。
他にも、超初心者レベルなクイズが何個も設置されている。
「念のため君は出しっぱなしにしておくね。」
「ジュプ?」
「あのカラクリ親父に仕返しもしたいから、ね・・・。
ふふふふふ」
「ジ・・・ジュ・・・」
ニコニコ笑いながらそういうリクガに対しジュプトルはただ従うしかなかった。
リクガは普段こそ人やポケモンにとても優しいがいったん怒らせると恐ろしく怖いのだ。
旅に出る少し前から一緒にいるジュプトルもそれを深く知っておりまたボールにいる彼の手持ちみんなが知っている。
『シンオウ地方の現チャンピオンは?』
「シロナさん」
『オニスズメの進化系はピジョンである、○か×か』
「×!」
『マグカルゴの覚える技を10言え』
「かえんほうしゃ、あくび、すなあらし、
だいもんじ、いわなだれ、
のしかかり、ねむる、ひのこ、まもる、かたくなる!!!」
・・・という、簡単で大量にあるクイズを片っ端から解いていく。
数分後。
「・・・」
「おお、待ってたね! これ景品のアメね!」
「・・・・おい」
「わたしの次の次の次(以下略)の次にすごいね!」
「・・・・は・・・・?」
青筋を立てるリクガにジュプトルはひく。
「あんな問題超初心者に出すものだろ?
ふざけんなよ・・・・?」
「ん? あの問題簡単だったのね?」
「当たり前だろ、ボクを誰だと思ってる?
『オダマキリクガ』がボクのフルネームなんだけど」
「お・・・ダマ・・・キ・・・?
えええええええ!!!」
「さて、ボクをこんなとこにいざなったお礼はどうしてくれようか・・・?」
ぼきぼきと音を鳴らしにこにこ笑いながらカラクリ大王に歩み寄るリクガ。
そのオーラはとてつもなく危険である。
「うわわわわっ! こ、こないでー!」
カラクリ大王はリクガから距離を置きつつスイッチをおした。
「!?・・・うわっ!」
動くロボットに振り落とされるリクガ。
「助けてくれ! オオスバメ、ドクケイル!」
すぐにオオスバメとドクケイルを出して空中に止まる。
「ケッケイ」
「ありがとう、ドクケイル。
ジュプトルも大丈夫かい?」
「ジュ!」
「スッバー」
オオスバメにつかまれながらリクガに返事をするジュプトル。
「あいつは!?」
一方カラクリ大王はロボットに乗って高らかに笑いながら飛んで以降とした。
「・・・・」
それを見たリクガの中で「ぷち」という音が鳴った。
「ドクケイル」
「ケイ?」
「サイケ光線」
ドガアアアアアアアアアアアアアン!
「さて、いこうか」
そう笑顔でポケモンに話しかけるリクガであった。
結論:人を本気でブチきれさせないようにしましょう
説明 | ||
リクガ主役のギャグ回です。 彼がどういう人間かわかるかもしれない? |
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