目の前で散りゆく…。
説明
* 少女の日記 1 *

ノーサンシウル暦----年--月-日
今日、町がおそわれた。わたしは逃げおくれた。
逃げおくれたわたしを緑髪の騎士さんが助けてくれた。
でも、彼はわたしを守って死んじゃった…。

ノーサンシウル暦----年--月--日
彼がわたしを守ってくれたように、わたしも彼のように誰かの命を救えるようになりたい。
だから、わたしも大きくなったら、彼のような騎士になる。

――……。

ノーサンシウル暦----年-月-日
あの日、私の命を救ってくれた彼と同じラナズ所属の騎士になった。
もう守られる側じゃない。今日からは私も守る側。

ノーサンシウル暦----年-月-日
今日、ラグエル部隊に配属された。部隊は町、レ・ラドの配属になった。
分隊は部隊長との2人分隊。

ノーサンシウル暦----年-月--日
部隊の皆は優しく、良くしてくれる。

――……。

ノーサンシウル暦----年--月--日
レ・ラドが邪精魔あるいはシーノリンに襲われた。
敵数も多く、階級は下位のトレントと中位のカイン。
その時、私は分隊で部隊長と2人だった。
他分隊と無線で応援要請をしたけど、他分隊も邪精魔あるいはシーノリンの対応に追われていたから、応援まで時間を要した。
それまで私と部隊長で対応していたけど、私が負傷したせいで…。
部隊長が…部隊長が私を守って、目の前で命を落とした……。
目の前でまた―…。

ノーサンシウル暦----年--月--日
あの日、私の命を救ってくれた彼のように、もう守られる側じゃなく、守る側になったはずだったのに―……。
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